著者
清水 啓 奈良部 孝 伊藤 賢治
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会年報 (ISSN:03888258)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.44, pp.303-305, 1997-11-01 (Released:2010-03-12)
参考文献数
2

臭化メチルの代替技術として, 熱水土壌消毒の殺線虫効果について検討した。95℃の熱水をビニルマルチ被覆下に散水したところ, サツマイモネコブセンチュウ, キタネグサレセンチュウおよびダイズシストセンチュウは地表面下20cmではいずれも良く死滅したが, 40cmでは一部生存虫が認められた。ダイズ根粒菌に及ぼす影響は低かった。
著者
高橋 眞由美 清水 孝彦
出版者
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

コエンザイムQ(CoQ)は抗老化作用が期待される栄養補助食品の1つであるが、その作用や効果については科学的に充分に検証されていない。そこでマウスを用いて解析した結果、加齢に伴って脳のミトコンドリア機能が低下したマウスに水溶性CoQ10を飲水投与したところ、CoQは脳関門を通過して脳細胞のミトコンドリアに到達し、ミトコンドリア機能を若齢マウスレベルに回復させることが判明した。またCoQ合成酵素をコードしている遺伝子のひとつであるclk-1がミトコンドリア機能の調節を介して寿命に影響を与えている可能性を明らかにした。
著者
飯田 隆人 清水 敦彦
出版者
一般社団法人 日本風力エネルギー学会
雑誌
風力エネルギー学会 論文集 (ISSN:24363952)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.19-27, 2022 (Released:2022-12-17)

Local community acceptance is of great importance to successfully realize offshore wind farm projects. This paper determines the influence factors to explain community acceptance. The factor analysis and the optimization of the multiple regression models provide eight optimum factors as follows: impression of the existing onshore wind farm and its projection to the offshore project, economic prosperity, reputation, global protection, local protection, interest in the project, tradition and culture, and evaluation of the nuclear power generation. In addition, local residents are clustered based on these factors, and their attitudes to offshore wind farm projects are discussed.
著者
戸崎 敬子 清水 寛
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.11-23, 1989-09-30 (Released:2017-07-28)

1923(大正12)年に劣等児の特別学級が設置された新潟県U小学校について、学業成績不良児と関連の深い原級留置児を学籍簿をもとに分析し、実態を解明するとともに、その背景、および特別学級成立と原級留置との関連を考察した。本論文では次の諸点が明かになった。1.U小では1921(大正10)年頃まで原級留置児が多い。2.原級留置児は1学年と5〜6学年で特に多い。その後の進路は低学年では進級、高学年では退学となる割合が高い。3.留置措置後「就学免除・猶予」となる事例では知的障害を推測できる成績不良児が多い。4.原級留置児の成績は算術が特に低い。しかし留置措置は教科全体の平均成績、操行、出席状況等を総合して決定されている。5.原級留置児の背景に、貧困な教育条件と児童の生活状況に規定される当校の低学力問題が存在している。6.当校の特別学級は、低学力問題に対する施策の一環として設置された。また学級設置によって、原級留置の基準が変化した。
著者
清水 正義
出版者
白鴎大学
雑誌
白鴎法學 (ISSN:13488473)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.1-23, 2009-12
著者
清水 正義
出版者
白鴎大学
雑誌
白鴎法學 (ISSN:13488473)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.181-207, 2005-05
著者
清水 正義
出版者
白鴎大学
雑誌
白鴎法學 (ISSN:13488473)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.33-55, 2010-12
著者
清水 新悟 清田 信幸 徳田 康彦 佐橋 政次 茶木 正樹
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.159-165, 2006-07-01 (Released:2010-02-25)
参考文献数
13

当院では, 変形性膝関節症内側型 (膝OA内側型) の患者に対し, 足のサイズとウィズが適合した既製品靴の指導を積極的に行っている. 臨床の場では, サイズやウィズの合わないパンプス, ヒールカウンターのない靴, ヒールの高い靴などを履いている膝OA内側型の患者が多数見受けられる. 一方, ジョギングシューズなどのサイズやウィズが比較的合わせやすいスニーカーを履いているものは少数である. そこでわれわれは, 実際に外反母趾角と足のウィズとサイズの調査を行った また適合サイズの靴を履いていない症例に対し, 当院で靴指導に使用しているスニーカーを装着し, 靴サイズ指導の効果を評価した. その結果, 約半数が軽度外反母趾であり, 靴のウィズやサイズの不適合症例が多数であった. また当院での靴指導にて歩行時痛の改善が示唆された. 膝OA内側型の症例に対し, 膝関節だけではなく外反母趾も考慮するべきであり, ウィズやサイズの適合したスニーカーは快適な歩行獲得に必要と思われた.
著者
清水 雅裕 小口 和代 後藤 進一郎 太田 有人 渡邉 郁人
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.446-451, 2023-08-15 (Released:2023-08-15)
参考文献数
22

CI療法原法は療法士の時間を集中的に使用するため,実施に限界があった.そこで,時間的コスト軽減を図ったmCI療法(自主練習を併用し,1日3時間2名ペアで実施)を考案し,脳卒中発症後180日以内の回復期症例31名に対して実施した.実施前,実施後,6ヵ月後に評価し,推移を観察したところ,STEF,FMA-UE,MAL-AOUの平均値は,実施後,6ヵ月後共に有意に改善.変化量は,MAL-AOUは実施後にMCIDを上回り,FMA-UEは6ヵ月後にMCIDを上回った.mCI療法はペアの難易度調整が随時可能という利点がある.ペアで実施することにより,対象者間で会話が生まれ,動機づけの向上や心理的な支援につながる可能性が示唆された.
著者
宮田 泰彦 清水 恭成 趙 晋輝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.38, pp.23-28, 1996-06-20 (Released:2017-10-13)

人間の色彩知覚の研究は, 心理学・生理学などの分野で行なわれて来たが, 工学的なモデルによる定量的な研究は難しいとされている。また, 色の知覚は, それが多分に主観に依存する以上, 常に錯視であるとさえ言えよう。本研究では, Color simultaneous contrast illusionおよびColor appearance illusion等を題材に, 相互抑制型ニューラル=ネットワークという単純なモデルを用いて色の錯視を工学的に実現することを試みた。さらに、色空間における曲率を求めることにより, 色空間の幾何学を定量的に考察する。
著者
清水 裕也
出版者
帝京大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

今や国民病とも言えるアレルギー性鼻炎や高齢者に多い血管運動性鼻炎は鼻過敏症の代表疾患であり、外界からの刺激に対し鼻閉、鼻汁、くしゃみなどの病的反応が惹起されることが特徴である。この反応には知覚神経を介した鼻粘膜の過剰な応答が関与していると考えられているが、詳細は未解明な点が多い。近年の研究によりTRP(Transient Receptor Potential)チャンネルという体内で刺激センサーとしての役割を持つ分子が鼻腔の知覚神経にも存在することが明らかとなってきた。本研究ではその中でも冷刺激を感知するTRPM8に着目し、TRPM8が正常鼻腔や鼻過敏症でどのような役割を持つか明らかにする。
著者
清水 真由美
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.341-350, 2021-10-08 (Released:2022-01-31)
参考文献数
21
被引用文献数
3

外国人技能実習生の来日後の健康問題と対処行動を明らかにするために,6名の外国人技能実習生に半構造化インタビューを実施した。逐語録を作成し,研究参加者が経験した特徴的な健康問題と対処行動について,事例ごとにまとめた。さらに,すべての事例について,インタビューガイドの項目ごとに,質的帰納的に分析し,各項目の特徴を示した。特徴的な健康問題は,食欲不振・体重減少,寒冷じんましん,凍瘡(しもやけ),月経痛・膀胱炎,智歯周囲炎,副鼻腔炎であった。質的帰納的に分析した結果,外国人技能実習生は,来日後の健康問題として,【日本の気候風土に起因する健康問題】,【仕事に起因する健康問題】,【環境の変化に起因する健康問題】,【既往症の再発】を経験していた。健康問題発現後の対処行動としては,【母国の医薬品の使用】,【セルフケアによる健康状態の改善】,【信頼できる人への相談】,【医療機関の受診】があった。また,受診後の行動には,【服薬アドヒアランス行動】,【予防的な保健行動】,【高額な医療費による治療継続の断念】があった。日本の気候風土・仕事・環境の変化に起因する健康問題に対して,基礎的な知識,予防や初期段階での対処方法について健康教育や保健指導などにより啓発し,疾患の予防や初期段階での適切な対処行動がとれるように支援することが重要である。