著者
中山 政行 小山田 大和
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2016 春季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.102-114, 2016 (Released:2017-07-01)

地域社会は少子高齢化や人口減少など多種多様な問題を抱えている。財政縮減の中、すべての課題を解決することは難しい状況にある。地域社会にとって地域課題解決プロジェクトの選択は投資そのものであり、投資以上の価値を生むプロジェクトの選択が重要となる。プロジェクトの選択には、地域社会の価値創造の方向性を示したビジョンと、それを実現するための具体的な戦略が示されなくてはならない。本研究では、実行プログラムの起点となる「全体使命」において、3Sモデルに準じた「価値の発見」、「価値の実現」、「価値の獲得」の価値創造プロセスを導入し、ビジョンの設定と戦略を示した。この結果、複合的な地域課題の解決に有効な事例を得ることができたため報告する。
著者
八木 俊介 池野 豪一 山田 幾也
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.133, no.11, pp.264-269, 2017-11-01 (Released:2017-11-30)
参考文献数
49
被引用文献数
3

In recent years, the electrochemical water splitting using renewable energy has attracted considerable attention for the production and utilization of hydrogen gas as a fuel. However, the high overpotential for the oxygen evolution reaction increases the electrical power expense and induces degradation of the electrode materials. In order to promote the oxygen evolution reaction by lowering the overpotential and suppressing the side reactions, noble metals and their alloys or oxides have been typically employed as catalysts. Nevertheless, alternative catalysts have been sought in recent years in view of the high cost and limited resources of noble metals. In this review, the recently developed oxygen evolution reaction catalysts are presented, and the requirements for the development of such highly active catalysts have also been discussed.
著者
白井 真紀 佐藤 靖 藤川 真章 山田 弘 堀井 郁夫
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第33回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.89, 2006 (Released:2006-06-23)

【背景】近年,創薬初期でのminiaturizeされたげっ歯類のin vivo毒性試験が展開されてきている。我々は,ラットを用いたin vivo Mini-tox studyを探索研究早期のin vivo毒性スクリーニング試験として立ち上げ,毒性情報の乏しい新規化合物の多面的安全性評価を進めている(第31, 32回日本トキシコロジー学会)。今回,マウスを用いたバリデーション試験を示す。【材料および方法】動物:頚静脈カニュレーション(JVC)施術済みのICR マウス(8週齢,雄)を溶媒対照群,低用量群(L),高用量群(H)の各群に3例づつ振り分け,化合物Xを単回経口投与し,投与翌日にネンブタール麻酔下で放血,安楽殺し,剖検した。検査項目:体重(毎日),機能観察総合評価法(FOB),自発運動測定Motor Activity (MA),心拍数・血圧測定(HR,BP with BP Monitor MK-2000),薬物血中濃度測定,剖検,臓器重量測定および血液生化学的検査を行った。【結果および考察】JVCマウスを用いた今回のバリデーション試験において,ラットとほぼ同等の結果を得ることができた。創薬早期においては使用化合物量の少量化が求められること,また,薬効評価のための疾患モデルとしてマウスが用いられることも少なくない。今回,ラットに比べて,より少ない化合物量で毒性学的評価が可能であり,創薬早期のin vivo毒性スクリーニング試験としてマウスが有用となる場合があることが示唆された。
著者
周 玉 石橋 麻子 崎村 雅憲 藤川 真章 山田 弘 堀井 郁夫
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第33回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.258, 2006 (Released:2006-06-23)

ある種の化合物は光吸収により分子共役構造部位の電子が基底状態から励起状態に励起し、次いでエネルギーの放出によりフリラジカルを生成し、光毒性を引き起こす。この電子励起の起こりやすさ(HOMO-LUMO gap)はIn Silico化学計算により予測ができると考えられている。本研究ではHOMO-LUMO gap化学計算値による光毒性の予測法の3T3 Neutral Red Uptake Phototoxicity Test (3T3試験)を用いた In vitro試験およびモルモットを用いたIn vivo試験結果に対する予測性について検討した。「方法」134のin house化合物及び光毒性の有無が知られた30化合物を用いて検討を行った。HOMO-LUMO gapはSoftware-Jaguar 5.5を用いて計算した。 3T3試験はOECDガイドライン案に示された方法に準拠して実施した。 In vivo試験では、モルモットにCPFX、LFLXまたは8-MOPをそれぞれ単回経口投与し、UVA照射した後の皮膚反応を評価した。「結果」134化合物のHOMO-LUMO gap値をA(10.5未満)、B(10.5以上 11.7以下)およびC(11.7より大)の3領域に区分し、3T3試験の陽性結果との相関性を検討したところ、それぞれA=100%、B=44% 、C=17%の相関率を示した。光毒性の有無が知られた30化合物の3T3試験結果およびCPFX、LFLXまたは8-MOPのIn Vivo試験結果はいずれもHOMO-LUMO gap値(<10.5)による光毒性予測との相関性を示した。
著者
中間 昭彦 山田 浩一
出版者
(社)大阪生活衛生協会
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.183-188, 1997-09-30 (Released:2010-03-11)
参考文献数
9

We determined the amount of ascorbic acid (AsA) in 31 commercial non-alcoholic beverages sold in Osaka City, Japan. AsA was analyzed by high performance liquid chromatography (HPLC) using a LiCrosorb 100 NH2 column and 3mM ammonium phosphate/acetonitrile (30:70) as mobile phase. Concentrated-restored fruit juices contained 210-470μg/ml AsA, more than natural fruit juices (110-140μg/ml). The content of AsA in tea drinks was similar to that in concentrated-restored fruit juices at 290-360μg/ml. Furthermore, beverages prepared from natural materials such as orange juices or green tea showed differing AsA content between different product lots.To estimate the difference between AsA analytical methods, we used 5 AsA analytical methods, HPLC, the indophenol titrimetric method, the dinitrophenylhydrazine method, the fluorometric method, and the enzymic method. In green tea, the enzymic method showed the minimum reading, which was 80% of that found using the indophenol titrimetric method, which showed the maximum. The AsA content of concentrated-restored fruit juices varied widely according to method. The dinitrophenylhydrazine and enzymic methods showed significant difference from other methods; in particular, the enzymic method showed 1.8-2.9 -fold higher AsA content than HPLC. The AsA content of natural fruit juices showed no appreciable difference between methods. These findings suggest that the enzymic method cannot determine accurately the AsA content of concentrated-restored fruit juices. Whether a fruit juice is concentrated-restored or natural can probably be distinguished by the difference in AsA content using the enzymic and HPLC methods.
著者
山田 麻紗子 渡邊 忍 小平 英志 橋本 和明
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal social Welfare, Nihon Fukushi University (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
vol.137, pp.133-151, 2017-09-30

筆者たちは児童虐待への効果的支援のあり方を探るため,2015 年の児童虐待対応の先進国であるアメリカ(ニューヨーク市,バージニア州)視察に続いて,2016 年に韓国(ソウル市)の関係機関10 ケ所を,次の2 つの知見を得るために視察した.それらは,①韓国の児童虐待に関わる各関係機関の役割・機能,②各関係機関の連携・協働の実際についてである.その結果,過去10 年間における韓国の児童虐待等に関する取り組みには格段の進歩があり,日本にとって学ぶ点が複数みられた.政府,司法,地方自治体,民間機関が縦横に連携・協働している点やひまわり児童センターの総合支援システムには,目を見張るものがある.本稿では,韓国ソウル市における児童虐待,児童福祉の現状と課題などを紹介したい.
著者
山田 光義
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学留学生センター紀要 (ISSN:13406493)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.4-12, 2000-03

Japan is often said the country of dual system or double standards. The Japanese people are criticized that they differentiate between honne (reality) and tatemae (facade or enunciated principle). The situation concerning international students' workpermit in Japan is not the exception. The policy of Japanese government as tatemae is that the Certificate of Eligibility which guarantees international students the entry to Japan as residents is issued only to those students who have either sufficient financial background or who have guarantors supporting them financially. The reality, however, is that almost all international students without Mombusho scholarship apply for the work permit. Since the work permit is automatically granted, they are engaged in broadrange of part-time jobs. Comparing with the policy of the U.S. I argue the inconsistency of the policy of Japanese government concerning international students' work permit.
著者
佐藤 勉 利野 靖 山田 六平 大島 貴 益田 宗孝
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.197-204, 2012 (Released:2013-05-08)
参考文献数
28

ACTC-GCで切除可能な進行胃癌に対する術後補助化学療法としてS-1が標準治療となったが,層別化解析でStage Ⅲに対する有効性は実証されなかった.そこで,予後不良である大型3型・4型胃癌やbulkyN2胃癌を対象とした術前補助化学療法(Neoadjuvant chemotherapy:NAC)が注目され,第Ⅱ相試験であるJCOG0210でS-1/CDDP療法の有効性が示され,現在第Ⅲ相試験であるJCOG0501が進行中である.しかし,今までNACの有効性の根拠として考えられてきたMAGIC試験やACCORD-07試験が,EORTC-04954試験結果から疑問視されてきている. 本邦における切除不能・進行胃癌に対する標準治療はS-1/CDDP療法とされているが,さらなる治療成績向上のため3剤併用療法のDCS療法の第Ⅱ相試験が報告されている.海外でも3剤併用療法(DCF療法,DXP療法など)の臨床試験結果が報告され,治療成績の向上が期待されている. NACの治療効果を改善するための候補として3剤併用療法の第Ⅱ相試験が数多く計画されているが,JCOG0501の結果を踏まえて2剤と3剤併用療法の良質な第Ⅲ相試験が望まれる.
著者
呉 修一 山田 正 吉川 秀夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B (ISSN:18806031)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.231-245, 2009 (Released:2009-09-18)
参考文献数
41

本論文は,物理的観点に立脚した降雨流出機構の解明および様々な流域に普遍的に適用可能な降雨流出計算手法の構築を目的とし,有効降雨に対して実測流量データから逆推定を行ったものである.実測流量データから求めた有効降雨と流域の保水能分布から求めた有効降雨の比較を行うことにより,有効降雨の時間変動特性および物理的解釈に対して考察を行った.これにより,有効降雨の物理的解釈は降雨の形で有効降雨をとる場合と流出寄与域の形で有効降雨をとるという二つのタイプを考える必要があることを示した.また,累積降雨量に応じた流出寄与面積,流出寄与斜面長の変動を考慮した流出計算手法を新たに提案し,草木ダム流域へ実際に適用することでその合理性・実用性を示した.
著者
久和 茂 池 郁生 酒井 宏治 滝本 一広 山田 靖子 山田 靖子
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

マウスノロウイルス(MNV)は2003年に報告された新規マウス病原体で、まだ不明な点が多い。血清あるいは分子遺伝学的方法を用いた疫学調査により、日本の実験用マウスコロニーにおいてMNVの感染がなり拡がっていることが見出された。診断法の改良として、組換えVP1タンパク質を用いたELISA法の基盤を構築し、また簡便さ、速さ、検出感度に優れているRT-LAMP法を開発した。近年動物実験施設の衛生管理に多用されている弱酸性次亜塩素酸水がMNVの不活化作用を持つことを見出した。デキストラン硫酸塩(DSS)誘発炎症性大腸炎モデル、あるいはマウス肝炎ウイルス(MHV)感染症モデルの実験結果をMNV感染は修飾することが示された。
著者
加藤 久美子 近藤 厚生 長谷川 総一郎 斉藤 政彦 山田 幸隆 村瀬 達良 三宅 弘治
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:18847110)
巻号頁・発行日
vol.83, no.4, pp.498-504, 1992
被引用文献数
5 6

骨盤底筋訓練は, 腹圧性尿失禁の非手術的治療の中心となるものであるが, これを効果的に行うためには, 骨盤底筋群の正しい収縮法を習得しなければならない. 今回私達は膣内コーンを使用して, 軽度の腹圧性尿失禁を有する30名の成人女性を対象に, 5週間の骨盤底筋訓練を行った. 1日2回15分ずつコーンを膣内に挿入し, 重みで落ちるのを骨盤底筋群の収縮で阻止するよう指導した.<br>30名中27名 (90%) は, 5週間継続して訓練を施行できた. 訓練前後で, 尿失禁の頻度, 重症度は有意に減少した. 訓練後の尿失禁の自覚的改善度は, 消失および改善 (50%以下に軽減) したものが70%あった. 1分間保持できるコーンの重さ, ペリネオメーター (膣圧計) 測定値は有意に増加し, 骨盤底筋群の筋力の増強を示した.<br>膣内コーンはタンポン状の形態をしており, 日本女性でも心理的抵抗感なく受け入れられ得る. この器具は骨盤底筋群の収縮法の習得に役立ち, 毎日の訓練の動機付けになるため, 腹圧性尿失禁の治療に有用と考えられた.
著者
吉村 知穂 山田 恒
出版者
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
雑誌
総合病院精神医学 (ISSN:09155872)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.130-137, 2014-04-15 (Released:2017-06-03)
参考文献数
4

摂食障害患者の入院治療を行っている施設は少ない。当院では,平成24年度から摂食障害の入院加療を開始したが,さまざまな困難を経験した。そのなかから,総合病院における摂食障害の入院加療について,2つの問題を取り上げる。1つ目は緊急入院の多さであり,2つ目が医療スタッフとの協力が難しいことである。緊急入院は身体治療としては有益だが,摂食障害の精神病理の改善につながらないことが多い。その事実を医療者が認識し,患者や家族に伝え続ける必要がある。患者の精神病理に医療スタッフが影響されてしまうことが多く,医療スタッフへの教育を継続することが重要である。
著者
山田 周二
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2010年度日本地理学会秋季学術大会
巻号頁・発行日
pp.119, 2010 (Released:2010-11-22)

本研究は,飲料自動販売機と地蔵堂とをとりあげ,小・中学校の社会科で行われる身近な地域学習において,児童・生徒が飲料自動販売機や地蔵堂の分布を調べることによって,どのようなことが学習できるのか,そしてそのような学習はどのような地域で効果的であるか,をあきらかにすることを目的とした. 大阪府のほぼ中心部に位置する大阪市天王寺区と,奈良県との府県境である郊外に位置する柏原市,それらの中間に位置する大阪市平野区の3市区を対象として,路上にみられるすべての飲料自動販売機と地蔵堂を地図化した. 飲料自動販売機は,調査対象とした3市区に合計3932台あり,1小学校区あたり平均96台あった.いずれの市区においても,駅の周辺を中心とした商業・業務用地に多くみられる傾向があり,小学校区ごとにみた自動販売機の密度と商業・業務用地の割合との間には有意な相関がみられた(n=41,r=0.85,p<0.001).市区単位でみると,分布の偏りが明瞭にみられるものの,校区内といった狭い範囲では,明瞭な分布の傾向が読み取れる場合とそうでない場合とがあった.商業・業務用地と住宅地が余り混在することなく分かれて分布する地域では,分布の集中を容易に読み取れることが分かった.このような地域では,校区全体で野外調査を行い,自動販売機の分布図を作成することで,分布の特徴を読み取るといった地理的技能を養うだけでなく,商業・業務用地のような人が集まるところには自動販売機が設置されていることや,校区の地理的な特徴を学習することができる.一方,商業・業務用地が校区全体に広がっていたり,点在したりしている場合には,分布の傾向が容易には読み取れないため,自動販売機の分布からは効果的な学習は望めないだろう. 地蔵堂の分布は,過去の市街地と密接に関係しており,1948年以前の市街地とその周辺に多くみられることが分かった.地蔵堂は,3市区合計で185みられたが,そのうちの59%が1908年以前に市街地であった地域にあり,1948年までに市街化した地域のものも含めると79%に達する.したがって,戦前から市街化していた地域を含む小学校区においては,地蔵堂の分布を調べ,その分布とかつての市街地の分布を表す地図とを重ねることによって,分布の一致を読み取るといった地理的技能を養うことができ,また,その地域の土地利用の変化を学習することができる.ただし,かつての市街地の範囲と小学校区とは必ずしも一致しないため,校区の境界にとらわれずに,かつての市街地を包含する範囲に調査地域を設定した方が効果的な学習ができるであろう
著者
古谷野 潔 山田 隆司 松下 恭之 竹下 文隆 木原 昭裕 末次 恒夫
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.273-278, 1996-09-30 (Released:2017-11-05)
参考文献数
20

The purpose of this study was to examine the applicability of the newly-established method to analyze distribution of occlusal force among implant superstructure and natural teeth at different clench levels. Dental Prescale (Fuji Film Co. Tokyo) was used to record occlusal contacts and the force loaded on each of them. Four clench levels, which were 25, 50, 75, and 100%MVC, were regulated by visual biofeedback of masseter muscle EMG. This method was applied to five patients who received osseointegrated implants at the prosthodontic clinic of Kyushu University Dental Hospital attached to The Faculty of Dentistry and the applicability of the method was discussed. The results indicated that the Implant Support Ratio, which was defined in this study, can be used for the quantitative evaluation of the occlusal force distribution among implant superstructure and natural teeth at different clench levels. It was suggested that the distribution of occlusal force depends not only on the patterns of missing teeth but also the occlusal scheme and the conditions of the residual natural teeth.