著者
森川 暢 松本 真一 本橋 伊織 竹本 文美
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.77-79, 2020-06-20 (Released:2020-06-23)
参考文献数
6
被引用文献数
1

東京城東病院に平成27年から総合診療科が設立された.総合診療科は全ての領域の内科病棟診療,内科初診外来,内科救急を担い院内の中心的存在となった.さらに,慢性疾患の管理,地域包括ケア病棟でのリハビリテーションや緩和ケア,退院支援など多種多様な役割を果たし同院にとって欠かせない存在となった.東京城東病院における総合診療科の歴史と活動の変遷を報告し小規模病院における総合診療科の有用性について論じる.
著者
幸福 智 久保 雄広 北村 立実 松崎 慎一郎 松本 俊一 山野 博哉 西 浩司 菊地 心 吉村 奈緒子 福島 武彦
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.235-243, 2020-09-28 (Released:2020-11-30)
参考文献数
27

本研究では,全国の一般市民及び霞ヶ浦流域の住民を対象にウェブアンケート調査を実施し,霞ヶ浦が有する生態系サービスについて,選択型実験(コンジョイント分析)を用いて経済価値評価を実施した.選択型実験では,漁獲量(供給サービス)・湖岸植生帯(調整サービス)・希少種(基盤サービス)及び水質(文化的サービス)の 4 つの属性からなる選択セットを提示し,望ましい案を選択してもらうようにした.調査の結果から,生態系サービスが劣化した状態,現状及び 2040 年の将来の値(良好な状態)の水準の値を設定し,値の変化に対する支払意思額(WTP)を求め,これに人口を乗じて生態系サービスの経済価値を求めた.霞ヶ浦の生態系サービスに対する経済価値は,現状は全国では 1 兆 302 億円,県では 253 億円,流域では 70 億円, 2040 年の将来(望ましい状態への改善)の場合は,全国では,1 兆 4,264 億円,県では 324 億円,流域では 89 億円という結果となった.
著者
西 浩司 久保 雄広 北村 立実 松崎 慎一郎 松本 俊一 山野 博哉 幸福 智 菊地 心 吉村 奈緒子 福島 武彦
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.245-256, 2020-09-28 (Released:2020-11-30)
参考文献数
18
被引用文献数
1

本研究では,ベスト・ワースト・スケーリング手法(BWS)を用いて,霞ヶ浦が有する代表的な生態系サービス(農産物,水産物,飲料水等の供給サービス,気候の調整サービス,観光,景観等の文化的サービス,多様な動植物の育成等の基盤サービス)の重要度を明らかにすることを目的として,全国及び霞ヶ浦流域を対象にしたウェブアンケートを実施した.BWS では,霞ヶ浦の生態系サービス(恵み)の組み合わせを変えて選択肢として提示し,最も重要と思うもの(Best)と最も重要でないと思うもの(Worst)を選んでもらうことを複数回繰り返すという方法で実施し,Best と Worst の選択回数の比率を生態系サービスごとの重要度の評価の指標とした.霞ヶ浦については調整サービスの「水質の浄化」,供給サービスの「水の供給」,基盤サービスの「生物の生息場所」など,湖沼の水環境保全により維持される生態系サービスが重要と評価された.この結果を食料の供給(農産物,水産物)とのトレードオフの可能性も踏まえて,今後の施策の検討へ反映することが必要と考えられた. また,今後の観光振興策の検討に資する情報を得るために,同じ手法を用いて霞ヶ浦周辺の観光地を訪れている人に現地アンケートを行い,生態系サービスの重要度を評価した.「農産物」,「水産物」に加え「生きもの」が重要と評価されたされたことから,生きものの保全をブランド化した産物の創出等が振興策として有効ではないかと考えられた.
著者
田内 広 井上 昌尚 大原 麻希 須坂 壮 松本 英悟 小松 賢志 立花 章
出版者
一般社団法人 日本放射線影響学会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集 日本放射線影響学会第51回大会
巻号頁・発行日
pp.194, 2008 (Released:2008-10-15)

低線量率・低線量被曝による生物学的影響は、実験的裏付けが少ないために、放射線防護では高線量被曝データの直接的外挿から推定されているのが現状である。また、高LET放射線による体細胞突然変異では逆線量率効果といった特異な現象も報告されており、低線量率放射線被曝の生物影響解明は、科学的根拠に基づく放射線リスク評価のための重要課題でもある。我々は、トリチウムβ線による生物影響が低線量・低線量率でどのようになるのかを実験的に解明するために、体細胞突然変異の高感度検出系を開発し、低線量率のトリチウムβ線照射によるHprt欠損突然変異誘発を解析している。この突然変異高感度検出系は、Hprt遺伝子を欠失したハムスター細胞に正常ヒトX染色体を導入した細胞を用いており、従来の50~100倍の頻度で突然変異が誘発され、0.2GyのX線でも明らかな突然変異頻度上昇を検出できる。本研究ではトリチウム水(HTO)を培養液に添加し、線量率0.13~2.3cGy/hの範囲で0.3Gyの照射を行って突然変異誘発効果を解析した。その結果、中性子で逆線量率効果が認められる0.2cGy/h以下の線量率においても、誘発突然変異頻度の明らかな増加は認められなかったので、トリチウムβ線では、少なくとも0.13cGy/hまでは逆線量率効果は生じないことが示唆された。現在、さらに低い線量・線量率での実験を行っており、その結果を合わせて発表する予定である。また、得られた変異体クローンのヒトX染色体に起こった欠失範囲の解析により、低線量・低線量率では突然変異スペクトルが自然発生のスペクトルに近づくことが示唆された。
著者
松本 英二 横田 節哉
出版者
日本海洋学会
雑誌
日本海洋学会誌 (ISSN:00298131)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.108-115, 1978-06-30 (Released:2011-06-17)
参考文献数
12
被引用文献数
20

The accumulation rates of sediment cores in Osaka Bay have been determined by using 210Pb dating technique. In the upper 10 cm 210Pbex contents show a constant value with depth. The accumulation rates below the homogeneous layer of sediments ranging from 0.12 to 0.61 cm y-1 (0.067-0.34 gcm-2y-1) were obtained. The higher contents of Zn, Cu, Pb and Cr were observed in the upper 10 to 30 cm of sediments. Assuming that the increment of heavy metal content in sediments is due to anthropogenic origin, the amount of anthropogenic input of heavy metals into sediments were estimated to be 1, 300-2, 700μg cm-2 for Zn, 150-480 for Cu, 360-410 for Pb and 320-480 for Cr. The increment appears to start about 100 years ago. In surfical sediments most of heavy metal contents exceeded the background content, and thenmost part of Osaka Bay is polluted by heavy metals.
著者
松本,じゅん子
出版者
日本教育心理学協会
雑誌
教育心理学研究
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, 2002-03-31

本研究では,大学生を対象に,悲しい時に聴く音楽の性質や,聴取前の悲しみの強さと音楽の感情的性格による悲しい気分への影響を調べた。予備調査の結果,悲しみが強い場合ほど,暗い音楽を聴く傾向が示され,悲しみが強い時に悲しい音楽を聴くと悲しみは低下するが,悲しみが弱い時に悲しい音楽を聴くと悲しみが高まる,または変化しないことが予測された。実験1,2の結果,音楽聴取後の悲しい気分は,音楽聴取前の悲しみの強さにかかわらず,聴いた音楽によって,ほぼ一定の強さに収束した。結果的に,非常に悲しい時に悲しい音楽を聴いた場合,音楽聴取後の悲しい気分は低下し,やや悲しい時には変化しないことが示唆された。つまり,悲しい音楽は,悲しみが弱い時には効果を及ぼさないが,非常に悲しい気分の時に聴くと悲しみを和らげる効果があり,状況によっては気分に有効に働くことが推察された。
著者
松本 紗矢香 廣瀬 智也 服部 雄司 指月 海地 戸上 由貴 山吉 滋 水島 靖明
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.717-721, 2020-10-31 (Released:2020-10-31)
参考文献数
7

三環系抗うつ薬を含む薬物の大量服用による循環抑制に対しては,従来対症療法が行われてきた。静注用脂肪乳剤は,脂溶性の指標であるオクタノール/ 水分配係数(logP値)2以上の薬物中毒の治療法として近年その有効性が示唆されている。症例は49歳,女性,大量服薬による意識障害のため救急搬送となった。服用薬剤(logP値[実測値/ 理論値])はアモキサピン[不明/2.6]450mg,アミトリプチリン[1.9/5]90mg,トラゾドン[3.85/2.8]600mg などと推察された。薬物服用5時間後に血圧57/33mmHgまで低下し,輸液負荷とドパミン投与には反応しなかったが,20%脂肪乳剤250mLを静注後速やかに血圧84/41mmHgへ改善した。今回,三環系抗うつ薬などの大量服薬による循環抑制に対し,脂肪乳剤投与が有効であった1例を経験した。脂溶性薬物による中毒の治療法として,脂肪乳剤投与は考慮してもよい。
著者
清水 秀明 松本 元
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.207-213, 1975-08-30 (Released:2011-03-09)
参考文献数
12

The light scattering technique with a photoelectron counting method is applied to determine the average swimming velocities or the velocity distribution of spermatozoa. The results are in quantitative agreement with the ones which are obtained in other methods. This technique has proved useful in 'finding the accurate motility of spermatozoa in a very short observation time.
著者
根本 彰 影浦 峡 青柳 英治 海野 敏 小田 光宏 河西 由美子 岸田 和明 倉田 敬子 古賀 崇 鈴木 崇史 竹内 比呂也 谷口 祥一 研谷 紀夫 中村 百合子 野末 俊比古 松本 直樹 三浦 太郎 三輪 眞木子 芳鐘 冬樹 吉田 右子 今井 福司 河村 俊太郎 浅石 卓真 常川 真央 南 亮一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

5年間にわたる本プロジェクト(通称LIPER3)では、過去2回のLIPER研究で抽出した図書館情報学教育の問題構造に変化を与えるために次の実践研究を行った。第一に、図書館情報学教育の教育内容を見直すために、新しい標準的な教科書シリーズを執筆し刊行した。第二に、この標準的な教育内容に沿って各教育機関がどのような教育成果を上げているかを自己評価できるように、図書館情報学検定試験を4年間にわたり実施した。第三に、外国の図書館情報学教育の状況を把握し関係者と交流するために、アメリカの標準的教科書を翻訳・刊行し、国際学会で日本の図書館情報学教育について発表し、欧米の教育機関での聞き取り調査を実施した。
著者
安田 宣紘 阿久沢 正夫 冨宿 誠吾 松本 光春 伊澤 雅子 土肥 昭夫 鑪 雅哉
出版者
Japan Veterinary Medical Association
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.18-20, 2000-01-20
被引用文献数
1

1996年9月~1999年1月にツシマヤマネコの死体10例が, 長崎県対馬にある環境庁対馬野生動物保護センターに回収された. 死因は交通事故7例, 咬傷によるもの2例, 原因不明1例であった. 咬傷の原因は1例は不明であったが, 1例は犬によるものであった. 原因不明例には外傷はなく, 消化管内に多数の内部寄生虫が認められた.
著者
阿部 真也 松本 忍 小林 彦登 斎藤 太寿 宮下 博幸 高野 照子 堺 直子 柴田 壮一 厚田 幸一郎
出版者
Japanese Society of Drug Informatics
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.75-81, 2012 (Released:2012-09-04)
参考文献数
10
被引用文献数
2

Objective: In the intensive care unit (ICU), drugs are administered in sequence as the conditions of the patient change rapidly, and there are often cases where many injections are administered simultaneously.  For this reason, it is important to quickly select the appropriate administration route.  In this study, we prepared a quick reference table for incompatibilities of frequently used and highly important injections in the ICU (referred to as the “quick reference table”) that will enable selection of the appropriate administration route, and we investigated the status of use and usefulness of this quick reference table.Methods: The drugs included in the quick reference table were extracted from prescription records from May to October 2009, and these were finalized by discussions with the nurses in the ICU.  Three reference materials were used: Manual on the Supervision of Injection Preparation (3rd Edition), Data Search on Injection Incompatibilities 2009, and MICROMEDEX®.  The survey was conducted with all 12 nurses in the ICU after 4 months of distributing the quick reference table.Results: The quick reference table included 57 pharmaceutical items, and compatibility was classified into 10 categories.  The quick reference table was prepared as one A3 page for convenience.  The retrieval rate of the survey was 100%.  The average number of years of practical experience as a nurse was 12.2 years, and 11 out of 12 nurses used the quick reference table.  Of the 11 nurses who used the table, 6 answered that it was “very useful,” while 4 answered that it was “useful.”  All 11 nurses who used the quick reference table answered that they “consulted the pharmacists less frequently.”Conclusion: Satisfactory evaluations were obtained with regard to the details included in the quick reference table, and the table was estimated to be highly useful and important even for ICU nurses with many years of experience.  Furthermore, it was suggested that the quick reference table was also useful in reducing the workloads of the pharmacists.
著者
松本 定
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.55-65, 2009-03

ブータンのシダ植物誌のため、2005年2月27日から6日間、西ブータンを中心に3ヶ所158点、および2007年3月28日から7日間、東ブータンを中心に135点収集した。また東京大学調査隊(1967年)標本585点の再同定を行い、チェックリスト作成中である。この過程でテンリュウヌリトラノオAspleium shimuraeとクマヤブソテツCyrtomium microindusiumを見出し、ブータン新産であった。これらはそれぞれ近縁種のヌリトラノオAsplenium normaleとヒロハヤブソテツCyrtomium macropyllumと混同されていた。また単葉の変わったシダAsplenium delavayiもブータン初記録であった。植物民俗学的知見として、食用によく知られるランダイワラビPteridium revolutumやクワレシダDiplazium esculentumだけでなく、オニヒカゲワラビに近縁なD. maximaやオオイシカグマMicrolepia speluncaeまたはそれらの近縁種が多量に利用されていた。これらは牛など家畜に食べられずに小規模であるが放牧地植生として発達し、特にランダイワラビやイシカグマの仲間は渋みや苦味が強く熱処理料理で食用にされている。また東ブータンにおいてミズスギLycopodium cernuumを使った大臣訪問休憩所の緑門(歓迎門)に出会い、近縁のヒカゲノカズラを含めた、東アジアに広く分布する装飾文化をブータンでも見出した。
著者
松本 佳代子 福島 紀子 小林 静子 津谷 喜一郎
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.47-57, 1999-05-31 (Released:2011-02-28)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

Objectives : High and medium-dose combination hormone agents have long been used in their off-label use as oral contraceptives. Oral contraceptives (the low-dose pill) are expected to be approved by the standing committee of the Central Pharmaceutical Affairs Council in June 1999, and are expected to be on the market by autumn, available to anyone bearing a doctor's prescription. A survey was conducted of pharmacy students to determine their acceptance and their perceptions of oral contraceptives (the low-dose pill). The results are discussed along with ways of dealing with the scientific information on the possible soon to be approved oral contraceptives (the low-dose pill), and some proposals are made for the future.Methods : The survey was conducted by distributing questionnaire sheets to female pharmacy college students in September 1996. Of the 670 subjects, 98 responded positively to the use of oral contraceptives (the positive group), while 572 preferred not to use them (the negative group). The two groups were compared and the data was analyzed. Mantel-Haenszel test was used to evaluate demographic and background data, their views on using oral contraceptives (the low-dose pill) and ways of obtaining necessary information.Results : In the responses to the questions on how the subjects feel about oral contraceptives (the low-dose pill), the positive group gave these reasons more frequently than those in the negative group : simple to use (p<0.001), a method with a high contraceptive rate (p<0.001), a means of contraception controlled by the woman (p<0.001). On the other hand, the reasons given more frequently by the negative group : feeling concerned about adverse drug reactions (p<0.001), a method allowing sexually transmitted diseases to propagate (p=0.009), a method increasing the burden on the woman (p<0.001).In terms of the subjects' knowledge of oral contraceptives (the low-dose pill), although there has been some improvement observed during their four-year college life, they did not seen to understand accurate information.Conclusion : The surveyed subjects had not understood accurate information, and this lack of knowledge may have formed their biased views on oral contraceptives (the low-dose pill). Given such results, it is anticipated that such misconceptions may affect their own decision-making in their use of the drug, and that it would cause inefficiency in providing future users with accurate information when these students become pharmacists. In the near future, there is expected to be a deluge of information concerning the low-dose pill. It is clearly necessary in pharmaceutical education to provide proper training of pharmacy students for self-education so as to increase efficiency when considering and evaluating information.
著者
安達 秀雄 斉藤 勝 沢井 芳男 有田 峰生 松本 稔
出版者
低温生物工学会
雑誌
凍結および乾燥研究会記録 (ISSN:02888289)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.118-125, 1965-04-05 (Released:2017-08-01)

従来ハシカウイルスは感染力保持のため-40度(摂氏)以下の低温に保持されていた。1941年にHarst等により、感染組織乳剤を凍結乾燥することにより、比較的保存が容易となつた。近年ハシカワクチンが実用化されるにともない、その保存は-80℃に依存している。そこで実用上の問題として、凍結乾燥によるウイルス活性保持の研究が行われるようになった。1964年Greiffにより人血清アルブミンおよびラクトビオン酸カルシウムを1%づつ添加することにより、活性を保持することが報告された。私達もハシカウイルスの凍結乾燥について検討したので、その成績を以下に示す。