著者
磯部 裕 小林 薫 柴山 健爾 石井 幹十
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.20, pp.19-24, 1994
被引用文献数
2

W-VHS VCR has been developed as a next generation consumer VCR in response to Hi-Vision and NTSC signals. This VCR has a high picture quality using new video signal processing technologies by new Metal-coated tapes, TCI signal processing and Temporal Emphasis. It has an excellent cost/performance ratio as a Hi-Vision VCR developed on the basis of the VHS system.
著者
柴山 太
出版者
同志社大学
雑誌
同志社アメリカ研究 (ISSN:04200918)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.37-78, 2001-03

アメリカ研究所セミナー, Seminarアメリカ研究所は、2000年6月30日に朝鮮戦争勃発前後における日米関係をテーマとしたセミナーを開催した。ここに掲載されている2本の論文は、セミナーの発表に使用したものである。博遠館211番教室にて15時に始まった同セミナーは、前半約40分間は柴山太(愛知学院大学助教授)が発表し、後半約40分間はアメリカ研究所助教授の井口治夫が発表した。質疑応答は15分程度行われた。1950年から1952年は、日米の政治経済関係において大きな転換期であるが、両者が発表した論文は、戦後日米関係史の分野で研究されていない内容が多分に含まれている。柴山論文は、日本の再軍備を英米がどのように据え直していったのかを検証し、井口論文は、財界人鮎川義介の活動に焦点をあてながら日米における日本の電源開発構想を検証した。本来ならば2人の講演を2回に分ける方法があったかもしれないが、2人のスケジュール上の都合と、6月30日が朝鮮戦争勃発(1950年6月25日)から50年過ぎた直後にあたることから2人の同日講演を一挙に行った次第である。
著者
柴山 太
出版者
JAPAN ASSOCIATION OF INTERNATIONAL RELATIONS
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.154, pp.154_46-154_61, 2008-12-30 (Released:2011-01-26)
参考文献数
46

This article presents an analytic sketch of the Hattori Group's thoughts and behavior in 1947–1952. This group, headed by ex-Colonel of Imperial Japanese Army HATTORI Takushiro, consisted of ex-members of General Staff of Imperial Japanese Army, and it sought for Japan's rearmament and its military independence from U. S. strategic influence. The group, after its establishment in 1947, intended to realize a Japanese rearmament, following the successful model of German Army's rearmament in the 1920s and 1930s. Its members admired Generals Hans von Seeckt and Paul von Hindenburg as spiritual mentors. In spite of the outbreak of the Cold War, the group never changed its original nature of Prussian-style staff officers, characterized by conviction of military rule over politics, militaristic mind, and pride of staff officers. The group vigorously waged lobbying activities for its future enrollment in a new Japanese Army and a reintroduction of prewarstyle military and governmental systems. Moreover, this group intended to revive prewar army dominance in politics, and, if possible, it desired to regain prewar continental resources and interests in Korea and China.Despite the Hattori Group's posture of aiming at Japanese military autonomy from the U. S. auspice, it had been financially and politically dependent on Major General Charles Willoughby, Chief of G-2 (Intelligence), GHQ, the Far East Command. It was the most significant discrepancy, though the group members persuaded themselves that they simply used his support as a temporary measure. Since Willoughby's influence inside GHQ was gradually waning away, even more so after the dismissal of General Douglas MacArthur, Supreme Commander of the Allied Powers, the group had to find another political patron. On the one hand, the group developed its political tie with ex-General SHIMOMURA Sadamu, who was once Prime Minister YOSHIDA Shigeru's military adviser. On the other hand, it endeavored to win a support from HATOYAMA Ichiro.Prime Minister Yoshida, however, denied the Hattori Group's participation in Japanese National Police Reserve, forerunner of Ground Self-Defense Force, Japan. The group continued to advocate the reintroduction of Prussian-style professional army. This vision, no doubt, contradicted Yoshida's vision of founding an Anglo-American style democratic army in Japan. Before Yoshida's unshakable refusal, Hattori and his colleagues became so desperate to consider a coup d'état, aiming at an assassination of Yoshida and an introduction of the Hatoyama cabinet. The group eventually abandoned the coup plot, but it continued to influence over Japanese politics.
著者
柴山 明寛 ボレー セバスチャン
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.342-346, 2018-10-01 (Released:2018-11-20)
参考文献数
17

2011年3月11日発生した東日本大震災は、震災から7年が経過し、数十の震災デジタルアーカイブが構築された。過去の地震災害においても震災デジタルアーカイブが構築はされたが、同時多発的に複数の団体が震災デジタルアーカイブを構築した事例は、東日本大震災以外、全世界的に見ても存在しない。本総論では、東日本大震災の概要及び7年目の復旧・復興の状況、そして、東日本大震災の震災デジタルアーカイブついて概説する。さらに、震災デジタルアーカイブの課題について説明するとともに、本特集号で執筆されている国立国会図書館や宮城県図書館、ハーバード大学、筑波大学について概要を説明する。
著者
柴山 明寛 北村 美和子 ボレー セバスチャン 今村 文彦
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.282-286, 2018-06-15 (Released:2018-07-17)
参考文献数
10

東日本大震災関連のデジタルアーカイブは、震災直後から様々な機関や団体により自然発生的に構築が始まり、震災から6年半が経過した現在数十の構築がなされ、数百万点の記録の公開がなされている。本論文では、東日本大震災で様々な機関・団体が構築した震災デジタルアーカイブの事例と変遷についてまとめると共に、自治体における震災デジタルアーカイブの公開内容や構成要素を明らかにする。さらに、東日本大震災の震災デジタルアーカイブの全体を通して課題を明らかにし、今後の震災デジタルアーカイブのあり方について論じる。
著者
柴山 全慶
出版者
大法輪閣
雑誌
大法輪
巻号頁・発行日
vol.83, no.8, pp.228-235, 2016-08
著者
小塩 海平 山仲 藍子 嶋田 昌彦 椎野 太二朗 鶴岡 邦昭 柴山 俊朗
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.43-47, 2011
被引用文献数
1

オレイン酸およびオレイン酸誘導体非イオン系界面活性剤 (対照区 (水), ジグリセロールトリオレート5%, グリセロールジオレート5%, グリセロールモノオレート5%, ペンタエリスリトールジオレート5%, ソルビタン脂肪酸トリエステル (16, 18, 18: 1, 18: 2, 18: 3) 5%, オレイン酸5%, ソルビタントリオレート5%) をスギに散布処理し, 雄花に対する選択的褐変効果を評価した。供試した界面活性剤はいずれもスギ雄花に対する選択的褐変効果を有しており, ソルビタントリオレートはその高い褐変効果を示した。供試した界面活性剤のHLB値 (親水–親油バランス) が低いほど, スギ雄花の褐変に及ぼす影響が大きく, いずれの界面活性剤処理でも,スギ雄花からのエチレン生成が抑制された。これらのオレイン酸誘導体非イオン系界面活性剤処理は, 今後, スギ花粉飛散防止技術として実用化が期待される。
著者
柴山 悠毅
出版者
東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻
巻号頁・発行日
2011-03-24

報告番号: ; 学位授与年月日: 2011-03-24 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(情報理工学) ; 学位記番号: ; 研究科・専攻: 情報理工学系研究科電子情報学専攻
著者
近藤博人 松本 隆一 柴山 守 山田 奨治 荒木 義彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.6, pp.1-8, 2003-01-24
被引用文献数
8

古文書画像を対象にした翻刻支援システムの構築を行っている。本稿では、文字認識の対象となる標題画像の射影ヒストグラムから推定した探索範囲に対して、文字パターン辞書から取り出した文字パターンを探索範囲内の最大文字幅で正規化しテンプレートとしてマッチングを行う、切り出しを前提としない認識手法について述べる。本手法を用いた実験では、近世の借金等証文類を中心にした『伏見屋善兵衛文書』(約1 900点、大阪市立大学所蔵)から200標題(及び、辞書に存在しない文字、又はサンプル数の少ない文字が含まれる標題を除く151標題)を対象として認識実験を行い、翻刻結果とする候補文字の抽出を行った。結果は、認識後の候補文字の抽出における認識率は、59.5%(69.7%)の結果であった。そこで設定に失敗した探索範囲を分析し、文字パターン辞書に含まれる特異な形状をもつ文字種に対する正規化、および先頭文字における適切な探索範囲を再設定する改良によって、候補文字の抽出においては70.4%(83.1%)の結果が得られた。We have developed a transliteration assisting system which recognizes the character in the document written by calligraphic brush in the historical materials.This paper describes new recognizing scheme which tries to recognize the character without segmentation in the search area estimated from the projection histogram in a title image. A template image, which is a character pattern image extracted from the character pattern dictionary, before template-matching is normalized to be adjusted to a width of character pattern in the searching area after extracting from the dictionary. In an experiment for recognizing 200 titles(151 titles for eliminating them with few character patterns in the dictionary) in the Fushimiya Document, the recognizing rate was 59.5%(69.7%). Furthermore, in the experiment by improving the appropriate normalization for some characters with special shape, and the connection for joining divided searching areas at first character in title image, the result of the recognizing rate was 70.4%(83.1%).
著者
久留島 典子 林 譲 本郷 恵子 柴山 守 有川 正俊 山口 英男 遠藤 基郎 木村 直樹 山家 浩樹 馬場 基 山田 太造 近藤 成一 小宮 木代良 古瀬 蔵
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

前年度に引き続き東大史料編纂所歴史情報システム(以下、SHIPSと略記)が擁するDB群から、各DBに格納された人物情報を抽出し、人物情報レポジトリへとデータ移行を推進した。レポジトリへ移行を可能とするDB数もさらに2つ増加し、計19種へと拡大することで、総登録データ数は約42万件に達した。前近代における人物情報を総覧する環境が整いつつあり、これを軸として、地理情報・史料典拠情報・史料目録情報といった情報との連接を視野に入れたところである。SHIPS-DBから人物情報レポジトリを参照・応答するAPIについては、前年度に構築したシステムを基盤として、より詳細な応答を実現するモジュールを「新花押データベース」内に実装した。花押を記した人物を比定するために、随意にレポジトリ参照が可能となったことは、より正確な情報蓄積を進めるうえで極めて有効と言ってよい。また人物レポジトリを直接検索するためのインターフェイス(「人名典拠サービスモジュール」)が安定的に運用されるに至り、多様な検索に応答しうる環境が整備されつつある。蓄積データのシームレスな運用という観点からは、前年度に引き続き、人物情報レポジトリ総体のRDFストア化を推進し、検索結果をRDF形式で出力するためのAPIの安定運用を実践することで、オープンデータ環境への移行を目指した。地理情報レポジトリについては、外部参照用APIの運用を開始し、国立歴史民俗博物館の「荘園データベース」との連携を実現した。
著者
柴山 守 笠谷 和比古 加藤 寧 山田 奨治 川口 洋 原 正一郎 並木 美太郎 柴山 守 石谷 康人 梅田 三千雄
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究は、古文書翻刻支援システム開発プロジェクト(HCRプロジェクト)において、手書き文字OCR技術などを発展的に応用して、古文書文字認識システムの高精度化に関する研究を行うことである。平成14-16年度の研究期間において、主に古文書文字データベースを構築すること、及び日本語文字認識アルゴリズムの適用可能な範囲と問題点を洗い直し、以下の検討課題での研究をすすめ、成果を挙げた。(1)文字切り出し法、及び正規化法について:射影ヒストグラム、文字外形の曲率などの手法を検討し、レイアウト認識では、Hough変換による行抽出方式を提案し、文字データベースの基づく実験を進めた。(2)オフライン文字認識手法について:古文書文字認識に有効と考えられる文字切り出しと文字認識を連携処理させる方法について検討した。非線形正規化手法の研究及び実験を行った。(3)オンライン文字認識手法について:くずし字検索等に適用可能なタブレット入力によるオンライン古文書文字認識手法について検討した。また、『くずし字解読辞典』の文字画像から筆順を推定する手法の研究を行った。本成果は、電子くずし字辞典として平成17年度中に刊行する予定である。(4)東京堂出版『漢字くずし方辞典』の文字パターンを入力し、オンライン検索ソフトウェアの開発を行った。これも上記の(3)に含め、刊行予定である。(5)文字認識用文字パターン辞書として、9種類の古文書文字データベースを公開した。すべてがHCRプロジェクトのホームページは,http//www.nichibun.ac.jp/shoji/hcr/からダウンロード可能である。また、公開したソフトウェアは、2種類GetAMojiマクロ(古文書翻刻中に遭遇する不明文字(ゲタ文字)の正解候補を提示する機能)、及びWeb版GetAMoji(古文書翻刻中に遭遇する不明文字(ゲタ文字)の正解候補を提示する機能のWeb版)である。
著者
林 千博 柴山 廣 上田 睆亮
出版者
京都大学大学院工学研究科電気工学専攻
巻号頁・発行日
pp.33-62, 2000-03-03

「社団法人電気通信学会非直線理論研究専門委員会資料」1961年12月16日
著者
林 行夫 柴山 守 土佐 桂子 長谷川 清 高橋 美和 笹川 秀夫 小林 知 増原 善之 小島 敬裕
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

タイ、ラオス、カンボジア、西南中国(西双版納・徳宏)での全9調査区画において771寺院の施設構成と位置情報、5500の出家者の移動データを収集し、全データを統合しタイでの移動経年データを地域情報学的手法(Hu2マップシステム、ラティスとオートマトン)で時空間解析し他区画への適応を試みた。文献から寺院と出家者の移動をデータベース化したミャンマーをふくめ地域間比較を可能とする『マッピング・データ集成I』(+1DVD)を作成した。
著者
渡辺 晃宏 馬場 基 市 大樹 山田 奨治 中川 正樹 柴山 守 山本 崇 鈴木 卓治
出版者
独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2003

奈良文化財研究所では、1961年に平城宮跡で初めて木簡を発掘調査して以来、20万点を超える木簡を調査・研究してきた。今回の研究では、この蓄積と、文字認識や情報処理に関する最新の情報学・情報工学との連携を図り、(1)木簡の情報を簡易にデジタル化するシステムの開発、(2)木簡の文字画像データベースの作成、(3)木簡解読支援データベース群の構築、(4)木簡の文字自動認識システム(OCR)の開発の4点を軸に研究を進め、木簡の文字画像データベース「木簡字典」と、木簡の文字解読支援システム「Mokkan Shop」(モッカンショップ)を開発した。「木簡字典」には、カラー・モノクロ・赤外線写真・記帳ノート(木簡の読み取り記録)の4種類の画像を掲載しており、これまでに約1,200字種、約20,000文字を収録した。「Mokkan Shop」には、今回開発した墨の部分を抽出するための画像処理手法や欠損文字に有効な文字認識システム、及び今回入力した古代の地名・人名・物品名のデータベースに基づく文脈処理モジュールを搭載し、解読の有効性を高めることができた。これにより、全体が残るとは限らない、また劣化の著しい、いわば不完全な状態にあるのを特徴とする木簡を対象とする、画期的な文字の自動認識システムの実用化に成功した。「木簡字典」と「Mokkan Shop」は、木簡など出土文字資料の総合的研究拠点構築のための有力なツールであり、当該史料の研究だけでなく、歴史学・史料学の研究を大きく前進させることが期待される。なお、今回の研究成果の公開を含めて木簡に関する情報を広く共有するために総合情報サイト「木簡ひろば」を奈良文化財研究所のホームページ上に開設した。また、WEB公開する木簡字典とは別に、『平城宮木簡』所収木簡を対象とした印刷版「木簡字典」として、『日本古代木簡字典』を刊行した。