著者
辛島 桂一 佐藤 清 森戸 俊樹
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.41, no.468, pp.35-43, 1993
被引用文献数
2 1

This paper concerns with the results of an experimental study on dynamic load characteristics in parachute inflation at a subsonic speed. The unsteady drag of the parachutes in the process of inflation is measured in a wind tunnel at <i>M</i>=0.2, and the opening shock load is examined in detail with emphasis on the effects of porosity and size of the models. It is shown that the circular vents near the edge of the canopy are more effective than the slit vents to reduce the opening shock load without considerable decrease of drag in the steady-state. Detailed examination reveals that the model geometry as well as descending speeds has no serious influence on the coefficients of the opening shock load <i>C</i><sub>m</sub> and the opening time <i>C</i><sub>t</sub>, if both <i>C</i><sub>m</sub> and <i>C</i><sub>t</sub> are defined by use of the effective references calculated from the concept of an equivalent parachute, which has a circular plane canopy with the reduced area obtainable by subtracting porous area from the geometric one.
著者
角倉 敏彦 森 秀夫 三宅 隆雄
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.334-339, 1965-05-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
11
被引用文献数
1

Acoustic properties of foamed polymer are affected largely by its cell structure and, to a small extent, by chemical structure of polymer itself. In this paper, examination is made on the relation between acoustic properties and resistance to air flow which is a physical quantity related to cell structure. Acoustic impedance is measured with a standing wave apparatus under various. mounting conditions. Theoretical value of acoustic impedance for a porous material with rigid skeleton is compared with experimental result. For samples with small resistance to air flow, a good agreement is found over a wide range of frequency. When samples are stuck on a rigid wall with adhesive, the resonance occurs in the rigion between 500 and 1000 c/s.
著者
テーウェン マーク ペーチュ ニネッテ 幸子 森 新之介
出版者
東北大学大学院文学研究科日本思想史学研究室
雑誌
日本思想史研究 (ISSN:03868974)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.1-34, 2010-03 (Released:2011-02-10)

「Mark Teeuwen, "Comparative perspectives on the emergence of jindo and Shinto", Bulletin of the School of Oriental and African Studies, Volume 70(02), pp.373-402, 2007」の翻訳(ニネッテ・幸子・ペーチュ、森新之介訳)
著者
有川 二郎 杉山 和良 高島 郁夫 森松 組子 王 華 CLARENCE Peters WANG Hua CLARENCE Pet 宋 干 李 徳新 ANTTI Vaheri BO Niklasson 網 康至 伊勢川 裕二 五十嵐 章
出版者
北海道大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

1. 研究分担者、杉山和良らは中国、北京市と西安市近郊で野生げっ歯類の捕獲調査を実施し、2地区より100例のげっ歯類が得られ抗体および抗原の分布を明らかにした。2. 中国側研究分担者、李徳新を3カ月間、日本側研究機関に招聘し、得られた材料の解析を行い、中国由来2株のウイルスの遺伝子配列が一部決定され、日本側流行株よりもむしろ韓国由来株に近縁であることが明らかになった。3. 研究代表者、有川二郎と研究分担者、森松組子は米国側研究分担者、Petersを訪問し、世界各地での本ウイルス流行状況と遺伝的解析方法についての最新情報を得た。4. 研究分担者、Vaheri(フィンランド)をわが国に招聘し、北欧地域調査と北欧由来およびアジア由来ウイルスの相互比較の可能性について情報交換と将来計画を検討した。5. 研究代表者有川と研究分担者、高島は、英国、オーストリアおよびスロバキア側研究分担者の所属研究機関を訪問し、欧州におけるハンタウイルス感染症流行地域拡大に関する情報を得た。病原性の高い血清型(Dobrava型)である可能性についても情報を得た。6. 研究分担者、森松、苅和は英国側研究分担者の研究所を訪問し、遺伝子再集合ウイルス作製法ならびにReverse genetics法に関する最新の情報を得た。7. 研究代表者、有川および研究分担者、森松、高島、苅和は、韓国側研究分担者、李鎬汪の研究所を訪問し韓国流行株との比較解析に関する情報収集を行った。8. 中国側研究分担者(王 華)をわが国に招聘し、中国の人と動物由来ウイルスの遺伝子の相互関係の解析を実施中である。現在までに約50株の遺伝子の増幅に成功した。9. 中国側研究分担者(陳 化新)をわが国に招聘し、中国の野生げっ歯類の生態とハンタウイルス流行との関係について情報収集を行った。
著者
森島 保 早原 悦朗 松井 信行 平山 弘三
出版者
Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子通信学会論文誌. C (ISSN:03736113)
巻号頁・発行日
vol.J65-C, no.4, pp.257-262, 1982-04-20

DC-DCコンバータやDC-ACインバータに広く用いられているロイヤー回路は,回路構造が簡単にもかかわらず回路解析が面倒なため,従来,スイッチング時間や電力損失の評価はほとんどなされていなかった.本論文は比較的低負荷時のロイヤー回路の動作解析を行ったものである.回路素子のモデルは磁心のB-H特性は平行四辺形の折線で近似し,トランジスタは電荷蓄積効果を考慮した Ebers-Mollのモデルを用いた.又,計算方法は状態推移法を使用した.計算機によるシミュレーションの結果は実用上十分な精度であることを実験によっても確めた.
著者
森川 浩史 石田 正人 岩崎 幸司 梅村 和夫
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.395-400, 1989-05-20

I.はじめに 舌骨は周囲を軟部組織に囲まれ,可動性があり,さらに下顎骨により保護されているため外力の影響を受けにくく,損傷されにくい。喉頭外傷にさいしても舌骨の損傷を合併することは少ない。われわれは最近,舌骨骨折2例を経験したので報告する。
著者
大森 達矢 樽井 武彦 守永 広征 松田 岳人 八木橋 厳 山田 賢治 松田 剛明 山口 芳裕
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.703-707, 2015-12-28 (Released:2015-12-28)
参考文献数
18

背景:ガイドライン2010(以下,G2010と略す)施行以降,胸骨圧迫の重要性が強調されており,強い胸骨圧迫による合併症の増加や,治療成績に与える影響も懸念される。方法:平成24年に当施設に搬送された院外心停止患者のうち外傷例を除く210例を対象とし,G2010による東京消防庁救急活動基準変更の前後(105例ずつ)で,胸骨圧迫の合併症,自己心拍再開率を比較した。結果:肋骨骨折は105例(50%),気胸は26例(13%)で,救急活動基準変更の前後で有意差はなく,心拍再開率にも差はなかった(前後期とも19%)。合併症は75歳以上で有意に多く発生したが,心拍再開率には影響がなかった。また,気胸が発症した症例では心拍再開率が12%と低い傾向があった。結論:ガイドラインの変更に伴い合併症の増加が心配されたが,本研究はそれを否定するものであった。治療成績向上のためには,効果的かつ合併症を最小限に抑えるような胸骨圧迫が重要である。
著者
森川 鉄朗 西山 保子
出版者
上越教育大学
雑誌
上越教育大学研究紀要 (ISSN:09158162)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.365-375, 1997
被引用文献数
1

日本の科学教科書における物理量の計算法は,中等教育と高等教育において,全く違う考え方に立っている。以下,前者を日本の高等学校の教科書に典型的に見られる方法なので日本式とよび,後者を国際単位系や英語圏の教科書に採用されている方法なので国際式とよぶ。日本式の計算法では,単位は数値のわきに置く記号と考えて,数値間で式をたて演算し,単位はあとで調整付加する。国際式の計算法では,物理量は数値と単位の積に等しいと考えて,物理量を単位とは無関係に記号であらわし,単位つきのまま物理量間で直接演算する。本稿では両者の相違を,物理量の分類,物理量の関数,量の計算法の古典などにさかのぼって議論し,さらに日本の中等教科書にみられる問題点を,いくつかの例を参照しながら検討する。未知の量として数値ではなくて物理量を選び,式をたてる,計算法を採用するとよい。日本の中等教育と高等教育との間にある上記の不連続性は,早急に解消されるべきである。There are two different ways of calculating physical quantities in the science education of Japan; the one, called the Japanese method hereafter, has been introducing to high-school students; the other, called the international method, has been adopted by the International System of Units (SI) and by textbooks for English-speaking people. The Japanese method interprets a physical unit as being only a symbol, and is concerned with the arithmetic operations of numbers. The international method considers a physical quantity to be equal to the product of a numerical value and a unit, and multiplies and/or divides one physical quantity by another directly. This paper discusses both difference between Japanese and international methods and many problems awaiting solution in the high-school textbooks of Japan. The discontinuity above-mentioned in quantity calculus should be dissolved to form a better organization.
著者
前川 和也 川瀬 豊子 寺村 裕史 森 若葉 春田 晴郎
出版者
国士舘大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究ではバビロニア楔形文字資料、イラン国立博物館蔵文書を主資料とし、考古発掘成果も参照しつつ、古代イラン―バビロニア世界の関係が分析された。本研究での諸発見(前3千年紀末バビロニアの南西イラン制圧、2千年紀前半アンシャンでのバビロニア起源書記文書の存在、前13世紀スサと他都市間の緊張など)はイラン国立博物館刊行の前川編研究書で報告される。博物館蔵レンガ碑文解析を実施し、成果を公刊した。また表面摩耗が激しいアンシャン出土文書を3Dモデル化して、文字サインを読解した。粘土板を「掘込む」楔形文字解析に3Dモデルの有用性を証明できた。本研究によるイラン各地の遺跡調査の成果も上記研究書で公刊される。
著者
宮脇 桐子 冨岡 秀虎 高山 宇宙 森本 章倫
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.637-644, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
14
被引用文献数
1

本研究は,世界各地で注目を集めるMaaSを実都市に導入した際に生じる利用者の交通行動変容に関して,実際の交通社会実験を対象に,スマートフォン位置情報データや事前・事後のアンケート調査結果の活用を通じて導入効果の検証を行った.分析結果より,交通事業者が提供するサービスの統合を行ったMaaSパスの導入が,公共交通の分担率の増加を促し,行動圏域の拡大や外出促進といった交通行動変容を促すことを確認できた.また,行政が掲げる交通戦略における将来の公共交通利用者数の目標値の達成に資することを定量的に明らかにした.
著者
森 誠之
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.270-278, 2011-05-10 (Released:2011-05-21)
参考文献数
51
被引用文献数
1

Since tribology is defined as a science and technology of friction and wear between two surfaces with relative motion, tribological phenomena are closely related to surface science. Tribological behaviors are strongly affected by the surface structure of moving contacts, on the other hand, the surface structure is dynamically altering by mechanical contacts, which is very complex and dynamically changing with time. Better understanding of tribological phenomena and development of tribo-systems are deeply dependent on advancement of fundamental research which is supported by a variety of modern surface analytical tools and research techniques in surface science using ultra-high vacuum and advanced surface analytical tools. In tribological phenomena, mechanical energy is supplied to contact surfaces, and so there are many phenomena which are waiting to be studied. Fundamental understanding of tribological phenomena on the bases of surface science provides the development of tribological technologies such as friction, wear and lubrication, and then contribute to develop new tribological technologies for energy saving, eco-friendly lubrication as well as improving the efficiency, safety, reliability and life of machines.
著者
藤﨑 万裕 竹田 香織 武田 賢 鈴木 貴 大森 純子
出版者
日本保健医療福祉連携教育学会
雑誌
日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 (ISSN:18836380)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.164-173, 2021 (Released:2021-12-07)
参考文献数
22

【目的】医学部保健学科3専攻4年次学生を対象とする「チーム医療実習」を実施し,学生の自己評価を用いて教育効果を評価する。 【方法】実習後に「チーム医療実習」の目的と目標の到達度を測定した。また,実習前,中盤,実習後に,Interprofessional Competency Assessment Scale for Undergraduates(以下,ICASU)を用いて多職種連携能力に関する学生の自己評価を収集し,3時点間の比較をカイ2乗検定で行い,傾向性の検定としてMantel-Haenszal test for trendを実施した。 【結果】132名から有効回答を得た。実習の目的・目標到達度を肯定的に答えた者は94.7~98.5%だった。ICASUのほぼすべての項目で,実習前,中盤,実習後の順に「できる」と答えた者の割合が増加した。 【結論】「チーム医療実習」の内容は,学生が実習目的・目標に到達でき,多職種連携能力を短期間で段階的に高められる内容であった。