著者
渡辺 弘
出版者
社団法人 大阪生活衛生協会
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.69-76, 1964-04-30 (Released:2010-10-28)
参考文献数
6
著者
泉山 茂之 アナルバエフ マクサト 渡辺 悌二
出版者
北海道地理学会
雑誌
地理学論集 (ISSN:18822118)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.14-21, 2009
被引用文献数
6

キルギス共和国南部のアライ谷地域で,地元ハンターへの聞き取りと住民へのアンケート調査を中心に,現存する大型野生動物のリストを作成し,この地域にみられる問題点を明らかにした。その結果,13種の動物をリストアップした。この中には,ソ連邦崩壊後に増加したオオカミと,絶滅の危機に瀕しているマルコポーロ・シープ,現在も続く狩猟によって個体数が激減していると考えられるアイベックスが含まれている。オオカミの群れはいわゆる「里オオカミ」として集落付近で定着するようになっている。これは,ソ連邦時代には国家がオオカミを害獣として組織的に捕殺していたのに,現在では地域の住民が自ら対応しなければならなくなった結果である。オオカミの駆除は必ずしも好ましいとは言えないが,少なくとも人間の居住地域からの排除は必要である。また,マルコポーロ・シープについては,タジキスタン国境に近い,住民の立ち入りが困難なザ・アライ山脈のある地域を除いてすでに絶滅が進行してしまっている。アイベックスについては,新型の銃器による違法狩猟が続いており,食肉用に捕獲されるため,狩猟された個体がトラックの荷台に満載されていたという目撃情報も複数存在している。こうした現状から,実効性のある対策が急務であるが,この地域の生物資源保全を有効に進める一つの貢献として,現在,議論が進んでいる,パミール・アライ国際自然保護地域の設立(PATCAプロジェクト)が期待される。しかしながらアンケート調査によれば,このプロジェクトの計画の存在を知っていた住民はわずか16.9% (331人中56人)に過ぎなかった。
著者
真山 享 赤井 裕輝 渡辺 力夫 阿部 茂樹 門伝 昌巳 本郷 道夫 豊田 隆謙 後藤 由夫
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.1017-1022, 1987-11-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
15
被引用文献数
1

糖尿病性自律神経障害による胃排出能の異常が食事摂取後のインスリン需要動態および血糖コントロールに与える影響について検討した. 胃排出能正常な糖尿病者 (N群) 4名, 胃無力症 (胃排出能高度異常) の糖尿病者 (G群) 7名の計11名を対象とした.胃排出能は99m-Tc-Tin colloidにより標識した試験食摂取後のアイソトープ胃内残存量をガンマカメラにて経時的に測定し, 全例に人工膵島 (Biostator®) によるfeedback controlを行い, インスリン注入動態を観察した.G群では食後のアイソトープ胃内残存率がN群に比較して高値であり, 150分後ではG群, 74.1±7.4%(M±SD), N群21.3±5.4%であった (p<0.01). 食後インスリン需要量はN群でG群よりも高値であり, 150分後ではN群11.7±5.3単位, G群5.6±2.1単位であった (p<0.05).prokinetic agentの投与により, 胃排出能が著明に改善した6例では, 血糖日内変動, HbA1ともに明きらかに改善し, 良好なコントロールが得られた.胃排出能の異常は血糖の不安定性の原因の1つであり, インスリン需要動態に大きな異常をもたらす. 胃排出能の改善により, 食後インスリン需要量が適正化し, 良好な血糖コントロ一ルを得ることが可能となる.
著者
渡辺 謙仁
巻号頁・発行日
2018-05-07

メディア産業論 第4回. 2018年5月7日(月). 奈良県立大学.
著者
渡辺 信二
出版者
山梨英和学院 山梨英和大学
雑誌
山梨英和大学紀要 (ISSN:1348575X)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-28, 2020 (Released:2020-12-01)

高村光太郎の初版『智惠子抄』は、日本で最も多くの部数を売り上げた愛の詩集であると高い評価を受けているが、この論文は、『智惠子抄』が詩作品だけではなくて、短歌や思い出の記に当たるエッセイを含むことに着目して、『智惠子抄』を単なる詩集というよりは、むしろ、全体を「光太郎」と「智惠子」の愛の生活に関する一創作作品とみなす。その上で、そこに収録された殆どの詩作品が、日記圧縮版か、熱情の戯れ言、「心的衝動」や「エネルギー放出」の排出物であり、たかだか、詩もどきにすぎないけれども、唯一「レモン哀歌」のみが一人称と二人称を使い分け、作品中の時間を2重化することによって、作品構成上、及び、時間構成上、虚構となり得ており、その点で、高く評価に値することを示そうとする。
著者
田中 康博 坪井 崇 レビット 順子 田中 まゆ 田中 教義 渡辺 宏久 勝野 雅央
出版者
保健医療学学会
雑誌
保健医療学雑誌 (ISSN:21850399)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.80-88, 2017-04-01 (Released:2017-04-03)
参考文献数
30
被引用文献数
1

要旨: パーキンソン病(PD)に対する言語療法はLee Silverman Voice Treatment®が嚆矢となり,その後に病態解明や治療法の開発が進んできた.本稿では,米国のParkinson Voice Project(PD 専門の言語治療クリニック)で行われている治療法を中心に紹介する.本施設ではPDにより低下した発声・発話機能の回復を目的とした個別療法と,改善した発声・発話機能の維持を目的とした集団療法の2つの治療プログラムが提供されている.いずれの治療法においてもPD患者が日常生活で良好な発話が保てるよう緻密に構想化されたアプローチのみならず,患者のモチベーションを高めるための創意工夫が随所に施されていた.
著者
渡辺 佑基
出版者
国立極地研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

マグロ類と一部のサメ(ホホジロザメ等)は、筋肉の収縮によって生じた熱を体内にため込むことにより、体温をまわりの水温よりも高く保つことが知られている。しかし、高い体温を保つことにどのような生態的意義があるのかは、ほとんどわかっていなかった。本研究では、様々な種のサメに記録計を取り付け、自然のままの行動を記録した。体温を高く保つ種は、そうでない種に比べて、遊泳スピードが速く、また一年間の回遊の範囲が広いことが明らかになった。
著者
菱田 尚子 渡辺 朋亮 谷田 幸次
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

<br><br>水銀に関する水俣条約の発効に伴い、水銀の排出規制および監視が厳しくなると思われる。そこで、JLPGA-S-07、ISO 20552:2007の規格に準拠したダブルアマルガム法を用いて、様々なガス中の微量水銀を測定した。その中から、水素ガス、LPGガスの測定アプリケーションを報告する。また、ガス中の有機水銀と金属水銀の分別測定について検討したので、あわせて結果を報告する。

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著者
渡辺道純 編
出版者
晩翠堂
巻号頁・発行日
1877
著者
渡辺 朝一 鈴木 康
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.155-160, 2011-03-20 (Released:2013-03-20)
参考文献数
14

We observed Bewick's Swans Cygnus columbianus foraging upon rhizomes of Sparganium japonicum at narrow waterway in rice fields in Shibata City, Niigata Prefecture, in November, 2007.
著者
藤田 利治 藤井 陽介 渡辺 好宏 小坂 仁 和田 敬仁 森 雅亮 横田 俊平
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.73-95, 2010 (Released:2011-03-22)
参考文献数
14
被引用文献数
15 17

Objective: The mechanism underlying the development of neuropsychiatric symptoms such as unconsciousness, abnormal behavior, delirium, hallucinations, and convulsions in influenza has not been thoroughly investigated. The relationship between drug administration and neuropsychiatric symptoms during influenza is also poorly understood. This study is the first pharmacoepidemiologic study focused on investigating the relationship between drug administration and neuropsychiatric symptoms.Design: Cohort studyMethods: Study subjects were patients under 18 years old who had influenza during the 2006/07 season. We prepared two kinds of questionnaires for doctor and for patient's family, and carried out the survey between January and March, 2007. Using data from 9,389 patients, we analyzed the relationship between neuropsychiatric symptoms, such as delirium, unconsciousness and convulsion, and drug administration of acetaminophen and oseltamivir.Results: Analysis of the relationship between delirium and drug administration provided hazard ratios of 1.55(p=0.061)for acetaminophen and 1.51(p=0.084)for oseltamivir. These hazard ratios, which were adjusted for risk factors by multivariate analysis of the proportional hazard model, showed an increasing tendency of delirium after administration of each drug. In patients who received oseltamivir, a high incidence of delirium was observed between 6 and 12 hours after onset of fever. Furthermore, delirium was found to develop in a shorter time following oseltamivir use than it did after acetaminophen use. There was no relationship between unconsciousness and acetaminophen administration, as demonstrated by a hazard ratio of 1.06(p=0.839). The incidence of unconsciousness increased significantly with oseltamivir use with a hazard ratio of 1.79(p=0.0389), and unconsciousness was found to occur in a short time after oseltamivir use.Conclusion: The results obtained from this study suggest that there are increased risks of delirium and unconsciousness with drug administration. Further pharmacoepidemiologic studies for hypothesis testing are required to study the relationship between abnormal behavior and drug administration.
著者
川原 弘靖 若色 薫 渡辺 顯 KAWAHARA Hiroyasu WAKAIRO Kaoru WATANABE Akira
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所報告 = Technical Report of National Aerospace Laboratory TR-1136 (ISSN:03894010)
巻号頁・発行日
vol.1136, pp.27, 1991-12

航空機は大型化,高性能化が進むと同時に従来の操縦桿・操縦輪に代わり,サイドスティックによる操縦装置が,また飛行計器はグラスコックピットと呼ばれる大型CRTを用いた電子式飛行計器等が導入されるなどコックピットの近代化が進められてきている。さらに飛行計器の表示デバイスもCRTから液晶フラット・パネル・ディスプレイ(以下液晶ディスプレイ(LCD)と略す)にと変りつつある。航空機用液晶ディスプレイは3インチ型TCAS指示計が実用化されており,5~8インチ型が開発段階にあり,実用化の時期も間近の感がある。これら新しい表示デバイスを実機に搭載するにあたってはその前段階として飛行シミュレータによる機能,性能の評価が必須であり,実機搭載に十分な機能,性能を確認する必要がある。今回,日本航空電子工業(株)との共同研究で8インチ型液晶ディスプレイ(PFD,DMD)の機能,性能および表示フォーマットに関して,飛行シミュレータによる評価試験を実施した。その結果,ハードウエアについては従来のCRTの性能と同等あるいはそれ以上の性能を有していること,DMDディスプレイについては使用目的に対応した表示機能とすることにより,その有効性があることが確認できた。
著者
熊谷 武久 瀬野 公子 渡辺 紀之
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.179-184, 2006-03-15
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

乳酸菌添加液に玄米を浸漬することによる乳酸菌の付着性を検討した.<BR>(1)米及び米加工品より分離した<I>L. casei</I> subsp. <I>casei</I> 327を乳酸菌スターターとして,コシヒカリ,ミルキークイーン及びこしいぶきの玄米を用い,玄米浸漬液にスターターを添加して37℃,17時間発酵することにより,乳酸菌の増殖が浸漬液及び玄米で見られた.16SrRNA遺伝子塩基配列により当該菌が増殖したことを確認した.<BR>(2)発酵処理した玄米のpHはおおよそ6であり,炊飯後の米飯の食味に影響を及ぼさなかった.<BR>(3)発酵温度の低下により発酵処理玄米の<I>Lactobacillus</I>数が低下し,玄米と浸漬液の配合比及びスターター量の変化では,大きな影響はなかった.<BR>(4)乳酸菌を添加しない区では,乳酸菌以外の菌数が増加し,<I>Enterobacteriaceae</I>が主要な菌であった.<BR>(5)5菌種,7菌株の乳酸菌,全てで発酵液及び発酵処理玄米の<I>Lactobacillus</I>数の増加が見られ,<I>L. acidophilus</I> JCM1132<SUP>T</SUP>のみ生育が悪く,<I>L. casei</I> subsp. <I>casei</I> 327が最も増殖効果が高かった.

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著者
渡辺 義雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.19, no.12, pp.861-868, 1965-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
10
著者
向井 章恵 村本 明子 渡辺 紹裕 荻野 芳彦
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.957-961,a2, 2001-09-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
15

生態系の保全を考慮した水田圃場における水管理・水利用が求められている。本報では, 水田生態系における高次の捕食者である鳥類を取上げ, その水田利用の概況を整理した上で, 湛水を中心とする圃場の条件とその生息条件に関する国内外の事例を整理して, 鳥類の生息と水田の利用管理や整備の課題を考察した。とくに, 収穫後の湛水によって冬の渡り鳥に生息場を提供することを取上げ, カリフォルニアと宮城県蕪栗沼など国内外の「冬季水田湛水プロジェクト」と, また, 湖北地区におけるコハクチョウ飛来水田の条件調査の成果概要を紹介した。
著者
渡辺 朝一 田尻 浩伸
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.53-62, 2018-02-28 (Released:2019-02-28)
参考文献数
24
被引用文献数
1

We investigated conditions of stubble used by Bewick's Swans Cygnus columbianus for foraging at a rice Oryza sativa field zone of Nishikanbara area near Lake Sakata in Echigo Plain in Niigata Prefecture, where many Bewick's Swans winter. Field observations were conducted on 23th November and 21th December 2003, and 12th January and 15th February 2004. Swans seemed to select stubble on unplowed land where the degree of vegetation cover was low and the cover degree of scattered rice straw was high.