著者
本田 鈴香 斎藤 昌幸
出版者
日本景観生態学会
雑誌
景観生態学 (ISSN:18800092)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.45-52, 2021 (Released:2022-03-03)
参考文献数
24
被引用文献数
1

本研究では,冷温帯に生息するニホンリスを対象に,球状巣の営巣場所選択を景観スケール,林分スケール,単木スケールという3つのスケールで明らかにした.調査は,山形県庄内地方の森林地域でおこなった.2020年3月から5月に7本の調査ルートで,球状巣の探索をおこなった.また,この調査で確認された営巣木の一部を対象に,森林構造を調べるためのプロット調査を2020年8月から11月におこなった.景観スケールでの選択性を調べるために,営巣場所と環境要因(地形,水域からの距離,森林タイプ)の関係を解析した.林分スケールでの選択性を調べるため,営巣プロットと非営巣プロット間で平均樹高,平均胸高直径,立木本数に差があるか解析した.また,単木スケールの選択性を調べるため,営巣木と非営巣木の間に樹高と胸高直径,樹種構成比に差があるか解析した.景観スケールの解析の結果,ニホンリスは営巣場所として落葉針葉樹林と常緑針葉樹林を有意に選択しており,常緑針葉樹林の方が相対的に重要な変数であった.林分スケールでは,営巣場所として立木本数の少ない林分が有意に選択されていた.単木スケールでは,樹高が高く,胸高直径が大きい木が有意に選択されていた.ニホンリスの営巣選択はスケールに応じて異なっており,営巣場所選択を複数のスケールで評価することは重要であると考えられた.
著者
本田 尊正
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.133-170, 1961-03
著者
本田 沙理 増田 俊哉
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.442-448, 2015-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
20
被引用文献数
5 4

植物は,その生合成経路からさまざまなフェノール成分を蓄積している.それらは植物にとって,たとえばファイトアレキシンのような生物活性を有する物質として古くから研究対象になってきた.一方で,植物性食品におけるフェノール成分は,渋みやえぐみの原因物質とされ,それほど有用な物質とは考えられてこなかったが,フェノール成分が示す多様な機能が徐々に明らかになるにつれて,食品の重要な健康成分として認識されるようになった.今では,5大栄養素と食物繊維についで,第7栄養素といわれることもあり,その化学構造からポリフェノールという名称も定着した.ポリフェノールは,その構造的特徴から生体機能分子であるタンパク質などとの相互作用が起き,食品中のみならず生体系においてもさまざまな機能を発現する.なお,このような従来型の機能発現機構に加え,ポリフェノールの化学反応性の高さに由来する機能があり,これがポリフェノールの特徴ともいえる.本解説では,ポリフェノールの化学反応を基盤にした機能に焦点を当てる.
著者
本田 雪子 神田 和子 木下 陸肥路
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.29, no.7, pp.455-460, 1978-10-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
4

A new method to decide an measure of an okumisagari is described. According to the method the okumisaki agrees with the point which is designated on the body in dressing by a wearer. The maemihaba is defined as a distance from a wakisen (a side line) to an eritsukesen (a line on that a collar is sewn in the front).The relation between the maemihaba and the okumisaki has been discussed. The results obtained are as follows : 1) An expression of the maemihaba is given as a function of a distance from a shoulder line.2) A change of the maemihaba has been clarified when the okumisaki was moved while the measure of the okumisaki was fixed.3) It is more effective in order to change the maemihaba that the okumisaki is moved crosswise than lengthwise.
著者
本田 正次
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.769, pp.168-171, 1952
被引用文献数
2

佐渡の北部海岸の草原地帯に産するシオデの一種は莖が剛強で直立性が強く, 節間が短縮して葉が多い。花は小花梗が短くて密集する觀があり, 新種として発表したい。清水大典氏が昭和25年8月奥秩父で採集され弛ベンケイソウの一種はミツバベンケイソウに比べて株立ちとなり, 花が正開せず, 秋になると上部の葉腋に無数の肉芽を生する特性があるので, これも新種として発表する。清水大典氏はその生育地を次の様に説明しておられる。「奥秩父山地の西の縁に御座山(オグラサン)が位置し, 又地質的にも秩父古生層の分布の西界点に当る山で主峰御座山の高度は2,112,1mで, その山頂から東方に向つて秩父三国峠甲武信岳の主稜を形造る彌次平尾根が走つており, このベンケイ草の生育地はこの御座山頂から彌次卒尾根を約1キロばかり東に進んだ高岩 (昭和25年の初縱走で新しく命名した硅岩の突峰) の崖に著生しているもので, 生育点は岩石ではあるがコメツガの森林に接して比較的濕気が多く, 蘇類のよく育つ処である。そしてこの生育点の高度は海抜1,980m位で, 生育する稜線が長野県南佐久郡の南相木村と北相木村の境界線をなしておる。又この草の生育量はあまり多くはなく, 大体2地点30株位であろう。」<br>桑名高校の安井直康氏の採集で, 三重県三重郡三重村にある大池の沼沢地に産し, タテヤマリンドウの更に小さくなった一変種と思われるものがある。安井氏によればハルリンドウと混生し, 現場は標高30mの低所だそうである。サルイワツバキ即ちユキツバキを最初に調査に行った時の帰途立ち寄った若柳村愛宕小学校の校庭で見たケンポナシは葉が小さく, 黄金色を呈し, 脈に沿うて僅かに緑が殘つている葉もあるという変り方であった。病的のものと思われる。ネズミモチの果実が熟しても黒くならないで白色または帯黄白色を呈するものを山脇哲臣氏が高知市旭の山麓で採集された。また同氏は愛媛県北宇和郡と南宇和郡との境界に当る由良半島の中間部でネズミモチが完全に地に伏してはう形のものを発見採集された。秋田県仙北郡荒川村で古家儀八郎氏が採集されたシナノキの一種は苞が狹細で先端が細く尖つている点が基準種と違つているので新変種とした。<br>北海道天塩国士別町西士別で佐々木太一氏が採られたアマドコロ属の一種はオオアマドコロと思われるが, 葉腋毎に枝をうつて, 更に葉と花とをつけた新しい変種である。シロバナヘビイチゴの花の淡紅色のものを竹中要氏が富士山で採集されたが, これは曾て日光の志津で中井博士が採られたものと同一品と思われる。愛媛県皿け嶺で山本四郎氏の採集されたタツナミソウの一種はハナタツナミソウの白花品であるから新品種として記載する。<br>ヤハズエンドウの白花品も山本四郎氏によつて同県温泉郡難波村下難波の路傍で探集された。ヒメノガリヤスの葉裏 (本来の表) が白味を帯びている変種が同氏によつて皿ケ嶺採られている。ヤブウツギの白花品が同県周桑郡櫻樹村にあり, これも山本四郎氏によつて採集された。石槌山西冠岳で同氏の採集されたカラマツソウ属の一種はアキカラマツの高い山に上った形とも見られるが, 高さが低く, 小葉の形に異点が認められ, 葉の表裏ならびに果実に細かい腺点が見られるので別種と考えた。
著者
三保 紀裕 本田 周二 森 朋子 溝上 慎一
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.40, no.Suppl., pp.161-164, 2017-01-15 (Released:2017-03-06)
参考文献数
10
被引用文献数
4

本研究では,反転授業をアクティブラーニングの一形態として捉えた上で,授業における予習の仕方と対面授業でのアクティブラーニングの関連について検討を行った.反転授業を採り入れた3大学7授業に協力を頂き,プレ・ポスト調査を実施した.結果,アクティブラーニングを通じた認知プロセスの外化が生じている度合いが高い授業では,深い学習アプローチや学習意欲の上昇がみられ,予習の仕方にも内容理解を深めるような形での変化が生じていた.内容理解を深めるための予習の仕方が,授業内でのアクティブラーニングをより活発なものとする役割を担っているようであった.このことは,反転授業における予習の仕方の重要性を示す結果であった.
著者
本田 陽子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第2部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.17-20, 1976-12-20

千葉大学西千葉地区産のネジバナSpiranthes Sinensis A.について調査の結果,(1)右巻き花穂:左巻き花穂の比は大体1:1である。(2)花茎の厚膜組織の発達は著しく,その内部に維管束が多数散在する。拗捩の原因とみられる特殊な組織はみられない。(3)花穂への移行個所において,右巻き個体では花茎からみて子房の発達する部分の右側の厚膜組織が特に発達し,左巻き個体ではこれと逆になっている。管束鞘も太い維管束に付随するものは厚膜組織の発達する側にかたよって存在する。(4)ネジバナ花穂の拗捩の原因として,子房下部組織の厚膜組織の強弱が関係するのではないかと考えられる。
著者
西中川 駿 松元 光春 本田 道輝
出版者
鹿児島大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1989

わが国の牛,馬の渡来時期とその経路を明らかにするために、遺跡から出土した牛,馬に関わる遺物を全国的に調査し、さらに牛,馬の出土骨、歯を肉眼的、計測学的に検索し、在来牛や在来馬のものと比較を行い、以下の結果を得た。1.牛,馬の骨や歯の出土調査は、各都道府県からの報告や文献ならびに現地調査によって行ったが、牛の出土は、全国で213カ所でみられ九州、関東が多く、馬は475カ所からの出土で、やはり関東が多い。また、時代別では、馬と共に中世が最も多く、ついで平安、古墳、奈良の順である。弥生以前のものも報告されているが、現在のところ東京都伊血子貝塚(弥生中期)の牛頭蓋骨が最も古く、確実な出土例である。2.出土骨の形態は、牛では在来牛である見島牛を口之島牛のものに似ており、また、馬では御崎馬やトカラ馬に類似し、推定体高は128cm前後で、中型馬に属するものが多いが、小型馬も含まれている。3.馬具の出土状況は、古墳時代を中心に調査したが、全国で1265カ所の遺跡から出土しており、地域別では九州の368カ所が最も多く、ついで関東、近畿、中国の順である。また、馬具は時期的には4〜5世期初頭に古墳の副葬品として出現し、5世紀代に分布が広がり、7世紀には古墳の減少と共に、その出土数も激減する。4.埴輪馬の出土は、全国で297カ所にみられるが、関東が圧倒的に多く、170カ所を占め、ついで近畿、九州であり、5世紀末頃から出現し、造形的に最も充実したのは6世紀である。祭祀に用いられたとみられる土馬は、奈良、平安時代に最も多く、全国589カ所のうち、328カ所が近畿地方で、特に平城京、平安京など古都に多い。以上の調査研究から、わが国の牛、馬は、弥生以降に朝鮮半島を経由して渡来し、当時の人々に飼養させていたことが示唆された。
著者
合田 明生 佐々木 嘉光 本田 憲胤 大城 昌平
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48101989, 2013

【はじめに、目的】近年,運動が認知機能を改善,または低下を予防する効果が報告されている.運動による認知機能への効果を媒介する因子として,脳由来神経栄養因子(Brain-derived Neurotrophic Factor;BDNF)が注目されている.BDNF は神経細胞の分化,成熟,生存の維持を促進する.またBDNFは神経細胞内に貯蔵されており,中枢神経系の神経活動によって神経細胞から刺激依存性に分泌される.さらに血液-脳関門を双方向性に通過可能なため,中枢神経のみではなく末梢血液中にも存在している.運動時のBDNF反応を観察した先行研究から,中強度以上の有酸素運動によって末梢血液中のBDNFが増加することが示唆されている.一方で,これらの先行研究は欧米人を対象としたものが多く,日本人を対象とした研究は見つからなかった.そこで本研究では,日本人において中強度有酸素運動によって末梢血液中のBDNFが増加すると仮説を立て検証を行った.その結果から,運動による認知症予防のエビデンス構築の一助とすることを目的とする.【方法】健常成人男性40 名(年齢 24.1 ± 2.8 歳; 身長 170.6 ± 6.7cm; 体重 64.8 ± 9.4kg)を対象にした.本研究は,運動負荷試験と本実験からなり,48 時間以上の期間を空けて実施した.運動様式は,運動負荷試験・本実験ともに,自転車エルゴメータを用いた運動負荷(60 回転/分)とした.運動負荷試験では,最高酸素摂取量を測定した.本実験では,30 分間の中強度運動介入を行い,運動前後で採血を実施した.採血は医師によって実施された.採取した血液検体は,血清に分離した後,解析まで-20°で保管した.血液検体の解析は検査機関に委託し,酵素結合免疫吸着法検を用いてBDNF量の測定を行った.以上の結果から,中強度有酸素運動によって末梢血液中のBDNFが増加するのかを検討した.正規性の検定にはShapiro wilk検定を用いた.BDNFの運動前後の比較には,対応のあるt検定を用いた.危険率5%未満を有意水準とした.【倫理的配慮、説明と同意】本研究の実施にあたり,聖隷クリストファー大学倫理審査委員会及び近畿大学医学部倫理委員会の承認を得た.また対象者には研究の趣旨を口頭と文章で説明し,書面にて同意を得た.【結果】中強度の有酸素運動介入によって,40 人中22 名で運動前に比べて運動後に血清BDNFが増加した.しかし,運動前後のBDNF量に有意な差は認められなかった(p=.21).【考察】運動介入によって末梢血液中のBDNFが増加することは,欧米人を対象とした多くの先行研究で報告されている.健常成人における有酸素運動介入による末梢血液中のBDNFの急性反応を調査した文献は13 本確認され,運動後にBDNFが増加した研究は8 本であり,不変または減少した研究は5 本であった.本研究と同様に,運動後に有意なBDNF 増加が認められなかった先行研究では,急速な中枢神経系への輸送が生じたため,運動後の採血でBDNFの増加が見られなかったのであろうと考察している.本研究では,動脈カテーテルを用いたリアルタイムの採血ではなく,静脈に穿刺して採血を行っている.そのため,被験者により運動終了から採血までの時間が数分程度差異があり,この間の末梢血液中BDNFの脳内取り込みが結果に影響している可能性がある.さらに,本研究で運動によりBDNF増加が生じなかった要因の1 つとして,一塩基多型(Val66Met)によるものも考えられる.これはBDNF遺伝子の196 番目の塩基がGからAに変化した多型のことで,これによってBDNF前駆体であるproBDNFの66 番目のアミノ酸がValからMetに変化する.Met 型の一塩基多型を持つ個体では,Val型に比べ,BDNFの活動依存性分泌が障害されることが報告されている.また日本人における一塩基多型(Val66Met)の保有率は,50.3%〜53.0%と欧米人に比べて高い値が報告されおり,このBDNF分泌を阻害する一塩基多型(Val66Met)の保有により,本研究対象者の運動によるBDNFの調節性分泌が減少していた可能性が考えられる.以上より,健常日本人男性におけるBDNFを増加させることを目的とした30 分間の中強度有酸素運動は,対象者によって適応の有無を検討する必要があることが示唆された.【理学療法学研究としての意義】本研究の結果から日本人の特性を考慮した認知機能に対する運動介入が必要であることが示唆される.今後需要が拡大すると予測される認知症予防の分野ではあるが,BDNF増加を目的とした運動介入を行う際には,対象者の適応を検討することでより効率的な介入効果が期待できると考えられる.

3 0 0 0 OA 富岡鉄斎

著者
本田成之 著
出版者
中央美術社
巻号頁・発行日
1926
著者
松香 敏彦 本田 秀仁 吉川 詩乃
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.95-109, 2010 (Released:2010-10-22)
参考文献数
41
被引用文献数
2

Prototype theory of categorization and category learning assumes that a category is simply represented by its central tendency. The theory accounts for many psychological phenomena associated with categories, yet it is shown to be incapable of accounting for some important aspects of categories and concepts. For example, Prototype theory, due to its simplistic representation, cannot describe how people make inference about variabilities and correlations among feature dimensions within categories. In addition, it cannot learn categories that are not linearly separable. The present research extends Prototype theory of category learning in order to improve its explanatory capability while maintaining the simplistic representation mechanism. Our theory assumes that a category is not only represented by its central tendency but also by an abstracted within-category structure. In order to evaluate its descriptive validity, we developed a computational model built on the basis of the theory. In our model, called STRAP for STRucture Abstracing Prototype, a central tendency is represented by a mean vector (i.e., centroids) and an abstracted within-category structure by a covariance matrix. Three simulation studies were conducted and the results showed that STRAP successfully accounted for empirical phenomena that have not been replicated by existing prototype models: it acquired knowledge that is necessary for making inferences about variabilities and correlations among feature dimension within categories; it learned to categorize linearly non-separable categories; it reproduced A2 advantage, which is a tendency that people categorize a less “prototypical” stimulus A2 more accurately than more “prototypical” stimulus, invalidating some criticisms against Prototype theory. More important, STRAP and thus our theory accounts for these psychological phenomena with distinctive cognitive information processes, as compared with those of other successful models, providing new insights into how categories are represented in our mind.
著者
守田 了 本田 雄斗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.493, pp.223-228, 2014-03-13

テレビ中継や競技技術の向上や審判の補助のために,競技映像を映す複数台のカメラを設置し,その映像を解析することが行われている.本論文ではフィギュアスケートのテレビ中継映像からの技術要素の推定を行う.フィギュアスケートの技術要素の採点方法はより透明性のある採点を目指して刻々と変化している.ここでは2014年における国際フィギュアスケート連盟ISUが用いている得点方法を用いる.特にフィギュアスケートの得点を左右する6種類のジャンプの識別と技術要素の得点における基礎点を識別することを目標とする.まずリンクサイドを復元し,さらに人間の頭部の位置を推定し,リンクにおける人間が滑った位置の軌跡を視覚化する.またフィギュアスケートの中継映像における競技者の映像から頭部,胴体,右上腕,右下腕,左上腕,左下腕,右手,左手,右足,左足を識別する.これらから首,右肩,左肩,右股関節,左股関節,左ひじ,右ひじ,右ひざ,左ひざ,左手首,右手首,左足首,右足首を識別する.各関節2自由度の13箇所,26自由度の各関節の姿勢を推定する.各関節の姿勢は人間の動作範囲に基づいて180度に制限する.テレビ中継映像は視聴者が競技をテレビ中継から演技中の競技者を見やすいように複数のカメラを切り替え,カメラを自由に動かす中で競技者の演技を推定する.実際にフィギュアスケートの得点を左右する6種類のジャンプの識別と技術要素の得点における基礎点を識別することで有効性を示す.
著者
伊藤 聡 小西 真治 村上 哲哉 新田 裕樹 阿南 健一 中川 貴之 本田 中 赤木 寛一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F2(地下空間研究)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.14-31, 2020

<p> 地下鉄開削トンネルの縦断方向の一部に大きな沈下や沈下に伴うひび割れが多く見られ,その使用にあたって耐荷性能を精度よく評価することが課題となっていた.そこで,鉄筋ひずみの調査を行ったところ,トンネルの中立軸位置が設計計算の値と大きく異なることがわかった.この要因として,トンネルにひび割れが生じることでトンネル縦断方向に伸長する挙動が,両端の変状が起こっていない部分により拘束されることにより見かけの軸力が発生するといったメカニズムを想定し,軸力の算定方法を検討した.さらに,この軸力を用いて構造計算を行った結果,見かけの軸力を与え,トンネル形状を再現した疑似3次元モデルを用いることで,トンネルのひび割れ状況などの変状を精度よく再現できることがわかり,軸力の発生メカニズムの妥当性が確認できた.</p>
著者
宅美 佑馬 本田 知己 葛西 杜継 三宅 浩二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1242-1248, 2019 (Released:2019-09-25)
参考文献数
8

本研究では組成の異なるDLCとMo系潤滑油添加剤を含む潤滑油を用いてブロックオンリング摩擦摩耗試験を行った.X線光電子分光XPSによるしゅう動面の詳細な表面分析により,DLCとMo系潤滑油添加剤の組み合わせによる摩擦係数および摩耗形態の違いから,水素含有DLCの摩耗促進メカニズムを明らかにした.