著者
渡邊 誠一郎 はやぶさ2プロジェクトチーム
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.23-31, 2013
参考文献数
14

「はやぶさ」後継機としてC型小惑星をめざす「はやぶさ2」は開発の山場を迎えている.初期太陽系の記憶を留め,物質混合の指標に富む始原天体の試料を持ち帰り,鉱物-水-有機物相互作用による物質進化の多様性を実証し,地球への物質供給の様態を解明する.さらに宇宙衝突実験を行って微小重力瓦礫天体(微惑星アナログ)の物理特性を調べ,地下の物質を回収をも試みる.地上観測ではスペクトルも自転軸の向きも不確定な天体である.その天体の素顔をさまざまな装置で観測しつつ,そのデータからリアルタイムで運用オプションを選択し,着地と試料回収を試みる.洗練された技術による自在な運用が,科学成果を最大にする理工一体の探査の姿を連載していく.
著者
サトウ タツヤ 渡邊 芳之
出版者
日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.55-58, 2011-07-25
被引用文献数
1

3 0 0 0 OA J-GLOBAL knowledge

著者
木村 考宏 川村 隆浩 渡邊 勝太郎 松本 尚也 佐藤 智宣 櫛田 達矢 松邑 勝治
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.N-F73_1-12, 2016-03-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

In order to develop innovative solutions in science and technology, Japan Science and Technology Agency (JST) has built J-GLOBAL knowledge (JGk), which provides papers, patents, researchers' information, technological thesaurus, and scientific data as Linked Data, which have been accumulated by JST since 1957. The total size of all datasets is about 15.7 billion triples, and the JGk website provides a SPARQL endpoint to access part of the datasets. This paper describes several issues on schema design to construct a large-scale Linked Data, and construction methods, especially for linking to external datasets, such as DBpedia Japanese. Finally, we describe performance problems and the future works.
著者
本間 博臣 渡邊 彩 竹村 栄毅
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.137-141, 2013-06-10 (Released:2013-08-26)
参考文献数
7

30歳女性.慢性扁桃炎に対し全身麻酔下に両口蓋扁桃摘出術を施行.術後7日目に術後出血を認めた.局所麻酔下,全身麻酔下に止血操作を繰り返すも止血が得られなかった.持続する出血の原因精査を行うも原因が判明せず数ヵ月が経過している.状況から虚偽性障害が考えられ,自傷行為を行っていた可能性があるが証拠はつかめていない.術後8ヵ月近経過した現在もなお出血が続いており毎日外来通院している.
著者
奥田 和子 渡邊 裕季子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.130-135, 1991-05-20

4種類の箸,普通(20.2cm),短い(16.5cm),長い(23.5cm),特注品(21.5cm)を用いて女子大生に太巻き寿司を食べてもらい,箸の使い易さについて5項目について5段階評価してもらった。<箸の持ち易さ>,<寿司の持ち易さ>,<海苔の切り易さ><具のつかみ易さ>,<寿司の食べ易さ>のすべての項目において,普通の長さの箸の方が短い箸または長い箸よりも高い評価であった。普通の長さの箸の総得点に比べて短い箸では約22〜51%,長い箸では約9〜55%低かった。また,普通の箸と特注品(手の長さの1.25告)では,特注品の方が使い易いという評価のものが47%あり,総得点でも普通の箸よりも約6〜46%高かった。短いおよび長い箸はともに使いにくいことがわかったので,手にかかる負担も大きいのではないかと考えてポリグラフを用いて筋活動量を測定した結果,母指内転筋,短母指外転筋ともに筋活動量が大きい傾向がみられた。手の長さと身長との間には,高度に有意な相関が得られた。外食化の傾向が高まるなかで,女子大生にとっては,食べ易さの面からは長い箸も短い箸も好ましくない。また高級化志向のために長い箸を用いることは,森林資源の有効利用の面からも得策とはいえない。
著者
渡邊 純一郎 藤田 真理奈 矢野 和男 金坂 秀雄 長谷川 智之
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1470-1479, 2013-04-15

組織の生産性をいかにして向上させるかということは,リーダやマネージャにとって大きな関心事である.しかしながら,生産性向上に向けたこれまでの施策は,マネージャの経験や勘など定性的な評価に基づくものが主であった.我々は,ウェアラブルセンサを用いて物理的な人間行動を長期的に計測し,身体的な動きの度合いである活発度や対面コミュニケーションと生産性との関係を定量的に評価した.アウトバウンド型コールセンタにおいて受注率に影響を与える要因を調べた結果,休憩中の職場の活発度と受注率が相関することが分かった.両者の因果関係を明らかにするために少人数のチームごとに休憩時間を合わせる施策を行った結果,休憩中の対面コミュニケーションに起因するチームの活発度が生産性に影響することが分かった.本研究の結果は,センサにより職場の活発度を定量的に計測しマネジメントすることにより,生産性を向上させられる可能性を示唆する.
著者
中井 滋 鈴木 一之 政金 生人 和田 篤志 伊丹 儀友 尾形 聡 木全 直樹 重松 隆 篠田 俊雄 庄司 哲雄 谷口 正智 土田 健司 中元 秀友 西 慎一 西 裕志 橋本 整司 長谷川 毅 花房 規男 濱野 高行 藤井 直彦 丸林 誠二 守田 治 山縣 邦弘 若井 建志 渡邊 有三 井関 邦敏 椿原 美治
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.1-31, 2003-01-28
被引用文献数
34 5

2008年末の統計調査は全国の4,124施設を対象に実施され,4,081施設(99.0%)から回答を回収した.2008年末のわが国の透析人口は283,421人であり,昨年末に比べて8,179名(3.0%)の増加であった.人口100万人あたりの患者数は2,220人である.2007年末から2008年末までの1年間の粗死亡率は9.8%であった.透析導入症例の平均年齢は67.2歳,透析人口全体の平均年齢は65.3歳であった.透析導入症例の原疾患ごとのパーセンテージでは,糖尿病性腎症が43.3%,慢性糸球体腎炎は22.8%であった.2008年に透析液細菌数測定を行った施設の52.0%において透析液細菌数測定のための透析液サンプル量は10 mL以上確保されていた.施設血液透析患者の治療条件では,全体の95.4%は週3回治療を受けており,1回治療時間の平均は3.92(±0.53;s.d.以下略)時間であった.血流量の平均値は197(±31)mL/分,透析液流量の平均値は487(±33)mL/分であった.ダイアライザではpolysulfone(PS)膜使用患者が50.7%と最も多く,膜面積平均は1.63(±0.35)m<SUP>2</SUP>であった.ダイアライザ機能分類ではIV型ダイアライザを使用している患者が80.3%と最も多かった.体外循環を用いた血液浄化療法を施行されている患者の治療前各種電解質濃度平均値は以下のようであった;血清ナトリウム濃度138.8(±3.3)mEq/L,血清カリウム濃度4.96(±0.81)mEq/L,血清クロール濃度102.1(±3.1)mEq/L,pH 7.35(±0.05),HCO<SUB>3</SUB><SUP>-</SUP>濃度20.7(±3.0)mEq/L.施設血液透析患者のバスキュラーアクセス種類では,自己血管動静脈瘻が89.7%,人工血管動静脈瘻は7.1%を占めていた.2007年1年間のHCV抗体陽性化率は1.04%であり,透析歴20年以上の患者のHCV抗体陽性化率は極めて高かった.また,透析前血清クレアチニン濃度,血清アルブミン濃度,血清総コレステロール濃度,かつまたは,body mass indexが低い患者でHCV抗体陽性化リスクは高かった.
著者
渡邊 隆弘 清田 陽司 田辺 浩介
出版者
京都大学図書館機構
巻号頁・発行日
2009-11-27

会期・会場: 2009年11月27日(金) 13:30-16:50 : 京都大学人間・環境学研究科棟地下大講義室 ; 主催: 京都大学図書館機構. 共催: 国立大学図書館協会近畿地区協会. 共催: 大学図書館近畿イニシアティブ.
著者
中島 幸平 岡田 啓 間瀬 憲一 佐々木 武彦 渡邊 一弘 板倉 英三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AN, アドホックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.454, pp.109-114, 2011-02-28

IEEE 802.11n無線LANはチャネルボンディング機能を有しており,通信帯域を20MHzもしくは40MHzに設定することができる.また,2.4GHz帯,5GHz帯の2つの周波数帯をサポートしているため,無線メッシュネットワークを構成する場合,利用状況に応じてこれらの機能を使い分けることにより効率的な伝送を可能にできると考えられる.本稿では,屋内実験により2.4GHz帯と5GHz帯におけるIEEE 802.11n無線LANのスループット評価を行い,比較的チャネルに空きがある5GHz帯利用の有効性を示す.また,新潟大学屋外テストベッドを用いて2.4GHz帯におけるマルチホップ通信時のチャネル利用についての検討を行い,40MHzの周波数帯域を使用してマルチホップ通信をする場合,チャネルボンディング機能を使用して通信するよりも,20MHzのチャネルを複数割り当てた方が,高いスループットが得られることを確認する.
著者
兒玉 英也 篠原 ひとみ 志賀 くに子 渡邊 美奈子
出版者
秋田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

妊娠末期の妊婦の定常状態の自律神経活動と妊婦のQOL(睡眠、メンタルヘルス、疲労感)との関係を調査したパイロットスタディの結果、睡眠の満足度と有意な関係が認められた。そこで160例の妊婦を対象とし、睡眠障害と安静時の心拍変動との関係を調査したところ、習慣的にいびきをかく妊婦の自律神経活動は交感神経優位にあると考えられた。64例の妊婦の夜間の動脈血酸素飽和度のモニタリングを行い心拍変動との関係を調査したところ、夜間に重度の低酸素症を経験した妊婦において副交感神経活動の減弱が認められた。妊婦の自律神経活動には潜在的な睡眠時無呼吸の影響が考えられ、看護介入を考慮する場合には考慮する必要がある。
著者
鍵谷 龍樹 白川 由貴 土斐崎 龍一 渡邊 淳司 丸谷 和史 河邉 隆寛 坂本 真樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では,粘性情報を持つ動画・静止画がどのようなオノマトペの音韻によって表されるかを調べ,粘性に関連する運動情報、形態情報に特徴的な音韻を特定した.その結果を利用することで粘性を表す映像を対象とし,「ドロドロした動画を欲しい」という直観的な要望を叶える粘性映像推奨システムを実現可能である.
著者
渡邊 要
出版者
誠文堂新光社
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.7, pp.296-301, 1950-07-01

わが國はおおむね高温度多濕であるから蒸暑い.われわれの身體に及ぼす暑さ寒さの感じは單に氣温ばかりではない.相對濕度や風の強さなどの綜合された體感による.各地の體感が違えば家の建方も地方によつて當然異るべきである.こういう意味で建築は地方的特性をもつたものが合理的である.この小文はそのために必要な建築氣候區分とくに蒸暑を對照とした夏の氣候區についてのぺ,さらに防暑對策について述べたものでさる.