著者
藤田 圭一 宮田 篤 大野 睦雄 三反畑 勇 松本 江基
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.611-612, 2003

標準貫入試験(SPT)で求めたN値は、現行の設計に広く利用されているが、精度が悪いため他の方法に移行したい希望が多い。計測した打撃効率で補正すると高精度のN値が求められるが、経験式を利用する限り構造物の経済性を追究することは難しい。実験土槽でのSPT時に打撃効率を計測し、補正して求められたサンプラーの動的貫入抵抗Rd100と、SPT直後の静的な押込み試験によるサンプラーの静的貫入抵抗(第1限界抵抗力Py、第2限界抵抗力Pu、最大抵抗力Pmax)との間に相関関係が認められた。SPTの結果をN値という無次元の数値でなく、Rd100(kN)という単位で表示することにより、コーン貫入試験に似たような形で設計に利用することが可能になる。
著者
松本 榮
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.611-624, 1935

余ハ精製ぢふてりあふおるもわくちんヲ以テ2回注射法ニ依リテしつく反應陽性ヲ呈シタル兒童ニ應用シ, 1ケ月經過後再てすと施行ノ結果ろーふおるもわくちん3回注射法ニ依ル成績ト匹敵スル好成績ヲ實驗シ得タリ.猶ホ進ムデ更ニ之ガ實驗的研究ニ依リ其ノ抗原的能力ノ優秀ナルコトヲ實證シタリ.
著者
吉田 緑 鈴木 大節 松本 清司 代田 眞理子 井上 薫 高橋 美和 小野 敦
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.39, pp.P-72, 2012

現在日本では農薬のヒト健康影響指標には、一日許容摂取量が慢性曝露に対する指標として設定されている。近年、海外や国際評価機関においては、この指標に加え、ヒトが極めて短期間に農薬を摂取した際の急性曝露影響に対する健康影響が評価され、その指標として急性参照用量(acute reference dose, ARfD)が設定されている。日本では急性影響評価は実施されていないが、ヒトが農薬等を短期間曝露した場合の急性影響評価およびその指標を設定は、食の安全のために重要である。そこで本研究では、食品安全委員会で公開された評価書およびFAMICで公開された農薬抄録を用いて、これらの農薬のARfDの設定を試みた。設定の基準として農薬の国際評価機関であるFAO/WHO 合同残留農薬専門家会議の基準を基本とした。[結果及び考察] 約200農薬の公開データからシミューレーションを行った結果、90%以上の農薬についてARfDの設定を行うことができた。ARfD設定根拠となる試験は発生毒性試験、急性神経毒性試験、薬理試験が多く、約30%の農薬で設定の必要がないと考えられた。農薬の作用機序別の比較では、全てのコリンエステラーゼ(ChE)阻害剤でARfD値設定が必要であり、その値は他の剤に比べて低く、ADIと近い値を示した。これはChE阻害作用が短時間に起きるためと考えられた。長鎖脂肪酸の合成阻害、細胞分裂時の紡錘糸機能阻害および昆虫の神経細胞に作用する剤ではADIとARfDの乖離が平均で300倍以上と大きいものが多かった。約10の農薬では急性影響に関するデータ不足によりARfDを設定できなかった。これらのデータ不足の多くは、評価書内の記載の充実(=投与開始直後に認められた変化の種類と観察時期)や投与翌日の検査を追加することで、多くの場合改善されると考えられた。
著者
稲垣 道夫 岡田 明 小林 志希男 木村 勝美 福原 煕明 松本 庄次郎 青木 孝夫 中野 恵司 兼古 光行
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.775-783, 1982-09-05
被引用文献数
1

For purpose to obtain the fundamental data of securing the reliability of welded joints, the establishment of welding control technique to make weld defects of arc welded joints in the natural condition, the design and trial making of ultrasonic point focussed probe in order to detect quantitatively planar defects and their application were carried out. And also, effects of the lack of penetration with one side welding of SM50B steels on the fatigue test results of welded joints were investigated. The main results are as follows; (1) Relation between the lack of penetration and welding condition in gas metal arc (GMA) welding were made clear. (2) The point focusing angle probe using spherical tansduser in ultrasonic detecting method was applied to the measurement of the size of lack of penetration. In case that the root face of butt welded joint was gas cut, the detecting accuracy was about±0.5mm. However, in case that there were blow-holes or some weld defects on the way of passing of ultrasonic beam or near the root, the size of planar defect was often mistaken. And also, in case that the root face was closely attached by welding, the detection of lack of penetration was often difficult. (3) The uniaxial stress fatigue strength of arc welded joints for SM50B steels which have the lack of penetration of about 2∿4mm in depth, without reinforcement and finished surface, was extremely lower than that of base metal and welded joints which have full penetration, without reinforcement and finished surface And the fatigue strength of arc welded joints with reinforcement showed the intermediate values between that of base metal or welded joints which have without reinforcement and finished surface and that of welded joint which have the lack of penetration of about 2∿4mm in depth, lowered fairly in comparison with that of base metal. These test results were discussed with non-linear fracture mechanics, consequently, the fatigue limits of welded joints are evaluated with effective notch depth as a whole.
著者
池上 春香 永井 宏平 松橋 珠子 小林 直彦 武本 淳史 吉廣 卓哉 井上 悦子 樋口 智香 守田 昂太郎 内堀 翔 天野 朋子 田口 善智 加藤 博己 入谷 明 松本 和也
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.141-152, 2015-05-25 (Released:2015-06-18)
参考文献数
17

黒毛和種肥育牛の枝肉形質を推定するバイオマーカー候補タンパク質の同定を目的に,枝肉形質情報ならびに腎周囲白色脂肪組織のプロテオーム解析情報を搭載した統合情報管理システムを運用し,プロテオーム解析データを持つ去勢牛200頭から,5つの形質(枝肉重量・ロース芯面積・バラの厚さ・皮下脂肪の厚さ・BMSナンバー)に関して上位と下位の2群を選抜して,この2群間で314個のタンパク質スポットの発現量と枝肉成績との関連性を検討した.各形質の上位群(平均値+標準偏差)および下位群(平均値−標準偏差)として抽出した個体間の各スポットのタンパク質発現量を比較した結果,合計でタンパク質45種類(90スポット)の発現量に有意な差が認められた.これらタンパク質の一部について,代謝経路における位置付けを行なうとともに,vimentinのウエスタンブロット解析より発現量を検証したところ,枝肉形質を推定するバイオマーカー候補タンパク質としての可能性が示唆された.
著者
水野(松本) 由子 伊達 進 甲斐島 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.1261-1268, 2002-08-01
被引用文献数
5

近年のインターネットの普及及び高速化など情報産業技術の発達は著しい.そのなかでグリッドと呼ばれる広域分散計算環境が注目されており,グリッドを用いた様々なプロジェクトが進みつつある.-方,高齢化社会における脳疾患や心疾患の増加や,異常犯罪を犯す若年者の脳機能発達異常など,深刻な疾病が社会問題となっている.また,MEG(脳磁図),PET(陽電子放射断層撮影装置),fMRJ(核磁気共鳴機能画像法),NIRS(近赤外線分光器)などの高度先進医療機器や最先端技術を用いた医療検査法が開発・導入され,更に,ゲノム解析や治療等への応用及びポストゲノムと目される再生医療などの新しい治療方法が用いられるようになってきた.このような状況のもと,バイオメディカル分野でもネットワークを用いた遠隔医療への期待が大きくなってきている.本論文では,広域分散コンピューティング環境での医療応用の現状と必要性を述べるとともに,望まれる医用インフラストラクチャについて考察する.
著者
松本 榮
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR BACTERIOLOGY
雑誌
日本微生物學病理學雜誌 (ISSN:1883695X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.231-242, 1934

余ハぢふてりーノ發生セサル地方ト, 年々發生スル地方ニ於ケル自然免疫存否ノ状態ヲ觀察スルハ, 防疫上極メテ有意義ナリト認メ, 小學兒童及一般幼兒ニ對シ, しつくてすとヲ實施シ, 之レガ陽性率ヲ判定シ, 更ニ防腐ノ目的ヲ以テ0.3%ノ比ニかるぼーるヲ附加シ1ケ月經過後ノてすと液ノ實驗的應用ヲ試ミタリ.
著者
松本 照代 鈴木 裕
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
農産加工技術研究會誌 (ISSN:03695174)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.147-151, 1955-09-20 (Released:2009-04-21)
参考文献数
10

1) 完熟蚕豆中30%含まれている蛋白質を抽出し塩類で凝固させ大豆の豆腐に似たカードを製造してみた。2) 蚕豆中の含窒素物は水で82%, 0.2% NaOHで95%抽出される。抽出された蛋白質を凝固させるには90℃以上にする事が不可欠の条件である。尚凝固剤を加える時の温度は50℃以上であれば凝固するが,外観上の組織は70℃前後の時加えた物が豆腐に一番よく似ている。3) 加える凝固剤はMgCl2, MgSO4, CaCl2, CaSO4を用いたがMgSO4が小量で凝固を起させたが出来た凝固物のなめらかな点ではCaSO4が一番良かつた。4) 抽出された含窒素物は凝固剤CaCl2で80%凝固し,凝固剤の濃度が増しても窒素の割合に変化がなかつた。5) 出来たカードと上澄液の成分を調べた。カード中の含窒素量に蛋白質算出窒素係数6.25をかけると100 %を越すので蛋白質の窒素含有量が16%より多いのではないかと思われた。カード中の脂肪は非常に少量であつた。
著者
北村 尚浩 松本 耕二 國本 明徳 仲野 隆士
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育學研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.37-57, 2005-01-10

The purpose of this study was to measure the organizational commitment of sports volunteer and to obtain some ideas for organization management. The questionnaire used for the study was designed for, and the data collected from, 242 volunteers participating in the Special Olympics Nippon. These volunteers provide sports programs in Japanese communities for individuals with mental retardation. Fifteen organizational commitment statements were measured using a 5-point Lickert-type scale. The means were computed for each statement and the means of the 15 statements were then computed. The data were compared by personal characteristics, statuses of involvement and soon. The main results were as follows : (1) The overall mean score for the 15 organizational commitment statements was 3.72, indicating that the level of organizational commitment of the sample was not particularly low. The subjects felt that they gained many benefits through their volunteer activity. However, they were not active in the organization's activities. (2) There were no remarkable differences in organizational commitment except for differences related to the amount of spending money. However, closer examination of the results from analysis of the 15 organizational commitment statements revealed subtle differences in volunteer commitment to the organization. (3) Organizational commitment shows some differences related to continuation of the activity, the amount of payment for the activity, and whether or not individuals have posts in the organization.
著者
シュック ゲルハルト 松本 尚子 [訳]
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.124, no.1, pp.68-86, 2000-07-01

論文タイプ||論説
著者
橋本 明記 井上 康夫 松本 英之 方田 勲 上田 和也 市川 鋼一 佐藤 彰 柴田 豊 石原 友和 太田 陽介 野崎 秀人 北之園 展 斉藤 知弘 筋誡 久 小島 政明 鈴木 陽一 田中 祥次
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.957-966, 2009-07-01
被引用文献数
9 1

Three channels, which will cease to be used for analog satellite broadcasting in July 2011 and 4 channels of the BS-17 19, 21, and 23ch, which were assigned to Japan at the WRC-2000, will be used for new digital broadcasting services after 2011. In these channels, a new broadcasting system called "Advanced Digital Satellite Broadcasting System" will be available as well as the current ISDB-S one. The new system can increase transmission bit rate by 30%compared with the current ISDB-S system by using LDPC codes and a roll-off factor of 0.1. The Association of Radio Industries and Businesses (ARIB) conducted evaluation tests to acquire its C/N-BER and synchronous performance as well as confirm how well the TMCC signal functions. Demonstrative tests to transmit Super Hi-Vision were also performed. The tests were done using a satellite simulator and a real satellite transponder. The tests showed that the system performed very well, and the details are reported here.
著者
安藤 真也 竹内 義則 松本 哲也 工藤 博章 大西 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.709, pp.1-8, 2002-03-07
被引用文献数
5

この論文では,聴覚障害者のために環境音の中から警告音を識別し使用者に伝えるシステムについて述べる.音源識別処理の概要は次のようである.まず入力音に対し短時間FFTを行うことにより周波数情報に変換し,それを固有空間へ投影することにより特徴抽出を行う.そして,特徴抽出された入力音のオンセットからオフセットまでのデータ,それが3秒以上の時はオンセットから3秒間のデータに対し,隠れマルコフモデルを用いることにより入力音の識別を行い,識別結果を画面出力することにより使用者に伝える.以上の識別処理を計算機に実装し,6種類の警告音(サイレン,非常ベル,警笛,踏切,クラクション,救急車)を識別対象音源として実験を行ったところ,一10dBの雑音環境においても94%の識別率を得ることができた.
著者
中村 哲 松本 裕治 戸田 智基 サクリアニ サクティ Neubig Graham Duh Kevin 小町 守 高道 慎之介
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-05-31

同時通訳基本方式研究として、フレーズベース統計翻訳における右確率を用いた同時通訳方法により、翻訳単位を短くする方法、翻訳単位の長さを調整する手法を提案した。さらに、形態素情報を使って文を分割する方法、Tree-to-string翻訳での部分構文構造を考慮して分割する方法を提案して高精度化を実現。さらなる精度改善のため、訳文に単語順序の入れ替えが発生するかを予測するモデルを構築すると共に、ニューラル翻訳の実装、統計翻訳のリランキング、注意型ニューラル翻訳の研究を進めた。また、同時通訳コーパスとして日英合計約80時間、講義データの書き起こし約50時間、うち約22時間分の日英翻訳を完了した。
著者
貴志 俊彦 陳 來幸 石川 禎浩 武田 雅哉 川島 真 柴山 守 松本 ますみ 孫 安石 大澤 肇 小林 聡明 谷川 竜一 菊地 暁 富澤 芳亜 泉水 英計 西村 陽子 李 梁
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本共同研究では、近100 年間に東アジア域内で起こった歴史的事件、あるいは時代の画期となるトピックをとりあげ、それぞれの局面で登場した非文字史料がはたした役割とその受容者の解釈を検討した。国内外における広範な調査と成果発表にあたっては、複数の地域で製作された非文字史料を比較対照するとともに、(a)図像解釈学的分析、(b)語彙分析による情報処理、(c)コミュニケーション・パターン分析等を導入して、紛争・協調の時代イメージと非文字史料との因果関係を明らかにした。
著者
松本 紘 篠原 真毅
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.231-232, 1995-03-20 (Released:2008-04-17)
参考文献数
10