著者
山田 均
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2004

制度:新 ; 文部省報告番号:乙1917号 ; 学位の種類:博士(文学) ; 授与年月日:2005-01-18 ; 早大学位記番号:新3891
著者
佐藤 豪 池永 雅一 俊山 聖史 太田 勝也 上田 正射 板倉 弘明 津田 雄二郎 中島 慎介 遠藤 俊治 山田 晃正
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.38-42, 2019 (Released:2020-02-29)
参考文献数
20

症例は51歳,男性.開腹歴はなし.腹痛,嘔吐を主訴に当院救急外来を受診した.来院時,腹部は膨満し,臍下に間欠的自発痛と圧痛を認めた.前日の夕食にしゃぶしゃぶを食べていた.腹部単純X線検査では小腸ガスの貯留と鏡面像を認めた.腹部造影CTで絞扼所見を認めなかったため,胃管減圧チューブを留置して緊急入院した.翌朝,腸管拡張の改善がなかったためイレウス管を留置した.その後2日間経過観察したが,腹部症状の改善が乏しかったために緊急手術を施行した.拡張した腸管の先端で軟らかい腫瘤を触知し,腸を切開して摘出した.術後に再度問診を行い,入院前夜に大量に摂取した木耳(きくらげ)による食餌性イレウスと診断した.木耳による食餌性イレウスは本邦でこれまで報告がなく,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
山田 幸平
出版者
日本映像学会
雑誌
映像学 (ISSN:02860279)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.13-17, 1983

<p>&ensp;Masakazu Nakai, who proved his cultivated tastes in the illuminating speculations on arts, devoted short life to developing new conceptions of the world and 'Wissenschaft'. This eminent student of aesthetics was among the members of the generation blessed with abundant heritages from Kyoto Gakuha.</p><p>&ensp;In the days of intellectual crisis from 1920's to 40's, when some attempt was a pressing need for philosophy to be vitalized, Nakai's choice was to take up the survey of the cinema = image arts within an extensive historical perspective of Ästhetik = Kunstwissenschaft.</p><p>&ensp;Except for the short period of speculative stagnation in wartime, he was continuously concerned from the creative point of view with probing into the aesthetic implications of this genre, which would in turn present new perspectives to philosophy.</p><p>&ensp;Among the topics treated by this incisive mind are subjectivity; function; technology; and language. The keen inquiries into these issues do and will remain the best stimulation for those engaged in the theoretical and historical studies of image arts.</p>
著者
山田 知彦 武藤 聡 南角 吉彦 酒向 慎司 徳田 恵一
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2009-MUS-80, no.5, pp.1-6, 2009-05-14

HMM に基づく歌声合成は歌い手の特徴を歌声データと楽譜から自動学習し,任意のメロディからその特徴を再現した歌声を合成できる.その際,歌声の音色・発音と音高における歌い手の特徴を,それぞれスペクトルと基本周波数の時間変化として HMM でモデル化している.本稿では,歌唱表現のひとつであるビブラートを音高の周期的な揺らぎと仮定し正弦波でモデル化する.そのパラメータをスペクトル及び基本周波数と同時に HMM でモデル化する.歌声の合成実験では,女性 1 名による童謡 60 曲の歌声データを学習し,主観評価実験によってビブラートモデルの導入による自然性の向上が確認できた.
著者
吉田 えり 山田 和子 森岡 郁晴
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
pp.B14002, (Released:2014-07-07)
被引用文献数
2 5

目的:男性看護師においては,首尾一貫感覚(Sense of Coherence,SOC),ストレス反応,SOCとストレス反応との関連を明らかにした研究は見当たらない.本研究では,病院に勤務する男性看護師のSOC,ストレス反応,SOCとストレス反応との関連性を明らかにすることを目的とした.対象と方法:男性看護師51名と女性看護師51名を解析対象者とした.女性看護師は,年齢を±1歳で,有する資格を看護師あるいは看護師と保健師で,勤務部署を「内科系病棟」「外科系病棟」「その他の病棟」の3区分で,男性看護師にマッチさせた.調査項目は,属性,SOC,職業性ストレス簡易調査票,勤労者のためのコーピング特性簡易尺度(Brief Scales for Coping Profile,BSCP)であった.SOCとストレス反応との関連は,心理的あるいは身体的ストレス反応を従属変数として,重回帰分析で検討した.結果:男性看護師の年齢の中央値は27歳で,四分領域は24–30歳であった.臨床経験年数の中央値は4年で,四分領域は2–7年であった.SOCの総得点には,男女間の差が認められなかった.男性の心理的な仕事の負担(質)は女性に比べ少なく,職場環境によるストレスは高かった.ストレス症状では,男性の抑うつ感が強かった.ストレス反応に影響を与える因子では,男性の上司・同僚からの支援度は女性に比べ低かった.BSCPの下位尺度では,男性の「他者への情動発散」と「回避と抑制」は女性に比べ高く,「問題解決のための相談」は低かった.SOCの総得点は男女とも,ストレス要因9因子,影響因子4因子,BSCP6下位尺度,年齢で補正しても,ストレス反応の心理的ストレス反応と身体的ストレス反応に有意な関連を認めた.SOCの下位尺度である処理可能感は,男性においてのみ心理的ストレス反応と身体的ストレス反応に関連性が認められた.結論:SOCは,性差を認めなかった.抑うつ感は男性の方が強かった.SOCの総得点と心理的ストレス反応・身体的ストレス反応との関連性は男女とも同様の傾向を示したが,SOCの下位尺度の関連性には性差を認めた.
著者
斎藤 広志 小尾 尚貴 山田 祐子 竹内 大樹 兼岩 淳平 多田 智顕
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第38回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.F-025, 2020 (Released:2020-01-01)

【はじめに】超音波検査は体表から触知できない深層を可視化でき、患者へ与える負担が少ない検査法である。 今回肩挙上時に疼痛を訴える肩関節周囲炎患者に対して、理学療法評価に超音波診断装置を用いて機能評価、治療介入を行った症例を経験したので報告する。【症例】40代女性。2018年12月更衣動作で受傷し、右肩関節周囲炎と診断。【倫理的配慮】ヘルシンキ宣言に沿い発表目的を説明し同意を得た。【初期評価】右肩ROM自動屈曲100°他動屈曲160°外転90°であった。整形外科的テストはNeer Test陽性。上腕骨頭の超音波動態評価で、肩関節外転時に肩峰と大結節の衝突を認めた。結帯肢位内旋動作の上腕骨頭前方移動量は左右差を認めなかった。Horizontal Flexion Test 陰性であった。肩甲胸郭機能はElbow Push Test陽性。 MMTは肩甲骨外転・上方回旋3肩甲骨下制・内転3であった。JOAスコア67点であった。【理学療法経過】超音波動態評価で肩関節外転時に肩峰と大結節の衝突を認めた。また、結帯肢位内旋動作の上腕骨頭前方移動量は左右差を認めなかった。評価上から肩甲胸郭関節機能障害を認めた。以上評価結果から肩甲胸郭関節機能障害から肩峰下インピンジメントが生じていると判断して、肩甲胸郭関節機能に対し理学療法を実施した。理学療法プログラムは前鋸筋トレーニング、小胸筋ストレッチ、側臥位で肩関節外転運動を実施した。 4週間理学療法を実施し、右肩ROM自動屈曲175°外転170°に改善した。Neer Test陰性、超音波動態評価の肩関節外転時の肩峰と大結節の衝突も消失した。MMTは全項目で改善を認めた。肩挙上時痛消失し、JOAスコア97点と改善した。【考察】超音波動態評価から上腕骨頭の動態を可視化することで、肩甲胸郭機能に対しての治療を立案でき、疼痛と可動域が改善したと考える。
著者
山田 康貴 村井 源
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.206-213, 2020-05-23 (Released:2020-06-26)
参考文献数
17

物語分析において,場面が持つ情報に着目した分析はこれまで行われることが少なかった.特に,場面が持つ情報の依存関係に関する分析は物語自動生成において必要不可欠である.そこで,本研究では場面の依存関係が強く出ていると考えられるミステリー小説を題材に,場面の依存関係を分析した.具体的には,実際のミステリー小説の場面から,場面を構成するのに必要と思われる情報を手動で抜き出した.その後,そこから得られたデータを依存関係ごとにまとめた.最後に,そこで得られたデータに対してネットワーク分析を行い,依存関係の解析をした.
著者
山田 吉二郎
出版者
北海道大学大学院国際広報メディア研究科 = Graduate School of International Media and Communication, Hokkaido Universty
雑誌
国際広報メディアジャーナル
巻号頁・発行日
vol.2, pp.79-94, 2004

This study is an attempt to establish the "framework" of media studies which should help them become "a single disciplinary science". Surveying various types of the current media studies, this paper makes propositions to provisionally determine three basic research fields, that is, "Media Effects", "Media and Power", and "Public"; and to study these three research fields respectively, till they are integrated into one.
著者
田地野 彰 寺内 一 金丸 敏幸 マスワナ 紗矢子 山田 浩
出版者
京都大学高等教育研究開発推進センター
雑誌
京都大学高等教育研究 (ISSN:13414836)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.111-121, 2008-12-01

This paper presents a genre analysis of English academic research papers and discusses exploratory proposals for the application of a research paper-based corpus to academic writing materials development. The paper first introduces the development of a 3.7 million-word research paper-based corpus in six academic disciplines: sociology, education, economics, medicine, pharmacology, and engineering. The paper then shows an example of academic word lists and discusses the results of a study that was conducted to analyze two subgenres.titles and introductions.of academic research papers. In the study, the titles were analyzed in terms of linguistic structure and vocabulary, and the introductions were analyzed by means of Swales's Create-A-Research-Space (CARS) model. The paper concludes with some pedagogical implications for English academic writing materials development.
著者
内山 直美 山田 博仁
出版者
科学・技術研究会
雑誌
科学・技術研究 (ISSN:21864942)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.71-76, 2020 (Released:2020-06-30)

近年、さまざまな種類の小型電子機器の普及に伴いワイヤレス充電(給電)の研究が盛んにおこなわれているが、新規手法として光ワイヤレス充電の研究が進められている。光ワイヤレス充電は、主に送信器にレーザーやLEDのような光源、受光器に太陽電池のような受光素子を用いる方式である。安全面に制約のないLEDの研究事例は少ない。本研究では、室内でよく使われる赤外線リモコンの光ワイヤレス充電の方式について検討した。その結果、小型の結晶Si太陽電池セルと蓄電デバイスを内蔵すれば、近赤外LEDからの光により室内においても動作可能となる十分な電力量が蓄電され、乾電池レスにできることがわかった。
著者
岡内 正典 山田 敏之 尾崎 照遵
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.147-155, 2008-06-20 (Released:2012-09-10)
参考文献数
20

魚類飼育水への添加やワムシの栄養強化など,ナンノクロロプシスの新たな用途を考慮し,試薬類および農・水産用肥料を用いた栄養塩類添加海水培養液の処方を考案した。その結果,小規模な培養を対象とする培養液(ESM-NA液)の組成としては,NaNO3; 4.41 mM,NaH2PO4・H2O; 90μM,Fe-EDTA; 29.7μM,MnCl2・4H2O; 2.2μM,ZnSO4・7H2O; 0.38μM,CoCl2・6H2O; 0.126μM,大規模な培養を対象とする施肥培養液(FSM-NA液)の組成としては,硝酸カリ; 5.3 mM,リン安; 0.66 mM,クレワット32; 20 mg/l,クレワット鉄; 3 mg/l が適切であることが分かった。このFSM-NA液の性能を従来の「屋島培地」と比較したところ, 9 日間のバッチ式通気培養で良好であった。また,ナンノクロロプシスを魚類飼育水に添加する際に同時に混入する培養液の影響を調べたところ,ヒラメ仔稚魚に対する悪影響はなかった。これらの結果から,本研究で考案した培養液は餌料としてのナンノクロロプシスの大規模及び小規模培養に適している。
著者
山田 貴之
出版者
一般社団法人 日本生物教育学会
雑誌
生物教育 (ISSN:0287119X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.38-44, 2017 (Released:2018-10-29)
参考文献数
20

本研究の目的は,中学校第2学年「動物の体のつくりと働き」における「生命を維持する働き」において,ブタ心臓の解剖実験を取り入れた授業実践が,「心臓の各部位の同定」,「動物の生命に対する意識」および「解剖に対する意識」に与える効果について明らかにすることである.この目的を達成するために,ブタ心臓の解剖実験を取り入れた授業を行い,作成したワークシートおよび質問紙を分析したところ,以下の3点のことが示唆された.第1に,「心臓の各部位の同定」については,85%以上の生徒が8点以上(10点満点)を獲得するとともに,個人の合計得点の平均値が9.07点と大変高かった.特に,心臓の8ヶ所の部位の観察事実に基づく同定に効果があった.このことから,ブタ心臓の解剖実験は,「心臓の各部位の同定」に効果がある.第2に,「動物の生命に対する意識」については,解剖実験を基点に変容が促進されるとともに,授業実施から約4ヶ月後においても高い割合で維持できることが示された.このことから,本単元「生命を維持する働き」において,ブタ心臓の解剖実験は,生徒の「動物の生命に対する意識」の変容とその維持に効果がある.第3に,「解剖に対する意識」については,解剖実験後の平均得点が,解剖実験前のそれよりも有意に上昇した.このことから,ブタ心臓の解剖実験は,「解剖に対する意識」の変容を促進する.
著者
森上 誠 行定 健治 田島 賢一 佐藤 暢昭 杉崎 順平 宇野 滋 山田 敏元
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.517-524, 2010
参考文献数
9
被引用文献数
1

多岐にわたる各種の歯科処置が歯科医師の治療時間のなかでどの程度の割合を占めているのかについて,3ヵ月間にわたる調査を虎の門病院歯科において行った.通常行われる歯科処置について,初診診査,歯周処置,歯内処置,レジン修復,インレー修復,脱離修復物・補綴物の再装着,クラウン補綴,ブリッジ補綴,義歯補綴,インプラント処置,口腔外科処置,顎関節症処置,漂白,その他の14カテゴリーに分類し,さらにこれらを全50項目に細分化した.11名の歯科医師が診療を行いながら,その処置時間をストップウォッチで計測した(単位:分).調査期間終了後,各種の歯科処置に要した時間および患者数を集計し,これに基づき処置内容別の患者1人当たりの平均処置時間を算出した.また,平均処置時間とそれぞれに対応する保険診療報酬との関係を処置内容別に比較・検討するために,保険点数を平均処置時間で除した値(Point/Time ratio,以下,P/T ratio)を算出した.カテゴリー別の処置時間は,歯周処置が29,556分(28.7%),歯内処置が9,274分(9.0%),レジンおよびインレー修復処置が16,083分(15.6%)であり,歯科保存学領域の処置は全体の53.3%を占めた.処置内容別では,スケーリングが21,677分で全体の21.0%を占め,すべての処置内容のなかで最も多くの処置時間を占めることが明らかとなった.次いでレジン修復の13,019分(12.6%),初診診査の9,312分(9.0%),歯周疾患処置の4,276分(4.1%),義歯調整の3,938分(3.8%),クラウン失活歯支台歯形成+印象採得+咬合採得の3,930分(3.8%),根管貼薬の3,725分(3.6%)という順になった.また,すべての歯科処置のなかでP/T ratioの高い処置は,硬質レジン前装ブリッジ装着(218.8),総義歯装着(171.6),床副子(ナイトガード)装着(170.1)であり,P/T ratioの低い処置は,クラウンメタルコア高洞形成+印象採得(1.3),ブリッジメタルコア窩洞形成+印象採得(2支台歯:1.6),硬質レジン前装ブリッジ試適(1.8),根管貼薬(単根:1.9)であった.P/T ratioは,診療時間に対する歯科処置のコストパフォーマンスを考慮する際の指標になるものと思われた.