著者
島宗 理 中島 定彦 井上 雅彦 遠藤 清香 井澤 信三 奥田 健次 北川 公路 佐藤 隆弘 清水 裕文 霜田 浩信 高畑 庄蔵 田島 裕之 土屋 立 野呂 文行 服巻 繁 武藤 崇 山岸 直基 米山 直樹
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.174-208, 2003-09-05 (Released:2017-06-28)

行動分析士認定協会(Behavior Analyst Certification Board : BACB)は、国際行動分析学会(Association for Behavior Analysis : International)が公認し、支援している、行動分析学に基づいた臨床活動に携わる実践家を認定する非営利団体である。本資料ではBACBの資格認定システムを紹介し、実践家の職能を分析、定義したタスクリストの全訳を掲載する。タスクリストを検討することで行動分析家の専門性を明確にして、我が国における今後の人材育成やサービスの提供システムについて、検討を始めるきっかけをつくることが本資料の目的である。
著者
塚田 夏子 宿澤 光世 米田 陽俊 遠藤 哲代 杉本 昌仁 扇 勉
出版者
北海道畜産草地学会
雑誌
北海道畜産草地学会報 (ISSN:21875391)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.39-44, 2014-03-31 (Released:2019-10-17)
参考文献数
16

黒毛和種去勢肥育牛における繊維摂取量と採食・反芻時間との関係を明らかにするため2つの試験を行った。試験1では肥育前期牛18頭を用いて12、15か月齢に、試験2では肥育中期・後期牛15頭を用いて20、25、28か月齢に飼料摂取量および採食・反芻時間の調査を行った。試験1では12、15か月齢時に濃厚飼料各々5.2、7.8kg、粗飼料3.1、1.5kgを給与した。試験2では粉砕トウモロコシ主体配合飼料(濃厚飼料A)を5.1~5.3kg、トウモロコシサイレージ(CS)を 3.1~5.4kg給与する濃A・CS区(6頭)、粉砕玄米主体配合飼料(濃厚飼料B)を4.8~5.1kg、CS を3.3~5.7kg給与する濃B・CS区(6頭)、濃厚飼料Aを8.5~8.8kg、麦稈を1.0~1.6kgを給与する対照区(3頭)を設けた(いずれも乾物ベース)。試験1の粗飼料由来NDF(FNDF)摂取量およびその含量は、濃厚飼料の増給により15か月齢が12か月齢の1/2程度以下となり、反芻時間も短くなった。試験2ではFNDF摂取量およびその含量は、濃A・CS区、濃B・CS区、対照区各々1.6、1.6、0.7kg/日および17.5、17.2、7.6%、反芻時間は386、436、289 分/日、RVI値は60、62、46分/kgDMと、対照区のFNDF摂取量およびその含量は他区の1/2以下となり、反芻時間の減少とRVI値の低下がみられた。また、FNDF摂取量およびその含量と反芻時間との相関係数は0.49、0.51とやや高かったが、NDF摂取量およびその含量とは0.27、0.28と低かった。これらから、黒毛和種肥育牛ではFNDF摂取量およびその含量が反芻時間およびRVIに大きく影響することが明らかとなった。
著者
遠藤 博久 小林 寛伊 大久保 憲
出版者
東京医療保健大学
雑誌
医療関連感染
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.30-34, 2008-07

アルコール擦式消毒薬は、優れた殺菌力により確実に短時間で微生物を減少させることができること、手洗いシンク等の特別な設備は必要なく、ベットサイドへの設置や携帯用で持ち歩くことができることから予指衛生の遵守率向上が期待でき、院内の交差感染を防ぐ極めて有効な手段として臨床の現場で使用されている。しかし、Masciniらはvancomvcin-resistant Enterococcus faecium(VRE)のアウトブレークの介入において、アルコール擦式消毒薬の使用量増加がアウトブレイクコントロールの唯一の効果ではなく、流行株にターゲットを絞った感染制御、流行株保菌者の隔離、手指衛生の遵守率の増加と先制隔離によって流行株の広まりをコントロールできたとしている。また、Huangらはアルコール擦式消毒薬の導入または遵守率向上だけでは、MRSA菌血症数は減少せず、ICUの患者の鼻腔のMRSA保菌調査を行い、陽性者に接触予防策を導入することによって、MRSA菌血症数を減少させることができたとしている。これらは複数の対策によりえられた効果であり、care bundleの考え方の有意性を示している。そして、アルコール擦式消毒薬使用の遵守率と病原微生物の院内伝播率の間に相関関係はなかったとしているEckmannsらは、この原因としてアルコール擦式消毒薬使用の遵守率の平均が40%と低く、院内伝播率の相違が明確に出なかったためとしている。これらのことから、アルコール擦式消毒薬は、耐性菌などの院内伝播防止に有効であるが、臨床現場における効果として手指消毒の低い遵守率や感染対策の基本である標準予防策や接触予防策を疎かにした場合では、十分な病原体伝播の防止効果が得られないといえる。病院におけるアルコール擦式消毒薬の使用増加とC.Jifficile感染症に関してGordinらは、アルコール擦式消石鹸と流水の手洗いで落としたあと、付加的にエタノールで消毒を行うことは有用であると考えられる。今回行ったアルコール擦式消毒薬の臨床的効果に関する文献考察から、アルコール擦式消毒薬の特徴を理解し正しいタイミングや使用方法でアルコール擦式消毒を使用するとともに、感染対策の基本である標準予防策や接触感染予防策を遵守することが、より確実な交差感染予防につながると考えられる。
著者
北川 徹三 小林 義隆 遠藤 瞭 楠木 英吾
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.1263-1267, 1966-07-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
16
被引用文献数
1

アンモニアの爆発危険性について研究を行なった。すなわち,エネルギー源として火花放電を用い,アンモニア-酸素-窒素系,アンモニア-空気-窒素系,アンモニア-酸素-ジクロルジフルオルメタン系,アンモニア-空気-ジクロルジフルオルメタン系の爆発範囲および,アンモエア-空気系について最小着火エネルギーを測定した。その結果は,常温,常圧下のアンモニア-酸素-窒素系における爆発臨界点の組成はアンモニア18.4,酸素13.4,窒素68.2vol%であり,アンモニア-酸素-ジクロルジフルオルメタン系においてはアンモニア30.0,酸素22.5,ジクロルジフルオルメタン47.5%であった。ジクロルジフルオルメタンを添加した場合には爆発に際し,ハロゲン化アンモニウムの生成が観察された。また,アンモニア-空気系の常温,常圧下における最小着火エネルギーを測定した結果は,アンモニア濃度19.5%に存在し,その値は170mJ で, 一般の炭化水素ガスなどに比較し, 非常に大きい結果を得た。
著者
遠藤 伶 河合 吉彦 住吉 英樹 佐野 雅規
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 映像情報メディア学会2016年年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
pp.22B-4, 2016 (Released:2020-01-23)
参考文献数
2

An image retrieval system based on name of person/place which reflected in news video images is required to utilize archived videos. One of the techniques to realize the system is a scene text recognition technique which can recognize a text written on signs and name tags. We propose a robust method of detecting multi-oriented scene text candidate by using a rotated-aspect ratio feature. Moreover, we define a rotated bounding box descriptor to fast find the rotated-aspect ratio.
著者
藤 桂 遠藤 寛子
出版者
WebLab
雑誌
メディア・情報・コミュニケーション研究 (ISSN:2432048X)
巻号頁・発行日
no.1, pp.43-57, 2016-03

インターネットの普及に伴い,ネットいじめという新しい形態のいじめも増えつつある。このネットいじめは,学校の中で生じる従来型のいじめと同じく,ネガティブ感情を引き起こすだけでなく,長期に渡る心理的問題をもたらすことが示されてきている。これを踏まえ本研究では,Wegner(1994)が示した思考抑制の逆説的効果に関する議論に基づき,ネットいじめ被害時において遮断的対処を取ることが,むしろ思考の反すうを引き起こし,短期的にはネガティブ感情の増大をもたらすと同時に,長期的にも対人面における否定的影響を及ぼすと予測した。ネットいじめ被害経験のある217名(男性85名,女性132名)を対象にウェブ調査を実施し,被害時における遮断的対処,ネットいじめ被害に関する思考の反すう,ネガティブ感情,長期的な影響としての対人的消極性について尋ねた。共分散構造分析の結果は,本研究の予測を支持するものであり,被害時における遮断的行動は,ネットいじめ被害者における否定的影響の長期化をもたらす要因となっていることが示された。
著者
肴倉 宏史 仲川 直子 前田 直也 角田 康輔 水谷 聡 遠藤 和人 宮脇 健太郎
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第25回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.399, 2014 (Released:2014-12-16)
被引用文献数
1

水素イオン濃度指数(pH)は,有害物質である重金属等の挙動に大きな影響を与えるだけでなく,その変化自体が生態系へ多大な影響を及ぼす。海水のpHは約8.1で安定しているが,都市ごみ焼却灰,廃コンクリート,製鋼スラグなど,廃棄物や副産物の中には水と接触すると高いアルカリ性を示すものが多い。これらは最終処分やリサイクルのために海面に投入される場合があり,その際に,海水のpHに影響を及ぼす可能性がある。ただし,海水は,外的なpH変化の要因に対して緩衝能力を有しており,pH変化の幅は蒸留水等よりも小さいことが知られている。そこで本研究では,海水のpH緩衝能力のうちの、水酸化物イオンの添加に対するモデルを構築し,緩衝のメカニズムについて考察を行った。
著者
佐伯 竜彦 富山 潤 中村 文則 中村 亮太 花岡 大伸 安 琳 佐々木 厳 遠藤 裕丈
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.98-108, 2020

<p> 本研究は,同一の薄板モルタル供試体を用いて,日本各地の101か所において暴露試験を行い,飛来塩分環境を評価した.暴露供試体への塩化物イオン浸透量をコンクリートの表面塩化物イオン濃度に換算し,標高,風向,波エネルギーの影響を考慮して離岸距離を補正した,「補正距離」によって,地域によらず一律に表面塩化物イオン濃度を評価できる推定式を提案した.</p>