著者
小林 廉直 森 いづみ
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.90, pp.1-9, 2010-12

<p>国立情報学研究所(NII)は,学術機関リポジトリ構築連携支援事業を実施し,国内の機関リポジトリの構築やコンテンツ拡充,相互連携を支援している。第2期(平成20〜21年)委託事業では,地域共同リポジトリの構築が進んだことにより機関リポジトリ数が増加するなどの実績を挙げ,その結果,政府の学術政策に関する計画にも機関リポジトリが取り上げられた。今年度から始まる第3期(平成22〜24年)でもさらなる成果が期待される。本稿では,その他NIIで実施しているCSI報告交流会や研修事業についても紹介する。</p>
著者
林 土岐男
出版者
室生犀星学会
雑誌
室生犀星研究 (ISSN:09184678)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.5023-5025, 2008-10
著者
小林 健彦 KOBAYASHI Takehiko
出版者
新潟産業大学経済学部
雑誌
新潟産業大学経済学部紀要 = Bulletin of Niigata Sangyo University Faculty of Economics (ISSN:13411551)
巻号頁・発行日
no.51, pp.55-98, 2018-07

倭国へ漢字を公伝させたとする、隣地、韓半島・朝鮮半島に於いても、残存する信憑性の高いものは少ないものの、古来、種々の記録類が作成されていたものと推測される。その中に於いても、様々な災害記録が残されている。そうした自然災害に対する認識は、災害情報の記録にも反映され、更には、日本へも影響を与えていたのであろうか。本稿では、そうした観点より、韓半島に於ける対災害観や、災害対処の様相をシリーズ文化論として窺おうとしたものである。「三国史記」は、中国大陸で行なわれていた正史編纂事業を大いに意識して作成されたらしく、その意味に於いては、日本に於ける六国史、取り分け、「日本書紀」的存在であったのかもしれない。それ故に、その編纂に際しては、東アジア世界に特有の、特定の歴史観、国家観、対外観、宇宙観、そして、対自然(災害)観等が色濃く反映されていた可能性もあり、史料としての取り扱いには慎重であるべきであって、慎重な史料批判も必要とされるであろう。つまり、正史である以上、そこに記された事象に曲筆、虚偽、隠蔽、粉飾、宣伝等の作業が存在していることも十分考慮されるのである。又、記録の特性上、編纂者の故意ではないものの、結果としてその事象が偽であったり、偏見や誤解が包含されている可能性に就いても、排除をすることは出来ないであろう。取り分け、「三国史記」―「百濟本紀」に於いては、如何なる対自然災害観や、災害対処の様相が記録されていたのか、いなかったのかを追究することが本稿の目的とする処の1つである。更には、こうした素材を使って、韓半島に於ける災害対処の様相を文化論として構築をすることが出来得るのか、否かを検証することも2つ目の目的として掲げて置く。
著者
前田 和樹 大友 志伸 林 智弘 志村 敏史 上地 幸平 江後 京子
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.727-733, 2018

<p>近年,基質特異性拡張型βラクタマーゼ(Extended-spectrum β-lactamases; ESBLs)産生菌の検出頻度は増加傾向であり,それに伴って迅速検出法が多く考案されている。Nordmannによって報告されたESBL NDP(Nordmann/Dortet/Poirel)testは,迅速かつ正確にESBLs産生菌の検出が可能である。しかし,蛋白抽出試薬として20 mmol/L-トリス-塩酸緩衝液(BPERII Bacterial Protein Extraction Reagent, Thermo Scientific)を用いるため酵素抽出の過程に30分間の時間を要する。そこで,我々はガラスビーズを用いて菌体から酵素を粉砕抽出することでESBLs産生菌を簡便で,迅速かつ安価に検出できるガラスビーズ試験(Glass beads test; GB test)について考案した。今回,GB testの基本性能をNDP testと比較することでESBLs産生菌のスクリーニング検査としての有用性について評価を行った。対象にはESBLsの表現型試験陽性となり,遺伝子型が決定した111株と第3世代セファロスポリン系薬に感受性を示しESBL非産生菌と判定した109株を用いた。GB testとNDP testの判定一致率は100%であった。両検査法の感度,特異度は94.6%,100%であった。さらに,GB testでは酵素抽出時間を30秒に短縮できたことでNDP testと比較して陽性までの検査所要時間が有意に短縮した(<i>p</i> < 0.01)。GB testはESBLs産生菌のスクリーニング法としてNDP testよりも安価でさらに迅速性,簡便性に優れていた。</p>
著者
藤林 献明 坂口 将太 苅山 靖 図子 浩二
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.175-188, 2014 (Released:2014-06-13)
参考文献数
15
被引用文献数
4

The present study was conducted to examine the most effective takeoff movement for the Rebound Long Jump Test (RLJ test) under high-speed conditions. This test is designed to evaluate the ability to perform the ballistic stretch-shortening cycle movement for unilateral horizontal jump events on the basis of the RLJ index (RLJ index (m/s)=Jumping distance (JD (m))/Contact time (CT (s)). Subjects jump from a 0.1-m-high step to the ground after an approach run (falling jump), followed by jumping without interruption for as far as possible (propulsive jump). Eleven male college track-and-field athletes performed the RLJ test, and the RLJ index was calculated. On the basis of the average value of the RLJ index, the athletes were assigned to an upper level group (RLJ index>mean value) or a lower level group (RLJ index<mean value), and the takeoff movement of upper level group was considered the effective takeoff movement. The results suggested that it was important to minimize the rotation angle of the body, and to use a faster rotation velocity. This was achieved by 1) increasing the movement distance and velocity in the direction of the forward movement of the swing leg in the air, 2) minimizing the rotation angle of the foot and shank segment, and increasing that of the thigh segment during the initial phase, and 3) accelerating the rotation angle of the thigh segment again and swinging the swing-leg forward and up during the latter phase. These results suggest that the RLJ test and RLJ index provide a measure of the takeoff movement technique in terms of pre-rotation moment, the mechanism of rotation of the lower limb segment, and the swing moment of the swing leg.
著者
小林 元裕
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.53-73, 1995-03
著者
米井 嘉一 石井 裕正 楠原 正俊 若林 剛 神谷 利明 加藤 真三 土屋 雅春
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.615-619, 1983
被引用文献数
1

ボリビア共和国サンファン移住地の居住者484名(日系人300名,ボリビア人184名)を対象とし,その血清につきB型肝炎ウイルス(HBV)の抗原・抗体について検索した.成人では,HBs抗原は日系人の7.1%に認められたが,ボリビア人には認められなかった.HBs抗体は日系人で45%,ボリビア人で27%にみられた.これに対し小児では,HBs抗原の陽性率は日系人で10%であったが,ボリビア人では全く認められなかった.HBs抗体陽性率は日系人24%,ボリビア人3.8%であった.<BR>次にHBs抗原陽性の日系人26名について検索したところ,HBe抗原は成人(11名)の9.1%に陽性であり,小児(15名)では53%に陽性であった.これに対してHBe抗体は成人では91%,小児では40%に陽性であった.これらのHBs抗原subtypeは,adw型80%,adr型20%であった.
著者
小林 駿介
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.561-566, 1999-05-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
52

液晶の面白さはその物性が液体と固体の両方の性質を兼ね備えていて他に類例を見ないユニークさであろう.そして液晶表示 (LCD) が与えつつある大きな社会的インパクトは液晶表示を用いた電卓,デジタル時計から始まりノートブックパソコンからデスクトップコンピューターにいたる情報機器が世界中の多くの人々に使われていることである.本稿においてはLCD動作原理と方式をまとめてみる.それらのうち偏光効粟を用いたLCDにつき最も基本的な説明を行い,あわせて最近の進歩についてもふれる.
著者
楢崎 達也 美濃島 浩 廣田 智行 森下 勝典 林 貴康
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.124, 2013

団地化は20年前から必要性が叫ばれている林業振興に必要不可欠な取組だが、進捗は全く芳しくない。理由の一つは団地化のための手法が見出されなかったことである。森林組合の業務を「森林管理サービス」業と定義し、団地化を民間企業で行われる「営業活動」だと定義すれば手法が見える。計画的且つ効率的な団地化を行う上では、森林所有者が納得しやすい施業提案が必要。現在の課題は次。①紙プラン書ではプランナーは説明しにくく所有者は理解しにくい、②作業Before、作業内容、作業Afterを十分に見せてない、③プラン書の作成がシステム化されておらず非効率、④「提案型」としながら1つの提案の「押し付け営業」、⑤お客様の要望に応える仕組みでない。解決のため「真の提案型営業」をコンセプトに,タブレットPCによる提案営業支援アプリを開発。これにより、視覚的にわかりやすい提案を、森林所有者と相談し妥協点を探り、その場でプラン書を修正し、仮契約を結ぶ。プランナーには、無理なプラン書作成の軽減、ポイントを得た定型的な説明等のメリットがある。説明をしにくい「森林管理サービス」業であるからこそ、ITの活用が有効である。
著者
森山 茂徳 浅野 豊美 原田 環 堀 和生 永島 広紀 姜 東局 長田 彰文 長田 彰文 新城 道彦 小林 玲子
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、日露戦後の大韓帝国の国際的地位が何ゆえ如何に変化したのかを、日韓両国間の研究者ネットワークに基づき、日本、韓国、および関係各国の史料の収集による実証的かつ斬新な視角による総合的研究である。成果は、(1)包括的史料収集によって新たな決定的史料集完成への展望を開き、(2)2010年8月29日に「韓国併合に関する国際的シンポジウム」(非公開)を開催し、(3)この成果を2011年度中に論文集として、史料集と併せて刊行する予定である。