著者
日暮 聡志 奈良 貴幸 松山 博昭 細谷 知広 門岡 幸男 加藤 健
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.75-80, 2012

近年,肝臓における脂肪蓄積は異所性脂肪として注目されており,MSに関連する病態の発症に深く関わることが知られている。一方,チーズがMSに対して保護的な作用を示すことが種々の研究により明らかになってきている。しかしながら,チーズが肝臓の脂質代謝に及ぼす影響についてはほとんど知られていない。そこで,市販のゴーダタイプのチーズを,高脂肪かつ高コレステロールの飼料を投与した脂肪肝のモデルであるラットに28日間経口摂取させ,肝臓での脂肪蓄積に及ぼす効果を調べた。その結果,チーズの摂取により血清コレステロール濃度が低下し,肝臓の重量やトリグリセリド量,コレステロール量が減少した。また,チーズの摂取により糞中の脂質排泄量が増加した。したがって,チーズを経口摂取することにより,高脂肪,高コレステロール摂取に起因する脂肪肝を予防することができる可能性が示唆された。
著者
細谷 誠
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2014-04-25

(1)PENDRED症候群特異的iPS細胞の樹立:PENDRED症候群患者3症例から採血を行い疾患特異的iPS細胞を樹立した(2)内耳PENDRIN陽性細胞の誘導法の確立:これまでに内耳PENDRIN陽性細胞の誘導方法は知られていなかった。今回、新規誘導法を樹立し、iPS細胞から内耳前駆細胞マーカー陽性細胞を経て内耳細胞特異的マーカーおよびPENDRED症候群の原因遺伝子であるPENDRINの発現を示す内耳PENDRIN陽性細胞の誘導法を確立した。誘導法の効率化も行いほぼ100%の細胞でPENDRINを発現する高効率誘導法の確立にも成功した。(3)疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞と、正常コントロールラインから誘導した内耳PENDRIN陽性細胞の細胞生物学的特性の比較:疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞と正常コントロールラインから誘導した内耳PENDRIN陽性細胞の細胞生物学的特性の比較を行い、ストレス脆弱性を疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞では示すことを発見した。(4)疾患iPS細胞におけるゲノム編集技術を用いた遺伝子変異修復:疾患iPS細胞に対してTALENを用いてゲノム編集(遺伝子修復)を行い、H723R homo 変異ラインにおいて、1アリルのみ正常化したラインおよび2アリルとも正常化されたラインの樹立に成功した。前述の疾患細胞由来の内耳細胞にのみみられるストレス脆弱性は遺伝子修復により軽減されることを確認した。(5)疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞におけるストレス脆弱性をターゲットとした薬剤スクリーニング系の構築とそれを利用した既存薬スクリーニングの実施:疾患細胞由来の内耳細胞にのみみられるストレス脆弱性を評価対象とし、既存薬スクリーニングを行いストレス脆弱性を軽減する薬剤の同定に成功。
著者
亀井 順二 北出 利勝 豊田 住江 河内 明 兵頭 正義 中野 良信 小野 克己 細谷 英吉
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.136-139, 1981-11-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
4

ハリの鎮痛効果を増強する物質とされるD-フェニルアラニン (D-phenylalanine) を, 抜歯術に前投薬として応用し, その効果を検討した。方法はハリ麻酔単独で行った対照群31例と, ハリ麻酔30分前にD-フェニルアラニンを, 前投薬した試験群9例の抜歯術におけるハリ麻酔効果を比較することにより行った。対照群, 試験群ともに, 抜去歯に合わせて選穴したツボに, 中国針を刺針してハリ麻酔器に接続し, 約30分の誘導時間を経て抜歯術を行った。そしてそのハリ麻酔効果を2群間で比較した。効果判定はスコア1から5に分類し, それを著効・有効・やや有効・無効に判定した。その結果, 対照群のハリ麻酔成功率32%に対し, D-フェニルアラニンを前投薬した試験群の方が, 78%とハリ麻酔効果がより優れていた。
著者
森内 幸子 志村 二三夫 梨本 光太郎 細谷 憲政 小林 正
出版者
日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.225-232, 1975-06-25

1α-OH-D_3の十二指腸における^<45>Ca輸送能並びに血清Ca濃度に対する効果を, 腎臓摘出D欠乏シロネズミを用いて観察した.312pmolの1α-OH-D_3を投与して24時間後の十二指腸における^<45>Ca輸送能の増大は, 腎臓摘出動物においても観察されたが, 血清Caの増大は擬似手術を施した群では観察されたが, 腎臓摘出動物においては観察されなかった.1α-OH-D_3の投与量を6,250pmolにして, はじめて血清Caに対する効果が腎臓摘出動物においても観察された.すなわち, 1α-OH-D_3は骨からのCaの溶出作用は弱いが, 小腸からのCaの吸収に対する作用は大きい.それ故, 1α-OH-D_3はDの代謝異常によるD不応性くる病の治療に有効な物質と考えられる.また, 小腸に対する作用と骨に対する作用に差異の観察されたことは, まだ発見されていない1α-25-(OH)_2-D_3以外の最終活性物質が腎臓で生成されて骨に対して作用することを示唆するものと思われる.
著者
細谷 亨
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は、戦時中に満洲に送られた日本人農業移民(満洲開拓民)を、敗戦後の海外引揚をふくめて総合的に検討することにより、これまで別個に論じられる傾向の強かった満洲移民史と海外引揚史の接続をはかることである。研究の遂行過程においては、開拓民を最も多く送り出した長野県下伊那郡の農村を対象に、政策展開をふまえつつ海外引揚における母村の対応を明らかにした。分析からは、従来あまり言及されることのなかった引揚者援護事業における公的扶助(生活保護)の役割が大きな比重を占めていたことが確認できた。現金給付と現物給付からなる公的扶助は、必ずしも引揚者のみを対象にしたものではなかったが、敗戦後の生活困窮者問題や占領期における社会福祉政策の拡充とも相まって引揚者援護とも結びついていく。もちろん、そのことがただちに引揚者の生活再建を意味するわけではないが、これまで「差別」の視点で語られることの多かった地域における引揚者問題を再検討する手がかりを得たといえる。満洲開拓民の送出についても重要な成果を得ることができた。長野県諏訪郡の農村を対象とした研究では、開拓民が満洲への移住に際して、自家の農地を親戚・知己に貸与して出かけており、敗戦後の農地改革の際、農地を返還してもらい、母村の自作農に復帰するケースを明らかにすることができた。かかる傾向は、当該村だけでなく、程度の差を含みつつも多くの村で確認できることであり、満洲開拓民(分村移民)の遂行が農家の存在形態や母村の対応に大きく規定されていたことをよく表している。上記の研究は、実態面および政策面の双方において、より詳細な検討が必要であるが、満洲開拓民を戦時と戦後の歴史過程のなかに位置付けるうえで重要な貢献をなし得たと考えている。
著者
市田 公美 細谷 龍男 細山田 真 松尾 洋孝 中村 真希子
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

URAT1/SLC22A12とGLUT9/SLC2Aは近位尿細管における尿酸再吸収に働くトランスポーターで、この欠損は腎性低尿酸血症を引き起こす。URAT1/SLC22A12とGLUT9/SLC2A9の変異で、尿酸輸送能に影響を与えないと報告されていた変異を検討し、アフリカツメガエルの卵母細胞を用いた輸送実験の条件を変更することにより、変異による尿酸取り込みの減少を示し、腎性低尿酸血症を惹起する可能性を明らかにした。ABCG2は尿酸の分泌に働くトランスポーターであり、この機能低下や欠損を認める一塩基多型により高尿酸血症を来たしやすくなる。血清尿酸値における、ABCG2の機能の重要性を示した。
著者
細谷 光子
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.785, pp.3-5, 2014-08
著者
細谷 葵 佐藤 洋一郎 槙林 啓介 田中 克典 石川 隆二 趙 志軍 楊 春 DORIAN Qfuller MICHELE Wollstonecroft
出版者
総合地球環境学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

昨今再考がうながされている、中国におけるイネの栽培化とそれに基づく農耕社会の形成過程について、考古学(植物遺存体・人工遺物)と遺伝学の共同研究による解明をめざした。イネ栽培化期における野生植物利用の実態解明、農耕具・加工具の体系化、栽培イネの伝播経路について新しい見解を得ることができ、複数の英語・日本語論文や国際学会で発表した。また、国際シンポジウム2件(1件は共催)を開催し、国際的な研究者の意見・情報交換の場を提供するとともに、その成果の出版も行った。
著者
細谷 陽二郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.898, pp.130-132, 2009-04-27

久しぶりに国立京都国際会館を訪れた。最後に来たのは学生時代なので、もう20年ほど前になる。今回、地下鉄の駅を降りて会館に向かい建物が見えてきたときに「おや」と思った。以前はなかった「アネックスホール」が増築されていたからだ。 本誌では1977年に、開館から11年を経過した同館をリポートした。
著者
細谷 孝博
出版者
星薬科大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

Pokemon(POK erythroid myeloid ontogenic factor;LRF,FBI1,ZBTB7A)は、転写抑制因子で、肺がん細胞における過剰発現が、発がんまたはがんの維持に関与していること報告された。このPokemonによるシグナル伝達を阻害することが、がん治療薬につながると考えられており、本研究では、天然資源よりシグナル伝達阻害剤を得るための評価系の構築、天然資源のスクリーニングを行なった。本期間において、細胞を用いた評価系の構築とスクリーニングが終了した。
著者
田村 公江 鍋島 直樹 柿本 佳美 細谷 実 川畑 智子 荒谷 大輔
出版者
龍谷大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

本研究は、性をめぐる学術的研究を踏まえて現代の日本社会における望ましい性のあり方を検討すること、そして市民を読者対象とする著書を出版することを目的としている。今年度は最終年度にあたるので、青年の性意識調査を手がけるグループAを理論的考察を行うグループBが補佐する形で調査データの分析を行い、調査に協力してくれた青年層の人々に役に立つ情報発信の準備を行った。なおグループAの連携研究者として竹中健(札幌市立大非常勤講師、社会学)が加わった。詳細は以下のとおり。1.インタビューデータの整理合計29本(1本あたり90〜120分)のインタビューデータを、インタビュー協力者のプライバシー保護、及び、公開意志の尊重に留意して整理し、『青年の性意識/インタビュー決定稿』として仕上げた。これは、(1)固有名詞を伏せるマスキングを行い、(2)それに対するインタビュー協力者の本人チェックを要請し、さらに、(3)本人チェックに基づいてデータを書き換えるという3重の作業を経て獲得されたものである。このような厳重な作業を経て獲得されたデータは非常に貴重なものであり、性という領域についてはこれまでに殆ど例がないものである。このデータは『青年の性意識/インタビュー決定稿』というタイトルを付けて保存され、今後の学術的研究、及び出版のために役立てられる。2.研究会年度内に3回の研究会を実施して、アンケート及びインタビューの、(1)データ整理の進め方、(2)考察に関する編集方針について協議した。日程は、1回目が9月1日、2日、2回目が12月18日、3回目が2月16日である。3.出版企画インタビューに基づく図書『インタビュー「大学生の性意識」』(仮題)の出版企画を、出版社に打診しつつ作成した。第一部では10人前後のインタビュー協力者を選んで比較的詳しく紹介し、第二部では、論文及びコラム形式で青年層が抱える諸問題を考察するという2部構成とした。第二部の考察に際してはアンケートデータも取り入れる。この図書は、青年層の多様な現状を伝えると共に、青年層が抱えている困難を抜き出して解決策を提案するものとなるはずである。年度末に執筆分担を決め、執筆を開始した。
著者
丘 維禮 細谷 睦 山田 宏治 小南 信也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.93, no.279, pp.13-18, 1993-10-20

磁束量子パラメトロン(QFP)多数決論理回路の回路規模の拡大について検討した。従来、歩留まり30%を得るには、1つの回路に含まれるQFP数は300以下に制限されていたが、現状の素子特性ばらつき維持しつつ、配線数を減らすことで信号レベルを大きくすれば、回路規模は指数関数的に増大できることが分った。信号レベルがQFPの全出力電流の1, 5の場合(従来:1/8)、10^4個のQFPからなる回路の歩留まりは90%になる。一方、回路遅延は多少大きくなり配線の困難さは増す。本検討結果を基に実用的回路である32ビットの加算器(パイプライン・ピッチ32ps、全遅延176ps)が3200個のQFPで設計できることを示した。
著者
細谷 紀子
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

生殖細胞と癌細胞において特異的に発現する「癌精巣抗原」が体細胞における染色体不安定性の誘導に果たす役割を解明するため、癌精巣抗原であるシナプトネマ複合体形成分子SYCP3とSYCE2について、体細胞を用いた機能解析を行った。我々は既に、シナプトネマ複合体形成分子SYCP3が体細胞において遺伝性癌抑制遺伝子産物BRCA2と複合体を形成して相同組換え修復によるDNA二本鎖切断修復を阻害して染色体不安定性を誘導することを報告している。前年度までに、SYCP3とBRCA2の複合体形成によって相同組換え修復が抑制されるメカニズムを明らかにするために、BRCA2におけるSYCP3との相互作用部位の解析を進め、BRCA2のN末側とC末側の2箇所に、SYCP3との相互作用領域があることを同定した。今年度は、引き続き、SYCP3およびBRCA2の組換え蛋白の作製を行い、in vitro binding assayにより、SYCP3とBRCA2のN末端が直接結合することを明らかにした。シナプトネマ複合体形成分子SYCE2については、前年度までに、体細胞においてDNA損傷応答の活性化とDNA二本鎖切断修復の亢進をもたらすことが示唆されていた。今年度、DR-GFPアッセイやDNA二本鎖切断末端結合解析を行い、SYCE2が相同組換え修復と非相同末端結合の両経路の修復効率を上昇させることを明らかにした。また、DNA損傷応答が活性化する背景を調べるために、SYCE2発現細胞におけるヒストンの翻訳後修飾やクロマチン構造の変化の有無について解析を進めた。
著者
細谷 律子
出版者
日本森田療法学会
雑誌
日本森田療法学会雑誌 = Japanese journal of Morita therapy (ISSN:09177485)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.27-32, 2004-04-20
被引用文献数
2
著者
細谷 圭助 北岡 正三郎
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.483-488, 1977 (Released:2008-11-21)
参考文献数
19
被引用文献数
4 12

4種の従属栄養培養および独立栄養培養によって得たE. gracilis細胞の凍結乾燥品をペプシンとトリプシンによる人工消化実験に用いた.E. gracilis細胞はすべて高い人工消化率を示し,特に光照射下に従属栄養で培養したGreen株(GL細胞)は両酵素による高い消化率を示した.GL細胞を主とし,ネズミ飼育試験でユーグレナ・タンパク質の栄養価を求めたところ,真の消化率で僅かに劣ったが,PER,生物価,NPUにおいてGL細胞はカゼインに比肩しうる値を示し,すぐれた栄養価を持つタンパク質であることがわかった.熱エタノール処理したGL細胞は栄養価低く,貯蔵多糖をあらかじめ除去したGL細胞は無処理のGL細胞と変らない栄養価を示した.光照射下培養したBleached株細胞はGL細胞よりやや低い生物価を示した. ネズミ飼育試験は大阪市立環境科学研究所神戸保氏の,またューグレナ大量培養は当研究室中野長久博士の協力と助言を得た.厚く感謝する.本研究の費用の一部は文部省科学研究費に依った.記して謝意を表する.
著者
細谷 雄一
出版者
日本EU学会
雑誌
日本EU学会年報 (ISSN:18843123)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.21, pp.34-63,249, 2001-09-30 (Released:2010-05-21)

Since 1980s, “European integration history”, which has been developed mainly by the European Community Liason Committee of Historians with using newly opend archives, has revealed many new historical evidences. Research on the relations between the Schuman Plan and Britain is one of the biggest issues of that development. However, the study on the “Eden Plan” has been rarely mentioned in the hitherto studies. The study on the Schuman Plan has been usually explained with the development of the Franco-German reconciliation. In this article, it was argued that the relationship between Britain and France was the most important aspect of the beginning of the European integration between 1948 and 1950. The Schuman Plan can be best understood by seeing the Anglo-Franco cooperation and conflict in the period. The year 1948 was marked by several important events such as the establishment of the Brussels Treaty, the Congress of Europe at The Hague, and Georges Bidault's plan on the “European Assembly”. Then in this avricle, the “Eden Plan” was discussed.The “Eden Plan” tells us many important aspects of the relations between the Schuman Plan and Britain in the early 1950s. First, it can be said that Anthony Eden was much more constructive and supportive towards the Schuman Plan than Winston S. Churchill or Harold Macmillan, who were usually regarded as the eminent “Pro-European” Conservatives. Anthony Eden tried to save the Schuman Plan, while finding the best answer to link the British Commonwealth to the Schuman Plan. Eden's approach could be the best possible British plan to join the European integration movement planned by Monnet. However, because of the suspicion of Jean Monnet towards British Government's intention, Monnet refused this possible important contribution by British Foreign Secretary. With the failure of the two Monnet's plans of political integration, the European Defence Community and European Political Community, in 1954, Monnet faced the stalemate of his own approach without having Britain inside.Thus, it is important to see the history of the relations between Britain and France from 1948 to 1954 to understand the beginning of European integration. Too narrow approach to study the Schuman Plan often ignores the origins of the Schuman Plan and the possible Britain's close relation to the plan. If Monnet showed a little more tolerance to Britain's approach, and if Britain showed a little bolder advancement to the integration, the later history of European integration should have been developed through the Anglo-France cooperation.