著者
堀山 健治 田中 豊穂 中川 武夫 林 邦夫 伊保 清次
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.175-183, 1988
被引用文献数
2

This study was planned to to compare the hearing level of Kendo-Players with that of non-Kendo-Players to make clear whether or not long term practice of Kendo causes hearing loss. Pure-tone audiometry by air conduction was applied to 172 Kendo-Players and 76 non-Kendo-Players with an audiometer (Audiometer AA-69, Audiogram Recorder RE-05, Soundproof Room AT-45, Rion, Japan). Among them, the following cases were excluded from the analysis. 1) Cases who have had medication against tuberculosis. 2) Cases with perforation in the tympanic membranes. 3) Cases with occupational experience of more than a year in noise nuisance. 4) Cases with experience of head phone listening for more than one hour a day, twice a week for at least one year. The thresholds of hearing between 149 Kendo-Players (cases, age: 19-76) and 44 non Kendo-Players (controls' age: 20_78) were analysed to compare mean hearing thresholds between the age groups, and to examine covariance adjusted with age. The dose-response relationship was examined by the partial correlation coefficients controlled by age between the thresholds of hearing and the length of Kendo experience (year) or the total experience hours of Kendo (hour). The rusults showed that the hearing loss of Kendo-players was greater than non-Kendo players, especially at the frequency of 4000 and 8000 Hz in the age group of 30-59 years old. It is supposed that long term practice of Kendo may cause hearing loss. Further study, however, will be needed to re-examine the dose-response relactionship with more carefully selected samples for the epidemiological survey in the future.
著者
櫻井 俊一 田中 正晴
出版者
日経BP
雑誌
日経ニューメディア = Nikkei new media (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1665, pp.6-8, 2019-07-15

IoT、ケーブルテレビ ジュピターテレコム(J:COM)は2019年6月5日に、ホームIoTサービス「J:COM HOME」の発表を行った。既にJ:COM 東京の東エリアやJ:COM大阪で開始し、その他エリアも8月以降順次提供開始を予定する。同サービスの開発に当たった櫻井俊一氏(執行…
著者
田中 吉廣 実近 憲昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.712-713, 1990-03-14

Common ESP(CESP)は、AI言語研究所で研究開発している実用的AIプログラミング言語である。この言語は、論理型とオブジェクト指向型を融合しており、汎用ワークステーション等で稼働する。1988年度は、言語の基本部分を枠組みとしたエミュレータ方式の暫定版CESPを作成した。1989年度は、この暫定版の機能拡張と操作性改善を行ない、マシン語生成方式の基本仕様版CESPを完成させようとしている。本稿では、この基本仕様版CESPの言語仕様と処理系の概要について述べる。
著者
小田 桂吾 斉藤 秀之 沼宮内 華子 金森 毅繁 糸賀 美穂 田中 利和 小関 迪
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.491-491, 2003

【はじめに】格闘技は古代から世界各地に様々な民族の文化を反映し存在している。しかし1993年、アメリカでルールの制約がほとんどないUltimate Fighting Championshipが開催され、世界的に総合格闘技という概念の新たな競技が盛んになっており、日本でもPRIDE,修斗,パンクラスなどの興行が人気を集めている。今回総合格闘技の選手の障害,外傷に関する調査をしたのでここに報告する。【対象】プロの総合格闘技選手11名,平均年齢25.7±3歳,平均身長171.6±6cm,平均体重74.1±12kgで全員男性であった。【方法】個別にアンケートにてコンディション,外傷,障害に関する調査を実施した。【結果】対象者の練習頻度は週5.5回、練習時間は2.9時間であった。対象者全員が今までに何らかの外傷,障害を経験していた。複数回答による疾患部位は耳介(カリフラワー状耳),肩関節,腰部,肘関節が8件と最も多く以下、頸部,手指(7件),下腿(すね),足関節,足指(6件),膝関節,鼻,(5件)手関節(4件),顔面,股関節(3件),頭部,上腕,前腕,胸部,大腿部,ハムストリングス(2件)であった。医療機関で確定診断を受けたものについては腰椎分離症,鼻骨折(3件),頚椎捻挫,膝半月板損傷,膝靭帯損傷,肩関節脱臼,足関節捻挫,足関節骨折(2件),手関節脱臼,手関節骨折,肘靭帯損傷,頚椎ヘルニア,腰椎椎間板ヘルニア,肘関節脱臼,大腿肉離れ,足指骨折(1件)等であった。受傷後入院が必要であった選手は3名、手術を行った選手は2名であった。また受傷後の経過として疾患部位の痛みが残存,慢性化しているが59.3%、完治したのが40.7%であったが現在、医療機関でリハビリテーションを行っている選手はいなかった。【考察】総合格闘技は基本的に「目潰し」「噛みつき」「金的攻撃」が禁止され、投げ技,打撃技(パンチ,キック),関節技,締め技の全てが認められている。関節技を例にとれば選手は対戦相手の正常可動域を越えるように技を仕掛けようとする。すなわち外傷,障害を防ぐのは不可能に近い状態である。実際の試合で決まり手となるのは打撃によるKOを除くと、チョークスリーパー(裸締め),腕ひしぎ十字固め,三角締め,足首固め等が多く、疾患部位にダメージを受けやすい傾向にあると考えられる。またグランドでの攻防ではマウント,ガードポジションというポジショニングが重要になってくるが、これは頸部,腰部に対するストレスがかかると考えられる。今回の調査で選手は疾患部位のリハビリテーションをほとんど行っておらず、慢性的な痛みを抱えながら試合に臨んでいると考えられる。競技能力を高める意味でも今後選手の状態に合わせたアスレティックリハビリテーション及びトレーニングの指導が必要であると考えられる。
著者
田中,享
出版者
日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, 2015-01-25

光合成細菌変異株R. sphaeroides CR-720株は,前駆体として50mMグルコース,60mMグリシン,ALA脱水酵素阻害剤として5mMレブリン酸および5g/L酵母エキス存在下,3L発酵槽でALAを生産させたところ,ALA生産に伴って増加する未知のアミノ酸を検出した.未知のアミノ酸は5-アミノ-4-ヒドロキシ吉草酸(AHVA)と同定した.CR-720株は培養温度32℃条件下でALAを41mM生産したときAHVAを2.9mM生産した.光学異性体分離カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーにより,CR-720株は(S)-(+)-AHVAを特異的に生産していることを確認した.培養温度を検討した結果,28℃でALAを44mM生産したとき,AHVA生産量は1.1mMであった.さらにALA生産の培地を改良し,5kL発酵槽を用いて培養温度28℃および通気速度0.02vvm一定条件下で攪拌速度を調節し溶存酸素濃度を0.5mg/L以下に制御した結果,最終的にCR-720株によるAHVAの生成を1.9mMに抑制でき,ALAが72mM生産され,生産速度として1.4から1.5mM/hを得た.
著者
田中 一男 松永 和之 堀 滋樹
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.3, pp.890-896, 2004 (Released:2004-06-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1

This paper presents electroencephalogram-based control of a mobile robot. The control purpose is to achieve direction control of a mobile robot only by electroencephalogram. We develop an algorithm for detecting direction thinking (‘going left’ or ‘going right’) and apply it to direction control of a mobile robot. The detecting algorithm is based on time-frequency domain analysis using continuous wavelet transformation. Our experimental results demonstrate the possibility of achieving direction control of a mobile robot only by electroencephalogram.
著者
辻 義之 田中 宏彦 大野 哲靖
出版者
プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 = Journal of plasma and fusion research (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.85, no.9, pp.620-630, 2009-09-25
参考文献数
17

本章では,計測された時系列データの変動特性を解析するための基本的なツールであるフーリエ変換によるスペクトル解析の基礎について説明する.実験データにスペクトル解析を適用する際に留意すべき点を明らかにする.また相関関数とスペクトルの関係について解説し,スペクトルの理解に資する.クロススペクトルやバイスペクトルなど,さらに進んだ解析手法についても概説する.説明した手法を実際のプラズマ揺動データに適用し,得られた解析結果に対して解釈を与える.
著者
谷本 潤 萩島 理 田中 尉貴
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.74, no.640, pp.753-757, 2009-06-30 (Released:2010-01-18)
参考文献数
13
被引用文献数
1

An improved cellular automaton model based on Yanagisawa & Tomoeda , Nishinari (2007) was established, where both Static Floor Field and collision effect were considered. Several model parameters were carefully determined by going through a turning process based on experimental data provided by other previous studies. Both results by simulation based on the model and analytical approach derived from the so-called Mean-Field Approximation proved that the outflow rate from an evacuation exit, usually estimated by the so-called flow coefficient, can be improved by putting appropriate obstacles in front of the exit. This is because the appropriate allocation of obstacles can deflate collision probability at the exit by increasing collisions around the obstacles before the exit.
著者
田中 成省
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1371, pp.56-61, 2006-12-18

細い腕で赤ちゃんの人形を抱きながら、こわごわと沐浴させる看護師姿の女の子。「放水、始め!」の号令で背筋を伸ばし、放水管を握る消防服姿の男の子。どちらも眼差しは真剣。そして楽しそうだ。子供の多い施設にありがちな、泣き声も皆無に近い——。 今年10月、東京都江東区に開業した「キッザニア東京」は、子供を対象にした職業体験型のテーマパークだ。
著者
田中 卓也
雑誌
環境と経営 : 静岡産業大学論集 = Environment and management : Journal of Shizuoka Sangyo University
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.47-54, 2019-12-01

本研究では、芸能雑誌『明星』(集英社)を取り上げ、多くの女性ファンの心をつかむことに成功した男性アイドルについてとりあげ、男性アイドル観がどのように形成されたのかについて考察・検討を試みるものである。また男性アイドルが、「スポーツ」と「恋愛」について、どのように結びついていくことになったのかについて見出すものである。 1960年代初頭にジャニー喜多川が手掛けた4人組グループの「ジャニーズ」が「野球」を通じて交流した若い青年が最初のジャニーズタレントになって以降、現在に至るまで、多くのタレントを排出した。彼らは「野球」をはじめ、様々なスポーツと関わるなかで、若い女性から人気を博すことになった。女性にとっての男性アイドル観は、「新御三家」に始まり、「たのきんトリオ」の登場で形成されはじめ、「SMAP」に至るまで以後多くの女性から愛される(恋愛対象としての)存在になっていった。『明星』誌は、スポーツと恋愛が女性ファンと結びつける装置としての機能を有した。
著者
橋本 留緒 田中 ひかる 宮田 尚美
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.153-159, 2021-03-31 (Released:2021-04-28)
参考文献数
8
著者
山方 優子 田中 佑樹 平田 岳史
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

海洋環境において海水に含まれる鉄は非常に微量であるため、本研究では、鉄濃度情報に代えて鉄の同位体比情報(56-Fe/54-Fe, 57-Fe/54-Fe)を用いることで海洋生物の鉄代謝効率および海洋環境中の生物学的鉄循環に関する知見を引き出す。陸上動植物中では、栄養段階に応じて鉄同位体比が系統的に変化する(Walczyk and Blanckenburg,2002,2005)のに対し、海洋生物では、陸上生物と比較して大きく変化しないことが報告されている(Jong et al., 2007; Bergquist and Boyle, 2006; Walczyk and Blanckenburg, 2002)。そこで本研究では、これまでに測定されてこなかった高栄養段階に位置し、かつ鉄の局所的な酸化・還元の影響を受けない遠洋性の生物から鉄安定同位体比を分析した。分析対象とした試料は、カズハゴンドウ、マカジキ、ビンナガ、メバチの血液、筋肉、肝臓である。本発表では、分析結果を発表する。
著者
藤田 有紀 和田 簡一郎 浅利 享 田中 直 熊谷 玄太郎 石橋 恭之
出版者
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
雑誌
Journal of Spine Research (ISSN:18847137)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, pp.1296-1302, 2020-11-20 (Released:2020-11-20)
参考文献数
14

思春期特発性側弯症(I群)62名,非特発性側弯症(N群)34名を対象に,Cobb角,骨密度,骨代謝マーカーを測定・比較しCobb角に関連する因子を検討した.Cobb角は両群ともに腰椎BMDと負の相関を,I群では骨代謝マーカーと正の相関を認めた.側弯症の進行に骨量減少・高回転型骨代謝の関与が示唆され,今後縦断研究によりこれらが進行予測に有用かを検討したい.
著者
堀井 隆行 相澤 里菜 福山 貴昭 宮田 淳嗣 川添 敏弘 植竹 勝治 田中 智夫
出版者
Japanese Society for Animal Behaviour and Management
雑誌
動物の行動と管理学会誌 (ISSN:24350397)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-11, 2021-03-25 (Released:2021-06-09)
参考文献数
21

本研究では、愛着対象である飼い主の体臭が、飼い主との分離状態のイヌの行動に及ぼす影響を調べることを目的とした。健康で分離不安の既往歴のない一般家庭犬12頭を供試した。イヌに提示するニオイとして飼い主の靴下(愛着対象の体臭付着物)、牛干し肉(興味を示しやすいニオイ)、ラベンダー精油(リラクゼーション効果が報告されている芳香物質)、Control(コットンのみ)という4種類のニオイ刺激を選定した。各ニオイ刺激は、クッションカバーの裏側のポケットに入れて、サークル内でイヌに30分間提示した。このとき、実験室内にはイヌのみを残し、イヌの行動反応はビデオカメラで撮影した。ニオイ刺激の提示は、連続的に繰り返したが、4×4ラテン方格法を用いて提示順の影響を考慮した。飼い主の靴下に対する探査時間の長さは、ラベンダー精油よりも有意(P < 0.05)に長かった。Controlとの差は有意ではないものの、約半数のイヌがControlの倍以上の時間を飼い主の靴下の探査に費やしており、そのような個体は飼い主の靴下に付着した汗のニオイに対してより強い興味を示したと考えられる。また、飼い主の靴下を長く嗅ぐ個体は、ニオイ(クッション)周囲での伏臥・横臥位休息も長い(rs=0.661、P < 0.05)ことから、そのような個体は飼い主の体臭付着物に対して飼い主の代替として近接性を維持する愛着行動を示した可能性が考えられた。しかし、飼い主との分離に伴う発声の抑制作用については明確ではなかった。