著者
森田 恵子 石川 幸代 永田 美和子
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.15, pp.49-57, 2009

高齢者の背景や日常生活をイメージ・理解するための教育方法として、ライフ・ヒスリー・インタビュー(以LHI)時に円グラフを用いてタイムスタディを聴取した。このLHI記録用紙に記述された「一日の過ごし方から気がついたこと」の学びを質的に分析しカテゴリ化を行った。150の記録単位、10カテゴリ、27サブカテゴリが抽出され、円グラフを用いたタイムスタディによる学生への学習効果は以下の2点であることを考察した。この教育方法は、高齢者の日常生活の量と質を理解する方法として有効であること、及びIADLの視点を養う効果があることが示唆された。また、それは高齢者の文化・社会的活動の重要性及びその量と質を理解する教育方法として有効であると考える。As a method of teaching a fuller understanding of the elderly, we had students take Life History Interviews (LHI) and construct pie-charts of their subjects' daily life. We analyzed students' written reports on what they had learned about how the elderly spend their days. We identified 150 activities, divisible into 10 categories and 27 subcategories. This method improves student understanding of the Quantity and quality of daily life among the elderly, and is useful (in developing) their awareness of the Instrumental Activity of Daily Living (IADL). It is also effective in helping them to appreciate the quantity. quality and importance of the culture and social activities of the elderly.
著者
大谷 聡一郎 青木 伸 池北 雅彦 森田 明典 モハマド ズルキフリ 伊石 安里 王 冰 田中 薫 岡崎 遥奈 吉野 美那子 細井 義夫
出版者
Journal of Radiation Research 編集委員会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.106, 2011

我々は、オルトバナジン酸ナトリウム(バナデート)が、p53転写依存性・非依存性の両経路を抑制する阻害剤として機能し、腸死を克服できる初めてのp53阻害剤であることを明らかにしている。放射線防護効果が報告されている他のp53阻害剤としては、ピフィスリンαやピフィスリンµが知られているが、これら3つの阻害剤の内、防護効果の最も高いバナデートのみがp53変性作用を有していることを見出した。我々は、このp53変性作用をバナデートの特徴と捉え、p53変性作用を有する新しい阻害剤の探索を進めた。一方、p53変性作用は、p53分子内に存在する金属イオン結合部位に配位する亜鉛イオンの解離によって生じることが報告されていた。 そこで本研究では、p53依存性の放射線誘発アポトーシスを引き起こすMOLT-4細胞を用いて、亜鉛キレート化剤のp53阻害剤としての有効性評価を行った。その結果、検討した5種のキレート化剤の内、2種がアポトーシス抑制効果を示した。アポトーシス抑制効果が最も高かったBispicenは、バナデートと同様にp53変性作用を示し、転写依存性・非依存性両経路のアポトーシス過程を抑制した。さらに、p53ノックダウン細胞株やp53変異体株、p53欠損細胞株での比較から、Bispicenのアポトーシス抑制効果がp53特異的であることも明らかとなった。現在、p53特異性の向上を目指し、Bispicenにp53特異的ペプチドを付加したハイブリッド化合物の活性評価を進めているところである。
著者
金井 一成 新村 悠典 森田 茂紀 Issei Kanai Yusuke Shinmura Shigenori Morita
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.13-20, 2017-06-22

石油枯渇対策や地球温暖化対策として再生可能エネルギーが注目されているが,著者らのグループは,食料と競合しないセルロース系原料作物として,イネ科のC4型・多年生植物であるエリアンサス(Erianthus spp.)を取り上げ,栽培研究を進めている。エリアンサスは高いバイオマス生産性を発揮することが知られているが,物質生産を支えている群落構造の解析はほとんど行われていない。そこで本研究では,定植1年目および2年目の群落について出穂期における群落構造を比較検討した。定植2年目の群落では,1年目に比較して地上部バイオマス量が4倍ほどに増加していた。地上部バイオマス量を光合成器官(葉身)と非光合成器官(葉鞘・茎・穂)とに分けると,両者とも大きく増えていたが,とくに後者の増加が著しかった。これは,定植2年目の群落は1年目の刈り株から再生したものであり,再生を開始する時点ですでに多くの分げつ芽が形成されており,生育初期に急激に茎数を増やすことができたため,茎が長く,太くなるための生育期間が十分に確保できたからと考えられる。また,出穂期における層別刈取り法で葉重の垂直分布を調査した結果や,プラントキャノピーアナライザーを利用して葉面積の垂直分布の形成過程を調査した結果によれば,群落構造は生育とともに変化し,光合成器官の垂直分布は定植2年目に群落の高い方へ移動した。そのため,群落内の比較的高いところで相対照度が減衰してしまい,群落内部まで光が到達していなかった。このように,定植2年目は1年目よりバイオマス量が著しく増えていたが,群落構造と相対照度の減衰の様相からみると,群落としての受光態勢は必ずしも最適かどうかは分からない。間引きをして群落の光環境を改善すれば,さらに収量が上がる可能性が高い。エリアンサスは多年生作物であるため,栽植密度の影響も含めてさらに追跡していく必要があるが,本研究の結果を低投入持続的な栽培方法の確立に役立てたいと考えている。
著者
森田 邦正
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
衛生化学 (ISSN:0013273X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.185-190, 1987-06-30 (Released:2008-05-30)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

The daily intakes of dietary fiber (DF) for the period from 1949 to 1984 were calculated according to national nutrition survey in Japan. The daily intake of DF had gradually decreased during the period from 1949 (17.9 g) to 1984 (14.2 g). The daily intake of cellulose, had slightly decreased during the period from 1949 (8.5 g) to 1970 (6.8 g) and its recent intake was 7.6 g. The daily intake of hemicellulose, which had decreased during the period from 1949 (5.7 g) to 1965 (4.0 g), was about 4.1 g after 1965. The daily intake of lignin, which showed a certain trend during the period from 1949 (3.7 g) to 1971 (3.8 g), suggested a remarkable decrease after 1972. The DF intakes of 12 individuals aged from 30 to 50 years were determined by duplicate collection of food consumed for three successive days. The individual intake of DF was varied from 6.6 g to 16.5 g per day. The average intake and standard deviation was 10.7±1.6 g. A correlation between DF consumption and the death rate of colon cancer from 1950 to 1984 was apparent (γ=-0.739, p<0.01). A negative correlation existed between the intake of hemicellulose and lignin and the death rate of colon cancer (γ=-0.689 and γ=-0.918). A correlation between DF consumption and the death rate of rectum cancer was highly significant (γ=-0.793, p<0.01). A negative correlation existed also between the intake of hemicellulose and lignin and the death rate of rectum cancer (γ=-0.786 and γ=-0.895).
著者
佐藤 靖雄 森田 守 高橋 広臣 蔵内 祥博 黄川田 光夫
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.160-167,en1, 1965 (Released:2010-10-20)
参考文献数
29

Two cases of carcinoma of the larynx, which were found in teenagers, were reported: a fourteen year-old girl supralottic type, squamous cell carcinoma, Stage III (T2N1M0) and a seventeen year-old girl (glottic Type, carcinoma in situ, Stage I (T1N0)). The former was treated with irradiation followed by surgery, and in the latter, radiation only. The vocal cords were saved in both cases. No recurrance of tumor is seen for one and half year in the former case and six months in the latter after treatment. The followings are discussed: how to combine radiation therapy and surgical treatment, concerning skin incisions of partial resection, regional application of anti-cancerous drugs, and the functions of speech and swallowing after surgery.
著者
西應 浩司 松原 斎樹 森田 孝夫 宮岸 幸正 阪田 弘一 藏澄 美仁
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.554, pp.219-225, 2002-04-30 (Released:2017-02-04)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

This study summarizes the results of a psychological experiment conducted in order to assess continuous recognition of street layout based on the dominant hemisphere of the brain. The experiment was conducted in two areas : one with a grid-shaped street pattern and another with an irregular pattern of winding streets. Subjects were asked to memorize route by studying a computer-animated simulation and walk the route by themselves. Originally the experiment included 18 right-dominant and 21 left-dominant. Analyzing questionnaire and errors in the cognitive maps, the right-dominant used more spatial expression than the left-dominant. However, there was no difference between both types in the number of completion of walking the route and drawing the cognitive maps.
著者
小野 宙生 小池 開人 森田 武史 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

近年,様々な場所でサービスロボットが普及しており,人間にとってロボットは身近な存在となりつつある.今後のロボット市場は拡大し人間との関わりも強くなっていくと予想される. 一方,現在の小学校教育においては,教師から児童への一方的な知識の伝達だけでなく,児童が主体性を持って学習することが求められており,現場でも様々な取り組みが行われている.これまでの教師支援ロボットの研究は,ロボットが教師の補助役にとどまっており,児童に主体的に学習させるという教育目標を達成するには不十分で会った. 本研究では,少人数のグループによるディスカッション授業にロボットを導入し,児童の議論を支援する「議論支援ロボット」を構築した.ここでは教師の補助役ではなく,議論参加者および司会進行者という2つの側面から,児童とともに議論を進行させていく役割を担わせた.また,ケーススタディとして,実際の小学校で本システムを用いたディスカッション授業を行い,改善点はあるものの児童および教師から高い評価を得た.
著者
藤城 光弘 池田 祐一 熊谷 英敏 山下 裕玄 森田 啓行 浅岡 良成
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

Wntシグナル制御機構:R-spondin-LGR4/5/6-ZNRF3/RNF43系を標的とした 抗癌剤としてのR-spondin活性阻害剤、腸管粘膜再生促進剤としてのR-spondin代替え低分子化合物の同定を目指し、 低分子化合物ライブラリーをスクリーニングした。その結果、再現性を持ってR-spondin 阻害活性を有する化合物を60種類、R-spondin 様活性を有する化合物を1種類同定した。その後の解析により、R-spondin 様作用を有する化合物はZNRF3/RNF43を介して作用することが確認され、消化器疾患再生医療領域における有望な創薬シーズになりうることが示唆された。
著者
崔 乗日 森田 昌嗣
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.55-64, 1999
参考文献数
6
被引用文献数
2

本研究では, 人々の屋外生活に最も身近な装置類の開発及び計画・設計方法を模索するために, 都市環境装置の一つであり, 街路に数多く設置され種類多様な車止めを研究の対象とする。車止めの製品の特徴と設置上の問題点から車止めのデザインにおいて考慮すべき課題を明らかにすることを目的としている。製品の特徴については, 市販されている車止めの製品調査から整理し, また都市内街路の車止めの実態調査から設置上の考慮すべき事項を整理した。その結果, 製品の特徴と設置上の考慮すべきデザイン課題には, 機能と製造上の解決すべき課題と景観及びメンテナンスにおいて対応すべき課題が関連していることが分かった。その課題解決のための車止めの製品化においては, "標準化"を前提とした"多様化"を踏まえることが, 人々の生活や都市環境との関係を考慮した車止めの製品化を進める一つの方向になり得ることが示唆できた。
著者
森田 順也 藤本 奈央 柳田 克巳
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1M202, 2018 (Released:2018-07-30)

建設現場の品質管理は,現場監督員の熟練度により品質確認の結果に差が出やすく、精度担保が課題である.加えて,精度の高い品質確認を行うには,現場の状況に即して適切な「着眼点」を見出すことがポイントとなっているが,形式知化が難しいため,効率的なトレーニングや人材育成の難易度が高い.さらに,現在の首都圏建設市場の急拡大により,社員をバランス良い年齢構成で配置することができず,技術伝承の要となるOJT(On-the-Job Training)による適切な指導ができていない状態も続いている.そこで本研究では、ベテランの建設現場監督員が何を手掛かりにして「状況認識」し,その後どのような「判断」で「作業」をしているか,ウェアラブル機器で視線を計測することで一連の作業プロセスを明らかにする.そして,抽出される熟達者の行動プロセスをいかに未熟者に継承していくかについて,今後の展望を示す.
著者
佐塚 泰之 廣津 祥代 広田 貞雄 金川 麻子 森田 哲生
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.415-421, 1998-11-10 (Released:2009-01-21)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

We prepared the liposomes, changed the entrapped amount of adriamycin (ADR) per the amount of liposome composing lipid, and after the addition of these liposomes with the same concentration of ADR(therefore, different dose of lipid), the tumor cell uptake of ADR was examined. The high entrapped amount of ADR demonstrated the usefulness in the tumor cell uptake of the ADR liposome in vitro. The cell uptake of the liposome depended on additional amount of ADR and liposomal lipid. Next, using ADR contained liposome and irinotecan contained liposome, its usefulness on tumor cell uptake by the polyethyleneglycol (PEG) modification of the surface on the liposome in vitro examined. In both liposome, PEG modification of the surface on the liposome facilitated the initial rate of the liposome uptake into the tumor cell. We have considered that this facilitation was attributed to the lipo-hydrophilic property of PEG and the fixed aqueous layer around the liposome. Therefore, PEG modification of the surface on the liposome, prevents the adhesion of serum opsonine and avoids reticuloendothelial system, does not inhibit tumor cell uptake rather facilitates. From the results of dextran sulfate contained liposome, it is expected that these liposome passed through the membrane of the tumor cell. Therefore, a higher entrapped amount of antitumor agents in the liposome and PEG modification have been confirmed to be beneficial in the tumor cell uptake.
著者
内藤 大地 三浦 一喜 染谷 宏彦 五十嵐 進 栗本 佳典 下川 哲司 森田 裕一
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.547, 2017

<p>j-parc加速器では主リングでの速い取り出しにおいて~400kWのビーム強度を達成している。一方で設計強度は750kWであり、ビームの加速・取り出しの高繰り返し化による高強度化を計画している。その際にはビームを偏向・収束させるための電磁石へ流す電流の時間変化を急峻にする必要がある。これによりビームダクト等に発生する渦電流が増加するが、それに伴い二つの懸案事項が考えられる。一つ目は磁石の励磁が妨げられる効果が大きくなる事である。二つ目はエミッタンス増大の原因となる非線形共鳴を励起する多極磁場成分の影響である。本講演では主に高繰り返し化の際のBM電磁石に発生する磁場の測定とシミュレーション結果について報告する。</p>
著者
谷口 順彦 森田 敏夫
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.37-41, 1979
被引用文献数
1 4

Lactate dehydrogenase (LDH) and malate dehydrogenase (MDH) of three related freshwater eels, <i>Anguilla anguilla, A. rostrata</i>, and <i>A. japonica</i> were examined by starch-gel electrophoresis using a citrate-aminopropylmorpholin buffer adjusted to pH 6.0. Five equal-spaced major bands were observed in LDH zymograms of the adult muscle exudation and the whole elver homogenate through the three species. The most anodal band was identified as the homotetramer of B subunits (B<sub>4</sub>), and the most cathodal as the homotetramer of A subunit (A<sub>4</sub>), based on the specificity of tissue distribution of these isozymes. These A<sub>4</sub>, and B<sub>4</sub> bands of the Japanese eel were different from those of the European and American eels in electrophoretic mobility. In the MDH zymograms of muscle, four major bands were observed in all the three species. One of these, the activity of which was especially intense with the liver, was identified as A<sub>2</sub>. The other two equal-spaced major bands of muscle were identified as AB and B<sub>2</sub>, and the remaining most cathodal one as C<sub>2</sub>. The European eel was distinguished from the American and Japanese eels by the A<sub>2</sub> band. The Japanese eel was also distinguished from the other species by the B<sub>2</sub> band. Although some variants were found in the LDH and MDH isozyme patterns of the respective species, their incidences were very low, and any alleles of these variants were not common among the three species.
著者
森田 直樹 安井 万奈 萩谷 宏
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

NPO法人Science and Artでは幼児期からの理科離れ対策として、2016年以来幼稚園における自然科学教育を展開し、年少児から小学校2年生まで毎週9クラス(幼児60名・小学生8名)の自然科学教室を展開している。本研究発表では以下の3つのプログラムとその教育効果について紹介する。1・化石発掘体験2・鉱物万華鏡3・恐竜カルタ化石発掘体験では実物のアンモナイトを石膏と砂を混ぜた土台に埋め込み、子供達に割り箸とゴムハンマーで発掘の感覚を味わってもらう。この際、子供のレベルに応じて土台の硬さを調節することにより醍醐味が変わってくる。模擬的に発掘された化石にはラベルをつけて自分の標本として自分で管理させる。鉱物万華鏡では水晶(石英・紫・ピンク)やカンラン石のなどの色石のさざれ石を利用して万華鏡を作る。石の観察を行いながら、その起源や産地の話題へと話を発展させる。恐竜カルタでは通常のカルタ遊びを行いながら、カルタに出てきた恐竜や海棲爬虫類の標本(レプリカ・実物化石)を見せたり触ったりさせる。図鑑も多用してカルタに書いてある文字以上の情報を図鑑から得る方法を教える。本プログラムのフィードバックを紹介することで、いずれも幼児期から楽しみながら地学に触れることができるだけでなく、その後の興味を伸ばす要素も含んでおり、幼児期からの地学教育において画期的なプログラムであると提案したい。
著者
森田 桂
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.375-381, 1977-05-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
67
被引用文献数
3 3

The unpleasant odor of sulfur-containing organic substances has long been an annoyance to human beings as exemplified by the fact that the stench issued by the skunk is represented by 1-butanethiol and that many other mercaptans and hydrogen sulfide are currently under severe environmental regulations.By the advent of recent chromatographic separation techniques together with micro-analytical tools, a variety of pleasant and unpleasant odorous substances have been isolated and characterized as being the aroma-bearing substances of many kinds of foods.The present paper reviews these sulfur-containing substances in relation with their characteristic aroma of beef, “shiitake” an edible mushroom (Lentinus edodes Sing.), “sho-yu” a Japanese Soy-Sauce, tomato, potato and potato chips, coffee, cocoa, roasted nuts, bell peppers, and others.