著者
小野 博之
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.227-232, 2002-04-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
5
被引用文献数
1
著者
寺口 進 小野 浄治 清沢 功 福渡 康夫 荒木 一晴 小此木 成夫
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.157-164, 1984-04-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
47
被引用文献数
3 7

ヒト由来のBifidobacterium 5菌種, すなわちB. in-fantis, B. breve, B. bifidum, B. longumおよびB. adolescentisを用い菌体内と菌体外のビタミン産生量を測定した1) 供試したBifidobacteriumのすべての菌株は菌体内にビタミンB1, B2, B6, B12, C, ニコチン酸, 葉酸およびビオチンを蓄積し, 菌体外にはビタミンB6, B12および葉酸を産生した。2) 菌種別ではB. longum, B. breveおよびB. in-fantisが比較的高いビタミン産生能を有していた。とくにB. longumはビタミンB2およびB6, B. breveはニコチン酸, B. infantisはビオチンにおいて高い産生能を示した。3) これらBifidobacteriumの産生するビタミン量は宿主としてのヒトのビタミン所要量と比較しても無視できない量であると考えられる。
著者
一方井 祐子 小野 英理 榎戸 輝揚
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.91-97, 2021 (Released:2021-08-17)
参考文献数
32

シチズンサイエンスとは、研究者などの専門家と市民が協力して行う市民参加型の活動やプロジェクトを意味する。科学的な成果や地域課題を解決するための活動、研究者や市民が主体の活動など、その形態は多様である。近年では、Galaxy ZooやeBirdに代表されるように、デジタルツールを活用し、より多くの市民参加を可能にするオンライン・シチズンサイエンスが始まった。日本でも、生態学系のみならず様々な分野でオンライン・シチズンサイエンスが展開され、成果を出している。本稿では、国内外における事例を紹介しながら、現状の課題を整理し、今後の活用可能性を考える。
著者
浜田 忠久 小川 千代子 小野田 美都江
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.3-23, 2016 (Released:2017-01-30)

我が国では2001年に情報公開法が、2011年に公文書管理法が施行され、「知る権利」を保証するために必要な法体系の整備が徐々に進みつつあった。しかし2014年に特定秘密保護法が施行され、「知る権利」の確保は大きく後退する状況となった。 本研究では、その歴史的、文化的な背景を探るために記録と公開、秘密保護の歴史を江戸時代から振り返り、諸外国、主にアジア諸国と社会的状況を比較することによって日本の現状を浮き彫りにすることを試みた。国際組織による民主化度、表現の自由に関する国際比較では、日本は2011年以降、報道の自由、中でも法的環境が悪化しており、またアジア諸国の市民意識の比較調査では、日本人は同調圧力が著しく強いことが示され、人権を制約する法改正が進んでもそれに対して強い抵抗を示さない可能性が示唆された。
著者
小野 亨 城所 隆 小山 淳
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.55, pp.176-179, 2004-12-15 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

ニホンアマガエルとトウキョウダルマガエルの捕食能力について, ツマグロヨコバイを餌種として実験的に解析した. 試験容器は, 腰高シャーレと網掛けしたポット植えイネ株とした. 絶食直後の腰高シャーレにおける両種の捕食量は, 2g以下の個体では体重にほぼ比例して増加したが, 2g以上の個体では体重の割に少なく, 頭打ちとなる傾向がみられた.また, 継続する5日間の日当たり捕食量は, 体重の重いグループでは2日目以降に減少したが, 体重の軽いグループでは5日間の捕食量にほとんど変化がみられなかった. ポット植えイネ株における捕食能力は, 両種とも腰高シャーレ内の捕食数と比べて少なかったが, その程度はトウキョウダルマガエルの方が大きく, イネに上ることができないことが理由と考えられる.
著者
住岡 恭子 井上 果子 福榮 太郎 小野 康男
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.89.17318, (Released:2018-11-15)
参考文献数
24

This study investigated university teachers’ engagement in students’ problems by conducting a free description survey. The relationship between the teachers’ personal attributes and their style of involvement with the students were analyzed. Of the 607 teachers surveyed, 207 responded (response rate: 34.1%). Of those, the responses given in the free description column by 78 teachers (12.9%) were coded into eight categories and analyzed, using quantification theory type 3. A scatter plot was formed, based on two axes, “Approach Management” and “Strict Protective.” Cluster analysis identified the following clusters: strict relationship, proactive commitment, and situational plasticity. The mean sample scores of each attribute showed gender differences in teachers’ engagement only in the “Strict Protective” axes, while other attributes, such as position and length of service, had no significant effect on the style of teachers’ engagement with the students.
著者
小野 由莉花 及川 昌典 及川 晴
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.79-88, 2021 (Released:2021-06-25)
参考文献数
65

心理学研究第92巻第2号掲載の小野 由莉花・及川 昌典・及川 晴樹著「性的過大知覚バイアス──恋愛プライミングと曖昧なメッセージが対人認知に及ぼす影響──」論文は,著者により取下げられました。
著者
小野 紘彦 佐藤 和貴郎 中村 雅一 山村 隆
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.306b, 2017 (Released:2017-11-25)

【背景】筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)は著しい疲労に加え,認知機能障害や睡眠障害など様々な神経症状が生じる深刻な慢性疾患である.近年ノルウェーからリツキシマブによるB細胞除去療法の有効性が報告されたが,ME/CFSにおける末梢血リンパ球についての知見は乏しく,なぜB細胞除去療法が治療効果を発揮するか不明である.【目的】ME/CFS患者の末梢血中のB細胞異常を明らかにする.【方法】対象はカナダ基準およびInternational consensus criteriaを共に満たす患者40人と年齢,性別をマッチさせた健常者20人とした.末梢血から末梢血単核球細胞を分離し,B細胞受容体(BCR)レパトア解析とフローサイトメーターを用いたB細胞サブセット頻度及び機能分子発現の解析を行った.【結果】BCRレパトア解析では患者群において多様性指数であるNormalized shannon indexとクローナリティーの指数であるDE50が低い傾向があり,多様性の減少およびクローナリティーの増加がみられた.リンパ球サブセット解析では,患者群と健常者群で比較すると,B細胞では患者群においてplasmablastが低下し(p = 0.04),一部の患者でCD80の発現が亢進していた.【結論】ME/CFSの末梢血においてB細胞の異常が認められた.免疫異常とME/CFSの病態との関わりについてさらなる研究が必要である.
著者
安平 浩義 小野 航大 平山 和樹 指田 春輝 池田 裕哉 飯島 拓人 吉岡 宙 佐原 宏典 飯塚 俊明 石井 宏宗 岡島 礼奈
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.62-70, 2023 (Released:2023-09-20)
参考文献数
21

This paper introduces Microsatellite-Friendly Multi-Purpose Propulsion (MFMP-PROP) we proposed as a promising propulsion system using low-toxic propellant for microsatellite, clarifies the development policy and positioning of MFMP-PROP among a variety of propulsion system for microsatellites, and reports the current status of its systemization with the corresponding test results. In addition, the high scalability of MFMP-PROP also makes it suitable for a wide range of missions with microsatellites of 2U to 50kg class. Though the performance of MFMP-PROP is not up to the designed value at present because of too large propellant supply in a prototype of MFMP-1U, this will be solved by optimization of the piping or adding flow adjustment elements. We will continue to further systemize MFMP-PROP and conduct environmental tests to achieve an early space demonstration and utilization.
著者
小野瀬 剛志
出版者
スポーツ史学会
雑誌
スポーツ史研究 (ISSN:09151273)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.61-71, 2002-03-08 (Released:2017-03-18)

The purpose of this study is to point out some problems pertaining to the viewpoint of "Japanese sports ideology" through this baseball controversy and to grasp the new viewpoint. The first point is that Japanese sports ideology tends to be described as a tradition-bound way of thinking. We discuss an aspect of baseball ideology that has been created while adjusting to some situations. The second point is that "play element" is said to be lacking in Japanese sports ideology. We discuss how it has been an important factor in the spread of baseball in Japan.
著者
深山 覚 中妻 啓 米林裕一郎 酒向慎司 西本 卓也 小野 順貴 嵯峨山 茂樹
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.78(2008-MUS-076), pp.179-184, 2008-07-30

本稿では歌詞の韻律を用いた歌唱曲の新しい自動作曲手法を提案する。旋律を音の経路と捉え作曲を経路探索問題として定式化することで、任意の日本語の歌詞を用いた歌唱曲の自動作曲が、歌詞の韻律に基づく制約条件下での最尤経路探索問題を解くことで実現できることを示す。さらにこの作曲原理を実装した自動作曲システム "Orpheus" を用いて実際に楽曲生成を行い、作曲家による生成された楽曲に対する評価を踏まえて、今回の手法によって妥当な音楽性をもった歌唱曲が生成されたことを検証する。
著者
小野田 慶一
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.29-44, 2010 (Released:2011-08-26)
参考文献数
92
被引用文献数
1 1

人間は社会的動物であり, 望ましい関係性から排斥されたときに悲痛な感情を経験する。このネガティブな感情は社会的痛みと呼ばれる。多くの動物実験及び画像研究の知見から, 身体的痛みと社会的痛みはその機能と神経機序を共有していることが示されてきた。本稿では, 背側前帯状回が身体的痛みと社会的痛みの共有システムに重要な役割を果たし, 鎮痛作用のあるオピオイドは社会的痛みをも減弱または消失させることを示した知見を紹介する。さらに, 社会的痛みの進化, 発達, 個人差に関しても概説する。社会的痛みの個人差に関しては先天的 (遺伝的)・後天的 (社会的) な要因の双方に言及している。また, 社会的排斥に対するサポートの効果に関しても議論する。最後に社会神経科学における排斥研究の展望を述べる。
著者
大場 健裕 小野 良輔 榊 善成 加藤 拓也 太田 萌香 藤岡 祥平 佐々木 和広 倉 秀治
出版者
一般社団法人 日本スポーツ理学療法学会
雑誌
スポーツ理学療法学 (ISSN:27584356)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.13-20, 2023-03-23 (Released:2023-03-23)
参考文献数
34

【目的】人工靭帯による内側膝蓋大腿靭帯再建術(以下MPFLR)および脛骨粗面移行術(TTO)を併用した症例(以下MPFLR+TTO)における膝伸展筋力の特徴を明らかにすること。【方法】MPFLR群15名,MPFLR+TTO群11名を対象に,最終フォローアップ時(MPFL群22.8±15.6ヶ月;MPFL+TTO群22.8±9.6ヶ月)の等尺性膝伸展筋力を,膝関節90度及び30度で測定し,健患差および健患比を検証した。【結果】MPFLR群では,術側と非術側の間に等尺性膝伸展筋力の有意差はみられなかった。MPFLR+TTO群では,術側が非術側と比較して,有意に低い等尺性膝伸展筋力を示した。健患比は,MPFLR+TTO群がMPFLR群と比較して有意に低値を示した。【結論】人工靭帯によるMPFLRは,良好な膝伸展筋力の回復が得られる。一方で,TTOを併用した場合,膝伸展筋力の健患差が残存し,単独MPFLRと比較して術後の筋力回復が得られにくいことが示唆された。