著者
郭 雅〓 高田 光雄 清水 貴史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.640, pp.1297-1305, 2009-06-30 (Released:2010-01-18)
参考文献数
25
被引用文献数
1 2

Surveying the remaining Japanese-style houses in Showa-Cho in Taiwan, this study conducted the measurement survey on the houses, and authors interviewed the Japanese who had lived there. The findings of this study indicated: 1.Showa-Cho was developed with the housing society, which was established by the Japanese academics who wanted their own houses in Taiwan. 2.The results of this research suggests that there were no significant differences on the housing plan and the living conditions between the house in Showa-Cho and ones in the mainland of Japan around the same time. However, the housing plan in Showa-Cho considerably reflected the residents' desires and the characteristics of their own culture of life. 3.The residents wanted to be the permanents in Taiwan, so that these houses were particularly high-quality and adapt to the subtropical climate condition in Taiwan.
著者
清水 重人
出版者
日本衣服学会
雑誌
日本衣服学会誌 (ISSN:09105778)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.55-66, 2020 (Released:2023-03-30)
参考文献数
38
著者
清水 克哉
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.222-225, 2009-05-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
5

超伝導とは?金属の電気抵抗が温度を下げるにつれ次第に小さくなりやがてゼロになってしまう,といってしまうとその本質からはなれてしまう。10の23乗個といった莫大な数の電子の集団はその瞬間に驚くべき秩序をみせる。約100年前に発見された超伝導はいまだに研究者を魅了し続ける。
著者
清水 武則
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.8_32-8_37, 2022-08-01 (Released:2022-12-23)

日本のモンゴルへのODAは戦略性を有し、モンゴルのニーズにも合致したものであった。1990年の民主化の翌年には海部総理がサミット国のリーダーとして初めてモンゴルを訪問し、いち早く国際支援国会合の開催など支援策を打ち出し機動性もあった。背景には、ベーカー国務長官(米国)の日本への高い期待があった。日本のODAは90年代の経済危機の時代、2000年代の経済発展段階、2010年頃からの無償卒業国入り以降の新空港建設などの大規模事業への支援を経て、今日新たな段階に入った。無償供与は人道支援以外は基本的に実施困難であり、借款もモンゴルの債務負担能力がネックになっている。ODAの実施を梃子として発展してきた両国関係は、今日、戦略的パートナーシップの段階にあり、モンゴル国民の日本への信頼も良好な発展を示してきたが、ポストODAの時代においては民間交流が重要な役割を果たす必要がある。両国はEPAを締結し2016には発効したが、当初期待したモンゴルの対日輸出の拡大は達成できていない。モンゴルの中国への依存度が高まる中で日本としてできることは産業振興のための技術協力、日本からの観光客の拡大のための協力等が考えられるが、ODAの役割が確実に小さくなっていることだけは間違いない。
著者
澤田 枝里香 淡路 達人 森下 圭介 古川 正紘 有賀 友恒 木村 秀俊 藤井 智子 武市 隆太 清水 紀芳 井田 信也 常磐 拓司 杉本 麻樹 稲見 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.375-383, 2008-09-30 (Released:2017-02-01)
参考文献数
21
被引用文献数
2

This system is an interface realized with the symbiosis of the input/output of wind and graphics. This system brings the new communication medium of "wind" into the bidirectional interaction between the virtual environment and the real environment by integrating the graphic presentation with the input and output of wind on a special screen. The user can interact with the virtual environment in the screen through his/her breath and wind emission. Conversely, actions from the virtual environment to the user are performed by wind changing dynamically. As a result, the user can share not only sights and sounds but also the cutaneous sensation by wind with the system, and interact with the virtual environment feeling a non-conventional deep relationship.
著者
石井 千万太郎 清水 浩志郎 菊池 豊 所 輝雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.451-460, 1993-06-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
18

雄物川放水路は秋田市とその付近の平野の洪水氾濫防止と、流送土砂の堆積による港の機能障害に苦しんでた土崎港 (現秋田港) を雄物川本川から分離することを目的として開削された.本文は、秋田県民による雄物川改修事業の要望から、放水路事業の計画策定とその採択・着工に至る経緯、さらに、放水路工事と関連事業、特に土崎築港と放水路掘削土砂の埋め立てによる工場用地の造成事業の展開の経緯を時代背景や秋田市発展との関道から記述したものである.
著者
林 祥子 児嶋 秀晃 水野 潔道 保浦 慶之 清水 麗子 茅田 洋之 井坂 光宏 庭川 要 大出 泰久
出版者
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.394-399, 2019-05-15 (Released:2019-05-15)
参考文献数
27

腎細胞癌(以下,腎癌とする)は血行性転移を来たしやすく転移部位として肺が最も多い.2002年9月~2015年3月に,腎癌根治術後に当科で切除した腎癌肺転移症例23例の治療成績と予後因子を検討した.5年無再発生存率は38.4%,5年生存率は91.3%であった.予後因子の解析では,区域切除または楔状切除症例は肺葉切除症例に比べて有意に予後良好であった(5年生存率100.0%/60.0%,P=0.01).腫瘍の主座では,末梢症例が中枢症例に比べ(5年生存率100.0%/77.8%,P=0.10),またDisease-free intervalでは24ヵ月以上の症例で予後良好な傾向を認めた(5年生存率100.0%/81.3%,P=0.11).腎癌肺転移は内科治療では根治が期待できないため,少数であるが無再発長期生存が期待できること,非担癌期間が得られることより,外科的切除の意義は高いと思われる.
著者
山本 利春 笠原 政志 清水 伸子
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.101-108, 2020-04-30 (Released:2020-06-05)
参考文献数
8
被引用文献数
1

学校現場において,救急対応やスポーツ外傷・障害予防の必要性は高く,その対応を担う専門家が具体的に介入することが有用ではあると考えられるが,学校現場の多くにおいて,児童・生徒の事故やスポーツ外傷・障害に対して最初に対応しなければならないのは教員である.つまり,その教員が救急対応やスポーツ外傷・障害予防のコンディショニングに対して正しい知識を持って的確に対応できることが,学校現場でより求められていることになる.しかしながら現状では教員の救急対応能力は十分とは言えない状況である.したがって,今後は様々な場で多くの指導者(教員)を対象に救急対応やスポーツ外傷・障害予防のためのコンディショニングに関する講習会を開催していく必要があると考えられる.同時に,学校現場へ救急対応やスポーツ外傷・障害予防ができるトレーナーなどの専門的スタッフが配置することができれば,従来からの課題であるスポーツ外傷・障害を減らすための質を高めることができると考えられる.
著者
清水 敬樹 杉田 学 横手 龍 関井 肇 三宅 康史 坂本 哲也 清田 和也
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.14-17, 2004-02-20 (Released:2010-06-08)
参考文献数
15

2年間の縊頚44例を対象とし年齢, 性別, 精神科受診歴, 縊頚形態, ICU入室率, 転帰などを検討した。縊頚44例中, 来院時心肺停止 (CPAOA) は36例で4例 (11%) が心拍再開したが2週間以内に全例死亡した。精神科通院歴があるのは17例 (47%) で, 13例がうつ病であった。非CPAOA8例は全例が入院, 7例が社会復帰した。心拍再開した4例は全例死亡しておりそのうち3例は脳死に陥っており, 縊頚CPAOAは予後不良と考えられた。通常の蘇生後脳症との差は, 発見までの時間の長い点, もう一つは椎骨脳底動脈領域も完全閉塞し, 低酸素に強い脳幹もdamageが大きいことが関係している可能性がある。非CPAOAは8例中7例が, 社会復帰しており, 早期発見, 及び地域精神衛生活動が予後を向上させると思われる。

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著者
清水 千弘
出版者
一般社団法人 日本計画行政学会
雑誌
計画行政 (ISSN:03872513)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.21-26, 2022-08-15 (Released:2022-11-28)
参考文献数
13

What kind of economic impact do international mega-events such as the Olympic Games have on the host city? When the decision was made to host the Tokyo 2020 Olympics, an increase in the number of foreigners visiting Japan was expected to boost consumption. Since this consumption included accommodation in hotels and other facilities, there was a rush to build hotels. Furthermore, investment in infrastructure, such as the development of transport networks, accelerated. Such events can often be measured through changes in the property market. What did this mega-event leave behind in the host city when observed in a comparison of pre- and post-event periods? This paper focuses on international capital flow in the property market and examines the expected effects.
著者
杉尾 孝 川添 大輔 清水 明彦 神野 寧 横山 昭一 嘉久 和孝 本田 公康 佐野 光宏 中川 英明 馬場 雅浩 久保 次雄 坂本 尚希
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.102-109, 2007-02-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
3

当社は, 現在, 「エコも, 使いやすさも」をコンセプトに商品を提供している.すなわち, 「環境・家計にやさしい」, かつユニバーサルデザイン (Universal Design: UD) として, 「使う人に優しい」商品の開発・販売に取り組んでいる.このような背景の中で, 筆者らは, フィルター掃除の自動化に取り組み, 世界初「フィルターお掃除ロボット」搭載エアコンを開発し, 市場から高い評価を得た.今回, UDの更なる進化として, 新開発の空気清浄ユニット, 除菌熱交換器, 脱臭フィルターを「フィルターお掃除ロボット」と組み合わせることで, 従来, 半年ごと (脱臭フィルター) や3年ごと (空気清浄ユニット) に必要としていたお手入れや, 熱交換器クリーニングなどのメンテナンスを不要とした「10年間手間なしで清潔・省エネ・パワフルなメンテナンスフリーエアコン」を開発した.
著者
清水 優菜 山本 光
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.43, no.Suppl., pp.57-60, 2020-02-20 (Released:2020-03-23)
参考文献数
9
被引用文献数
1

本研究は,教員養成課程の大学生を対象に,小学校での教育実習前後における教授・学習観の変容,および教育実習のエンゲージメントが教授・学習観に与える影響を検討した.はじめに,実習前後での教授・学習観の変化について,実習後に構成主義的教授・学習観は高まるが,直接伝達主義的教授・学習観は低くなることが明らかとなった.次に,教育実習のエンゲージメントと教授・学習観の関連について,実習前の教授・学習観が実習後の教授・学習観に,実習エンゲージメントが実習後の構成主義的教授・学習観に正の影響を与えることが示された.また,実習前の構成主義的教授・学習観は,実習エンゲージメントに正の影響を与えることが示された.
著者
清水 潤
出版者
物語研究会
雑誌
物語研究 (ISSN:13481622)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.4-17, 2010-03-31 (Released:2018-03-27)

This study takes up Sankai Hyobanki as a novel representative of Izumi Kyoka's later career. By focusing on the protagonist Yano, who is a novelist, I examine the functions of the gaze with regard to the act of looking. The subject of the act of looking controls the object of the gaze. However, this power relation reverses when the object of the act of looking reveals its awareness of the gaze of the subject and the relation shifts into one of "showing" and "being showed." By considering the characters surrounding Yano in the novel, I show that changes in the angle of the gaze open up possibilities for new readings.
著者
川崎 英二 丸山 太郎 今川 彰久 粟田 卓也 池上 博司 内潟 安子 大澤 春彦 川畑 由美子 小林 哲郎 島田 朗 清水 一紀 高橋 和眞 永田 正男 牧野 英一 花房 俊昭
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.584-589, 2013 (Released:2013-09-07)
参考文献数
13
被引用文献数
14

1型糖尿病は膵β細胞の破壊性病変によりインスリンの欠乏が生じて発症する糖尿病であり,発症・進行の様式によって,劇症,急性,緩徐進行性に分類される.今回,本委員会において急性発症1型糖尿病の診断基準を策定した.劇症1型糖尿病の診断基準を満たさず,口渇,多飲,多尿,体重減少などの糖尿病(高血糖)症状の出現後,おおむね3か月以内にケトーシスあるいはケトアシドーシスに陥り,糖尿病の診断早期より継続してインスリン治療を必要とする患者のうち,経過中に膵島関連自己抗体の陽性が確認されたものを「急性発症1型糖尿病(自己免疫性)」と診断し,同患者のうち膵島関連自己抗体が証明できないが内因性インスリン分泌が欠乏(空腹時CPR<0.6 ng/ml)しているものを単に「急性発症1型糖尿病」とする.しかし,内因性インスリン分泌欠乏が証明されない場合,あるいは膵島関連自己抗体が不明の場合には診断保留として期間をおいて再評価することが重要である.
著者
小林 正典 清水 勇樹
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.605-607, 2014 (Released:2014-09-25)
参考文献数
12
被引用文献数
5 4

〔目的〕本研究の目的は,インソール装着が立位歩行時の下肢の動揺性に及ぼす影響を明らかにすることである.〔対象〕20歳代の健常な成人男性(学生)22名を被験者に用いた.〔方法〕インソールを装着した場合と非装着の場合での開眼片脚起立時間,重心動揺の測定,足趾ピンチ力を計測,比較しインソールの影響を検討した.〔結果〕いずれの計測項目でもインソールを装着した場合に立位安定機能が低下する傾向が見られ,とくに開眼片脚起立時間と足趾ピンチ力で有意な低下が見られた.〔結語〕インソールの装着は,立位歩行時の足底筋を中心としたアーチ機能に影響を及ぼし,下肢の動揺性を増強させる可能性が示唆された.