著者
佐藤 泰 山田 崇裕 松本 幹雄 脇谷 雄一郎 海野 泰裕 柚木 彰
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2010年秋の大会
巻号頁・発行日
pp.109, 2010 (Released:2010-10-18)

Triple to Double Coincidence Ratio (TDCR)法は液体シンチレーション計測法の一種であり、3本の光電子増倍管を用いて、液体シンチレータと混合した線源の放射能を絶対測定する方法である。今回、炭素14の測定に関して、理論計算により計数率をTDCR値の数値関数として求め、繰り返し計算により、実験値にフィッティングすることで、放射能絶対値を求めた。
著者
尾上 紗野 畑 秀明 松本 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.715-719, 2015-02-15

オープンソースソフトウェア(以下,OSS)開発には多くの開発者が携わっており,異なる特徴を持つ開発者が存在すると考えられる.開発者の特徴を明らかにすることで,OSSプロジェクトの成功に必要な開発者を明らかにできるなどのソフトウェア工学における新しい観点の発見が期待される.本稿ではGitHubで活発なOSSプロジェクトであるhomebrewとnodeに参加する開発者を活動履歴からクラスタリングし,その結果から開発者を分類した.クラスタリングで得られた樹形図を分析した結果,活発なOSSプロジェクトには迅速・議論型,迅速・総合型,悠然・総合型などの異なったタイプの開発者がいることが分かった.In open source software projects, there should be different types of developers. Clarifying the characteristics of developers may enable us to manage projects successfully. In this paper we studied developers in active projects in GitHub, homebrew and node. Based on the analysis of development activities in GitHub, we classified developers and found that there are different types of developers in active projects like fast-commenter, fast-generalist, and slow-generalist.
著者
奥田 優 梅田 昭子 松本 安喜 桃井 康行 亘 敏広 後飯塚 僚 O'Brien Stephen J. 辻本 元 長谷川 篤彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.801-805, 1993-10-15

癌抑制遺伝子p53はヒトやマウスの様々な腫瘍において不活化されていることが知られている. ネコの腫瘍におけるp53遺伝子の役割を研究するため, 種間で保存されている領域のプライマーを用いPCR法によってネコp53遺伝子cDNAのクローニングを行った. その結果, ヒトの腫瘍における変異の多発発部を含みp53遺伝子の翻訳領域の約90%に相当する1,007bpの塩基配列を決定することができた. ネコp53遺伝子はヒ卜およびマウスのp53遺伝子と同様の構造からなっており, アミノ酸レベルでそれぞれ82.9%および75.6%のホモロジーを示した. さらに, ネコ×マウスおよびネコ×ハムスターの雑種細胞においてネコp53遺伝子特異的プライマーを用いたPCR法を行ったところ, p53遺伝子はネコのE1染色体に存在することがわかった. これらの結果は, ネコの腫瘍におけるp53遺伝子の役割を明らかにするためにきわめて有用と思われる.
著者
金 廷恩 松本 仲子
出版者
THE JAPAN ASSOCIATION FOR THE INTEGRATED STUDY OF DIETARY HABITS
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.363-368, 2009
被引用文献数
2

『5訂食品成分表2006』に掲載されている食品について, 韓国と日本における料理への使用頻度を評価した。評価は「よく使う」「まあまあ使う」「あまり使わない」「ほとんど使わない」の4段階に区分した。調査の結果は以下のとおりである。<br>1. 韓日ともに「よく使う」野菜は, はくさい, だいこん, きゅうり, ほうれんそうなどであった。日本で「ほとんど使わず」, 韓国で「よく使う」のは, えごまの葉, キキョウの根などであり, 韓国で使わず, 日本で「よく使う」のは, アスパラガス, カリフラワーなどであった。<br>2. 韓日ともに「よく使う」茸は, えのきたけ, しいたけ, しめじ, ひらたけ, 海藻は, わかめ, 豆及び加工品は, あずき, だいず, 豆腐であった。日本で使わず, 韓国で「よく使う」のは, あおのり, いわのり, りょくとうなどであり, 韓国で使わず, 日本で「よく使う」のは, ひじきであった。<br>3. 韓日ともに「よく使う」魚介は, たい, ひらめ, まぐろ, いか, あわびなどであった。日本で使わず, 韓国で「よく使う」のは, おきあみ, いしもち, かわはぎなど, 韓国で使わず, 日本で「よく使う」のは, かつお, いせえびなどであった。<br>4. 韓日ともに「よく使う」肉, 卵, 乳類は, 牛肉, 豚肉, 鶏肉, 豚の肝臓, 牛乳などであった。日本で使わず, 韓国で「よく使う」のは, 心臓, 胃, 腸などの副生物などで, 韓国で使わず, 日本で「よく使う」ものはなかった。<br>5. 韓日ともに「よく使う」香辛料, 調味料などは, ごま油, 唐辛子, にんにくなどであった。日本で使わず, 韓国で「よく使う」ものは, えごま油と粉唐辛子などで, 韓国で使わず, 日本で「よく使う」のは, ウスターソース, トマトピューレ, 中華だしなどであった。なお, 韓国ではかつおだしは使わない。
著者
大槻 公一 狩屋 英明 松尾 公平 杉山 貞雄 保科 和夫 吉兼 崇彦 松本 明久 坪倉 操
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.721-723, 1987-08-15
被引用文献数
4

1984年11月〜1985年3月の間に山陰地方4カ所および鹿児島県1カ所に飛来した数種の渡り鳥の新鮮な糞便からインフルエンザウイルスの分離を行った。コハクチョウでは377検体から2株 (亜型はH9N2とH3N6), ウミネコでは30検体から2株 (H13N6), オナガガモでは284検体から1株 (H11N3), 計5株のウイルスが分離された。鹿児島のナベヅル材料は, 陰性であった。
著者
牧野 俊郎 若林 英信 松本 充弘 吉田 英生 花村 克悟 山田 純 MIYAZAKI Koji
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

熱ふく射(thermal radiation)は物質における荷電粒子の熱振動に起因する電磁波であり,工業的にも身近にも得やすいエネルギーであるが,そのままではPlanck分布の及ぶ広い波長域に分散し,また,指向性が弱いぼんやりしたふく射である.そのため,レーザーの場合のように特定の波長にそのエネルギーを集中して工学的な機能を発揮させるためには有効でないことが多かった.本研究は,この熱ふく射を特定の波長帯域のふく射が強調されるスペクトル機能性のふく射に変換し制御する技術の開発をめざすものである.電磁波動論・分光学・固体物性論・伝熱工学を基礎として分光熱工学の実験・理論研究を行い,エネルギー工学と生活環境工学のために有効なハードシステムの実現をめざす.牧野・若林・松本は,(1)薄膜系の放射ふく射の干渉と(2)薄膜系のふく射放射理論を検討し,(3)薄膜系エミッターの試作を行った.さらに,(4)表面の鏡面反射率・半球反射率・指向放射率のスペクトルの同時測定法を提案し,(5)熱ふく射に関するKirchhoffの法則を電磁波のレベルで実験的に検証した.また,牧野は,本研究を総括する視点に立ち国内の講演会や国際会議において本研究に関する多くのKeynote講演などを行った.吉田は,スペクトル機能性ふく射を用いる熱・光起電力発電システムを熱システム工学的に検討した.花村は,(1)矩形マイクロキャビティによる放射率の波長制御に関する分光実験・計算を行い,(2)近接場光によるナノギャップ発電に関する実験装置を設計し,(3)GaSb光電変換素子を自らの実験室において試作した.山田は,(1)薄膜系エミッターからの放射ふく射の計算と(2)人体の皮膚の反射に関する分光実験・計算を行い,(3)色素増感太陽電池の改良を検討した.
著者
牧野 俊郎 花村 克悟 山田 純 宮崎 康次 松本 充弘 若林 英信
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究は,スペクトル機能性ふく射の制御技術開発をめざす熱工学の研究の展開を図るものである.そのような技術は,とりわけ,熱光起電力発電(TPV)システムの開発において重要であり,また,わかりやすい.電磁波動論・分光学・固体物性論・伝熱工学を基礎として分光熱工学の実験・理論研究を行い,熱工学のシステム的な視野をもって,エネルギー工学と生活環境工学のために有効なハードシステムの実現をめざす
著者
福島 脩美 高橋 由利子 松本 千恵 土田 恭史 中村 幸世
出版者
目白大学
雑誌
目白大学心理学研究 (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-12, 2005

カウンセリング研修における、話し手・聴き手演習の効果について検討した。研究1では、小集団で話し手・聴き手演習を実施し、実施前後に感情気分評定を、体験後に感想を自由記述で求め、話し手・聴き手演習の効果について検討した。研究2では、1群に2者間相互話し手・聴き手演習を、もう1群に想定書簡法を実施し、実施前後に感情気分評定を求め、話し手・聴き手演習と想定書簡法の効果について比較検討した。その結果、話し手・聴き手演習による、肯定的感情気分の促進効果と否定的感情気分の低減効果がみられ、話し手・聴き手演習は、想定書簡法に比べて、実施前の感情気分状態が実施後の肯定的な感情効果と有意に関連していることが示唆された。また、本研究では、感情気分評定20の効果測定ツールとしての有効性が認められた。
著者
小野寺 節 松本 芳嗣 佐伯 圭一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

プリオン病は異常プリオン蛋白(PrPsc)が因子となり、経口的に感染するが、その取込みおよび動態は多くが不明である。腸での微量な取込みの検出が困難で、感染性研究の為にウシを用いた大型施設を要する研究は進んでいない。したがって、マウスモデルにおいて、蛋白分解酵素に抵抗性のβアミロイド蛋白と蛍光蛋白との融合蛋白(Aβ-EGFP)を作製して、体内動態を解析した。同時に、別のマウスに筑波1株をマウスに経口投与して、PrPscの動態を免疫組織化学的に検索した。Aβ-EGFPはβシート構造が45.89%と非常に豊富であった。Aβ-EGFPは乳飲み期に吸収円柱上皮細胞と一部M細胞から取り込まれた。しかし、離乳するにつれて、絨毛からの取込みは、徐々に減少した。また乳清存在下でより取込まれ、母乳内の移行抗体等に紛れて取込まれた可能性が考えられた。PrPscの経口投与後の免疫組織学的においても、PrPscは乳飲み期に吸収円柱上皮細胞より取込まれるのが観察された。したがって、プリオン病の伝達は、パイエル板が未発達な離乳時期では、腸陰窩部での蓄積後に末梢神経に伝達する可能性が示唆された。これらの研究に併せて、Aβ-EGFPを投与したウシの腸管における動態、スクレイピー感染マウス脳におけるアポトーシス、活性酸素産生関連蛋白の動態についても研究を行った。
著者
小野寺 節 松本 芳嗣 佐伯 圭一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

伝達性海綿状脳症(Transmissible spongiform Encephalopathy, TSE)は、病原体が明らかになる前は様々な名前で呼ばれていた。現在それらの病気は様々な動物およびヒトに観察される。しかし共通の発病機構(プリオンの増殖)によって起こると考えられている為にTSE、あるいはプリオン病と共通の概念で呼ばれている。この病気は、羊では1759年に報告され、スクレイピーと呼ばれていた。この病気はヒトには伝達性が無いと考えられる。自然における病原体感染は、羊・山羊(スクレイピー)、鹿、大鹿(慢性消耗性疾患、chronic wasting disease, CWD)と考えられている。羊はスクレイピー病原体を、胎盤感染、あるいは病原体で汚染されたワクチンにより、他の羊・山羊に感染させたと考えられている。また、内臓を飼料として用いることにより、ミンクや牛に伝達したのが最大の可能性として、伝達性ミンク脳症状(TME)、ウシ海綿状脳症(BSE)が発生したと考えられている白オリックスのプリオン遺伝子を、プリオン遺伝子欠損マウスに導入する事により、オリックス型プリオン遺伝子マウスを作製した。このマウスは、プリオン遺伝子を、脳、心筋、骨格筋に発現しているのが、ウエスタン・ブロッティングにより明らかにされた。スクレイピー病原体は、トランスジェニックマウス脳内で増殖する事が確認されたが、心筋、骨格筋での増殖は確認されなかった。一方、このオリックス型プリオン遺伝子マウスは、老齢において、拡張性心筋症および、骨格筋の硝子様変性を示した。したがって、これらのマウスは、病原体を感染させなくとも、心疾患のモデル動物と考えられた。現在、プリオン遺伝子欠損細胞株に、ウシ、ハムスタープリオン遺伝子を導入して、病原体高感度検出系を確立しようとしている。

1 0 0 0 OA 研究紹介

著者
坪井 俊 山本 智 蓑輪 眞 西原 寛 雨宮 昭南 三谷 啓志 松本 良 江崎 雄治 朝倉 清高 長尾 敬介 長谷川 哲夫
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.24-36, 1998-03

カラビ不変量とオイラー類/サブミリ波望遠鏡をつくる/太陽アクシオンの直接検出実験/一次元レドックス共役分子、オリゴフェロセニレンの物性/動物の発生と左右非相称性/光回復酵素:生きながらえるべきか、死すべきか/御前崎沖南海トラフのガスハイドレート/人口「還流移動」発生率のエスティメーション/異方性表面を用いた表面原子配列制御/宇宙線生成希ガスからみた火星隕石の歴史/天の川銀河の地図をつくる
著者
今西 茂 松本 麻子 松本 麻子
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.405-412, 1994-12-01
被引用文献数
3

トマト(Lycopersion esculentumとナス属野生種(Solonum lycopersicoides)の稔性ある体細胞雑種を育成する目的で,トマト栽培種大型瑞光とS. LycopersionのLA2386の葉肉プロトプラストを電気融合法によって融合させた.融合に先立ち,体細胞雑種を選抜するための処理として,ヨードアセトアミド(IOA)処理を行い,トマトプロトプラストを部分的に不活性化した.融合後,プロトプラストをS. Lycopersioプロトプラストがカルス形成できない修正TM2(MTM2)培地で培賛した.体細胞雑種(推定)はトマトプロトプラスト由来カルスが苗条形成できないMS3ZG培地から苗条を形成させることができた.最終的に,約300個体の体細胞雑種(推定)を柚物体にまで育成した.植物体の雑種性はまず形態観察及びアイソザイム分析によって判定した.形態観察では,全ての植物が雑種性を示す生長をし.各々の親の特徴を示す形態を表した.長い節間を持つ直立性の茎はトマトのもつ特徴であり,長い開花迄日数,多年性,ナス型の菊筒はS. lycopersicoides)の特徴であった.葉縁,花序,花弁,栗色は両親の中間を示した.
著者
坂牧 成恵 中里 光男 松本 ひろ子
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.85-88, 2006-04 (Released:2011-03-05)

市販青汁41製品について、ビタミンKの分析を行い、製品中の含有量と一日摂取量を調査した。青汁製品中のビタミンKはn一ヘキサンを用いて直接抽出し、HPLC試験溶液とした。ビタミンKはODSカラムで分離した後、白金黒カラムで還元して得られる蛍光(励起波長240nm、蛍光波長430nm)により測定した。その結果、製品中のビタミンK1含有量は冷凍製品90-190μg/100g、粉末製品410-3300μg/100g、粒状製品640-3100μg/100gであり、各種青汁製品を喫食した場合、一日あたり20-380μgのビタミンK1を摂取すると推定された。ワーファリン服用者の場合、青汁製品の喫食がワーファリンの投薬効果に影響を与える可能性があることが明らかとなった。
著者
松本 雄一 Yuichi Matsumoto
雑誌
商学論究 (ISSN:02872552)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.73-100, 2012-03-05