著者
佐藤 太一朗 松下 章 山下 康範 亀澤 祐一 宇野 克久 風間 宏志.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.244, pp.47-52, 2002-07-19
参考文献数
6
被引用文献数
1

インターネットの普及・ブロードバンド化の進展へ向け,様々なIPベースの衛星通信サービスが提供されている.このようなIPベースの衛星通信に対して音声通信を適用するため,VoIP技術を適用した場合に衛星回線の状態やネットワーク遅延がEnd-endの音声品質に与える影響を評価した.本稿では,擬似衛星回線による試験構成を用いて,通話品質をPSQM+により測定し,衛星回線品質(BER)の劣化時、および音声系トラフィックとWeb系トラフィックとの共用時における通話品質への影響を明らかにし,衛星通信へのVbIP適用の可能性を示した.
著者
松下 道雄
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学雑誌 (ISSN:00480444)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.163-168_3, 1973-04-15 (Released:2010-10-14)
参考文献数
36
著者
原口 卓 松下 春奈 西尾 芳文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.174, pp.5-10, 2008-07-24
被引用文献数
1

自己組織化マップ(Self-Organizing Map:SOM)はKohonen氏によって提案された教師なしニューラルネットワークであり,近年クラスタリングへの応用として注目されている.過去の研究で,SOMの学習率係数が更新回数に依存するのに対し,ニューロンの性格にのみ依存する学習率係数を持つLazy Self-Organizing Map (LSOM)を提案した.さらに,そのLSOMの振る舞いを調査することで,SOMよりも入力データの分布状態をより反映したマップを取得できる反面,ねじれが生じやすいという傾向を確認した.そこで本研究では,学習率係数がニューロンの性格,怠け者の割合に依存し,さらに更新回数に従って減少する新しいLazy Self-Organizing Mapを提案する.そして,改良版LSOMの怠けニューロンの割合を変えて,様々な入力データに適用しその振る舞いと有効性を確認する.
著者
泉本 貴広 陳 健和 重野 寛 横山 光雄 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.287-288, 1992-02-24

有線LANにおいて端末のケープリングは重要な課題である。端末の配置替えには多大な時間と費用を費やすことが多く、端末の配置には自由度がない。無線LANの実現により有線LANで不都合であったこれらの点を改善することができるばかりでなく、ポータピリティを活用した新しい形のLANの可能性も見いだすことができる。現在まで我々は、「無線/有線の二層構造を持つLAN」を提案し、シュミレーションによりその有用性を確認してきた。今回は今までの提案に基づき、その実現性を確認するため、インプリメントを行った。
著者
吉田 晋 岡本 浩行 福田 耕治 一ノ瀬 元喜 小林 美緒 松下 樹里
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.6_170-6_175, 2012 (Released:2012-12-06)
参考文献数
5

A programming ability has been required in many areas because of the progress of information technology. As a result, a programming education is becoming more important than ever before. However, there is an issue that programming exercises do not work effectively when they are introduced to entry level students. The introduction of programing education should be more attractive so that students can become interested in programming and engage in it independently. In this report, we suggest a method of small-step exercises in order to provide a learning environment in such a way that students work on exercises independently as well as actively. The questionnaire survey shows the method we implemented is very effective.
著者
高野 照久 松下 侑輝 小野 晋太郎 川崎 洋 池内 克史
出版者
Institute of Industrial Science The University of Tokyo
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.99-104, 2015

自動車のバックカメラや監視カメラで,魚眼カメラの搭載が広がっている.このような魚眼カメラは一般のデジタルカメラに比べて解像度が低く,レンズの収差等による画質の劣化が起こりやすい.本稿では,魚眼カメラの画像を複数枚使った超解像処理により,魚眼カメラで欠損しやすい高周波成分を復元する手法を提案する.そのために,魚眼カメラの歪みを補正して位置合せし,歪補正後の画像で超解像を行う.超解像に用いる劣化行列には,レンズのブラーと歪補正による拡大・縮小を合わせたブラー行列を用いる.実際に魚眼レンズを取り付けたデジタルカメラで撮影した画像を用いて実験を行い,本手法の有効性を確認したので,その結果を報告する.
著者
鈴木 智之 与那覇 恵子 塩月 亮子 加藤 宏 松島 浄 加藤 宏 武山 梅乗 松下 優一 ヴィクトリア ヤング
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、戦後沖縄における「文学表象」と「文化的実践の場」の構造に関する社会学的分析を行うことを課題としてきた。沖縄において「文学」は、政治的状況の強い規定力と、文化的・言語的な固有性に影響されながら、「弱い自律性」を特徴とする文化的実践の場を形成している。地域に固有の制度的布置の中で、文学は、この地域の歴史現実を表象する重要な媒体でありつづけている。本研究では、戦後沖縄を代表する何人かの作家たちについて、社会的状況と文学的実践を結ぶ、その多面的な媒介の論理を明らかにすることができた。
著者
大関 隆寛 松下 左京 並木 明夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp."2A1-G01(1)"-"2A1-G01(4)", 2011-05-26

The goal of this study is to develop the technology of the robot to reach the goal of a human player for more than 80 percent. To achieve this, we use high speed manipulator, high speed image processing method, real-time and high-accuracy control system. Therefore, we need to measure a puck position accurately through the image processing, estimate the motion of the puck steady with particle filter, calculate the motion of the puck with the law of conservation of momentum. In this paper, first, the position of the puck is measured by removing noise from the image processing. Secondly, the motion of the puck is estimated by using recursive least square estimation, considering the reflection coefficient and rotation of the puck. Thirdly, the trajectory of the arm is generated so as to reach the goal. Then, we show the data of experiments and verify the effectiveness of the system.
著者
赤井 友紀 山下 諒 松下 光範
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.79-82, 2015-09-18

本研究の目的は,漫画特有の表現である漫符を利用してストーリを動的に変化させるディジタル絵本システムの実現である.漫符には多様な種類があり,キャラクタに豊かな感情表現を与えることができる.また,同じ種類の漫符であっても付与する位置や数によって表現の意図を変化させることができる.提案システムでは,こうした漫符の特徴を利用し,ユーザがキャラクタに付与した漫符に応じて異なるストーリを提示することができる.
著者
松下 良平
出版者
金沢大学大学教育開放センター
雑誌
金沢大学サテライト・プラザ ミニ講演記録
巻号頁・発行日
2007-01-20

青少年の規範意識の低下から少年犯罪の凶悪化まで、子ども・若者たちの道徳をめぐる問題が近年しきりに話題にされています。しかし、そこでいわれる規範意識の低下や犯罪の凶悪化はほんとうなのでしょうか。むしろわれわれはあまりにも問題を表面的にとらえていないでしょうか。 子ども・若者たちの逸脱や犯罪の事実を安易に一般化することをやめ、かわりにそれらの事実の背後にあるもの――大人たちの逸脱や犯罪を見る目の変容や、子ども・若者たちの人間関係などの変容や、人びとの道徳のとらえ方の変化――に目を向けてみましょう。すると、事態の複雑にして意外な様相があらわになってきます。性急に「心の教育」や規範教育の強化を叫ぶ前に、ここでは事態の真相をじっくりと見きわめてみようと思います。
著者
酒井 佑 松下 陽介 松田 崇弘 山本 幹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.204, pp.37-40, 2003-07-11

本研究では,無線リンク上の誤り制御としてARQを用いた無線TCPの伝送特性に注目している.ARQは無線端末が固定の基地局と接続する静的な環境においてはTCPの性能改善に対して有効であることが知られている.しかしハンドオーバが発生する動的な環境では,基地局においてARQの再送処理によりリンクレイヤバッファに蓄積されたフレームはハンドオーバ時に廃棄されるため,必ずしも有効であるとは限らない.本研究では計算機シミュレーションにより,ARQのパラメータである最大再送回数に依存して,TCPの伝送特性はハンドオーバにより著しく劣化することを示した.本研究の結果は,移動通信では静的見地からだけでなく動的見地からもARQの設計を行う必要があることを示している.
著者
松下 幸子 吉川 誠次
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第2部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.279-298, 1973-08-31

1)食生活の急激な変化によって失われつつある郷土料理の保存対策の資料とする目的で,その概況を知るために調査を行なった。2)郷土料理を主食類と副食類に分け,更に調理法によって分類して調査結果をまとめた。その結果,調理法によって各地への分布状態にそれぞれの傾向があること,また,普及の程度に違いがあることを知った。3)主食類では飯類,すし類の郷土料理は西日本に多く,もち,だんご類は東日本に多い。めん類の中でそば粉で作るものは東日本に,小麦粉で作るものは西日本に多い傾向があった。また,もち,うどん類,すし類の郷土料理はよく知られ好まれており,汁かけ飯,ねりもの・薄焼きの料理はよく知られていないものが多かった。4)副食類では,煮物の郷土料理の少ない北海道,東北地方には漬け物類が多くあり,魚介類の焼き物やさし身は海に近い地域に多い。汁物では,みそ汁類は東日本に,すまし汁類は西日本に多い傾向が見られた。また,副食類は用いられる材料の種類が多いので,調理法のみによって考察することは出来ないが,大体の傾向として肉類や野菜類の煮物,みそ汁類,漬け物類の郷土料理によく知られているものが多かった。よく知られていない料理の多かったのは,魚介類の煮物や焼き物類,すまし汁類,蒸し物類などであった。5)主食類,副食類を合わせて郷土料理数は712あり,そのうちよく知られていたものが,201,ほとんど知られていなかったものが162あった。よく知られていなかったものについては,資源,嗜好,栄養的価値などの面から検討し,保存すべきものについては,早急の対策が必要と考える。
著者
山本 奈美 田村 咲江 松下 純子 石村 和敬
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.141-151, 2005-03-15

本研究は, 誘電凍結法の効果を調べることを目的として, 緩慢冷凍庫(-20℃)および急速冷凍庫(-45℃), 同種の急速冷凍庫内に磁場(20, 30, 40Hz)を発生させた誘電冷凍庫の3種類を用いて鶏胸肉を冷凍し, 緩慢凍結試料は-20℃で, その他は-30℃で1週間又は6カ月間貯蔵した後, 解凍後および蒸し加熱後の試料について重量変化と破断強度を測定し, 光学顕微鏡, 透過電子顕微鏡, クライオ走査電子顕微鏡による組織観察および画像解析を行った.1週間貯蔵した試料においては, 冷凍方法による顕著な相違は認められなかった.しかし, 6カ月間貯蔵では, 緩慢凍結と急速凍結を行った試料の破断応力値は有意に大となったが, 誘電凍結した試料ではこれらの値の変化は小さかった.急速凍結した試料の貯蔵6カ月後における筋線維の横断面には, 筋線維内に冷凍保存中のたんぱく質の変性によって生じたと考えられる大きな空隙が生じていた.これに対して誘電凍結した試料の顕微鏡像では, 極めて小さい空隙が分散して比較的冷凍前に近い状態を示していた.筋線維横断面の形態を画像解析して真円度の尺度で比較した場合も, 誘電凍結した試料は冷凍前の試料により近い傾向を示した.これらのことから誘電凍結法は, 鶏胸肉の比較的長期の保存に効果があると考えられた.