著者
新井 健司 大越 康晴 平栗 健二 Alanazi Ali 深田 直樹 福井 康裕
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
茨城講演会講演論文集 : Ibaraki district conference
巻号頁・発行日
vol.2012, no.20, pp.235-236, 2012-08-24

It is important to the scaffold with honeycomb structure for tissue engineering because of shortage of donors. In recently, scaffold made of segmented polyurethane (SPU) has been investigated as a new scaffold's material. However, surface condition of the scaffold must be modified by any process because the SPU is not enough for biocompatibility. To solve this problem, Diamond-Like Carbon (DLC) films, with much attractive properties such as biocompatibility, chemical stability and anti-corrosion, are fabricated on the scaffold with honeycomb structure. The samples were evaluated by scanning electron microscope, Raman spectroscopy, X-ray photoelectron spectroscopy, and contact angle measured. The biocompatibility of the samples has been estimated using the mouth fibroblasts (NIH-3T3) cells in the D-MEM solution while 4 days. These analyses show that the DLC coating on scaffold with honeycomb structure is expected for surface finishing treatment with biocompatibility.
著者
新井 直樹 吉川 舜亮 安尾 信明 中嶋 悠介 吉野 龍之介 関嶋 政和
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.104-105, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
2

Structure Based Drug Discovery (SBDD)では、標的となる蛋白質の構造に対して、ヒット化合物の探索が行われる。ヒット化合物が得られた後に、活性をあげたり物性を改善するなど、化合物をよりドラッグライクな化合物へと変化させていく。本研究では、実際に合成が可能であるように化合物の成長を行うことが可能となるよう、Hydrogen Bonding Donor (HBD), Hydrogen BondingAcceptor (HBA)の数、安定性の増加に関与する合成ルールを多段階に適用することで化合物をドラッグライクに変化させることを可能にした。さらに、webサービスとして実装することで、ユーザがヒット化合物を得た後に、インタラクティブに合成ルールを確認しながらヒット化合物から合成可能なドラッグライクな化合物群を獲得することを可能にしている。
著者
樋渡仁 岩村相哲 新井克也
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.227-234, 2011-07-15

本論文では,我々のクラウドコンピューティング環境において,多数のHDDが故障した事例を取り上げ,故障実績を調査した.この故障実績をもとに,HDDの寿命分布を求め,代表的な寿命分布をあてはめた.赤池の情報量基準(AIC)を用い,適合度を評価すると,ワイブル分布(形状母数α=1.508)が最も良くあてはまることが分かった.この結果から,交換用HDDの必要数を推定する手法を提案した.さらに,RAIDコントローラが保持するHDDの状態とHDDの平均寿命について調査した.コマンド中断数,メディア故障数,接続失敗数とHDDの平均寿命に有意な相関関係があり,幾つかの仮定の下で我々のHDDの故障物理が速度過程モデルに従うことが分かった.この結果から,メンテナンス時にHDDの余命を推定し,予防的に交換する手法を提案した.
著者
新井 菜穂子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.35, pp.95-126, 2007-05-21

日本の近代化は、西洋科学技術の受容とその発展によって成し遂げられたと言われる。それは、それまでには存在しなかった技術の到来、新しい概念の輸入、それに対する「ことば」をつくるといった作業を必要とするものであった。漢字文化圏にある日本では、中国の看護を借用し、あるいは和製漢語を用いて西洋のことばを翻訳した。
著者
新井 竜治
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.47, 2013 (Released:2013-06-20)

木檜恕一による家具図の変遷には、家具図における第三角投影法の定着過程が見られる。また寸法表記が尺寸からセンチメートルへと変化する過程が見られる。木檜恕一の初期の著作の家具図は『Modern Cabinet Work: Furniture and Fitments』(1909年)等の家具図を原図として、自ら新しく描き起こしたものであった。このように木檜恕一らが指導して定着させた近代日本における木製家具産業は、20世紀初頭の英国・米国の木製家具産業の標準的な製作方法を日本国内に適用したものであった。そして遅くとも1924(大正13)年までに、家具の標準設計及び標準加工品が存在するようになった。また同時期までに、標準設計を変更する能力と精密な原寸図を描く能力が家具製作業者に備わった。また昭和戦前期には、断面詳細図・原寸図・仕様書・見積書を作成する能力までもが備わった。そしてこれは、木檜恕一を始めとする木材工芸研究者たちによる全国の家具木工業者への集中的かつ熱心な教育普及活動の成果であった。
著者
石岡 良子 石崎 達郎 髙橋 龍太郎 権藤 恭之 増井 幸恵 中川 威 田渕 恵 小川 まどか 神出 計 池邉 一典 新井 康通
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.219-229, 2015
被引用文献数
3

This study examined the associations between the complexity of an individual's primary lifetime occupation and his or her late-life memory and reasoning performance, using data from 824 community-dwelling participants aged 69–72 years. The complexity of work with data, people, and things was evaluated based on the Japanese job complexity score. The associations between occupational complexity and participant's memory and reasoning abilities were examined in multiple regression analyses. An association was found between more complex work with people and higher memory performance, as well as between more complex work with data and higher reasoning performance, after having controlled for gender, school records, and education. Further, an interaction effect was observed between gender and complexity of work with data in relation to reasoning performance: work involving a high degree of complexity with data was associated with high reasoning performance in men. These findings suggest the need to consider late-life cognitive functioning within the context of adulthood experiences, specifically those related to occupation and gender.
著者
新井里実 荒井正之
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.445-446, 2011-03-02

近年、インターネットの普及により容易に情報を得たり発信したり<br />できるようになっている。多くの人が自由に投稿,閲覧できるため、<br />著作権を侵害した漫画の画像も多く投稿されている。<br />投稿されている全ての画像を人の手で確認していく作業は現実的ではない。<br />そこで、作者同定の支援が必要となる。<br /><br />本研究の最終目標は、漫画作者を認識することである。本論文では、<br />作者認識の前処理となる可能性の高いキャラクタの認識について検討を行った。<br /><br />異なる作者の10種類のキャラクタの目の画像を8枚ずつ、計80枚用意した。<br />キャラクタの目の特徴として、方向寄与度特徴,重心,線密度,面密度を用い、<br />ベクトルの距離と向きの比較によって認識実験を行った結果、3位累積分類率は85%となった。
著者
内田 陽子 新井 明子 小泉 美佐子
出版者
群馬大学
雑誌
群馬保健学紀要 (ISSN:13434179)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.93-103, 2005-03
被引用文献数
3

本研究の目的は群馬大学医学部保健学科での老年看護学実習の評価を行い,学生の高齢者に対する看護実践のやる気を高める条件を明らかにすることである。対象は2004年5月から7月にかけてS介護老人保健施設で実習をした39人の本大学の学生である。調査は学生の実習終了最終日に学生に質問紙を配布し,各自記入をしてもらった。質問紙の主な調査項目は,(1)学生の高齢者看護実践のやる気の程度と,それに影響する条件として(2)学生の背景条件,(3)受け持ち高齢者の背景条件,(4)実習における学習の程度に関する項目を設定した。結果,1,学生にとって受け持ち高齢者へのアセスメントや看護実践に対しては教員が,他の高齢者に対する看護実践では看護師が有効であると認識していた。 2,学生の看護過程や技術に対しての自己評価は高かった。3,痴呆棟に実習に行った学生のほうが,高齢者から拒否された経験が生かされ関わる自信がついていた。4,学生の今後の高齢者に対する看護実践のやる気と有意な正の相関がみられた項目は,「アセスメントができた」,「実習が楽しかった」,「介護老人保健施設に就職したい」,「元来実習が好きである」,「受け持ち高齢者に拒否された経験があった」,「受け持ち高齢者に対する看護技術の実践」であった。「受け持ち高齢者の排泄が自立している」については負の相関がみられた。5,学生のやる気はグループ毎に相違があり,最も有効なやる気を高める条件は「実習が楽しかった」であった。痴呆高齢者に拒否されても,日々のケアのなかで患者と分かり合えることを促す指導を実践していくことが求められる。教員は授業としての実習を展開するなかで,学生の気持ちや表情を観察し,学生が問題解決のどの過程にあるか,満足いく実習ができているか常に確認していく必要がある。
著者
飯島 準一 光定 誠 小坂 至 澤谷 哲央 小川 雅子 新井 浩士 松浦 篤志 若山 達郎 石川 文隆 田中 道雄
出版者
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 = Journal of abdominal emergency medicine (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.515-519, 2003-03-31
被引用文献数
5

症例は74歳男性。前日朝から増強する腹痛, 腹部膨満感, 嘔吐を主訴として翌朝当院救急外来を受診した。腹部単純X線上イレウス像を呈し, CTにてdouble target sign陽性で, 中央に低吸収域を認めた。超音波検査でも同様の所見で回腸回腸型腸重積と診断した。手術所見: 回腸末端より約40cm口側に回腸重積を認め, 用手整復後に腸管内に可動性良好な有茎性ポリープ状腫瘤を触知した。回腸部分切除術を施行し術後経過は良好で術後14日に軽快退院した。腫瘤は肉眼的に長径7cmの黒色のポリープ状を呈したが, 病理組織学的所見では内翻した真性憩室で出血壊死を伴い, また憩室頂部に異所性膵組織の迷入を認めた。膵組織には腺房細胞, 導管を認めHeinrichII型と診断した。成人例における憩室壊死の報告はわれわれの検索範囲では2例とまれである。
著者
新井将之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.800, pp.195-199, 2001-07-16
被引用文献数
2

NECが米Silicon Graphics,Inc.(SGI)へ18MビットのRambus仕様DRAMのサンプル出荷を始めた矢先,工場に出張していた部下から石川透氏に急報が届いた。作っても半分以上は検査で不良になるというのだ。回路上の問題というのが工場側の見解だった。 「そんなことあるわけないじゃない。工場の評価ミスじゃないの?」 石川氏は全く取り合わなかった。
著者
新井 一寛
出版者
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
雑誌
アジア・アフリカ地域研究 = Asian and African area studies (ISSN:13462466)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.471-488, 2007-03

This article elucidates the initial formation process of a Sufi order through a certain saint's relation with his devotees. This saint is a descendant of Prophet Muhammad. His devotees think that he has knowledge of Islam, special power by which he can even kill people, and personal magnetism. I consider that the community that is formed around the saint is one in which devotees share the original Islamic view of the world, and which represents the initial state of Sufi orders before systematization. Before the 19th century, when the institutionalization and systematization of Sufi orders by the state started, there were religious groups centering on a certain charismatic person in Egypt.
著者
五島 史行 堤 知子 新井 基洋 小川 郁
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科學會會報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.113, no.9, pp.742-750, 2010-09-20
被引用文献数
2 9

めまい患者の身体症状とストレスに着目し調べることを目的とした. めまいの治療のため集団リハビリテーション治療を目的として入院した患者145例を対象とした. 今回作成した問診票を用いて調査した. 質問項目の内容は現在有している身体症状としてめまい, 頭痛, 不眠, 下痢, 便秘, 腹痛, 胸痛, 心臓がドキドキする, 息が切れやすい, 疲れやすいの項目, さらに現在感じているストレスの内容として仕事 (学業), 家庭内の問題, 社会に対して, 金銭面, 自分の健康, 生活環境, 近所づきあいの項目について数値評価尺度 (Numerical Rating Scale: NRS) によって回答するものである. また不安, 抑うつの程度, めまいによる障害度をHADS (hospital anxiety and depression scale), DHI (dizziness handicap inventory) にて評価を行った. 身体症状として疲れやすい, 不眠, 頭痛を多く認めた. これらの症状は抑うつや不安にしばしば認められる症状である. NRSにて数値化しためまいと頭痛症状の間には相関関係が認められた (R=0.48, P<0.0001). 今回の結果, めまい患者はめまい以外にもさまざまな身体愁訴を有していることが明らかになった. めまい患者の治療においてはめまい以外の身体症状に焦点をあて, 適切に症状聴取を行い対応していくことが必要である.
著者
新井 大地 鳥居 秋彦 奥富 正敏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.8, pp.1-5, 2015-05-11

本研究では,SfM (Structure from Motion) を用いた建物の 3 次元復元結果と地図データの位置合わせを行う手法を提案する.はじめに,3 次元復元結果を重力方向へ投影し,点群の位置と,カメラと点群を結ぶ視線情報を用いて建物の境界らしさを表す画像を作成する.次に,地図データから建物の境界を表す画像を生成する.そして,建物の境界を表す 2 つの画像から目的関数を定義し,勾配法を用いて最適化することにより位置合わせを行う.実際に SfM から得られる 3 次元復元結果を用い,建物の初期位置を与えることで,十分な精度で位置推定が可能であることを示す.
著者
新井田 恵美
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.49-54, 2015

Studies of goal management have examined how to manage multiple goals. Previous research (Finkelstein & Fishbach, 2010) showed that healthy eating made one hungrier. This study hypothesized that participants were hungrier when a health goal was not activated than when it was activated. It is expected that in such cases, goal shifting might be more likely to occur because goal progress had been perceived. Two experiments were conducted and their results were in line with this hypothesis. Participants reported being hungrier when their health goal were not activated than when these goals were activated. We consider the effect of goal activation on goal management and its implications for future research.