著者
池田 朋子 大貝 彰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.494, pp.161-168, 1997
被引用文献数
5 5

A novel expresses a world as a model with concrete and universal descriptions, which includes expressions of landscapes. In this study, we analyze fifty-five novels which won Akutagawa Literary Prize from 1970 to 1994, to understand images of landscapes in recent years. Landscapes in the text are categorized into nine items and understood with stages of stories and periods. First, they are grasped quantitatively by the level of words. Then, reading stories around the words lead us to understand the meaning of items of the landscapes. As the results, after high economical growth, landscapes and their meanings decrease such as mountains as boundaries, rivers with plays, hills for understanding oneself relatively in the town and fields viewed on one's ways. Landscapes such as flowers, woods and skies which have been still left become to get more meanings.
著者
池田亀鑑 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.第3部 資料・年表・索引, 1941
著者
伊藤 裕子 相良 順子 池田 政子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.435-441, 2004
被引用文献数
3 5

This research investigated mental health of marreed people in relation to their marital relationship, occupational life, and household income. A questionnaire was administered to husbands and wives, either in middle age or child-rearing years, to measure their degree of satisfaction in marital relationship, occupational life, household income, and subjective well-being. Results showed that satisfaction in workplace for men, and additionally satisfaction in marital relationship of men in child-rearing years, strongly predicted their subjective well-being. As for women, however, the strong association with subjective well-being was found for satisfaction in marital relationship, for those who were unemployed or employed part-time. The association was strongest for those who were in child-rearing years. Satisfaction in workplace was as important as satisfaction in marital relationship for women who were employed full-time. These findings suggested that satisfaction gained from what a person concentrated most of his/her energy on, explained his/her subjective well-being very well.
著者
池田 光穂 井上 大介 Ikeda Mitsuho Inoue Daisuke イケダ ミツホ イノウエ ダイスケ
出版者
大阪大学COデザインセンター
雑誌
Co*Design (ISSN:24349593)
巻号頁・発行日
no.9, pp.31-45, 2021-01-31

本稿は、サイバースペース(=インターネット空間)におけるサイバーパンクという概念を扱い、その倫理的あるいは非倫理的特質について人類学的に分析するものである。その際、社会に対するサイバーパンクの抵抗者としての特徴を確認するとともに、それがアイデンティティとよばれる社会的拘束に根差した概念ではなくエージェンシーという言葉で表現されうる、より行為実践に依拠した概念と関連する性質のものであることが論じられる。
著者
池田 めぐみ 伏木田 稚子 山内 祐平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.44, no.Suppl., pp.113-116, 2021-02-20 (Released:2021-03-08)
参考文献数
11

本研究の目的は,準正課プロジェクトにおける組織風土が学生の関与に与える影響について,学年,リーダー経験の有無といった個人要因を統制した上で明らかにすることである.質問紙調査で得られた314名(プロジェクト数35)の有効回答について,階層線形モデルを用い,分析を行った.その結果,(1)ICC は6.5%であり,学生の関与の度合いは,プロジェクトごとに高い類似性があるわけではないこと,(2)イノベーションの受け入れ風土,自由なコミュニケーション風土はリーダー経験や学年を統制した上でも学生の関与に正の影響を与えること,準正課プロジェクト中心の統制風土は学生の関与に統計的に有意な影響を与えないことが確認された.
著者
遠藤 優 駒形 和典 武村 雪絵 池田 真理 竹原 君江 飯村 大智
出版者
一般社団法人 日本看護管理学会
雑誌
日本看護管理学会誌 (ISSN:13470140)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.28-39, 2019 (Released:2019-12-19)
参考文献数
24

本研究の目的は,1)吃音を持つ看護師(吃音看護師)の就業割合,2)吃音がない看護師(非吃音看護師)の吃音に関する知識や吃音者への認識及び態度,3)吃音看護師が感じている困難さや職場環境を明らかにして,吃音看護師の職場環境を改善する資料を得ることである.東京都23区内の200床以下の病院100施設を無作為抽出し,研究協力に同意した10施設に勤務する看護師575名に無記名自記式質問紙調査を実施した.全員に基本属性,吃音の有無,吃音に関する知識,吃音者への認識及び態度を尋ね,吃音看護師には困難の程度や職場環境を尋ねた.290名中13名(4.5%)が吃音看護師であった.非吃音看護師の7割が吃音あるいはどもりという言葉を知っていたが,症状や病態の知識は十分とはいえなかった.これらの知識量は吃音者への認識及び態度とは関連がなく,吃音者との接点の有無が吃音者への認識及び態度の一部と関連していた.吃音看護師13名中8名が吃音当事者への質問に回答した.内4名は職場や生活で深刻な困難を感じていた(深刻群)が,残り4名は困難の程度は軽かった(非深刻群).非深刻群の4名は吃音であることを周囲に伝えておらず,深刻群の4名の方が周囲の理解や配慮を得て,職場に満足している傾向があった.本研究により看護師には一般保有率1%を上回る吃音者がおり,周囲から理解や配慮を十分得られていない者もいる可能性が示唆された.
著者
池田 俊也
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.11-17, 2018-05-31 (Released:2018-07-09)
参考文献数
12

ワクチンの導入にあたってはその有効性と安全性の評価が重要であることは言うまでもないが,定期接種化のように公的な財源を用いて広く導入を行う際にはその費用対効果についても合わせて考慮する必要がある.本稿では,まず諸外国における費用効果分析のワクチン政策への利用状況として,米国 ACIP と英国 JCVI の状況を紹介する.次に,わが国の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会や厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会における取り組み状況について概説する.さらに,研究手法の標準化の必要性を述べるとともに,筆者らがこのほど作成した予防接種の費用対効果の評価に関する研究ガイドラインの概要を述べる.本ガイドラインはすでに中医協で利用されている費用対効果評価の分析ガイドラインを参考に,割引率の値など可能な範囲で統一を図りつつ,生産性損失や herd effect などワクチンに特有の課題を加味することにより策定した.本ガイドラインに準拠して統一的な手法により経済評価が実施することにより,各ワクチンの定期接種化の是非や優先順位,接種対象,接種方法などに関して,財政影響や社会的見地からの価値を踏まえたうえでの科学的議論を行うことが可能となる.
著者
池田 和浩 Kazuhiro Ikeda
雑誌
尚絅学院大学紀要 = Research reports of Shokei Gakuin College (ISSN:13496883)
巻号頁・発行日
no.63, pp.31-41, 2012-07-01

本研究では、想起された記憶から誘発された感情価と認知的覚醒度、および思考に費やす時間の長さが発散的思考の生成数に与える影響を検証した。実験では、90名の大学生が、ポジティブな記憶想起条件と、ネガティブな記憶想起条件、中性的な記憶想起条件の3群に振り分けられた。記憶想起後、参加者は一般的感情尺度およびGACLに回答した後、3つのテーマのいずれかで発散的思考課題を行った。実験の結果、特に活性アラウザルの高い女性の参加者において、ポジティブな感情価が、ネガティブな感情価に比べ、アイディアの生成を促すことが確認された。また、短い思考時間(3.5分)に比べ、長時間の思考(14分)がアイディアの生成を促すことが確認された。これらの結果に基づいて、創造的アイディア生成に促進的な影響力を持つ要因について考察を行った。
著者
中野 生子 田中 聡 池田 めぐみ 山内 祐平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.43098, (Released:2020-03-23)
参考文献数
51

本研究では,国内の中学生を対象としたサマーキャンプを取り上げ,社会情動的スキルに与える効果を,個人特性との関係性に着目しながら検証することを目的とする.UWC ISAK Japanのサマースクールを対象として,基本属性,パーソナリティ特性に関する事前質問紙調査を,社会情動的スキル(Social Emotional Competence Questionnaire)に関する事前事後質問紙調査を実施し,47名の有効回答を分析した.本研究の結果,社会情動的スキルを育成するためのプログラムとしてUWC ISAK Japanのサマースクールは有意な効果が認められたほか,協調性や開放性が低い生徒,また日本人および日本在住者と社会情動的スキルの変化量とに正の相関がみられた.これにより,自由参加型のサマーキャンプにおいては,参加者の個人特性によってプログラム効果の度合いが異なる可能性が示された.
著者
佐藤 直之 Sila Temsiririrkkul Luong Huu Phuc 池田 心
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.57-64, 2016-10-28

近年,人間らしい挙動をするゲーム人工プレイヤに関する技術が注目されている.古典的ボードゲームだけでなくリアルタイム制のビデオゲームでも研究例が多い.一方で,日本で人気があるゲームジャンルの1つであるシューティングはあまりその対象として注目されてこなかった.シューティングは概して人間による1人用ゲームだが,対戦型シューティングというジャンルがあり,そこではキャラクタの自然で人間らしい動作が求められる.我々はシューティングの既存組み込み人工プレイヤの観察によって,大域的な視野の不足や精密に過ぎる動作,細かな振動の動作は,人間らしくない印象を与える要因であると考えた.そこで我々は十分に遠い先を読む探索と,弾の将来の位置予測を反映したInfluenceMap の併用でキャラクタの大域的で精密すぎない動きの実現法を提案した.またキャラクタの動作を複数フレームにまたがり固定する事で細かな振動を抑制した.この実装と被験者実験により,この手法の有効性を確かめた.