著者
山本 郁男
出版者
みやぎん経済研究所
雑誌
調査月報
巻号頁・発行日
no.139, pp.2-7, 2004-12
著者
山本 淳司
出版者
京都大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

SDに係る議論は、FDと同様に具体論の展開が求められるが、一般論としてのアドミニストレーター論が中心で、現場の職員が業務の改善を実感できる道筋を提示しきれていない。これらを解決するため、(1)定型的な実務を含む現場の職員業務を階層化した上で分析し、OJT (On-the-Job Training)への組入れを念頭に置き、業務改善の具体化を検討すること、(2)業務改善案をシミュレートし強い職員組織を提案すること、を研究の目的として設定し、この目的を遂行するために以下のような段階で進めた。1) 対象となる職員業務と職員層の特定…教学関係のマネージャークラスを主対象2) 業務の適切性を判断し業務を分析…業務プロセス等を整理3) 実務分析に基づく業務内容の見直し…業務内容が明示できるかを確認4) 業務に必要な資質や能力等の検討…予め提示の場合も検討(事務分掌規程等を参考)5) 実務に基づくSD分析のOJTへの組入れ…人事制度と連動している先行事例を参照6) 強い職員組織の提案を行うべく検討…フィージビリティを考慮研究を進めるに当たっては、代表者が関与している他の研究課題における意識調査等の一部も参考に、先行研究にも意識しながら進めた。比較検討においては、業務改善を前提として業務フロー等を確認すると、組織論的にみてプレイングマネージャーがミドルアップダウンの機能を果たすか否かに関わらず、職務説明書が予め明示され、求められた業務遂行能力等を持った職員が大学のミッションやコンプライアンスを意識し、意欲を持って業務を誠実に遂行していれば、業務はスムーズに行われていることが分かった。また、業務の対象を限定してフロー等を確認すると、業務改善に資することもあるが、大括りのjob間の重複業務等の調整には至らないため、業務全体の組換えを前提として業務に適合した組織を構築する方が望ましい等の課題が見えてきた。個々の職員を見た場合の背景として、我が国の労働慣行ともいえる無限定な業務へのスタンス等を求めることは必ずしもプラス効果を発揮していないことが考えられる。強い職員組織の提案は、その裏付けとして単純な想定しかできなかったが、今後、実務に直結した面談調査も踏まえて、更なる成果を挙げ人事制度と連動したプログラムの試行に繋げて行く計画である。
著者
山本 富啓
出版者
日本ロシア文学会
雑誌
ロシア語ロシア文学研究 (ISSN:03873277)
巻号頁・発行日
no.12, pp.p1-15, 1980-10

Статья черноризца Храбра<<Описьменах>> является одним из источнков, которые представляют сведения о состоянии глаголицы раннего перида. Исходя из ее содержания предагают, что она была написана в конце IX в. или в начале Х в., вскоре после создания глаголицы, и что ее автор был осведомлен в глаголице. Оригигинал этой статьи, конечно, не сохранился, и мы можем читать только ее копии, которые были переписаны после XIV в. и к тому же кириллицей, а не глаголицей. поэтому и в этих копиях обнаруживаются несколько заметных различий. Одним из них, которое нас интересует, является наличие или отсутствие следующего места в копиях: <<24 из 38 глаголических букв подобны греческим......>> Во многих копиях статьи Храбра отмечается это предложение, но несколько копий его совсем не содержат. Так что при чтении статьи Храбра нам нужно обсуждать принадлежность данного предпожения Храбру. Относительно этого вопроса, сопоставив начертание букв глаголицы с начертанием греческих букв, Й. Вайс доказал, что в графическом отношении в глаголице нет целых 24 букв, подобных греческим буквам. И из этого он заключил, что это предложение представляет собой основанное на кириллической азбуке дополнение, которое было сделано после времени Храбра. Но мы имеем основание полагать, что это предложение было написано самим Храбром, и мы считаем, что Вайс интерпретировал его слишком односторонне. В нашей статье мы попытаемся обосновать свою точку зрения и найти 24 буквы глаголицы, подобные греческим не с графической стороны, а со стороны их фукции.
著者
深村 有史 山本 強 青木 由直
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.421-422, 1992-09-28

写真、あるいはレンダリングの結果の画像を用いて疑似絵画を作成する方法はいくつかの例が発表されているが、現在の所、作成の過程で何らかの人間の判断が介入する場合が多い。絵画において、一様なタッチで全体を表現する場合、対象となる画像によって最も細かく表現すべき箇所の出来具合いによって、絵に対する評価が決ってしまい、また、自動的に適切なタッチの細かさを選択することが非常に因難だからである。またそうして得られた画像のほとんどが、油彩やペン画のように滲みや混色などを考慮する必要のない画材を題材にしており、特に水彩表現の自動生成は実現されていなかった。本研究では、油彩表現、及び水墨画の様な単色水彩表現に加え、透明水彩のような複数の色彩を持つ水彩表現の自動生成を試みた。
著者
山本 冴里
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2012-07 (Released:2016-11-28)

制度:新 ; 報告番号:甲3731号 ; 学位の種類:博士(日本語教育学) ; 授与年月日:2012/7/31 ; 早大学位記番号:新6102
著者
山本 浩一 大和谷 厚
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.132, no.2, pp.83-88, 2008 (Released:2008-08-08)
参考文献数
20
被引用文献数
3

ラットやマウスなどの齧歯類動物には嘔吐反射はないが,抗がん薬の投与や回転刺激,放射線照射など催吐作用のある刺激を与えると,カオリンなどの通常の餌としては異常な物に対して食欲を示すパイカ行動(異味症)が現れる.催吐刺激により現れるこの行動はそれぞれの刺激に特異的な制吐薬の前処置によって抑制でき,われわれはパイカ行動を指標とすれば齧歯類を悪心・嘔吐の研究に応用できることを報告してきた.齧歯類でも特にマウスは遺伝子改変動物を用いることができるなど利点も多いが,催吐刺激によるカオリン摂取量は,ラットに比べて非常に少ないことや,カオリンペレットをあちこちに食べ散らかすために摂取量の正確な測定は困難であった.そこで,われわれは経口摂取しても消化管から吸収されず糞便中に排出される赤色色素のカルミンを添加して作成したカオリンペレットを用い,催吐刺激後2日間の糞便を回収し,糞便中から抽出したカルミンを比色定量することにより精度よくマウスのカオリン摂取量を定量する方法を開発した.これまではイヌ・フェレット・ネコ・ブタ・サルなどの中型から大型の比較的高価で遺伝的なバックグラウンドが一定していない動物を用いざるを得ず,多大な労力と費用のかかっていた悪心・嘔吐の実験を,齧歯類動物のパイカ行動を利用することによって簡便化することができ,悪心・嘔吐の発症機構そのものの研究に加え,新規薬物の有害作用としての悪心・嘔吐のスクリーニングにも広く応用できるものと期待している.
著者
吉田 光男 乾 孝司 山本 幹雄
巻号頁・発行日
2010-02

Web 2.0 はWeb 上における情報の双方向性を強化し,新たなWeb サービスを生み出した.そのWeb サービスの一種としてTwitter をはじめとするマイクロブロギング・サービスが挙げられる.マイクロブロギング・サービスはオンライン・ソーシャル・ネットワーキング・サービスの一種であり,個人の情報プラットフォームとして機能する.本論文では,代表的なマイクロブロギング・サービスであるTwitter のリンクを含むつぶやきに着目し,その特徴を調査した.その結果,人間による投稿とボットによる投稿では投稿文字列長に顕著な差があること,ユニークユーザ数の多いニュースサイトがTwitter ではあまり注目されていないことなどが明らかになった.
著者
山本 志乃
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.167, pp.127-142, 2012-01

漁村から町場や農村への魚行商は、交易の原初的形態のひとつとして調査研究の対象となってきた。しかし、それらの先行研究は、近代的な交通機関発達以前の徒歩や牛馬による移動が中心であり、第二次世界大戦後に全国的に一般化した鉄道利用の魚行商については、これまでほとんど報告されていない。本論文では、現在ほぼ唯一残された鉄道による集団的な魚行商の事例として、伊勢志摩地方における魚行商に注目し、関係者への聞き取りからその具体像と変遷を明らかにすると同時に、行商が果たしてきた役割について考察を試みた。三重県の伊勢志摩地方では、一九五〇年代後半から近畿日本鉄道(以下、近鉄)を利用した大阪方面への魚行商が行われるようになった。行商が盛んになるに従って、一般乗客との間で問題が生じるようになり、一九六三年に伊勢志摩魚行商組合連合会を結成、会員専用の鮮魚列車の運行が開始される。会員は、伊勢湾沿岸の漁村に居住し、最盛期には三〇〇人を数えるほどであった。会員の大半を占めるのは、松阪市猟師町周辺に居住する行商人である。この地域は、古くから漁業従事者が集住し、戦前から徒歩や自転車による近隣への魚行商が行われていた。戦後、近鉄を使って奈良方面へアサリやシオサバなどを売りに行き始め、次第にカレイやボラなどの鮮魚も持参して大阪へと足を伸ばすようになった。それに伴い、竹製の籠からブリキ製のカンへと使用道具も変化した。また、この地区の会員の多くは、大阪市内に露店から始めた店舗を構え、「伊勢屋」を名乗っている。瀬戸内海の高級魚を中心とした魚食文化の伝統をもつ大阪の中で、「伊勢」という新たなブランドと、当時まだ一般的でなかった産地直送を看板に、顧客の確保に成功した。そして、より庶民的な商店街を活動の場としたことにより、大阪の魚食文化に大衆化という裾野を広げる役割をも果たしたのではないかと考えられる。Fish peddling from fishing villages to towns or farming villages, as a primitive trade form, has been the subject of studies. Previous studies, however, were mainly conducted on fish peddling on foot or by cattle and horse before the development of modern transportation, and there have been few reports about fish peddling by railway, which became prevalent over the country after World War II. In this paper, focusing attention on fish peddling in the Ise-Shima region as an example of the only one remaining collective fish peddling by railway, a concrete image of it and changes are clarified from interviews with the persons concerned, and the role that the peddling played is considered.In the Ise-Shima region in Mie Prefecture, fish peddling to the Osaka area using trains operated by Kintetsu Corporation (hereinafter referred to as Kintetsu) started in the latter half of the 1950s. As peddling became more active, problems between peddlers and general passengers increased. In 1963, the Ise-Shima Fish Peddling Association was formed, and fresh fish trains only for its members started operation. The members resided in fishing villages on the coast of Ise Bay, and the number of members exceeded 300 in its peak period.Most of the members were peddlers who resided around the Ryoushi-cho in Matsuzaka City. From long ago, this region has been home to many people engaged in the fishing industry, and from the prewar period, fish peddling to neighboring areas on foot or by bicycle was conducted. After the war, they began selling Japanese littleneck shell and salt mackerel to the Nara area by Kintetsu and gradually expanded the peddling to the Osaka area, carrying fresh fish such as righteye flounder and mullet. Along with the expansion, the tools they used changed from bamboo cages to tin cans. Many of the members in this region, who started trading at roadside stands, had their own shops called "Iseya" in Osaka City. In Osaka with its tradition of fish culture of mainly quality fish from the Seto Inland Sea, the new brand "Ise" and the direct-from-the-farm style, which was not common at that time, attracted people and led to the successful acquisition of customers. It is considered that by using shopping streets that were more familiar among ordinary people as their places of activities, it played the role of expanding the lower end of fish food culture in Osaka among the public.
著者
山本 善之
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
らん : 纜 (ISSN:09160981)
巻号頁・発行日
no.47, pp.67-74, 2000-03-30
著者
隈本 邦彦 上口 義雄 郡 伸子 櫻井 祐太 定池 祐季 佐藤 秀美 田中 徹 三宅 武寿 山﨑 学 山本 俊介 西村 裕一
出版者
北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.3-18, 2008-09-15

We tried to fill the communication gap between experts and ordinary citizens regarding the method of preventing a tsunami disaster by organizing two events. The events involved discussions between a tsunami researcher and the inhabitants of two places of the Pacific coast of East Hokkaido where the damage that could be caused by a possible future tsunami was estimated. Contents in the event were deliberately designed to be useful for interactive communications. As a result of the evaluation by the participant questionnaire following the events, a interactive communication between the tsunami researcher and the inhabitants was arranged, and we were able to provide the inhabitants with information that they wished to know about the prevention of tsunami disaster.
著者
黒田 澤井 玲子 佐々木 裕 西川 智子 黒田 和道 桜井 孝治 山本 樹生 清水 一史
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.496-498, 2011-10-15
被引用文献数
2

我々は,カリン(<I>Chaenomeles sinensis</I>)中の高分子ポリフェノールの季節性インフルエンザウイルス A/Udorn/ 307/72 (H3N2)に対する感染性中和活性および赤血球凝集抑制効果を既に報告している.<BR> カリン中の活性画分CSD3を用いて,新型インフルエンザウイルス A/Chiba/1001/2009 (H1N1) pdm に対する赤血球凝集抑制活性および感染性中和活性を評価したところ,5 μg/ml のCSD3で処理したウイルスは赤血球凝集価が約1/2に,感染性が約1/10に減少することが明らかになった.250 μg/mlの処理では感染価は1/3 000に減少したこれらの結果は,カリン中の抗インフルエンザウイルス活性成分は,H1N1新型インフルエンザウイルスに対しても有効であることを示す.更に,赤血球凝集価の減少以上に感染性が減少したことからウイルス吸着段階以降における抑制作用の存在が示唆された.
著者
山本 幹男 小久保 秀之 古角 智子 原口 鈴恵 張 トウ 田中 昌孝 パルホムチュク デミトリ V. 相馬 隆郎 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.437-452, 2001-09-01

「遠当て」と呼ばれる現象では、武道や気功熟練者(送信者)が非接触で離れた相手(受信者)を激しく後退させる。当研究グループは、送信者と受信者のペアを離れた別室に隔離して、通常の感覚伝達を遮断した無作為・2重盲検実験で、暗示等の心理効果を取り除いても、この現象や生理変化が見られるかを、多数回試行し、実験してきた。日常「遠当て」的訓練をしてきた最初のペアでは、(受信時刻-送信時刻)の時刻差の頻度分布に、0秒付近で大きなピークが形成され、本現象が、統計的有意に生起することを、脳波や皮膚伝導度などの生理変化を含め、1996年以来本誌などで発表してきた。本報では以下を報告する。襲う者は殺気を感じさせない、襲われる者は事前に殺気を感じ防ぐ、という訓練を日常長年してきた上記と別の武道熟達者のペアによる、同様な「遠当て」実験を行った。その結果、時刻差の頻度分布に、時刻差が-41(p=3.7%)、0(13.4)、+36秒(1.3)付近に3つの大きなピークが形成された。ポアソン上側検定結果を括弧内に示す。両側の2つのピークは5%有意である。これらの形成は、本実験前には予想が困難であった。未知な情報伝達機構の存在が示唆される。本実験で行われた、脳波、心拍、手の温度、皮膚電気伝導度に関しては、本号中の本報の次に、5編が続いて掲載されている。
著者
山本 利一 大関 拓也 五百井 俊宏
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.23-29, 2008
被引用文献数
2

rights: 日本教育情報学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation: IsVersionOf: http://ci.nii.ac.jp/naid/110007123453/本研究は,学習内容や学習の進め方をコンピュータを活用して整理し,生徒自身が見通しを持った学習計画を立案する授業実践報告である.「ロボット製作」を題材として,学習すべき項目の検討,作業計画など,コンピュータを活用してマインドマップを作成・修正する授業展開である.実験授業の結果,計画設計能力,思考整理能力の向上が見られた.また,生徒は,マインドマップやそれらを描くソフトウェアに対して興味・関心が高く,他の分野への転移の可能性があることも確認できた.
著者
星 正治 遠藤 暁 大瀧 慈 木村 昭郎 岡本 哲治 豊田 新 山本 政儀 川野 徳幸 今中 哲二 片山 博昭
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

セミパラチンスク旧ソ連核実験場周辺の村、ドロン、セミパラチンスク、ズナメンカ、サルジャル他の村等で土壌を採取し、Cs-137、1-129、Puの同位体を測定し結果をまとめた。それぞれの村の被ばく線量を推定した。測定結果は、Bq/m2の単位で放射能の降下量として求めた。セミパラチンスクでの個人線量評価方法を確立し、個人被ばく線量推定のための方式を確立したのでコンピュータ入力している。