著者
犬飼 望 田中 伸治 中村 文彦 有吉 亮 三浦 詩乃 小根山 裕之 柳原 正実
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.I_1327-I_1338, 2018 (Released:2019-01-10)
参考文献数
17

交差点の平面幾何構造と交通制御を工夫し,右折車と対向直進車の交錯を減らすAlternative Intersections(以下,AI)と呼ばれる新しい交差点概念が海外にて提案されている.本研究ではAIが我が国でも交通制御の選択肢の1つになり得るという仮説のもと,適用に向けた知見を得ることを目的とする.日本に存在する交差点からAIの適用可能性があると考えられる交差点を選定し,観測データを基本入力値としたシミュレーションを用いてAIを仮想再現し,交差点処理性能評価を行った.また,従来型交差点と構造が大きく異なるAIを日本人ドライバーが迷いや違和感なく運転できるかどうかドライビングシミュレータを用いて検証した.その結果,我が国におけるAIの適用領域の目安を示し,日本人ドライバーにとってAIは工夫次第で受容性があることを明らかにした.
著者
田中 純一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.140, no.5, pp.291-292, 2020-05-01 (Released:2020-05-01)
参考文献数
4

1.はじめに我が国の社会課題の一つである少子高齢化に伴う労働力不足は,喫緊の課題である。我が国産業の競争力強化のためには,IoTや人工知能などを活用した「生産性革命」が必要である(1)。この「生産性革命」を実現する手段として,産業分野においてIoTを活用した生産効率向上や,
著者
田中 唯太 小倉 加奈代 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
インタラクション2012論文集 (情報処理学会シンポジウムシリーズ) (ISSN:13440640)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.917-922, 2012-03-17

食卓で共有されている大皿料理から料理を取るとき,共食者間でのインタラクションが期待されるが,大皿料理が持つコミュニケーション活性化機能が十分発揮される形で共有されていない為に,大皿料理を介したインタラクションは限定的である.本研究では,お酒の「お酌」行為に注目し,お酌が持つコミュニケーション機能を「自分の皿に料理を取ることを禁止する」という手法を用いて大皿料理に持ち込む.提案した手法の妥当性を検証しつつ,食卓コミュニケーション支援メディアGiantCutleryの実装を行い,食卓で用いることで初期的な評価実験を行った. : It is expected that interactions among tablemates arise when tey dish out foods from a platter at a dinner time. However, the interactions are actually restricted because the platter's potential of vitalizing dinner-table communications is not effectively exploited. We focus on "Oshaku", a Japanese habit: the tablemates pour the platters at a dinner time. This paper investigates whether Oshaku behavior can be incorporated into the platter. Inaddition, we developed GiantCutley, which is a support medium for dining-table communications. We report results of apilot study for estimating effectiveness of GiantCutlery.
著者
Phan Huy Le 田代 真一 湯地 敏史 房野 俊夫 鎌田 憲嗣 田中 学
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会全国大会講演概要
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.376-377, 2017

In this presentation, oxide layer removal process in EP period of AC TIG welding is observed by the high-speed camera. From this experiment, the distribution and velocity of cathode spot are reported.
著者
田中 英高 寺島 繁典 竹中 義人 永井 章 Borres Magnus
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.293-300, 2002-05-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
10

近年,未成年者の凶悪犯罪が注目を集めているが,その一方で子どもの自殺の増加も大きな社会問題となっている.われわれは日本とスウェーデンの公立小中学校において,心身医学的健康調査を実施した結果,日本の子どもは精神的身体的により脆弱で,疲弊していると結論づけた.その調査の中で,死にたいと思っている子どもはスウェーデンより日本で多いことを報告した.本研究では,自殺願望の心理社会的背景について前回の調査結果をさらに解析した.大阪府下公立小学校4年生〜中学校3年生(男子375名,女子367名)を対象に,新しく作成した質問紙法による健康調査を実施した.質問項目は,身体愁訴10項目,精神愁訴12項目,その他心理社会的因子30項目から成る.「わたしは,よく死にたいと思う」の質問項目に対し,「はい」「ときどき」「いいえ」の3件法で回答を得た.また「わたしは,カッとしやすい」の質問項目に対しても同様に行った.日本の小学生,中学生の「はい」の回答率はそれぞれ3.3%,6.9%,「ときどき」は12.5%,14.9%であった.一方,スウェーデンでの「はい」の回答率はおのおの1.9%,2.8%と日本に比べて有意に低かった.stepwise回帰分析からみた「わたしは,よく死にたいと思う」に関連する心理社会的因子の第1位は,日本では「自分のことで両親がよくけんかをする」であった.一方,スウェーデンでは「自分に満足していない」であり,日本と異なった結果であった.文部科学省の調査によると,日本の子どもの自殺の原因を家庭不和が第1と推定しており,今回の一般小中学生を対象とした調査結果と一致した.親が子どもを一入の人間として,いかに育んでいかねばならないのか,日本人は改めて考え直す必要があろう.
著者
田中 榮一
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.25-39, 1984-08-10 (Released:2017-08-01)

国語教育の一環としての、文学教育における「読み」や教材研究・教材分析はどうあったらより妥当であるのかという観点に立ち、その一例として、かつてかならずしも妥当な扱われ方をしなかった「野ばら」(小川未明)に即して、その読み・分析について私見をこころみてみた。そこにおいて、その作品の有する特質に即した読みや分析をほどこすことが大切であること、それにより、見落しがちな新たな意味の発見や、より深くより妥当な読み(学習)の成立が期待できること、作者や周辺の資料の援用も時によっては必要であり効果を挙げうること、等にふれた。
著者
松田 千登勢 山地 佳代 佐藤 淑子 小川 宣子 田中 真佐恵 吉井 輝子
雑誌
摂南大学看護学研究 = Setsunan University Nursing Research (ISSN:2187624X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-9, 2020-03-31

特別養護老人ホーム(以下、特養)の看護師を対象とした感染管理教育プログラムを実施し、検討することを目的とした。教育プログラムの内容は1回の講義と4回のグループワーク研修(以下、GW)で構成した。講義を受講した37名の看護師のうち5名がGWに参加し、自施設における感染管理の課題と改善に向けた取り組みを考案し、実践した。参加者へのアンケートとGWを通して抽出した感染管理の課題とその取り組みの記録から、教育プログラムを検討した。その結果、講義に対してほとんどの参加者が日程や場所の設定はよいと答え、内容はわかりやすいと答えていた。GW研修参加者が挙げた施設の感染管理の課題は、「感染対策委員会が単独でない」、「スタッフの手洗いなどの徹底ができていない」、「排泄援助における感染管理が十分でない」などであった。改善に向けた取り組みには、手洗いを確認するための機器を借りてチェックするなど、他施設の取り組みを参考にした具体的な対応がみられた。教育プログラムでは、GWを通して参加者が自施設の状況を語る中で新たな課題を見出し、取り組みに対して他の参加者や感染看護の研究者から根拠に基づくアドバイスをもらうことで対応の方向性を見出すことができたと考える。
著者
田中 正明 小鹿 亨
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学環境情報論集 (ISSN:13444883)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-9, 2007 (Released:2019-12-01)

A rare species of Genus Latonopsis, Latonopsis kokuboi KADOTA, 1961,collected from Lake Kejou-numa, on August 30, 2006 was studied. Female : Body outline widely oval, translucent, yellowish in colour. Body length 0.9〜1.0 mm. First antennae 2-jointed, the terminal joint 4 times as long as the proximal joint, forming long slender flagellum. Antennal seatae 4-7/0-1-4. Postabdomen varies from 8〜11 anal denticles on each side. Male: unknown.
著者
田中 健太 星野 雄二郎 本田 清
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.49-53, 2020-01-20 (Released:2020-03-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1 4

高い酸化力を有するチオキサンチリウム有機色素の分子設計と合成法を確立し,それを光増感剤とする緑色光照射下フォトレドックス触媒反応への応用に成功した。とくに既存の有機フォトレドックス触媒では効率的に反応が進行しないラジカルカチオンDiels-Alder反応やoxa-[4+2]環化付加反応へと適用することが可能であり,わずか0.01当量のチオキサンチリウム触媒を用いて目的とする環化付加体を高収率で得ることに成功した。チオキサンチリウム触媒の高い酸化力がこれらの反応の進行を促進したと考えられ,緑色光を光源とした新たな有機合成反応への応用が期待される。
著者
田中 健太 星野 雄二郎 本田 清
出版者
公益社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.1341-1351, 2018-12-01 (Released:2018-12-12)
参考文献数
104
被引用文献数
6 8

Condensed oxygen-heteropolycyclic compounds are one of attractive synthetic targets in organic synthetic chemistry. Among these useful compounds, chromenes and benzofurans are important structural motifs, which are found in a wide range of biologically active compounds and photochemical materials. Therefore, a number of research groups have developed methodologies to synthesize these compounds. ortho-Quinone methides are key reactive intermediates with a wide range of applications in organic synthesis. In this account, our recent research on acid-promoted inverse-electron-demand [4+2] cycloaddition reaction of electron-rich arylalkynes with ortho-quinone methides is described. This reaction can be applied to a variety of arylalkynes, affording high regioselective cycloadducts. The present reactions provide versatile access to functionalized multi-substituted chromenes and benzofurans, that would be a useful tool for the synthesis of biologically and photochemically active molecules.
著者
田中 正克 佐藤 誠 野村 健 安孫子 信明 鈴村 高幸 山下 環
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 2010 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
pp.15-9-1-_15-9-2_, 2010-08-31 (Released:2017-05-24)

Toward the closedown of terrestrial analogue TV broadcast on 24th July 2011, the construction of the terrestrial digital broadcasting relay stations is becoming the final stage, and it is still necessary for its costs to reduce further. As for mini-transmitting system, we are promoting the low-cost type using a gap filler system. However, there are many mini-transmitting stations that should keep frequency precision to avoid SFN interference between the other stations. So, we could not adopt conventional gap filler system, because it has only a crystal oscillator or an OCXO oscillator. Therefore we developed a gap filler system to report here, which can input 10MHz signal from an outside standard oscillator.
著者
山中 勤 田中 正 浅沼 順 濱田 洋平 YAMANAKA Tsutomu TANAKA Tadashi ASANUMA Jun HAMADA Yohei
出版者
Terrestrial Environment Research Center, the University of Tsukuba
雑誌
筑波大学陸域環境研究センター報告 = Bulletin of the Terrestrial Environment Research Center,the University of Tsukuba (ISSN:13463381)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.51-59, 2003-10

Water levels were measured for 34 wells in the Nasu Fan, Tochigi prefecture, in the end of October, 2002. Water quality of groundwater (34 samples), river water (6 samples) and spring water (3 samples) were also analyzed. Local relief of groundwater table is considerably low, and the typical value of its gradient is approximately 1/100. At an elevation between 220m and 250m, groundwater table approaches to the ground surface. Revival of interrupted stream of the Sabi River and the Houki River can recharge groundwater. These facts indicate that there is active interaction between groundwater and surface streams. Groundwater level fell over most part of the fan in recent 10 years. The maximum reduction of the groundwater level exceeds 3m. Increase in electric conductivity of groundwater was detected in some areas including urban areas.
著者
山田 博胤 田中 秀和 宮原 俊介 尾形 竜郎 楠瀬 賢也 西尾 進 鳥居 裕太 平田 有紀奈 大北 裕 佐田 政隆
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.581-586, 2016 (Released:2016-07-19)
参考文献数
16

症例は,46歳男性,循環器内科医師,主訴は左足関節内果部と上腕の疼痛である.僧帽弁逸脱症による僧帽弁逆流と発作性心房細動の既往がある.足関節の疼痛は蜂窩織炎を疑って,血液検査と表在エコー図検査を行った.疼痛部は皮下浮腫が著明であったが,軟部組織の血流シグナルが乏しく,後脛骨動脈の血管壁を主体とした炎症と,同動脈の閉塞が確認された.一方,左手関節近位の尺骨動脈は逆行性血流を示しており,左尺骨動脈分岐部直後で閉塞していた.これらの所見から多発性血管閉塞性動脈炎と診断し,その原因究明のために直ちに心エコー図検査を施行した.その結果,僧帽弁に可動性を有する棍棒状の異常構造物を認め,僧帽弁逆流は高度に増悪しており,感染性心内膜炎と診断された.頭部MRI検査で異常を認めなかったため,外科的加療(疣腫摘除術,僧帽弁形成術,左房縫縮術,左心耳閉鎖術,Maze手術)が行われた.血液培養は陰性であったが,摘出した疣腫の培養からStaphylococcus warneriが同定された.Staphylococcus warneriは皮膚常在菌であり,本病原体による自己弁の感染性心内膜炎は報告が少ない.術後の経過は良好であり,抗生剤を6週間静脈投与した後に社会復帰した.患者が循環器内科医であり,自身の足関節および上腕の疼痛を契機に,表在エコー図検査と心エコー図検査を用いることで,感染性心内膜炎を迅速に診断した稀有な症例であり,かつ,感染性心内膜炎の起炎菌としては稀なStaphylococcus warneriが同定されたので,文献的な考察を加えて報告する.
著者
吉村 理 前島 洋 小林 隆司 峯松 亮 佐々木 久登 田中 幸子 金村 尚彦 白濱 勲二 上田 健人 上田 千絵 渡辺 誠 矢田 かおり 宮本 英高 森山 英樹 加藤 浩 河元 岩男
出版者
広島大学大学院保健学研究科
雑誌
広島大学保健学ジャーナル (ISSN:13477323)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.73-77, 2001

頚髄損傷の評価では,頚髄の損傷の程度と損傷高位が重要である.米国脊髄損傷協会は,脊髄損傷の障害の評価法を発表し,脊髄損傷の神経学的および機能的分類のための国際基準として現在国際的に使用されている.しかし可能性に挑戦するリハビリテーションとしては,より詳細な高位分類が必要である.Zancolli分類は頚髄損傷四肢麻痺の上肢機能を細かく分類し,リハビリテーションからみても車椅子ADLが自立する可能性のあるC6を細かく分けているのは有用である.しかしマット上基本動作,移乗・移動などの動作が自立するか否かの判断に重要な肩甲帯筋群の評価がない.従来肘伸展筋である上腕三頭筋はC7髄節筋であるが,Zancolli分類ではC6髄節残存群のサブグループとしているのは混乱をまねく.そこでZancolli分類を改良し,損傷高位別の機能到達目標を決定するための評価表を作成し,ADLが自立する可能性について検討した.改良Zancolli分類でみるとC6BⅡが車椅子ADL自立の境界レベルである.
著者
田中 英紀 都井 裕 前田 一成 酒井 貴洋
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第54回理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
pp.117, 2005 (Released:2005-04-08)

コンクリートの損傷破壊挙動に対し、Drucker-Pragerの降伏条件を用いた弾塑性損傷構成式を定式化し、2次元有限要素解析プログラムにインプリメントした。コンクリートの材料試験結果から構成式中のパラメータを決定し、コンクリート構造要素の破壊挙動の有限要素解析を実施した。さらに、解析結果と実験結果の対応について考察した。
著者
山﨑 薫 石神 優紀子 綿貫(吉澤) 仁美 奈良 一寛 池田 加奈 飛川 由梨枝 田中 友里恵
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成27年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.141, 2015 (Released:2015-08-24)

【目的】自然界には多くの有用微生物が存在し,近年,自家製の天然酵母を使用したパン作りが注目されている。そこで,自然豊かな本学町田校舎敷地内に生息する野草から野生酵母を採取することを目的とし,パン製作への応用を検討した。【方法】試料に本学の敷地内から採取した12種類の野草を用い,各試料を1.0%糖液に浸け,30℃で24~48時間培養後,普通ブイヨン寒天培地等にて培養,目視にて形状別にコロニーを釣菌し,液体培地に培養,酵母様の細菌が単一になるまで寒天培地から釣菌,液体培地への培養を繰り返し行い,目的の酵母を単離した。単一になった菌は形状や構造などを肉眼・顕微鏡観察,カタラーゼ活性試験等を行った。加えて,糖の資化性試験を行った。市販ドライイーストを比較対照のためにポジティブコントロールとして使用した。単離野生酵母を食品(パン)に応用するために,市販温州ミカンを活用した自家製天然酵母パンの製作方法を参考に,市販温州ミカン発酵液+ノアザミ酵母(本学敷地内より分離)発酵液を調整し,実際にパン製作をして市販ドライイーストで製作したパンと比較した。【結果】一試料から平均3~5種の形状が異なるコロニーを確認し,野草から7種の酵母様の細菌を採取した。糖資化性テストの結果,いずれも病原細菌ではないことが明らかになった。単離ノアザミ酵母発酵液に市販温州ミカン発酵液も併用した自家製天然酵母パン製作を行ったところ,発酵時間は市販ドライイーストを用いた場合の約3倍近くかかったが,ドライイースト利用時に劣らない発酵力が認められた。今後は単離した野生酵母のみにて,パン製作に必要な発酵力を持たせる条件を探索していく予定である。
著者
田中 晋 志垣 修介
出版者
The Japanese Society of Limnology
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.111-115, 1987-04-30 (Released:2009-11-13)
参考文献数
12
被引用文献数
2 3

The Japanese form of Daphnia obtusa Kurz, 1874 emend. Scourfield, 1942 is described. This taxon was recorded as a variety of D. pulex (De Geer) in Japan by UÉNO (1927), but has not been definitely described in the Japanese literature since SCOURFIELD's revision (1942). In Toyama Prefecture, D. obtusa occurs only in Yadoya-ike Pond, a small-shallow and turbid pond, from early March to early May.