著者
森田 彰久 倉石 迪夫 近藤 欣也 佐藤 文夫 冨士野 司朗
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
石油学会誌 (ISSN:05824664)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.778-782, 1968-10-25 (Released:2009-01-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

We are making a research on the catalytic steam reforming of various materials ranging from light hydrocarbons to heavier oils at low and high temperatures. Our research covered a study of the catalytic steam reforming of kerosene and pure hydrocarbons, very little study of which has been made thus far. The following results have been obtained from this study concerning the effect of various reaction conditions on gasification of kerosene at a low temperature.Atmospheric pressure: When pressure is increased to as high as 3kg/cm2•G, the rate of gasification becomes higher than that at atmospheric pressure. However, there is hardly any change noticed in the rate of gasification at pressures over 3kg/cm2•G.Liquid space velocity: The rate of gasification increases as high as 100 per cent at any liquid space velocity below 1.0; but it decreases with an increase in the liquid space velocity over 1.0.Steam/carbon ratio: The rate of gasification shows no change at any steam/carbon ratio up to 3.0; but it decreases with an increase in the ratio over 3.0.Temperature: With a rise in temperature, the rate of gasification increases sharply.Materials: Paraffinic hydrocarbon is most easily gasified, while aromatic hydrocarbon is the hardest to gasify. Petroleum is gasified at a moderate speed. A gaschromatographic analysis shows that the composition of unreacted hydrocarbon is the same as that of materials used.In all cases of the above test, no carbon has been separated from the catalysts.
著者
森田(藤原) 紗衣子 藤本 昌志 渕 真輝
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.128, pp.123-133, 2013 (Released:2013-03-29)
参考文献数
47

In recent years, it is reported the violations of “the ordinary practice of seamen”are increasing in marine accident inquiries. It can be inferred from a stretched interpretation of “the ordinary practice of seamen”.After all, it means that there is no clear concept of “the ordinary practice of seamen” in Japan. Therefore, this paper is an attempt to overview a new interpretation of “the ordinary practice of seamen” in Japan.Formerly“best aid to avert collision”was synonymous with “the ordinary practice of seamen”. So, it is considered that there is a relation between “action by stand-on vessel”and“the ordinary practice of seamen”. Finally, the issue of marine accident inquiry system is studied on the base a stretched interpretation of “the ordinary practice of seamen”.
著者
森田 敏 白土 宏之 高梨 純一 藤田 耕之輔
出版者
CROP SCIENCE SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.102-109, 2002-03-05 (Released:2008-02-14)
参考文献数
29
被引用文献数
22 44

従来,水稲の高温による登熟不良現象については多くの研究が行われたが,高夜温と高昼温のどちらが主因であるかについては一定の結論が得られていない.本研究では,人工気象室を用いて,34/22℃(昼温/夜温)の高昼温区に対して,これと日平均気温が同じである22/34℃の高夜温区を設定し,22℃一定温度あるいは28/20℃(日最高気温/日最低気温)を対照区として,玄米1粒重と良質粒歩合について比較解析した.その結果,玄米1粒重は高夜温区においてのみ対照区より有意に低下した.一方,玄米の良質粒歩合は高夜温区と高昼温区の両者で低下した.したがって,高温による玄米1粒重の低下の主因は高夜温にあること,および高夜温と高昼温のいずれもが外観品質を低下させることが明らかになった.高夜温区における玄米1粒重の低下は,いずれの着粒位置でも観察されたが,試験年によっては,弱勢穎果である3次籾での低下程度が大きかった.各試験区間の玄米1粒重の違いは,玄米の3つの粒径(粒長,粒幅,粒厚)を乗じた玄米体積の指標値の違いにほぼ一致した.高夜温区では対照区に比べて主に玄米の粒幅と粒厚が減少し,高昼温区では粒幅が減少したものの粒厚は明らかに増大した.これらのことから,高夜温区では玄米の粒幅の減少を粒厚で補えずに玄米1粒重が低下するのに対し,高昼温区では玄米の粒厚の増大が粒幅の減少を補償して玄米1粒重が低下しないとみることができた.
著者
森田 智慶 本望 修 山下 敏彦
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.366-371, 2017-04-25

はじめに 本邦の脊髄損傷患者の年間発生数は5,000〜6,000人と言われており,総数は10万人を超える.その発生機序は,直達外力による脊髄組織の圧挫である一次損傷と,出血・浮腫・炎症などによる壊死や損傷神経線維の脱髄・軸索損傷などの二次損傷が関与すると考えられている1).今日の標準治療は,脊椎の整復固定術・除圧術といった手術療法や,リハビリテーションが一般的である.メチルプレドニゾロンの大量投与療法は,その有効性が疑問視され,また種々の重篤な合併症が散見されることから,2013年のガイドラインにおいて「推奨しない」と記されている2).一度受けた脊髄の損傷そのものを修復し得る治療法はいまだ存在せず,現在も患者は大きな後遺症を抱えたまま,その後の生活を余儀なくされている. われわれは1990年代から,脊髄損傷の実験的動物モデルを用いて,各種幹細胞をドナーとした再生医療研究を精力的に行ってきた.なかでも,脊髄損傷のみならず,脳梗塞やパーキンソン病など,他の多くの分野の再生医療研究において有用性が高いと注目されており,臨床応用が大いに期待できるドナー細胞として骨髄中に含まれる間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell:MSC)に着目した.われわれは,急性期から亜急性期の脊髄損傷動物モデルに対し,骨髄由来のMSCの移植実験を行い,良好な機能回復が得られたことを報告した1,3).これらの基礎研究結果に基づき,2013年11月には,脊髄損傷患者に対する医師主導治験を実施しており,再生医療等製品としての薬事承認を目指している. 本稿では,われわれがこれまでに行ってきた急性期から亜急性期,さらに慢性期の脊髄損傷に対するMSCを用いた再生医療研究の最新の知見と,現在本学で施行している自家MSC移植療法の医師主導治験の概要について述べる.
著者
于 慶巍 森田 真史 糸満 盛憲
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.345-354, 1992-06-30

整形外科用インプラント金属の生体内における強度劣化を評価する一手段として繰り返し荷重下で腐食試験を行った。主な結果は以下の通りである。(1)SUS316Lとチタン合金の表面には孔食が,コバルト合金は全面腐食が観察された。孔食を起こした金属は不動態膜再形成が遅れる傾向があった。(2)SUS316Lは低溶存酸素下腐食環境で不動態膜の破壊電位が低下した。(3)チタン合金は腐食環境の影響はほとんど観られず,高い耐食性を示した。
著者
川端 康正 森田 直之 中安 雅美 中込 秀樹
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.45-50, 2016

人工知能やオートメーション化の発達が予想される将来社会を考慮すると、アクティブ・ラーニングの教育効果の重要性は工業高校でも高いと考えられる。しかしながら、授業への参加意欲があまりみられない偏差値下位の工業高校生徒に関して、アクティブ・ラーニングの導入障壁は高いことがうかがえた。本研究では、授業環境に対する調査を行い、アクティブ・ラーニング導入条件や講義内容の改善について検討をおこなった。調査から、生徒の生活習慣の質は低く、授業への集中よりも睡眠欲が勝ることが示唆された。また、アクティブ・ラーニングの知名度はほとんど皆無に等しかった。従来の講義のみでは生徒の学ぶ意欲を呼び起こすことは難しいが、総合的な考察から、各種の試みのひとつとして、生徒の関心に沿った形でアクティブ・ラーニングの段階的導入によって生徒の意欲も段階的に高めていくことは絶望的ではないことが示唆された。
著者
森田 勲
出版者
北海道大学大学院教育学研究科
雑誌
北海道大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13457543)
巻号頁・発行日
no.97, pp.27-39, 2005

本研究の目的は,自重を中心とした筋力トレーニングが豪雪地で暮らす高齢者の身体資質に与える効果について検討することである。23名の男性高齢者(65.6±5歳)と28名の女性高齢者(64.1±5歳)に対し筋力レベルの向上を目指すための,スクワット,シットアップおよびプッシュアップなどの自重を中心としたトレーニングを週に2回のペースで4ヶ月実施した。トレーニング期間の前後で握力,脚伸展パワー,6分間歩行およびショベルパワーテストの測定を全被検者に対して行ったところ,男性高齢者における6分間歩行および両グループの脚伸展パワーの値に1%水準の有意な変化がみられたほか,両グループのショベルパワーテストの値で5%水準の有意な変化がみられた。しかし,コントロールグループでは有意な変化はみられなかった。また,すべてのグループでショベルパワーテストと脚伸展パワーとの間に有意な相関がみられた。これらの結果から,本研究で用いた自重を中心とした筋力トレーニングプログラムが除雪能力や脚パワーの向上に役立ち,豪雪地で暮らす高齢者の日常生活における身体負担の軽減や不活動性に対して効果を発揮することが示唆された。
著者
森田 直之 簗瀬 立史 星 輝彦 林 克征 浅見 大治 川端 康正 中込 秀樹 早川 信一 金田 裕治
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.300-301, 2015

<p>東京都立多摩科学技術高等学校(以下、本校)は、平成22 年に開校した東京都でも比較的新しい高校で、平成24 年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、3 年が経過した。この間、本校で課題となったのは倫理教育の在り方についてであった。本校では、SSH 指定科目である「科学技術と人間」という科目で「技術者倫理」という単元を用意し授業を展開してきたが、生徒へのメッセージ性は不十分というのが我々教員の印象であった。そこで、生徒たちに考えさせることを主軸においた教育活動の実践として、未来の科学技術を多く取り上げたウルトラセブンを題材に倫理教育を行なうプロジェクトチームを立ち上げた。本研究では、我々の教育実践と教育効果の考察について報告する。</p>
著者
吉田 大記 髙嶋 幸男 森田 正治 奥田 憲一 岩田 欧介 岩田 幸子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.737-740, 2015
被引用文献数
1

〔目的〕出生までの在胎期間に関係のある脳病理所見の分析から,特徴を明らかにする.〔対象〕早期産および,正期産で出生した乳幼児剖検例,それぞれ62および29例を対象とした.〔方法〕脳病理所見と診断内容から,在胎週数別の脳病変の特異性を抽出し,積率相関分散分析を行った.〔結果〕大脳白質障害のうち,脳室周囲白質軟化のびまん型と海綿状型は,在胎26週以下の超早期産で多く,広汎型は在胎27週から29週で多く,中間部白質軟化は在胎36週から38週に多く,皮質下白質軟化は39週から41週に多かった.基底核壊死は,在胎24週から26週と在胎39週から41週に分かれて多かった.〔結語〕大脳白質の軟化巣や他の病巣の好発部位が,出生時の在胎期間に応じて特異的である.所見はリハビリテーション早期介入に重要である. <br>
著者
大鶴 任彦 加藤 義治 森田 裕司
出版者
南江堂
雑誌
臨床雑誌整形外科 (ISSN:00305901)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.1135-1139, 2012-10-01

単純性股関節炎(TS)は自然軽快する予後良好な疾患であるが、化膿性股関節炎(SA)との鑑別が困難な症例や再発例・遷延例またはPerthes病(PD)との関連が推測される症例報告もある。今回、TS50例(男児31例、女児19例)53股を対象に、臨床像、SAとの鑑別、歩行能力別の病態について検討した。その結果、1)発症年齢は2~13歳(平均6.7歳)で、先行病歴は感染性疾患が40%と最も多く、次いで転倒や激しい運動14%、アレルギー疾患9.0%の順であった。2)発症~初診の日数は平均3.1日(0~30日)、発症~症状消失の日数は7.4日(1~35日)であり、再発を1例に同側で認めた。また月別発症数は2月、3月、10月、11月に多かった。3)全例で初診から3ヵ月後まで経過観察したところ、49例52股は症状が自然軽快して関節内水腫は消失したが、1例1股では初診3ヵ月後に骨頭壊死を認め、PDに進展したと考えられた。4)TS群とSA群では体温:38.3℃、CRP:1.23mg/dl、赤沈:45.5mm/時を境界に鑑別が可能と考えられた。尚、TS群の歩行可能例では体温・CRP・赤沈・WBCは相互に正の相関を、年齢とWBCでは負の相関を認め、歩行不能例では相互の相関は認められなかった。
著者
大鶴 任彦 加藤 義治 櫻井 裕之 中塚 栄二 嶋田 耕二郎 久保田 元也 森田 裕司
出版者
南江堂
雑誌
別冊整形外科 (ISSN:02871645)
巻号頁・発行日
vol.1, no.57, pp.135-138, 2010-04-10

難治性化膿性股関節炎(SA)に対する筋皮弁移植術の有用性について検討した。対象は2000年以降に手術的治療を行うも再燃を繰り返し、最終的に筋皮弁移植術を行ったSA 5例(男性2例、女性3例、平均年齢54.6歳)であった。起炎菌はメチシリン耐性表皮ブドウ球菌(MRSE)2例、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、メチシリン感受性ブドウ球菌(MSSA)、Bacteroides fragilis 各1例で、診断から筋皮弁移植術まで平均20.7ヵ月、筋皮弁移植術までの既往手術回数は平均4.4回、使用筋弁は腹直筋1例、外側広筋2例、外側広筋+大腿筋膜張筋1例、外側広筋+大腿直筋1例であった。その結果、術後経過観察期間平均37.2ヵ月の最終時における股関節は全例がGirdlestoneであり、対麻痺の1例以外は捕高靴と杖使用にて自立歩行が可能であった。1例に感染再発が認められたが、抗生物質の点滴投与で軽快した。以上、成人の難治性SAに対する筋皮弁移植術は有効な手術方法と考えられた。
著者
大鶴 任彦 森田 康介 堀内 悠平 島本 周治 森田 裕司 加藤 義治
出版者
金原出版
雑誌
整形・災害外科 (ISSN:03874095)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.111-115, 2016-01-01

発育性股関節形成不全の診断では臼蓋側被覆だけでなく前方被覆の評価も重要である。そこで今回、著者らはトモシンセンス(TS)立位矢状断像を用いて臼蓋前方被覆を計測して、その有用性をfalse profile(FP)像と比較検討した。対象は前、初期変形股関節症で隣接関節に障害がない34例(男性7例、女性27例、平均年齢55.8歳)および健康成人ボランティア30例(男性25例、女性5例、平均年齢36.5歳)であった。これらを対象にTS像とFP像を撮影してvertical center anterior margin(VCA)角を測定し、臼蓋前方被覆を評価した。その結果、1)TS-VCA角はFP-VCA角より有意に大きく、TSの方の再現性が高かった。また、TS-VCA角とFP-VCA角は高い正の相関を示し、臼蓋前方被覆の計測ツールとしてTSは極めて有用であると考えられた。その理由として撮影時の体位設定が容易であること、臼蓋縁の変形があっても臼蓋前縁を明瞭に撮影できることが考えられた。以上より、トモシンセシスは立位で撮影が可能なため骨盤傾斜も考慮でき、放射線の実効線量も低く、汎用性の高いことが長所と考えられた。
著者
森田 すみ 弓達 崎子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.34-38, 1962

1. ナフタリン、樟脳、パラ系の昇華はこの順に多くなり、パラ系はナフタリンの約10倍、樟脳の約4倍昇華する。<BR>2. 各系列の防虫剤は商品名が違っても、昇華量には大差ない。なお各系列の防虫剤の効果には、一般にいわれるほど大きな差は認められなかった。しいて言えばパラ系防虫剤の効果が大きい。<BR>3. パラ系防虫剤を粉末にして密閉状態の木箱で使うと27mg/<I>l</I>で9月~10月(22.9℃~28.2℃)ではヒメマルカツオブシムシの食害を防ぐことができる。10月末以降は18mg/<I>l</I>でも食害を受けない。但し後者はヒメカツオブシムシの食害を防ぐことができない。<BR>4. 普通の整理タンスの抽き出し(39.2<I>l</I>)1コに、パラ系A防虫剤を錠剤で使うときは約7.42g必要で、袋入りで使うときは錠剤の10倍近く必要と考えられる。袋から出した錠剤を密閉しておくと夏季で約70日保つから、長くしまっておくものは途中で1~2回補充を要する。<BR>5. 一般の家庭では冬の衣類はタンス類、洋服箱、行李罐、茶箱にしまい、前三者に納めるものが多数である。<BR>6. タンス類には1抽き出しに防虫剤4錠前後入れるものが多数で、防虫剤の種類としてはナフタリンと樟脳の併用が多い。