著者
森 謙治 須貝 威
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.1044-1053, 1983-11-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
55
被引用文献数
12 16

Recent examples in the applications of biochemical systems in the syntheses of natural products are reviewed with special emphasis on the enantioselectivities of biochemical reactions.
著者
福井 健太 安川 邦美 田端 克俊 森下 啓太郎 植野 孝志 庄司 祐樹 長屋 有祐 下田 哲也
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.115-120, 2011-12-31 (Released:2012-12-18)
参考文献数
22

2005年11月~2010年7月までに,縦隔型リンパ腫と診断した猫10例に,犬のUniversity of Wisconsin-Madison chemotherapy protocol(UW25)に準じたプロトコールを行い,完全寛解率,生存期間ならびに抗癌剤の副作用について調査した。完全寛解率は90%と非常に高く,生存期間は1年未満が6例(現在生存中1例含む),1年以上2年未満が1例(現在生存中),2年以上3年未満が1例(現在生存中),3年以上が2例(現在生存中1例含む)と長期の生存期間が得られた。副作用の程度は軽度であり対症療法により回復した。このプロトコールでは25週の治療期間中に再発がみられなかった場合,過去のCOP療法の報告と比べ非常に長期の生存期間が得られることが証明された。
著者
大塚 愛 森高 初恵 福場 博保 木村 修一 石原 三妃
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.759-767, 2001-10-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

コーンフラワーを原料としたトルティーヤ調製において,炭酸カルシウムを添加すると,デンプン粒子の膨潤・崩壊,分子の膨潤・水和が促進されたが,変化の程度は小さかった,炭酸カルシウム添加では,加熱により空洞が組織中に観察され,吸水率が増加した.このため,炭酸カルシウム添加トルティーヤでは水分の多い具材を巻いて食べる際には,水分を良く吸収し食べ易さが向上すると考えられた.一方,水酸化カルシウムを添加した場合には,デンプン粒子の膨潤・崩壊,分子の膨潤・水和は炭酸カルシムを添加した場合よりも促進され,組織は緻密となった.従って,水酸化カルシウム添加では,調理操作上あるいは具材を包んで食べる際には破れにくくなり,これらの点で利便性は向上すると考えられたが,添加により強いアルカリ味が生じ,赤味の強い色調になるために,利用に際しては添加量に注意を払う必要があると考えられた.
著者
阿部 なつ江 金松 敏也 末次 大輔 山崎 俊嗣 岩森 光 安間 了 平野 直人 折橋 裕二 原田 尚美 富士原 敏也
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.189-189, 2010

海洋研究開発機構・海洋研究船「みらい」によるMR08-06航海(通称:SORA 2009: South Pacific Ocean Research Activity 2009)は、南太平洋および沈み込み帯における地質学・地球物理学的研究ならびにチリ沖における古海洋環境変動復元研究を行う事を目的とし、平成21年1月15日(木)関根浜出港 ~ 平成21年4月8日(水)バルパライソ入港までの計84日間、3レグに渡り実施され,レグ1は、1月15日関根浜出港~3月14日バルパライソ入港までの59日間実施された。そのレグ1における航海実施概要と,太平洋横断中の海底地形・重力の測定結果を発表する。
著者
森 勇太
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.17-31, 2011-04-01 (Released:2017-07-28)

本稿では聞き手に利益のある行為を話し手がおこなうことを申し出るときの表現(以下,申し出表現)の考察を通して,「-てあげる」「-てさしあげる」などの恩恵を与えることを示す形式(以下,与益表現)の運用の歴史的変化について調査を行った。現代語で上位者に「-してあげましょうか」と,与益表現を用いて申し出を行うことは丁寧ではない。一方で,与益表現は「-てまいらす」などの表現をはじめとして,中世末期ごろにその形式が現れるが,中世末期から近世にかけては与益表現を用いて上位者に申し出を行う例が一定数あり,その待遇価値は高かったものと考えられる。この歴史的変化の要因としては,(1)恩恵の示し方の歴史的変化(聞き手に対する利益を表明することが抑制されるようになった),(2)利益を表さない謙譲語形式の有無の2点が考えられる。
著者
滝川 栄二 江戸 晶子 山本 千穂 難波 和広 松浦 育代 鴨居 弘斉 大森 美季 片岡 睦子 三船 和史 大坂 京子 安原 由子 谷岡 哲也
出版者
徳島医学会
雑誌
四国医学雑誌 = Shikoku acta medica (ISSN:00373699)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.99-106, 2020-04-25

Patients with mental health problems in long-term hospitalization have severe impairments and disabilities in their daily social life, thereby needing constant assistance. The purpose of this study was to clarify the relationships between the status of the improved duration of participation in occupational therapy activities through active motivation and interdisciplinary collaboration in enhancing mental health and severe physical functional level as evaluated by the Global Assessment of Function(GAF)score. Subjects were175hospitalized patients in psychiatric units at a Psychiatric hospital in Kagawa Prefecture. The duration of participation in the occupational therapy group activities was divided into Groups A-0‐5, B-6‐10, C-11‐15, and D-16‐20times per month. The number of the occupational therapy group activities per month was 20 times in August 2017 and 21 times in March2018, respectively. The number of classified four group participants before and after were calculated by the chi-square test with adjusted residuals. Comparing the number of participants in the four groups before and after 7 months by the active motivation, the number of participants was significantly decreased in group C but was increased in group D(χ2 = 6.82, p <.05). Findings show the number of participants was increased because of the active motivation by interdisciplinary collaboration and enhanced relations. However, the degree of GAF was not related to the duration of participation times. Moreover, it was clearly found that respect for individuality and patient's will were critical motivational factors in effective patient participation.
著者
森 正人
出版者
臨川書店
雑誌
国語国文 (ISSN:09107509)
巻号頁・発行日
vol.90, no.12, pp.1-17, 2021-12
著者
森 健
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.76-76, 2009

本稿は企業のメインバンク変更の理由として企業の取引支店と銀行本部の距離に着眼した。銀行の本部は貸出審査や専門部隊派遣など支店の支援を行う。本部から遠い支店ほど支援に手間がかかると考えられ、支店と本部の距離が企業との取引に影響を及ぼす可能性がある。600件以上のサンプルの距離を地理情報ソフトウェアにより厳密に計測し分析を行った結果、地方銀行をメインバンクとする企業には他銀行業態をメインバンクとする企業と比較し次の特徴があることがわかった。第一に、取引支店が本部から離れている企業の割合が大きい。第二に、取引支店が本部から遠いほどメインバンクから離反し易い。第三に、メインバンクを地方銀行から他の銀行に変更した企業より、他の銀行から地方銀行に変更した企業の方が財務内容は悪い。本稿は地方銀行に店舗運営に関する固有の経営課題があることを示唆している。
著者
小川 賀惠 森 千鶴
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.5_709-5_719, 2022-01-20 (Released:2022-01-20)
参考文献数
55

目的:統合失調症者は未来への不安が強く,生きる意味を感じづらい傾向があり,それらは退院を阻害している。希望をもつことや情緒的なサポートを実感することが人生の意味を高め,回復につながると考えた。本研究では,人生の意味,時間的展望,情緒的サポートの関連を明らかにすることを目的とした。方法:入院中の統合失調症者48名から人生の意味を測定するPILテスト,時間的展望体験尺度,情緒的支援ネットワーク尺度の回答を得た。データの相関関係を算出し,さらに共分散構造分析を用いてパスモデルを作成した。結果:時間的展望は人生の意味に影響していることが認められた。また,妄想上の人物による情緒的サポートが目標をもつ支えとなっていた。結論:妄想を問題視するのではなく,妄想を持ちながらも現実に根ざした現在と未来を描けるよう障害を受容し,障害とつきあっていく実感や自信をもてる援助の必要性が示唆された。
著者
早水 彦 森崎 裕磨 南 貴大 藤生 慎 髙山 純一
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.19, no.7, pp.7_1-7_13, 2019

<p>2018年9月6日3時7分頃に平成30年北海道胆振東部地震が発生した.厚真町では最大震度7が観測され,北海道では初めて震度7が観測された非常に強い地震であった.この地震の影響により,地震発生当日は北海道全域が停電し,震度6強に見舞われた新千歳空港では全便欠航となった.本研究では,地震発生時の新千歳空港利用者の中でも,道外の居住者を対象とし,発災後の交通行動,情報収集の方法等に関するWebアンケート調査を実施した.本稿における分析から,新千歳空港の全便欠航した情報を入手した状況について把握を行った.また,大規模なブラックアウト及び交通マヒが生じていた被災直後の北海道から,どのような交通手段を用いて道外の自宅へ帰宅したのか実態把握を行った.</p>
著者
森 文彦
出版者
日本箱庭療法学会
雑誌
箱庭療法学研究 (ISSN:09163662)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.41-52, 2021

<p>浜松中納言物語は主人公中納言の内的世界での出来事を描いている。唐后は無意識の深い層に隠れている太母(Great Mother)のイメージである。唐后は方便(計らい)によって,中納言の亡父を唐国に転生させた。それは,中納言をして自分の存在に気づかせ,「母なるもの」「女性なるもの」を内的に確立させようとする唐后の計画であった。物語は,中納言のライバル,式部卿の宮や,恋人吉野の姫君との絡みを交えて進行する。当初中納言は,衝動的で心がいつも動揺していた青年であった。しかし,唐国からの帰国後は自分の責任を引き受ける成長した男性の姿を見せ始める。最終的に中納言は,物語の重要人物すべてを世話する中心的人物になる。物語は,唐后が中納言の成長をさらに促進するために,自分自身が日本に転生すると宣言するところで終わる。物語の目的は,内的な「父なるもの」と「母なるもの」の形成と相互に関係しつつ,主体性ある人格が成長・成熟していくプロセスを描くことにあったと考えられる。</p>
著者
松田 憲 平岡 斉士 杉森 絵里子 楠見 孝
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.133-154, 2007 (Released:2008-12-15)
参考文献数
73

We examined effects of repeated exposure of banner advertisement on measure of product's image such as knowledge of, liking for, and purchase intention for products. In Experiment 1, 24 participants were repeatedly presented banners of various trade names with different typicality. Then they were required to judge the trade names with respect to the level of typicality, liking, purchase intention, and recognition using 9-point scale. As results, higher typicality of trade names led to higher levels of recognition, liking, and purchase intention, including false recognitions. Those levels were not, however, likely to increase by repeated exposure. In Experiment 2, repetition frequency of exposure was increased and 79 participants were divided into three segments based on their present interests. The results showed that presenting banners with lower typicality particularly raised liking and purchase intention levels. We discuss the cognitive process that link typicality of trade name to liking and purchase intention.