著者
岩田,重雄
出版者
日本計量史学会
雑誌
計量史研究
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, 1979-01-25

Tracing the changes of mass standard by statistical calculation on the basis of the weights, nominal gold and silver coins, and metrological conversion tables in modern Japan, the author has obtained the following results : There had been no great change in mass standard in modern Japan, its mean value during 298 years from 1573 to 1870 being 3.736×10^<-3>kg per \"momme\". Since the beginning of 19th century, mass standard has been rising enormously, and especially, its mean value during 37 years from 1834 to 1870 reached 3.756×10^<-3>kg. In 1871, the \"Regulation of New Coins\" was enacted and 1 \"momme\" was determined at 3.756521×10^<-3> kg, but it was not universally observed. The mean value during 20 years from 1871 was 3.750×10^<-3>kg. This value was adopted in the \"Law of Weights and Measures\" in 1891, and continued till the Shaku-Kan system was abolished.
著者
大塚 康民 岩田 吉弘 小野沢 昭彦 宮本 吉教
出版者
航空医学実験隊
雑誌
航空医学実験隊報告 (ISSN:00232858)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.109-113, 2006

Urinary catecholamine responses of fighter pilots were investigated in Aerial Combat Maneuver(ACM). The levels of urinary adrenaline (Ad) and noradrenaline (NA) were determined in fighterpilots during ACM with three types of aircraft (F-4, F-15 and F-2). The levels of Ad for post-flightwere significantly higher than for pre-flight, while changes were not significant for NA. The ratios(post-/pre-flight) of Ad in ACM with different types of aircraft are relatively similar values. Ourresults indicate that the ratio of urinary Ad as a good indicator to stress adaptation during ACM infighter pilots.
著者
岩田 重雄
出版者
日本計量史学会
雑誌
計量史研究
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.5-9, 1979
被引用文献数
9
著者
齋藤 順一 柳原 茉美佳 嶋 大樹 岩田 彩香 本田 暉 大内 佑子 熊野 宏昭
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.15-26, 2017-01-31 (Released:2017-10-11)
参考文献数
30
被引用文献数
1

本研究の目的は、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)のコア・行動的プロセスである価値づけ、コミットされた行為を測定する尺度を作成し、その信頼性と妥当性を検討することであった。研究1における探索的因子分析の結果、本尺度は【動機づけ】・【行動継続】・【強化の自覚】の3因子から構成された。本尺度は、十分な内的整合性、収束的および弁別的妥当性が確認された。研究2では、構成概念妥当性を、共分散構造分析により検討した。その結果、【強化の自覚】・【動機づけ】が高まることで【行動継続】が高まり、主観的幸福感が増加することで、結果的に体験の回避が減少する可能性が示唆された。今後は、臨床群、異なる年齢層などの幅広い属性を持つ被験者を対象として、信頼性と妥当性を検討していくことで、本尺度の有用性を確認する必要がある。
著者
岩田 奈織子
出版者
国立感染症研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

重症急性呼吸器症候群 (SARS) コロナウイルス(SARS-CoV)は重症呼吸器疾患を引き起こす新興ウイルスである。ワクチンや治療薬はまだ開発されていない。UV不活化SARS-CoV全粒子(UV-V)は多くのエピトープやタンパクを含んでおり、SARSのワクチン候補とされている。しかしながら、ヌクレオカプシドタンパクを含む不活化SARSワクチンはウイルス感染後マウスの肺に好酸球浸潤を示すことが報告されている。今回、Toll-like receptor (TLR) アゴニストがUV-Vワクチンの副反応を軽減するか半年齢のBALB/cマウスで調べた。UV-V、水酸化アルミニウム(Alum)添加UV-Vで免疫した半年齢マウスは、マウス馴化SARS-CoVの感染に対して一部防御を示し、組織学的に肺で肺胞傷害像は見られなかったが、血管周囲に広汎な好酸球浸潤が見られた。一方、リポポリサッカライド、Poly(I:C)、PolyUを含むTLRアゴニストを添加したUV-V(UV-V+TLR)で免疫したマウスでは、肺での好酸球浸潤が著しく減少した。そして肺のサイトカイン量の測定で好酸球誘導に関わるIL-4およびIL-13の値がUV-V免疫マウスよりも低いことが示された。加えて、マイクロアレイ解析でUV-V免疫マウスでは好酸球誘導に関わる遺伝子の発現が高くなっていたのに対し、UV-V+TLR免疫マウスではそれらは低く、むしろTLR3および4の下流に位置する遺伝子の発現が高くなっていることが分かった。これらの結果から、SARS-CoV感染により引き起こされる肺のワクチン誘発性好酸球浸潤はTLRアゴニストをアジュバントにすることにより、回避できると示唆された。
著者
岩田 祐美 田島 明子
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.439-448, 2021-08-15 (Released:2021-08-15)
参考文献数
33

要旨:訪問作業療法(以下,訪問OT)での活動・参加の促進は,個々の作業療法士(以下,OTR)が経験から築きあげた実践知に基づいていることが多い.OTRの語りからその実践知を体系化することを目的とし,訪問OT経験5年以上のOTR 9名にそれぞれインタビューを行い,語りを質的に分析した.結果,テーマ1「訪問OTの介入指針を持つ」,テーマ2「介入指針を関係性の文脈に乗せる」,テーマ3「活動・参加に向けた作業を導入する」の3つのテーマが得られた.これらのテーマから訪問OTの実践においては特に,訪問OTの介入指針を持ち,事例とOTRの関係性の文脈を把握したうえで作業を導入する関わりが重要であると考えられた.
著者
岩田 徹 寺田 裕 赤松 寛範 松澤 昭 山内 寛行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
巻号頁・発行日
vol.97, no.108, pp.43-49, 1997-06-19
参考文献数
3

電源電圧1Vの動作を効率よく実現するGate-Over-Driving CMOS(GO-CMOS)Archi-tectureを提案する. 特長は以下の2点である. 1)負荷が小さな部分に関しては, 超低しきい値(-0.1Vかそれ以下)トランジスタを用いる代わりに昇圧電源を印加する. 2)重い負荷を駆動するドライバ回路に関しては, ポンプ回路の過度の負担を避けるために, ゲートのみを昇圧し, ドライバの電源は昇圧せずに外部から直接供給する. GO-CMOSによって, 電源電圧0.5Vにおいて従来の2倍の高速動作, 或いは従来比1/15の低消費電力を実現した.
著者
山内 寛行 岩田 徹 赤松 寛範 松沢 昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
巻号頁・発行日
vol.96, no.226, pp.9-16, 1996-08-23

SRM4が0.8V以下の電圧で100MHzの高速動作を要求されるとき, メモリーセルに求められるゲート・ソース間の電圧の昇圧の実現を従来技術の1/14に相当する5mW以下の低消費電力で達成できる回路技術を提案する. それは, 1)データ記憶ノード電位の並行昇圧移動方式, 2) オフセットソース線電位のオーバードライプ方式, 3)クロスポイント選択を可能にする電荷再利用型コラム選択・ワード線方向ソース線駆動力式に特徴をもつ.
著者
井奈波 良一 鷲野 嘉映 高田 晴子 岩田 弘敏 森岡 郁晴 宮下 和久
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

埋蔵文化財発掘調査機関における労働安全衛生管理の実態と発掘作業の労働負担を明らかに、その対策を検討することを目的に、本研究を行った。都道府県教育委員会関連の発掘調査機関においては、「救急蘇生の講習会を開催している」および「定期健康診断を実施している」機関は25%以下であった。労働災害発生件数に関連する要因として、「独自に雇用している発掘作業員数が多いこと」および「安全衛生に関する規定がないこと」が抽出された。夏期に発掘現場の作業環境測定を行った結果、WBGT(湿球黒球温度指標)は中等度の労働強度における許容基準を超えている時間帯があった。鼓膜温は、発掘作業中上昇し、休憩によって下降するパターンを示した。体温の最大値は、午後の第1回目の休憩前に記録された。冬期に作業者の血圧等を経時的に測定した結果、収縮期血圧の最大値は発掘作業開始時点に記録された。これは主として発掘現場における寒冷曝露の結果と考えられる。ダブルプロダクトは、発掘作業中上昇し、休憩時に低下するパターンを示した。冬期における作業者に自覚症状を調査した結果、発掘作業中に防寒靴を使用する者の自覚症状の有症率は、使用しない者よりいくつかの項目について有意に低率であった。しかし、「足の冷え」については両者の間で有意差がなかった。これらの結果から、冬期の発掘作業を快適に行うための方策のひとつとして防寒靴の使用が勧められる。寒冷紗の効果をみるため模擬発掘現場で炎天下と寒冷紗のWBGTを測定した結果、寒冷紗下では乾球温度、湿球温度、黒球温度が低く、その結果、寒冷紗下のWBGTは炎天下より低くなっていた。したがって、夏期の発掘現場における寒冷紗の使用は、夏期の埋蔵文化財発掘作業を快適に行うための方策のひとつとして効果があることがわかった。しかし、寒冷紗下の風通しを悪くすると効果が低下することも明らかになった。
著者
岩田 重雄 Shigeo Iwata
雑誌
計量史研究 = Bulletin of the Society of Hist[o]rical Metrology, Japan (ISSN:02867214)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.5-9, 1979-01-25

Tracing the changes of mass standard by statistical calculation on the basis of the weights, nominal gold and silver coins, and metrological conversion tables in modern Japan, the author has obtained the following results : There had been no great change in mass standard in modern Japan, its mean value during 298 years from 1573 to 1870 being 3.736×10^<-3>kg per \"momme\". Since the beginning of 19th century, mass standard has been rising enormously, and especially, its mean value during 37 years from 1834 to 1870 reached 3.756×10^<-3>kg. In 1871, the \"Regulation of New Coins\" was enacted and 1 \"momme\" was determined at 3.756521×10^<-3> kg, but it was not universally observed. The mean value during 20 years from 1871 was 3.750×10^<-3>kg. This value was adopted in the \"Law of Weights and Measures\" in 1891, and continued till the Shaku-Kan system was abolished.
著者
武内 清 岩田 弘三 濱嶋 幸司
出版者
敬愛大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

学生文化の変遷を、学生調査のデータをもとに考察した。特に、大学の「学校化」、学生の「生徒化」という側面に注目した。調査は2013年秋に全国の15大学(国立3校、私立12校)の大学生2789名から回答を得た。データから、現状に満足している学生の「生徒化」が読み取れた。授業の出席率は上昇し、授業満足度、友人関係満足度、そして大学満足度も上昇した。学生は、真面目で、素直で、従順になっている、つまり「生徒化」している。その背景には、大学生の就職難への対応と大学改革や各大学の努力の結果でもある。
著者
香川 靖雄 西村 薫子 佐東 準子 所沢 和代 村上 郁子 岩田 弘 太田 抜徳 工藤 快訓 武藤 信治 手塚 統夫
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.283-294, 1980-11-25 (Released:2010-10-29)
参考文献数
36
被引用文献数
9 6

朝食の欠食は日周リズムを変え, これによって肥満, 高コレステロール血を増加させ, 各種の知的機能テストの成績を低下させると報告されている。そこで寮内学生 (19~21歳) につき分析を行い下記の成績を得た。1978 (人数=102) 1979 (人数=106)朝食 欠食者(85名) 摂取者(17名) P 欠食者(64名) 摂取者(42名) P〔摂取量/日〕エネルギー (kcal) 1,916 2,180 <0.1 2,105 2,459 <0.01たん白質 (g) 63.1 66.4 <n.s. 67.0 80.8 <0.01炭水化物 (g) 283.6 345.1 <0.01 295.4 352.2 <0.001カルシウム (mg) 296.4 408.8 <0.02 409.4 499.0 <0.02〔24時間尿中成分〕尿素 (g) 7.05 6.58 <0.5 7.49 8.43 <0.5カルシウム (mg) - - - 410.8 497.3 <0.05〔血清〕コレステロール (mg/dl) 190.8 186.4 n.s. 188.5 191.4 n.s.〔学業〕全学科成績 71.51 75.74 <0.01 72.97 75.29 <0.02平均得点順位 58.1 35.9 <0.01 59.4 44.1 <0.02年間欠席時限数 87.3 53.7 <0.05 89.2 63.4 <0.05コレステロール値は米国青年の値よりわずかに高い。身長 (169.9対170.7cm), 体重 (61.6対63.0kg), HDL-コレステロール (52.5対53.5mg/dl), トリグリセリド (116.8対123.7mg/dl), カウプ指数 (2.147対2.181), 出身地南北差等には上記両群の差はなかった。朝食の欠食は上記の表の栄養素摂取量を低下させたが, 食事の欧風化にも拘らず, 肥満やコレステロールを増加させなかった。また欠食者に学業成績, 出席率の不良なものが多く見出された。
著者
松本 憲治 太田 光浩 岩田 修一
出版者
一般社団法人 日本レオロジー学会
雑誌
日本レオロジー学会誌 (ISSN:03871533)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.159-166, 2016-07-15 (Released:2016-07-15)
参考文献数
4
被引用文献数
1

Three-dimensional numerical simulations of the flow dynamics of milk using a volume-of-fluid (VOF) method were carried out in order to optimize the process in which milk is filled into a gable top carton with a volume of 1,000 mL. In the numerical simulations, the shear-thinning property of milk was modeled with the Carreau-Yasuda model. The sensitivity of the milk flow dynamics due to the prescribed lifting motion of the gable top carton and due to the filling speed (the number of milk cartons filled per hour) was investigated. When there was no prescribed lifting motion, it was computationally shown that milk which impinged on the bottom of the carton largely jumped and flowed outside the carton. In other words, it was found that a prescribed lifting motion can significantly reduce the amount of milk that escapes the carton. Also, it was found that the efficiency for filling a milk carton was sensitive to the filling speed. The optimum filling speed determined from fully three-dimensional numerical simulations was found to be consistent with previous investigations that used two-dimensional numerical simulations.
著者
岩田 通夫 Longhao Yuan Qibin Zhao 田部井 靖生 山西 芳裕
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第41回ケモインフォマティクス討論会 熊本
巻号頁・発行日
pp.2B09, 2018 (Released:2018-10-26)
参考文献数
4

ヒト由来細胞の薬物応答を遺伝子レベルで明らかにすることは、創薬において重要課題である。しかしながら、実際の薬物応答遺伝子発現データは多くの欠損値や未観測値を含んでいる。本研究では、新規のテンソル分解アルゴリズムTT-WOPT (tensor-train weighted optimization)を用いて、高階テンソル構造からなる薬物応答遺伝子発現データを解析する手法を提案した。本研究では、208薬物、978遺伝子、15細胞、3時点からなる薬物応答遺伝子発現データに適用した。実際に、提案手法は既存手法よりも、薬物応答遺伝子発現データ中の欠損値を正しく補完できた。また、遺伝子発現データから薬物の効能を予測する問題においてTT-WOPTで欠損値を補完することにより薬物の効能予測の精度が向上することを示した。提案手法は、薬物の標的分子予測や新規効能予測など様々な用途への活用が期待できる。