著者
渡辺 雅子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.35, pp.573-619, 2007-05-21

本稿では、日米仏のことばの教育の特徴を比較しつつ、その歴史的淵源を探り、三カ国の「読み書き」教育の背後にある社会的な要因を明らかにしたい。まず日米仏三カ国の国語教育の特徴を概観した後、作文教育に注目し、各国の書き方の基本様式とその教授法を、近年学校教育で養うべき能力とされている「個性」や「創造力」との関係から比較分析したい。その上で、現行の制度と教授法、作文の様式はどのように形作られてきたのか、その革新と継続の歴史的経緯を明らかにする。結語では、独自の発展を遂げてきた各国の国語教育比較から何を学べるのか、日本の国語教育はいかなる選択をすべきかを、「国語」とそれを超えたグローバルな言語能力に言及しながら考えたい。
著者
河野 公一 織田 行雄 渡辺 美鈴 土手 友太郎 臼田 寛
出版者
大阪医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

研究総括体内に吸収されたフッ物はそのほとんどが腎臓から排泄されるため、高濃度のフッ素暴露のみならず長期にわたる低濃度のフッ素暴露でも腎障害をきたすことが動物試験により確認された。健常者では尿中フッ素量は生体へのフッ素の負荷量をよく反映し、一般環境からの摂取やフッ化物作業者における暴露の指標として広く用いられている。地域住民を対象とした検診結果および動物試験に、より尿中へのフッ素の排泄は腎でのクリアランスに依存しており、もし腎機能の低下がある場合、例えば慢性腎炎や腎不全の患者のみならず健康な個体でも中高齢化とともにフッ素の排泄障害と体内への蓄積が示唆されることが確認された。腎フッ素クリアランス値はクレアチニンクリアランス値に比べて40歳台までは比較的穏やかな減少傾向にとどまるが50歳台以降では急激な低下を認めた。さらに動物を用いたフッ化ナトリウム負荷試験ではフッ素クリアランスが低下し血中フッ素濃度が高く維持されること成績を得た。体内に吸収されたフッ素はその大半が24時間以内に排泄されるが、この排泄率は腎機能の低下とともに減少し、もし腎フッ素クリアランス値が20%低下すればフッ素の24時間における排泄率も20%減少することが確認された。わが国でも増加しつつある腎透析患者では血中フッ素濃度が高く維持され、アルミニウムなどの他の元素とともに骨や脳の病変とのかかわりから問題とされてきた。最近では透析液の脱イオン化などによりこれらの疑問は解消されたとする報告がみられる。しかし本研究の成績より、現在一般に使用されている透析膜自体の性格などから血中フッ素は十分に除去しえず、これらの問題は解消されたとする根拠が得られなかった。近年、わが国の産業界では作業者の中高齢化が急速に進みつつある。このような状況においてフッ物などの有害物を長期にわたって取り扱う作業者が今後さらに増加することが予想される。したがってこれら作業者の健康管理の基準はそれぞれの作業環境において個々の作業者の加齢による腎機能の低下などの生理的状態を考慮した上で評価することが強く望まれる。
著者
渡辺 哲也 小林 真 南谷 和範
巻号頁・発行日
pp.1-96, 2020-03-25

厚生労働科学研究費補助金(障害者政策総合研究事業(身体・知的等障害分野)平成28 年度~平成29 年度 課題名: 意思疎通が困難な人に対する人的及びICT 技術による効果的な情報保障手法に関する研究
著者
渡辺 満久
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.577-581, 2013 (Released:2019-10-31)
参考文献数
8

安全な原子力施設は再稼働してもよいが,原子力規制委員会による厳しい安全審査が必要である。現状では地盤のズレへの対応は困難であり,これに厳しく対処した敦賀原子力発電所における規制委員会の対応は全く適切であった。ただし,問題を敷地内活断層に矮小化するのではなく,周辺活断層の性状や敷地で起こりうる現象を正しく評価することが重要である。下北半島の原子力施設の安全審査などにおいて,規制委員会の真価が問われる。
著者
中村 年子 遠藤 仁子 本間 恵美 平光 美津子 渡辺 久美子 Toshiko Nakamura Hitoko Endo Emi Honma Mitsuko Hiramitsu Kumiko Watanabe
雑誌
東海女子短期大学紀要 = The journal of Tokai Women's Junior College (ISSN:02863170)
巻号頁・発行日
no.12, pp.47-51, 1986-03-31

1.正月用餅と鏡餅の入手方法は,自宅が最も多かったが,正月以外の餅では,店頭購入が最も多く,梶本らの調査の賃搗き,自宅,店頭購入の順とは異っていた。店頭購入では,正月用餅・鏡餅とも餅菓子屋がマーケットより遙に多いが,正月以外の餅はマーケットでの入手が多かった。自宅については,きね搗きは少なく,特に正月以外では電気餅搗き器の使用が圧倒的に多かった。このことは最近の電気餅搗き器の普及によるものと考えられる。2.餅の嗜好度は,嫌いが1.6%で一般に好まれていた。3.正月3が日の餅の喫食量は,最少量37g,最大量705gで個人差が多かった。1日平均喫食量は74.1gであり,1972年の短大生の喫食量の調査における125gの約60%に当り,かなりの減少が見られた。4.餅は白餅の角餅が圧倒的に多く,特に正月用では93%を占めていた。正月以外では行事に因んで餅を食することもあって,丸餅も20%使用されていた。5.餅の食べ方については,一般に朝食に喫食されることが多い。正月用餅は,雑煮が圧倒的に多く,正月以外では焼き餅が最も多かった。雑煮については,元旦が82%で2日は約半数に減った。元旦でさえ食さない者が18%もあり,雑煮を全然食さない者も11%あった。また元旦の朝から焼き餅やぜんざいを食している者もあって,若い世代の正月の雑煮離れの傾向が僅かながら見られた。この地方の雑煮は,澄まし仕立ての汁に角餅を入れて煮込み,小松菜とけずり節を添えるといったものが一般的であった。正月以外の餅は約2/3の者が喫食してはいるが,いつも食べるは0で,時々食べるも僅か10%であり,短大生にとって餅は好きな食品ではあるが,やはり正月のものであり,法事,節句,祭り等の行事に因んで喫食していることがわかった。
著者
渡辺 伸一
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究 (ISSN:24340618)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.204-218, 1998-10-05 (Released:2019-03-22)

本稿の課題は、新潟水俣病を中心事例として、当該地域社会における被害者への差別と抑圧の論理を解明することである。水俣病患者に対する差別には異なった2つの種類がある。ひとつは、「水俣病である」と周囲から認知されることによって引き起こされるいわば「水俣病差別」とでも呼ぶべきものであり、もうひとつは、その反対に「水俣病ではない」と認知される、つまり「ニセ患者」だとラベリングされることによって生じる差別である。新潟水俣病の第一次訴訟判決(1971年9月)および加害企業との補償協定締結の時期(1973年6月)の以前においては、地域の社会構造や生活様式、社会規範に密接に関わる形で生み出されてきた「水俣病差別」の方だけが問題化していた。しかし、その後、水俣病認定基準の厳格化によって大量の未認定患者が発生する頃から、別の否定的反応が加わるようになった。これが、「ニセ患者」差別という問題である。これは、地域社会における「水俣病差別」と「過度に厳格な認定制度(基準)」が、相互に深く絡み合う中で生み出されてきた新たなる差別と抑圧の形態であった。本稿ではさらに、差別と抑圧の全体像を把握すべく、新潟水俣病における差別と抑圧の問題は、以下の7つの要因が関与して生み出された複合的なものであること、しかし、その複合化、重層化の度合いは、阿賀野川の流域区分毎に異なっていることを明らかにした。1.加害企業による地域支配、2.革新系の組織・運動に対する反発、3.漁村ぐるみの水俣病かくし、4.伝統的な階層差別意識の活性化、5.水俣病という病に対する社会的排斥、6.認定制度による認定棄却者の大量発生、7.“水俣病患者らしさ”の欠如への反発。
著者
渡辺 憲司
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

まず最初に手がけたのは、地方遊里全体像の把握である。地方遊里は、公認の遊郭組織を持つものの他に、自治組織的名な集団によって監督下に置かれたものがあり、その分別はかなり難しい。「日本遊郭一覧」(昭和4年刊)を中心に、江戸時代の遊里番付などを参考に、警察・保健所資料を含め、地方遊里一覧を作成した。文芸との関連について、江戸時代前期は先行論文があるので、江戸時代後期の地方遊里と文芸について、滑稽本・浮世絵・洒落本・民謡等を中心にまとめた。又潮来を例にしながら地域文化と遊里の関連についてまとめ、伝承資料のお小夜説話にもふれた。地方遊里実地調査メモでは、日本各地で実地踏査した地域(鰺ヶ沢・新庄・鶴岡・酒田・新潟・長岡・分水・津川・柏崎・出雲崎・寺泊・来迎寺・直江津・高田・長野・坂城・岩村田・軽井沢・函館・島原・口之津・久留米・博多・萩・防府・徳山・宇部・柳井・上関・大垣)のメモをまとめた、又、中世の著名な遊女から、地方でのみ伝承されている遊女の墓を遊女の碑一覧として、60カ所を載せた。56カ所までの実地調査をおこなった。遊女墓群調査報告では、遊女の墓がまとまった形で残存している群馬県、倉賀野九品寺・木崎長命寺・石川県・串茶屋の報告をあげた。又遊女の墓のない沖縄に関しても、その特殊性についてリポートした。最後に、ほとんど紹介されていない資料を中心に、遊里文芸参考文献を掲載した。今後は、本研究で果たすことの出来なかった東南アジア地域の地方遊里の実態の調査へ拡大したい。
著者
渡辺霞亭 著
出版者
石切剣箭神社
巻号頁・発行日
1926
著者
渡辺 健太郎 Watanabe Kentaro ワタナベ ケンタロウ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科 社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
no.38, pp.139-157, 2017-03-31

社会学 : 論文本稿では、「なぜ若年層の権威主義化が生じたのか」を明らかにするため、「大学進学率」と「専攻分野」を用いた説明を試みた。先行研究では、若年・高学歴層の権威主義化が指摘されていたが、高学歴層のうち、どのような人たちが権威主義化しているのかについては明らかにされてこなかった。そこで、SSM1995データとSSP2015データの比較を行った結果、若年層における権威主義化は高学歴男性において生じていたことが確認された。そして、高学歴層の権威主義化についてより詳細に検討するために、SSP2015データを用いた構造方程式モデリングにより、「大学進学率」と「専攻分野」の交互作用効果を検討した。その結果、大学進学率の高まりにともなって、文系学部卒の男性が権威主義傾向を示すことが明らかとなった。大学進学率と権威主義的態度に関連が見られたのは、相対的権威主義層の高等教育への流入と学生同士の相互作用によると考えられる。以上より、高等教育の拡大に伴う文系学部卒男性の権威主義化によって、若年層の権威主義化がもたらされたことが示唆された。

31 0 0 0 OA 3)肝臓と腎臓

著者
渡辺 毅
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.9, pp.2544-2551, 2011 (Released:2013-04-10)
参考文献数
49
被引用文献数
1 1
著者
荒田 玲子 渡辺 敦子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成25年度(一社)日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.9, 2013 (Released:2013-08-23)

【はじめに】節分に巻きずしを食べる習慣の起源・発祥には諸説がある。江戸時代から明治の初めに大阪の商人達が、商売繁盛、無病息災を願って行われたものが、その後大阪鮓組合や大阪海苔問屋協同組合の販売促進の宣伝により大阪を中心に広がり、1989年広島のセブンイレブンが最初に「恵方巻き」として販売し全国に広がったとされる。【目的】本学会特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」において調査した行事のうち、認知度、喫食経験ともに高値であった節分の行事食の中から、巻きずし(のり巻き)に注目し、47都道府県におけるその喫食変化を調べることにより、県や地域の違いを掘り起こすことを本研究の目的とした。【方法】特別研究のデータを各都道府県単位で、その調査単位に10年以上居住する対象者のみを抽出し、「節分認知」「節分経験」「喫食経験」「巻きずしの喫食状況」「巻きずしの調理状況や食べ方(以前)」「巻きずしの調理状況や食べ方(現在)」「変化した時期」の項目について集計し、その喫食変化について検討した。【結果】節分に丸かぶり寿司あるいは、恵方巻きと呼ばれる太巻きずしを食べる習慣は、他の地域に比べ、大阪府を中心に近畿圏に多くみられた。「福巻寿司発祥の地の碑」がある栃木県においても、大阪より少ないが、他の関東圏より「毎年食べる」が多く、「途中から」と答えたものは少なかった。「外で食べる」が以前も現在も少なく、「買う」か「家庭で作る」が多かった。これは、巻きずしの食習慣の発祥に由来すると思われる。
著者
渡辺 守之 三浦 雅彦 茂田 洋史
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.23-29, 1970-01-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
29

これまで著者らの行なって来た Dry ice alcohol および液体窒素 (LN2) による鶏精液の凍結保存においてはすでに報告した如く, 融解後かなり活発な運動力を示しているにもかかわらずその受精率は30%を越えず, 融解後の精子を顕微鏡下で詳細に観察すれば頸曲り現象を呈するものが非常に多いことがわかった。凍結過程において生ずると思われるこれら頸曲りを含む異常精子を少なくすることが受精率向上の一因と考えられるので, 若し鶏精子にDE SILVA (1961), 突永 (1968) らの報告している如く採取直後約15分間は温度の急激な変化にあってもショックを受けにくい前段の時期所謂 pre-shocking があるとすれば, この時期に凍結処理操作を完了することが必要であり, さらに渡辺 (1966) の成績ではグリセリン平衡時間は15分間の場合に64.2%と最高の蘇生率を示していることから, ここに以下のような新急速凍結法による保存試験を試みた。方法: 精液の採取に使用した雄鶏は7内至9ケ月令のWhite Leghorn 種の若雄5羽で, 採取法は山根ら (1962) の腹部マッサージ法により朝7時から8時の間に行なった。採取精液は直ちに含グリセリン7%稀釈液Aで4倍に稀釈して5°Cに15分間保持し, この間にストロー管に移して同管の閉封も行なう。その後LN2気化蒸気中に2分間予凍した後LN2中に浸漬して凍結を完了する。すなわち採精より凍結完了まで約17分間で処理完了するようにした。かような新急速凍結法と従来の旧凍結法により7日から62日間にわたる6回の凍結試験後それぞれ各サンプルを融解してその活力, 頸曲りを含む異常精子の出現状況につき500ケの精子について算定した。さらにこの新急速凍結法によって35日から95日間にわたって保存した精液を用いて授精実験を実施した。人工授精に使用した雌鶏は9内至10ケ月令の産卵成績良好な White Leghorn 種11羽である。結果: 上述の実験結果は次の如く要約される。1) 精液採取から凍結完了までわずか17分で完了する新急速凍結法によって7, 41, 46, 55及び62日間凍結した精子の融解後の平均活力は88.3%で, これは同じ操作を完了するのに約87分もかかった従来の方法により同期間凍結した精子の融解後の平均活力80.7%にくらべるとより活発である。2) 上述の融解精子の実験で本急速凍結法による neck-bending spermatozoa の平均出現率は14.9%で従来の凍結法による平均出現率29.0%にくらべると明らかな差異が認められた。3) 本法による1週目受精率は60.0%で従来の凍結法による30%以下の受精成績にくらべると飛躍的な向上を示し人工授精への実用化が期待される。4) 本法による受精卵の持続日数は平均6日, 最長10日であった。
著者
皆川 朋子 中島 淳 秋吉 彩圭 権藤 健太郎 伊豫岡 宏樹 渡辺 亮ー
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
河川技術論文集 (ISSN:24366714)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.495-500, 2013 (Released:2023-03-31)
参考文献数
9

The Nakashima nature restoration project, where are creeks, backwaters and wetlands, has been constructed by MLIT on 12km from the river mouth in the Onga River. We set 9 investigation spots and researched aquatic insects, physical environment and water quality in 2011 and 2012. It was cleared that the aquatic insects community structures of 3 types are different by cluster analysis. We make clear that the shoreline profiles are not diverse. Based on the results, we propose some shoreline profiles which keep an early stage of succession
著者
渡辺 智子 朝井 保美 島田 郁代 鈴木 亜紀子 高橋 節子 高居 百合子 Tomoko Watanabe Yasumi Asai Ikuyo Shimada Akiko Suzuki Setsuko Takahashi Yuriko Takai 千葉県立衛生短期大学栄養学 食品学 ブリストルマイヤーズ研究所 千葉県立市川工業高校 石冨KK 旭硝子KK 千葉県立衛生短期大学栄養学 食品学 Chiba College of Health Science Chiba College of Health Science
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 = Bulletin of Chiba College of Health Science (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.45-50, 1984

著者らは,日本人の代表的な外食の一つであるかつ丼について千葉県における栄養的な実態を化学分析的に調べ既に報告した。その結果地域により重量,価格,味に差があるが,共通して言えることぱ,その栄養価はどの地域のかつ丼も,ビタミンA,ビタミンC,鉄,カルシウムが不足していることであった。そこで今回は,東京都のかつ丼取り上げその栄養的実態を把握し,更に千葉県のかつ丼と比較することにより,両者の栄養的,味覚的特質を知り,栄養的に好ましい昼食の方向を探ることを目的とし,栄養分析調査を行った。その結果いささかの知見を得たので報告する。
著者
渡辺 静子
出版者
清和大学短期大学部
雑誌
清和女子短期大学紀要 (ISSN:02873141)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.XXII-LV, 1971-08-15
著者
八幡 茉莉子 渡辺 明日香 Mariko Yahata Asuka Watanabe
雑誌
共立女子短期大学生活科学科紀要 = Annual bulletin department of the science of living
巻号頁・発行日
vol.56, pp.11-31, 2013-02

This work bases on the assertion that the roots of Lolita fashion lay in the 1980s and explores how Lolita fashion came onto the scene as well as what sorts of changes it has undergone up until the present day. Analysis began with a visual survey using photographs of street fashion and fashion magazines such as "Olive." This work divides Lolita fashion into stages taking the early 1980s as "Lolita's FirstEra," the golden age of Lolita in the 1990s as "Lolita's Second Era," and the diversification of Lolita in the 2000s as" Lolita's Third Era," As a result, it was concluded that Romantic fashion and Lolita fashion have many traits in common and that Lolita fashion said to have sprouted in the 1980s sprang from Romantic fashion The work also concludes that the Lolita fashion of today owes its existence to the flourishing of 1990s street fashion and can be taken as a signal of the intensification of its popularity cycle after the 2000s.
著者
渡辺 朝一
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.A11-A18, 2012 (Released:2012-03-14)
参考文献数
6
被引用文献数
1

レンコン栽培が盛んな茨城県下のハス田で,レンコン食害を防ぐための防鳥ネットに,コガモ Anas crecca,ヒドリガモ A. Penelope,オオバン Fulica atar など,多くの野鳥が羅網して落鳥する事態が続いている.防鳥ネットが多く敷設されている霞ヶ浦湖岸のハス田で,2010 年から2011 年にかけての冬期に5回の調査を行なった.その結果,羅網鳥は15種が記録され,種の識別ができなかったものも含め,のべ185羽の落鳥が記録された.防鳥ネットの天井面積を1haに換算すると,1日の調査では7.5 ± 1.8 羽が記録された.マガモ属は主に翼を引っかけて羅網し,オオバンは主に足を引っかけて羅網していた.コガモの羅網はレンコン収穫前のハス田でより多く記録されたが,オオバンの羅網はレンコン収穫後のハス田で多かった.種の識別ができたのべ145羽の羅網落鳥個体のうち,98羽は同じネットで連続的に記録されず,確実に 1 か月以内にネットから消失していた.生息している鳥類は25種が記録された.サギ類,シギ・チドリ類は防鳥ネットの敷設されたハス田にはわずかな出現かあるいは全く出現せず,防鳥ネット敷設により生息にマイナスの影響を受けていた.スズメ目のハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,ツグミは防鳥ネットの有無に関わりなく記録され,防鳥ネットは生息の障害となっていないと考えられた.