著者
岩藤 晋 坂手 克彰 太田 吉夫
出版者
Japanese Society of Medical Instrumentation
雑誌
医療機器学 (ISSN:18824978)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.2-10, 2010 (Released:2010-12-24)
参考文献数
2

Infusion pumps are one of the most frequently used medical instruments in hospitals. Newer devices are equipped with the History Function. This function keeps the logs of device movements such as alarms and key operations on the device. This study is to investigate the correct usage of the device by utilizing this function. The usages investigated are power-on procedure, and procedures at occlusion alarms and bubble detection alarms.As a result, wrong sequences of usage at the power-on procedure and the procedure at occlusion alarms became clear. In addition, more than half of the devices recorded the occlusion alarms and the bubble detection alarms, during usage for a single patient. We notified to nurses these findings and the right procedure of the device. After notification, we repeated the similar evaluation. The procedure at the occlusion alarms was improved remarkably. However, there was no change about the frequency of alarm appearance.The History Function is useful when we study the usage of the device in the clinical settings. This study indicates that the information about error occurrences and the right procedure to nurses can improve the usage of the infusion pumps effectively.
著者
太田辰幸
出版者
東洋大学
雑誌
経営論集
巻号頁・発行日
no.56, 2002-03-23
著者
林 泰寛 谷 卓 清水 康一 高村 博之 萱原 正都 太田 哲生
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.1508-1511, 2009 (Released:2009-11-05)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

症例は77歳,女性.高血圧にて内服加療中であった.約半年前,近医胸部CTにて右横隔膜下に直径11cm大の嚢胞性病変を指摘されるも肝嚢胞として放置されていた.今回,右側腹部から背部痛を主訴に前医を受診したところ,嚢胞性病変の増大を指摘され当科紹介となった.当院CTにて右副腎原発の嚢胞性腫瘍が強く疑われ,尿中カテコールアミン,Vanillylmandelic acid(VMA)の上昇と,131I-MIBGシンチグラフィーにて腫瘍部への集積を認めたことから褐色細胞腫と診断し,右副腎切除術を施行した.嚢胞内容は陳旧性の出血,凝血塊であった.病理組織学的には偽嚢胞を伴う褐色細胞腫であった.嚢胞性変化を伴う褐色細胞腫の報告例は本邦では自験例も含めて50例に満たず稀であり,特に右副腎原発の場合,肝由来の嚢胞性疾患との鑑別が重要であると考えられた.
著者
中路 重之 坂本 十一 菅原 和夫 岩根 覚 太田 昌徳 森 文平
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.628-637, 1993
被引用文献数
2 4

Based on the result of the Aomori Nutrition Survey, we have calculated daily dietary fiber (DF) intake using modified Southgate and Prosky methods. Result obtained were as follows: DF intake in Aomori was 23.7±8.4g by the modified Southgate method, and 22.2±8.5g by the modified Prosky method. As for supply sources of DF, 32.3% was from grains; 22.7%, vegetables; 15.6%, beans; and 7.8%, fruits calculated by the modified Southgate method, and 31.3%, vegetables; 19.0%, grains; 18.0%, beans; and 11.6%, fruits by the modified Prosky method. As to types of DF, intake of hemicellulose was 11.5±4.2g, cellulose 7.8±3.0g and lignin 4.4±2.3g. In the group with DF intake below 10.0g, DF came mainly from grains and fruits, while the group with DF intake above 30.0g took DF from various foods.
著者
太田 邦史 岡田 泰和
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

同じゲノムの個体が種々の表現型を示す表現型の可塑性は、生物全体に見られる現象であるが、その機構はわかっていない。本研究では、表現型可塑性が武器形質に見られる昆虫オオツノコクヌストモドキを用いて、発生時の栄養と武器形質を結びつけるエピゲノム分子機構を明らかにした。RNA-seqにより未同定のエピゲノム因子を多数同定し、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)などの遺伝子をノックダウンしたところ、大顎形質が特異的にHDAC摂動の影響を受けることを見出した。また、HDAC摂動により翅では大顎と反対方向にサイズ変化が生じることも明らかになった。以上から表現型可塑性にはエピゲノム制御が重要なことがわかった。
著者
上原 匡人 本永 文彦 太田 格 海老沢 明彦 宮岡 勇輝 立原 一憲
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
2021

<p>The Indian mackerel <i>Rastrelliger kanagurta</i> is an important coastal fishery resource for Okinawa Prefecture, southwestern Japan. However, much is still unknown about its life history. The early development, occurrence, sexual maturation, and reproductive cycle of the species was examined from specimens collected from the coastal waters of Okinawa Island, and management of the fishery evaluated. Larvae [3.4 mm notochord length–12.5 mm standard length (SL)] and juveniles (11.4–16.2 mm SL) of <i>R. kanagurta</i> were distinguished from other mackerel species by: 1) numbers of myomeres, 2) absence of spines on the preopercle posterior margins, 3) positional relationship between the upper and lower jaw tips, 4) melanophore pattern, and 5) distribution (allopatric). Both larvae and juveniles occurred in the offshore epipelagic zone of Nakagusuku Bay in May, June, and August, which coincided with the occurrence of high-gonadosomatic value adults in coastal waters. However, specimens were not encountered in extremely shallow coastal areas (e.g., tidal flats), although younger individuals may utilize such the offshore epipelagic zone of the bay, attaining fork lengths (FL) of ca. 8 cm. Individuals mature at ca. 26 cm FL, one year after hatching. <i>R. kanagurta</i> are primarily caught by set net fishery near Okinawa, small (immature) individuals accounting for > 45% of netted individuals in all months, except May and June, during the period from April 1985 to April 1987, and for > 35% of the examined individuals in all months, except June and July, between April 2011 and March 2016. These results for both periods suggest growth overfishing. Accordingly, immature individuals must be conserved to sustain the Okinawan population of <i>R. kanagurta</i>.</p>
著者
木野 孔司 杉崎 正志 羽毛田 匡 高岡 美智子 太田 武信 渋谷 寿久 佐藤 文明 儀武 啓幸 石川 高行 田辺 晴康 吉田 奈穂子 来間 恵里 成田 紀之
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
TMJ : journal of Japanese Society for Temporomandibular Joint : 日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.210-217, 2007-12-20
参考文献数
22
被引用文献数
4

ここ10年ほどの間にわれわれの顎関節症への保存治療は大きく変化した。個々の患者がもつ行動学的, 精神的寄与因子の管理・是正指導と同時に, 病態への積極的訓練療法を取り入れている。その結果, 改善効果割合の増大と通院期間の短縮がみられた。この効果を確認し, 今後の治療方法改善に向けた検討を目的として, 2003年に実施した治療結果を1993年に報告した保存治療成績と比較した。対象は1993年が382例, 2003年は363例である。治療方法の比較では, 1993年はほぼ病態治療のみであり, 鎮痛薬投与, スプリント療法, 訓練療法, 関節円板徒手整復術などが行われていた。2003年では患者から抽出した個々の行動学的寄与因子の是正指導, 局麻下での徒手的可動化, 抗不安薬や抗うつ薬投与, 心療内科との対診が新たに取り入れられ, 訓練療法, 鎮痛薬投与が多くなり, 逆にスプリント療法, 関節円板徒手整復術は減少した。1993年調査で用いた効果判定基準に従うと, 1993年 (39.8%) に比べ2003年 (61.0%) の著効割合は有意に大きかった (p<0.001), 有効まで含めた改善効果も2003年が有意に大きかった (p=0.001)。逆に通院期間は中央値11.5週から8週と有意に減少した (p=0.030)。これらの結果から, 個々の寄与因子是正指導および訓練療法の効果を前向きに検討する必要性を確認した。
著者
玉木 有子 伊藤 直子 佐藤 恵美子 立山 千草 太田 有子 伊藤 知子 松田 トミ子 山田 チヨ 長谷川 千賀子 山口 智子 小谷 スミ子 渡邊 智子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.27, 2015

【目的】平成24~25年度日本調理科学会特別研究『次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理』の一環として新潟県村上市の食と行事の結びつきについて調査を行った。郷土料理や伝統的な食の文化が親から子へ伝承されにくい傾向がある状況の中で、年中行事や慣わしが現代に受け継がれてきた村上市の現状を報告する。<br> 【方法】村上市在住の75~88歳の高齢者(平均80.5歳)から平成25年11月~平成26年3月に聞き書き調査を行い、村上市の史料館や歳時記を参考に現代に伝え継がれている年中行事、慣わしに関する食と行事の結びつきを調査した。<br> 【結果】昭和34年頃までは旧暦が用いられ、現在も名残が残る。季節毎の年中行事や慣わしが多く受け継がれており、主に祭事に関する料理が残っている。神社の信仰により伝承されてきた村上大祭(7月7日)(村上地区) 、瀬波大祭(9月4日)(瀬波地区)、岩船大祭(10月19日)(岩船地区)の3大祭りの他、稲荷神社の初午(2月の第1の午の日)、七夕祭り(8月16日)、地蔵堂の地蔵祭り(11月3日)などは今日まで受け継がれており、市民生活の潤いとなっている。初午では、粳米に小豆を入れて炊いた小豆飯、糠鰯、三角油揚げ、煮しめなどを食べる。古くは米俵のサンバイシにのせて地域のお稲荷様に供えた。節分では、まいた豆を保存し厄除け代わりに一年中食べる慣習がある。この他にも鮭を特別な魚(魚の中の魚)として大切に食しており、村上市の食と行事の結びつきには精神性の高い食の文化が伝え継がれている。
著者
小野 郁 今 清佳 森 菜穂子 太田 誠耕
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.92, pp.133-145, 2004-10

大学生410名を対象とし,500mlのペットボトル飲料の利用状況について調査を行った。また,開栓後の500mlのペットボトル飲料の細菌の繁殖状況を一般生菌法で測定した。その結果,ほとんどの大学生がペットボトル飲料を利用しており,保存によって細菌が大量に繁殖することが明らかになった。特に直接口をつけて飲んだ場合には,長期間の保存が可能とは苦いがたく,開栓後は冷蔵庫内で保存し,開栓当日遅くても1日後に飲みきることが必要である。また,飲用後のペットボトル容器に別の飲料を移し香え水筒として再利用することは衛生上安全であるとは言いがたい。
著者
森 吉昭 内田 善久 中野 靖 吉越 洋 石黒 健 太田 秀樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.687, pp.233-247, 2001
被引用文献数
3

大型重機により現場転圧された粗粒材料の高応力下での圧縮性状について検討を加えた. フィルダムロックゾーンの築堤時実測沈下データを整理し, 大型ダムのような高応力下では転圧された粗粒材料が弾塑性的な圧縮変形挙動をとること, 圧縮変形量が粒子サイズ, 粒度分布, 間隙比などの影響を受けて変化することを明らかにした. 実堤体の材料定数を, 供試体の粒子サイズに制約を設けた室内試験結果によって直接評価できないことを指摘し, 現場材料と室内供試体の材料粒度の違いに関する変形パラメータの補正方法を示した後, これを用いてあるロックフィルダムの築堤, 湛水工程を再現した応力変形解析を実施した. 解析結果は実測値と概ね良好な一致を示し, 提案手法の実務レベルでの適用性が確認された.
著者
佐藤 宏之 井辺 時雄 根本 博 赤間 芳洋 堀末 登 太田 久稔 平林 秀介 出田 収 安東 郁男 須藤 充 沼口 憲治 高舘 正男 平澤 秀雄 坂井 真 田村 和彦 青木 法明
出版者
農業技術研究機構作物研究所
巻号頁・発行日
no.9, pp.63-79, 2008 (Released:2010-07-07)

「ミルキープリンセス」は、縞葉枯病抵抗性を備えた栽培特性の優れる低アミロース米品種を育成することを目標に、「関東163号」を母、「鴻(こう)272」を父とする交雑組み合わせから育成された品種である(「鴻272」は、「コシヒカリ」の低アミロース性突然変異系統であり、「ミルキークイーン」の姉妹系統)。1997年から「関東194号」の地方系統名で、関係府県に配付して地域適応性を検討すると共に、品質・食味等の特性を調査した。2003年に「水稲農林387号」として登録され、「ミルキープリンセス」と命名された。この品種の特性は以下の通りである。1. 出穂期及び成熟期は「ミルキークイーン」より2日程度早く、育成地では“早生の晩”に属する粳種である。耐倒伏性は「ミルキークイーン」より強く“強”である。2. 収量性は、育成地における標肥栽培(N成分:6~8kg/a)では「ミルキークイーン」を10%程度下回るが、多肥栽培(N成分:10~14kg/a)では「ミルキークイーン」並である。3. 低アミロース性遺伝子Wx-mqを保有し、白米のアミロース含有率は約9%の低アミロース米品種である。炊飯米の粘りは「コシヒカリ」に優り、「ミルキークイーン」並である。食味総合評価値は、「コシヒカリ」、「ミルキークイーン」並の“上中”である。4. 縞葉枯抵抗性遺伝子Stvb-iを保有し、同病害に対して“抵抗性”である。5. Wx-mq及びStvb-i遺伝子を併せ持つ低アミロース米品種は、現時点で本品種以外には育成されていないことから、2遺伝子のDNA鑑定法(佐藤ら(2002)、斎藤ら(1999))を併用することで、「ミルキープリンセス」は他の水稲品種との識別が可能である(2007年現在)。以上の特性から、「ミルキープリンセス」は縞葉枯病常発地や肥沃地向けの低アミロース米品種として、普及・活用が期待される。
著者
太田 裕造
出版者
特定非営利活動法人 高齢市民が活躍するための社会技術研究会
雑誌
バイオフィリア (ISSN:21868433)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.6, 2013

ご出席の皆様、 <br>この度、キエーティ大学と「高齢市民が活躍するための社会技術研究会」との共催により、「第10回国際バイオフィリア リハビリテーション大会」が開催されることをお慶び申し上げます。 <br>このキエーティは、今から約400年前に、日本でキリスト教の布教にあたり、天正遣欧少年使節を率いたイエズス会士・アレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父の故郷として知られています。このことが縁となり、キエーティ市と、使節が出発した九州の南島原市の間では、数年前から交流が活発化しております。今回、キエーティにて、本大会が開催されることにより、日伊交流の機運が更に高まることを願っております。 <br>日本とイタリアの間には、豊かな歴史や文化を持つ共通点に加え、平均寿命が高いといった共通点もあります。日本の平均寿命(2012年)は男性79.9才、女性86.4才、イタリアの平均寿命(2011年)は男性79.4才、女性84.5才との調査結果が出ております。世界の最長寿国でもある日伊両国の研究者が中心となり、貴重な発表や議論が行われることにより、生き甲斐のある豊かな高齢化社会に向けて本大会が大きく貢献されるものと信じます。 <br>本大会の成功を祈念して、私からの挨拶と致します。
著者
庭本 崇史 江村 正仁 中村 敬哉 林 孝徳 小林 祐介 五十嵐 修太 野村 奈都子 太田 登博 吉岡 秀敏 西川 圭美
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.6, pp.1020-1025, 2016-06-10 (Released:2017-06-10)
参考文献数
10

約3年前に成人発症Still病(adult onset Still’s disease:AOSD)と診断された65歳の女性.23価肺炎球菌ワクチンを接種後に血球貪食症候群を併発した.ステロイド増量とガンマグロブリンの投与にて病勢の改善を得た.しかし,二次感染予防目的のST合剤の開始翌日から関節痛が増悪し,AOSDの再増悪を疑いシクロスポリンを投与した.その後,良好な経過を辿った.AOSDのコントロール不良例では,免疫抑制薬の併用が有用であると考えた.
著者
太田 正哉 花光 敦 山下 勝己 小南 昌信
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.123, no.11, pp.1951-1957, 2003-11-01
参考文献数
12

In cellular mobile communication systems, a channel assignment problem has been extensively studied. In order to avoid exhaustive search, the number of reallocatable channel is limited only one in TPB method which is one of dynamic channel assignment proposed by Chang. In this paper, a dynamic channel assignment by using the maximum neural network with reinforced self-feedback (MNN-RS) is proposed. From numerical experiments, it is confirmed that the proposal improves blocking probability and reduces the probability that blocking probability exceeds arrowable rate. Lastly the proposed model is implemented on Xilinx FPGA XCV300E and scalability is discussed.