著者
梅村 祐子 金井 篤子
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.151-162, 2006-03-31 (Released:2011-01-27)
参考文献数
18
被引用文献数
1

The purpose of this study was to investigate following four hypotheses.(1) Students who do career decision-making have ideal self-concept in vocational context, and they aim at actualizing the ideal self-concept.(2) While making career decisions, they recognize the gap between either ideal self-concept and actual self-concept, or ideal self-concept and social context or both ideal self-concept and actual self-concept, and ideal self-concept and social context. After recognizing them, they cope with those gaps.(3) While making career decisions, they think over their ideal self-concept, actual self-concept, and social context.(4) Through career decision-making, their ideal self-concept in vocational context gets clarified. Twenty-nine senior university students were interviewed, and the results were as follows. Hypothesis (1) and hypothesis (4) weresupPorted, and hypothesis (2) and hypothesis (3) were partly supported. Finally, these four analyses were unified, and a hypothetical model of integrating ideal self-concept and actual self-concept, ideal self-concept and social context was proposed.
著者
梅村 章 二日市 宅
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.15, no.6, pp.502-514, 1996-12-31 (Released:2011-03-07)

小型のクモ (蜘蛛) の中には上昇流に乗って空を飛ぶクモがいる.浮揚力は, 糸出突起部から噴出された一条の糸に働く風からの摩擦力である.糸に働く正味の摩擦力の上向き成分がクモの重量より大きくなれば飛び立っことができ, 一様風の中で糸は最終的に鉛直線になって定常飛行する.クモの糸は非常に細くしなやかであり, 糸の太さに基づいて算出した局所相対速度のレイノルズ数は小さな値を取る.このため, 糸は効率的に空気からの摩擦力を受けとめて, クモの大きな質量を支える張力の伝達媒体としての役割を果たす.本研究では, 飛行クモの糸の変形を支配する力学を考察定式化して, 一様風中でのクモの飛び立ちから定常飛行に至る過程の数値シミュレーションを行った, また, 液体を用いた模擬実験を行って, 数値計算と比較した.
著者
梅村 宜生 田中 良昌 中野 慎也 南山 泰之 阿部 修司
巻号頁・発行日
2018-06-18

Japan Open Science Summit 2018(JOSS2018)2018年6月18日(月)・19日(火)学術総合センター主催:国立情報学研究所、科学技術振興機構、物質・材料研究機構、科学技術・学術政策研究所、情報通信研究機構、学術資源リポジトリ協議会
著者
高須 伸二 梅村 隆志
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.117-120, 2018 (Released:2018-06-15)
参考文献数
6

添加物の指定は厚生労働省における規格基準の検討と食品安全委員会における食品健康影響評価 (リスク評価) により判断されている。しかし, 食品の栄養強化目的で使用される添加物, いわゆる栄養成分関連添加物は生体に必須な栄養成分故の特性を考慮した評価が必要であった。近年, 食品安全委員会では栄養成分関連添加物のリスク評価上で特に考慮すべき点を議論・整理し, 栄養成分関連添加物のリスク評価のための新たな指針を策定した。その中では, ヒトの知見に重点を置くことが基本原則とされ, ヒト有害影響評価手法や最大摂取量を用いたリスク評価手法などが提唱されている。本稿では, 栄養成分関連添加物のリスク評価の特記すべき課題点とその評価法に焦点を当て, 栄養成分関連添加物に関する食品健康影響評価を概説する。
著者
梅村 豪 浦野 幸 里井 大輝 星野 准一
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.325-332, 2014 (Released:2014-04-30)
参考文献数
14

We propose a new communication system by which niche people can obtain cross-cutting information and communicate with other people based on each personality. The system graphically displays the degree and direction of other people's hobbies who are interested in the keyword niche people input, and relation between the knowledge e.g. movies, music, animation, history, geography using nodes. So, we can search friends who have similar interest and direction in hobbies. From the demonstration experiments, we obtained good results that the system could help niche people to gain and exchange useful information.
著者
藤田 直希 鍋谷 伸子 梅村 紀匡 菊池 千草 鈴木 匡
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.10, pp.1445-1448, 2016 (Released:2016-10-01)
参考文献数
7
被引用文献数
3

In this study, we took continuous measurements of hemoglobin A1c (HbA1c) levels and conducted lifestyle checks in three cases to determine if these parameters were effective in improving overall wellness. We selected three young men with relatively high HbA1c levels. During the 12-weeks study periods, we regularly measured each participant's HbA1c levels and monitored their lifestyle habits every two weeks at the community pharmacy once every 2 weeks using specific guidelines. The first participant, a 23-year-old man, had a HbA1c level of 5.7% at his first measurement. His HbA1c level decreased to 5.2% at the last measurement. The second participant, a 19-year-old man, had an initial HbA1c level of 5.7% and a final HbA1c level of 5.4%. The third participant was a 22-year-old man with an initial HbA1c level of 5.4%. His HbA1c level had decreased to 5.1% by the last measurement. The lifestyles of all three men improved with respect to exercise and diet. Based on these results, we surmise that continuous measurements of HbA1c and regular lifestyle checks may contribute to reducing the risk of lifestyle-related disease.
著者
岩井 四郎 木下 房男 木内 一巳 小松 ★ 仁科 良夫 大木 正夫 島田 安太郎 千村 重平 梅村 弘 阿高 康行 遠藤 輝 藤田 敬 郷原 保真 石橋 俊明 石田 聖 小坂 共栄 熊井 久雄 三上 進 三谷 豊 水野 学 岡部 孝次 酒井 潤一 沢村 寛 下野 正博 新海 正博 杉山 茂 田辺 芳宏 田中 俊広 渡辺 晃二 山下 昇 矢野 孝雄 吉野 博厚
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.7, pp.297-304, 1972-12-25
被引用文献数
8

The Matsumoto Basin Research Group was organized in March, 1971, to clarify the geological history of the Matsumoto Basin. The results of studies obtained during the last year are as follows. 1) A geological map on the Quaternary of the Matsumoto Basin was constructed for the first time. 2) The crystal ash beds in the Nashinoki Loam Formation are correlated to the so-called biotite pumice beds (B_1, B_2, B_3) around Yatsugatake Volcano, while the crystal ash may had been erupted from the volcano around Kumonotaira to the north of Mt. Mitsumatarenge in the midst of the granitic rock area of the Japanese Northern Alps. 5) The Nashinoki Gravel Formation is the products of the first, large scale deposits filling up of the Basin with gravel. It shows that the formation of the Basin set out first in that age. 4) Simultaneously with the accumulation of the Nashinoki Gravel (or the subsidence of the Basin), the Northern Alps began to rise and the peculiar volcano (with the crystal ash) started its activity.
著者
尾浦 正二 櫻井 武雄 吉村 吾郎 玉置 剛司 梅村 定司
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.2340-2344, 1995-11-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
14
被引用文献数
1

本邦では比較的まれな乳癌癌性髄膜症の1例を経験した.症例は59歳,女性.再発乳癌に対して化学内分泌療法施行中に頭痛,めまい,舌下神経麻痺が出現. CT, MRIにても中枢神経系の異常を指摘しえず入院のうえ対症療法を行っていた.入院後1カ月目のMRIにて左大脳半球の硬膜および左側テントの肥厚を認め癌性髄膜症と診断した.中枢神経系の症状の増悪が見られたためMethotrexateの髄膜内注入を2回施行したが症状の改善が得られる事なく癌性髄膜症発症から7カ月で死亡した.本邦でも浸潤性小葉癌の増加や術後補助療法の改善により今後本病態が増加することが予想されるため乳腺外科医は本病態の存在を常に念頭におき中枢神経系への転移の検索には積極的にMRI検査を行うべきと考える.
著者
梅村 長生
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械. Special issue, 日本歯科理工学会学術講演会講演集 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.15, no.28, 1996-09-05

21世紀は高度情報社会と言われ、コンピュータネットワークが世界を覆い、急速な変化の時代である。医療界にあっては1970年から始まったMEを中心とする第2次医療技術革新の時代を経て現在は生命科学の革新による第3次技術革新の時代に入っている。こう言った変化の波は、医療のあり方を大きく変えようとしている。その大きな変化は、ネットワーク医療が拡大するのに伴い、情報の共有による医療の質の評価の時代が到来しつつある。医療情報の特殊性を考慮に入れても、高度情報社会の進展は、歯科医学教育をはじめとして歯科医療の新たなワク組の構築とシステム化を推進すると予測される。現在、医療、保健、福祉、または健康の各分野において情報ネットワーク網の整備が各地で図られている。厚生省は、平成6年に厚生省情報化推進本部を、平成7年には医療技術情報推進室を設置し、本格的な情報化推進対策を開始している。情報化に伴う課題については「医療保健福祉サービスの情報化に関する懇談会」の報告書で、システム等での標準化、関連制度の点検費用負担と公約助成、個人情報の保護、情報の活用の促進、研究開発体制の整備充実の6つを挙げている。それに基づいて「情報化実施指針」を策定し、具体的な情報化対策を平成7年より実施に移している。情報ネットワークの分野では、国立病院情報ネットワーク、福祉・保健総合情報ネットワーク、医療情報電子検索システム、健康情報ネットワーク(情報ハイウェイ)が推進されている。医療保健の分野では、電子カルテの開発、レントゲン画像等電子保存の共通規格、介護カードの研究、医療保険証のICカード化の実験等がある。こういった情報化対策は、G7、G11における保険医療情報に関する標準化の動きと呼応して、国際的な情報化実現に向けて着々と準備されている。情報化は、医療機関の機能分担が進む中で、より一層の医療の効率化を図られると予測される。また、情報化は、情報の開示を含め医療の質と患者サービスの向上を国民から求められることになる。従って、我々歯科医師は、インフォームド・コンセントの実践による患者への治療内容の十分な説明が大切である。また、歯科医療の分野にあってもコスト意識を持ち、システムの効率化を図らねばならない。このことを理工学分野の視点からみるならば治療に用いる歯科材料の性質や品質管理等の情報を歯科医師がアクセスできるようなシステム作りを行う必要がある。また、新材料の臨床応用へのデータ集積のためのネットワークを作り、新技術を患者ニーズに合わせ早急に普及させるシステムを作るべきである。
著者
梅村 麦生
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.166-181, 2016

<p>A. シュッツは『社会的世界の意味構成』の中で, 社会的世界の最も根源的な層をなす「われわれ」関係は, 我と汝の「同時性」に基づき, この同時性の中で「われわれは共に年をとる」と述べた. 本稿はシュッツのこの同時性論を, その土台となっている内的時間論と, シュッツが具体的な社会関係の下で同時性が成立する事態として記述している例を踏まえて検討し, その問題点と可能性を追究する.</p><p>シュッツの同時性論には, 先行研究ですでに複数の問題点, 特に複数の二元論的な契機が指摘されている. 他方で, シュッツが用いた「間主観性は所与」であるといった考え方を受けて, そうした問題を不問にして社会関係の記述を始めた点に認識利得があるとする見解もある. しかし実際に, シュッツが不問にしたベルクソンやフッサールの概念に伴う問題をみていくと, 同時性に関する重要な問題が現われてくる. それは〈同時性〉が単なる瞬間性や現前性を超える場合に現れる〈時間性〉の問題である. 事実, シュッツは同時性を「共に年をとること」として扱っているにもかかわらず, 同時性に含まれる時間性の問題を主題化していない. 本稿では特に, シュッツが混同した2つの〈同時性〉の違いを指摘した上で, 「共に年をとること」を〈理念化された時間性〉の共有として捉える見解を導き出し, 上記の二元論的な契機への回答と, シュッツの同時性論を社会学的な時間論へ接続する可能性を提示する.</p>
著者
木村 友子 梅村 けい子 小川 安子 小川 政禧
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.22, no.9, pp.655-659, 1969 (Released:2009-11-16)
参考文献数
5

以上述べたように蔬菜果実類に対する超音波洗滌処理は銅イナン含有農薬添付による残留銅イオンの除去に対し非常に有効であることが判る。しかし, 処理の条件によっては, 組織, 細胞を破壊し, 食用に供し難くなる怖れなしとしない。最初1分間の超音波処理による急激な第1次的洗滌効果に比し, 5分間, 10分間と処理時間を延長した時, 処理時間に比例してなされる銅イオンの除去は困難であって, 完全に除去しようと試みれば遂には組織, 細胞の破壊を招く。従って, 組織, 細胞を損傷することなく, 付着する銅イナンを除去するためには, 更に検討を要するものと思われる。本研究の要旨は昭和43年12月1日, 日本家政学会中部支部第15回例会においてこれを報告した。
著者
高瀬 暁央 梅村 恭司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.53, pp.75-80, 2006-05-19
参考文献数
5

キーワードの分布として良く知られているものに、Katz K mixmreモデルがある。このKatz K mixtureモデルは、キーワードが文書中で繰り返し出現する条件付き確率は減少係数によって決められる、と仮定している。しかし、このKatzKmixtureモデルに合致しないキーワードが存在する。その一つが日本のプロ野球で使われているチーム名である。野球チーム名には地名や企業名などが含まれているが、野球チーム名として使われていない地名や企業名を調べた結果、野球チーム名だけが特異な特徴を持つことがわかった。本研究では、新聞記事中に出現する野球チーム名がKatz K mixtureモデルと合致せず、また特異な特徴を持っているという発見を報告する.キーワード Katzモデル 統計的言語処理 単語頻度 固有名詞 The Katz K Mixture model is well known model for keywords and proper nouns.This model assumes that there are constant decay factors for the conditional probability of repeats.We have found that there are some keywords that do not obey this assumption.They are the names of professional baseball teams,We have checked that other names,such as companies or places which obey Katzmodel,and we have found that the names of baseball teams alone have this special feature.This paper reports the detail eddistribution of these baseball names,comparing with other names,and showing the difference among them.Keyword The Katz K Mixture model,statistical natural language processing,term frequency,proper noun