著者
水上 利洋 松本 美喜子 浜口 行雄 平井 孝次郎
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.111-119, 2001-09-30 (Released:2012-11-27)
参考文献数
25
被引用文献数
1
著者
大岡 拓斗 松本 瞬 市野 将嗣 緑川 耀一 吉井 英樹 吉浦 裕
雑誌
研究報告セキュリティ心理学とトラスト(SPT) (ISSN:21888671)
巻号頁・発行日
vol.2019-SPT-34, no.7, pp.1-8, 2019-07-16

移動履歴のプライバシーリスクを評価するために,移動履歴と SNS アカウントの照合方式を提案,評価した.先行研究には,移動履歴と SNS から交友関係が観測可能であること,移動履歴と SNS の対象者群が同一であることという制約があった.提案手法は,個々の移動履歴と SNS アカウントを機械学習でモデル化して類似度を判定することで,これらの制約を解消した.53 人の被験者の移動履歴と SNS アカウントを用いた評価により,被験者の SNS アカウントを 10 万の不特定多数のアカウントに混ぜ込んでも,1 週間の移動履歴 53件のうち 9 件について本人の SNS アカウントを 100 アカウント以内に絞り込めることを明らかにした.
著者
松本 翔太
出版者
法政大学大学院デザイン工学研究科
雑誌
法政大学大学院紀要. デザイン工学研究科編 (ISSN:21867240)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-8, 2019-03-24

The mind of budo stimulates the aesthetic sensibility of people, and emphasis is placed on the mind feeling full of spirit and resonance gestures, so we should not just ask for results. I think that it is not limited to budo. Especially kyudo gesture feels a beautiful resonance by moving on mindfulness. In this study, by performing a lingering action before and after use, we create a lighting fixture with expression created from the kyudo mind. The produced lighting performed slowly movements before and after the lighting function. I expect that not only kyudo but also design will be born from budo culture.
著者
鈴間 潔 赤木 忠道 村上 智昭 宇治 彰人 北岡 隆 藤川 亜月茶 築城 英子 松本 牧子 木下 博文 前川 有紀 劉 美智 高見 由美子 浜崎 幸子 高橋 政代
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

2011年に故笹井芳樹先生らのグループよりマウスES細胞から網膜を組織として3次元的に再生できることが報告された(Eiraku M, Nature 2011:472:51)。我々は再生された網膜の周辺部に形態学的に毛様体組織と類似した構造があることを発見し、故笹井先生らのグループと共同で毛様体組織を効率的に再生する方法を開発することに成功した。本研究は再生毛様体を眼内に移植することにより眼球癆の治療法開発、同時に房水にサイトカインや細胞生存因子を分泌させるという新しいドラッグデリバリーの方法を応用した眼疾患の治療法開発を目指す。今後は動物モデルへの移植研究を行う予定である。
著者
松本 啓吾 鳴海 拓志 伴 祐樹 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.129-138, 2018 (Released:2018-09-30)
参考文献数
20

This paper describes a novel method to effectively manipulate spatial perception by utilizing the effect of visuo-haptic interaction by presenting haptic cues according to the image presented to the vision via a head-mounted display. We evaluated the method of combining haptic cues with curvature manipulation that makes us feel straight ahead in a virtual environment despite actually walking on a circular arc path. Our results show that the users walked along the target walking path more under and felt they were walking straight under the condition with the haptic cues compared with the condition without the haptic cues.
著者
松本 奈緒 MATSUMOTO Naho
出版者
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 Bulletin of the Center for Educational Research and Practice, Faculty of Education and Human Studies, Akita University (ISSN:24328871)
巻号頁・発行日
no.39, pp.37-46, 2017

本研究は,大学の保健体育教員養成課程における創作ダンスの授業に対する習者の認知をふきだし法による自由記述の分析によって明らかにしたものである.対象者は大学生であり,保健体育教員免許取得希望者11名であった.本研究により,以下の点が明らかとなった.学習者は各時間に学習したテーマや課題を明確に認知した.学習者が創作ダンスの単元の中で楽しい,面白いと肯定的に捉えたのは,創作ダンスのダンスそのもの,色々動けること,表現すること,自由に考えられること,何を表現しているか分かることであった.一方で難しい点として捉えたのは,いくつかの課題の実施(対比の動き,集まるとび散る),イメージすること,テーマを伝えること,大人数の動きの考慮,大げさやデフォルメ,感情表現であった.また,創作ダンスにおける鑑賞については,学習者は他の班の発表を鑑賞することにより,テーマの表現や各グループの表現の違いや構成の違いに気づくことができた.学習者は単元の学習が進むにつれて,前半ではどのようにテーマを表現するのか,様々な動きの工夫へ学習者の学習が焦点づけられていたが,後半では表現方法の多様性や効果的な指導へとより高次の焦点へと学習が移行した.This study analyzed that university student's conception of creative dance units in University PETE curriculum through balloon method free description analysis. Objects were 11 university students who would like to have physical education teacher license. This study suggest that: In every lesson students recognized clear theme and task they belong to. Students recognized positive, fun, interested that creative dance itself, variety moving, expression, free thinking, understanding what it expressed. Otherwise, students recognized difficult that some task accomplishment, image something from task or theme, transmission of theme, deformation, feeling expression. About creative dance appreciation, students recognized appropriate theme expression through movement, expression difference, structure difference of dance piece.As lesson progression students conception developed from how express theme and movement invention to variety expressional methods and effective expressional technique.
著者
豊田 一恵 谷本 光生 松本 昌和 合田 朋仁 堀越 哲 富野 康日己
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.387-394, 2011-08-31 (Released:2014-11-11)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1

目的: オウギ (黄蓍;astragali radix) は, マメ科のギバナオウギ, ナイモウオウギの根から調製される生薬で, 血圧低下・利尿・肝保護・免疫増強・抗菌・強壮・鎮静作用などを有し, 種々の漢方薬に調合されている. 慢性腎不全患者において, オウギ投与により血清クレアチニン値の低下することが報告がされている. しかし, そのメカニズムは十分には解明されていない. また, 腎不全では, 酸化ストレスマーカーの一つである一酸化窒素合成酵素 (NOS) が腎組織で過剰発現しており, 腎不全の進展・増悪因子の一つとして知られている. 今回, 腎不全モデルである5/6腎摘ラットを用い, オウギ投与による腎機能ならびに腎組織におけるNOSの発現抑制効果について検討した. 方法: 8週齢で5/6腎摘出術を施行した雄性SDラットを, 12週齢から12週間 (1) オウギ10g/kg体重/日を混餌投与したオウギ投与群 (n=5), (2) 未治療群 (n=5) の2群に分け, (3) 非腎摘出群 (n=5) を対照とした. それぞれの群に対して, 尿中アルブミン/クレアチニン比 (ACR), 血清クレアチニン, 血中尿素窒素 (BUN), クレアチニンクリアランス (CCr), 尿中8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8-OHdG) を測定した. また, 24週齢で腎組織の糸球体硬化指数 (Sclerosis Index) をPAS染色により算出し, 血管内皮型NOS (eNOS), 誘導型NOS (iNOS) および酸化ストレスマーカーであるニトロチロシンの発現を腎免疫組織染色により検索した. 結果: CCrは, オウギ投与群で有意な改善が認められた (p<0.05). 血清クレアチニン, BUNは, オウギ投与群で未治療群と比較し低下傾向がみられた. しかし, ACRや尿中8-OHdGには有意な差はみられなかった. オウギ投与群の腎糸球体硬化指数 (Sclerosis Index) は, 未治療群に比べ有意な低下が認められた (p<0.0001). また, オウギ投与群におけるeNOS, iNOSおよびニトロチロシンの発現は, 未治療群に比べ有意な低下が認められた (p<0.0001). 結論: オウギは, 腎におけるNOS (eNOS, iNOS) およびニトロチロシンの発現抑制を伴って, 腎糸球体硬化病変の進展を抑制する可能性が示された.
著者
工藤 浩 渡邉 卓 福田 武史 奥田 俊博 松本 弘毅 小林 真美 松本 直樹 小村 宏史 伊藤 剣
出版者
日本工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

日本文学・日本史学・神道学・日本語学の四分野の研究者による「先代旧事本紀研究会」を組織し、学際的に『先代旧事本紀』の研究史上の問題点と今後の課題を考究する共同研究を行った。平成29年9月に公開研究発表会を実施した。神話としての特徴、用字意識など編纂と内容の問題に加えて、神道の祭儀・思想・文献、訓詁注釈・国学等に与えたの影響について、『先代旧事本紀』の持つ学問的な意義を明らかにした。本研究の成果は、研究代表者、分担研究者に3名の研究者を加えた12名による論文10編とコラム4編を掲載する『先代旧事本紀の現状と展望』(上代文学会叢書)を平成30年5月に笠間書院より刊行し、広く開示する。
著者
五十嵐 暁郎 田島 夏与 松本 康 石坂 浩一 藤林 泰 イ ヒョンジョン ユン イルソン 金 相準 李 国慶 武 玉江
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

都市空間の再編が進む日中韓の北東アジア3国の大都市について実証的、理論的な分析を行った。3国の状況について現地調査や、研究者に対するヒアリングを行って状況を把握した。理論的には、グローバル都市、居住者意識、コミュニティ、住民運動、市民参画、創造都市など、社会科学的分析視角によるアプローチを行った。シンポジウムなどを重ねることによって、こうして獲得した理解を検討し、この主題に関する分析をまとめた。この主題について社会科学的なアプローチは少なかったが、今後の展開にとって先駆的な研究を示すことができたと思う。
著者
橋本 美貴 廣田 彬世 松本 藍 八尾 佳代子 鎌田 由美子 足利 学 中野 博重
出版者
藍野大学
雑誌
藍野学院紀要 (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.51-57, 2005
被引用文献数
1

若者へのエイズ予防啓発活動に重要な役割を果たす媒体に着目し,無関心期の若者に受け容れられるパンフレットを作成し,C大学1回生計82名(男性46名,女性36名)を対象として,作成したパンフレットの評価を自記式質問紙を用いて実施した。パンフレットの評価は,(1)大きさ,(2)形,(3)デザイン,(4)字の大きさ,(5)内容の分量,(6)内容の分かりやすさについて行った。結果は,(1)大きさ,(2)形,(3)デザイン,(6)内容の分かりやすさは高い評価を得た。パンフレットを読んで今後,性行為時にコンドームを使用しようと思うと答えたのは,男性95.7%,女性91.7%であった。しかし,保健所の存在,レッドリボンの認識は低く,更なる啓発活動の必要性を強く感じた。
著者
松本 義信 津﨑 智之 中村 博範 宮田 富弘 小野 章史
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.413-421, 2019

低糖質食は肥満あるいは糖尿病などの生活習慣病の予防・改善に対する栄養素等の摂取方法として用いられているが,最近では健康な人のダイエット法として注目されている.しかし,低糖質食は糖質摂取を抑えるかわりに,たんぱく質ならびに脂質のどちらか,あるいはそれらの両方が過剰摂取につながりやすいと考えられる.本研究では動物モデルを用いて低糖質食を摂取した時の成長および生体内代謝に及ぼす影響について比較検討した.実験ではSD系雄性ラット3週齢を用い,一般的な食餌(コントロール食群),あるいはたんぱく質30.0%(w/w),脂質50.0%(w/w)の食餌(30%たんぱく質群),またはたんぱく質40.0%(w/w),脂質40.0%(w/w)の食餌(40%たんぱく質群)の2種類の低糖質食いずれかを10週間与えた.その結果,食餌摂取量はコントロール群に比べて低糖質食を与えた群で有意に低値となったが,エネルギー摂取量,ならびに実験終了時の体重に有意差を認めなかった.血清トリグリセライド濃度はコントロール群に比べて低糖質食群で有意に低値を示した.血清中のアラニンアミノトランスフェラーゼ,アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)はいずれ も40%たんぱく質群で他の2群より高値を示し,ASTの差は有意であった.肝臓脂質量はコントロール群に比べて低糖質食群で高値となり,40%たんぱく質群との差は有意であった.以上,本研究では低糖質食摂取により肝臓に脂質が蓄積するとともに肝臓代謝機能が低下したことが示唆された.
著者
松本 至巨
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.202-216, 2001-04-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
41
被引用文献数
1

本稿は東京中心部の緑地を対象にして地形景観,水文景観,植生景観を調査し,これらの諸要素と形成年代を関連させて緑地の自然的景観の地域的特徴を考察した.各緑地の自然的景観を現地調査した結果,自然斜面や原生樹木が武蔵野台地の斜面に残存していた.一方,低地には人工的に造られた景観がみられた.自然的景観から求めた「自然残存度」は台地で高く,低地で低くなっていた.緑地の形成年代を考察すると,低地における緑地の大部分は関東大震災後や第二次世界大戦後に都市的土地利用を改変したり水域を埋め立てた造成地に新たに造られた公園が多く,緑地内部の自然的景観も人工的に造られたと考えられるものが多数を占めていた・それに対し台地の緑地としては,江戸時代に成立した神社と寺院が卓越しており,長い歴史を持っ自然的景観が残存していた.しかし北部の谷中と南部の三田では,樹林や湧水の有無により自然的景観に差異がみられた.台地に分布する緑地には,自然残存度の高い景観と人工的に造られた自然的景観が混在していた.このように東京中心部における緑地内の景観の地域的特徴は,地形・水文・植生といった自然的景観によって規定されていることが明らかになった.