著者
佐々木 弘子 酒井 登美子 青柳 康夫 菅原 竜幸
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.107-112, 1993-02-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
18
被引用文献数
3 3

干し椎茸の水もどしおよび加熱加工におけるγ-GT活性,香り物質であるレンチオニン量の変化について検討を加えた. (1) 干し椎茸の水もどし後のγ-GT活性の変化は,温度が高温であるほど,減少が著しく,加熱過程中においては,加熱5分後にほぼ完全に失活していた. (2) 干し椎茸のレンチオニン量は,水もどし直後では浸漬温度が高いもの程多く,低温のもの程少なかった.また10分加熱後のレンチオニンの増加の割合は水もどし温度が高いもの程小さく,低温のもの程大きかった.20分加熱時ではレンチオニンは急激に減少したが,5℃で水もどしをしたものには比較的残存していた.40分加熱時ではレンチオニンはほとんど残存していなかった.
著者
酒井 克彦
出版者
中央ロー・ジャーナル編集委員会
雑誌
中央ロー・ジャーナル (ISSN:13496239)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.83-102, 2017-06-30

Much litigation has taken place on the scope of salary income. The Decisions reflect two patterns. One pattern involves consideration of labor. The other involves consideration of the employee's position. Matters of labor, by themselves, are insufficient to resolve the question. Employee status also is a crucial factor. As to that, one important factor is whether the worker is subordinate to the company or-alternatively-is not independent of the company. The former focuses on working conditions; the latter is concerned with who bears risks and expenses.
著者
阿栄娜 酒井 奈緒美 安 啓一 森 浩一
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.169-177, 2018 (Released:2018-06-05)
参考文献数
33

成人吃音者1名に,自宅スピーチ・シャドーイング訓練のみを実施し,その効果を検証した.症例は,自宅で任意のラジオ音声で3ヵ月間,1日10分程度スピーチ・シャドーイング訓練を実施した.訓練終了後の3ヵ月間の追跡期間後に再度追跡調査を実施した.効果の検証に,吃音検査法,日常生活やコミュニケーションでの困難の度合い(OASES-A-J)と心理面の質問紙(吃音の悩み,コミュニケーション態度,社交不安症),発話に関する自己評価を用いた.訓練の結果,吃音検査法の文章音読,絵の説明と自由会話の3場面の吃音中核症状の頻度が低下し,追跡調査時も効果が維持されていた.また,訓練後にOASES-A-Jや吃音の悩みが改善し,コミュニケーション態度が肯定的になり,発話に対する自己評価が向上した.自宅スピーチ・シャドーイング訓練は成人吃音の治療法として,吃音症状と心理的側面の両面に効果をもたらす可能性があることが示された.
著者
河内 明 豊田 住江 酒井 佳 北出 利勝 兵頭 正義
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.295-299, 1988-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
5

私達は, 音楽リズムを直接パルス波に変換し, 音楽と同調する音楽リズム低周波置鍼療法について従来の低周波置鍼療法との臨床効果を「肩凝り症」に限定して比較検討した。慢性化した肩凝り症の愁訴をもつ50名の患者を対象とし, これらの同一名患者を無作為に (1) 従来の3Hz連続波低周波置鍼療法群 (C群), 音楽の聴こえない音楽リズム低周波置鍼療法 (S群), (3) 音楽リズム低周波置鍼療法 (M群) の3群に分けて, その直後効果と快適度を比較した。治療は, 主に肩背部の圧痛および硬結部を基準とし, 使用鍼30ミリ20号鍼を用い, 音楽の種類は演歌, 通電時間15分とした。治療効果を比較するとM群 (有効率76%) は, C群 (60%), S群 (58%) に比べて約20%の有効率の増加が認められた。なお, 快適度についてもM群が, やや優れている傾向が認められた。すなわち, 音楽リズム低周波置鍼療法は, 音楽を同時に聴かせることが効果上, 心理的にも必要であることが分かった。
著者
柄澤 秀親 篠山 英恵 石橋 之宏 酒井 哲也 新井 和吉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.87, no.902, pp.21-00145, 2021 (Released:2021-10-25)
参考文献数
13

The performance of a table tennis racket is often stipulated using an unique standard for the manufacturer. However, the performance criteria for restitution characteristics still have been unclear due to lack of qualitative evaluation by each manufacturer. For metal baseball bats, a formula that can easily estimate the coefficient of restitution (COR) for the bat has been proposed. Similarly, it is important to establish a method that can control the COR at the design stage for table tennis rackets. In this study, first, to understand the restitution characteristics of the table tennis ball used in the official game, an impact test was conducted on a pseudo-rigid wall at low to high velocity. Then, for 15 types of rackets, the COR of the racket body (with and without rubber) was measured. Additionally, the natural frequency and flexural rigidity of the racket body without rubber were measured. Furthermore, these experimental data revealed relationships between the COR and both of the impact velocity and natural frequency of the racket. A formula for the COR was derived similar to that for a baseball bat, and developed by considering the flexural rigidity. The effect of rubber on the COR was also investigated. Consequently, the effects of ball’s impact velocity, racket’s natural frequency and racket’s flexural rigidity on the COR of the racket were clarified. From these results, an equation that can estimate and control the COR of the racket at the design stage was developed.
著者
酒井 真由子 西 朋子 山口 美和
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:21883114)
巻号頁・発行日
no.44, pp.43-56, 2021-01-31

本研究の目的は、小学2年生の児童の保護者への質問紙調査を通して、幼児期の外遊びの程度が、その後の学童期の子どもの身体的、精神的な活動性に及ぼす影響を考察することである。中部地方にある中都市A市、B市、C市の3つの市の公立小学校に通う小学2年生の児童の保護者(1,382名)を対象とし、525名(回収率38.0%)からの回答を得た。クロス分析の結果、幼児期に外遊びを好んでいた子どもは、外遊び好き以外の子どもに比べて、友達や先生など他者に対して積極的に関わっており、学校生活において活発に活動している傾向にあることがわかった。幼児期における外遊びの経験が小学2年生の時点における活動性に影響を与えているのかを分析するために重回帰分析を行ったところ、親からみて「幼児期の外遊びの程度」が多い子どもほど、学校生活への意欲や人との関わりに対して積極的であった。子ども本人の視点からみても、「幼児期の外遊びの程度」が多い子どもほど、運動など身体的な活動に対する肯定的な意識や行動をもっていた。
著者
酒井大地 高橋平 筧捷彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.673-674, 2012-03-06

Twitterに投稿された情報から、イベントと思われる情報を抽出し、イベント開催地やイベント開催日時を利用者に提示するWebサービスの開発を行った。また、リアルタイムで出来事を検索するサービスとして、電車遅延情報や商品の発売延期情報を検索できるサービスの開発を行った。
著者
酒井 隆史
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.9, pp.163-174, 1996-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
11

For Althusser and Pêcheux, the ideology is a mechanism necessary to construction the social relations: it constructs the subjects through “interpellation”. And they argued that a sublect have performatively been produced in diverse ideological rituals. So, ideology is in nature “materiar” (not inner belief). Paradoxically this mechanism effaces, by the same token, its materiality (rituality, exteriority). Thus all activities, including langage, are experien oed as effects or expressions of the subject's interiority. By way of this mechanism of producing “evidence”, the reproduction of society is guaranteed. But the notion of ideology elaborated by Althusser and Pechêux is static. They had never been able to explain the break of reproduction. Why? This paper will give some clues to answer this question.
著者
塩田 真吾 髙瀬 和也 酒井 郷平 小林 渓太 籔内 祥司
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.85-90, 2018

<p> 情報セキュリティ関連のインシデントの増加や新しい学習指導要領などを踏まえると,今後,情報モラルだけでなく,情報セキュリティ教育の実施が学校教育での課題になる。しかし,情報セキュリティ教育の従来の指導方法については,セキュリティ対策やトラブル事例を紹介するという指導が中心であり,知識は身につくものの,どこか他人事として捉えてしまい,「自分ももしかしたらトラブルにあうかもしれない」という当事者意識を促すことは難しいという課題があった。そこで本研究では,中学生に「自分ももしかしたらトラブルにあうかもしれない」という当事者意識を促すことを目的とした情報セキュリティ教材の開発を行い,その成果を考察した。トラブル事例の「あやしさ」を自ら発見し判断させるために,スマホ画面を模したカード教材の開発を行い,授業を実践したところ,当事者意識とセキュリティ対策への意欲の向上が見られた。</p>
著者
酒井 清子 石原 久代
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
no.34, pp.p53-60, 1988-03

"ワイシャツの着衣動向とワイシャツの適合度および快適な着用感を限定する要因を検討するために1.アンケート調査,2.官能検査を行った結果より, 1.ワイシャツの所持枚数は,1人当り社会人,学生とも長袖は6~10枚が多い.半袖は,長袖にくらべて少数で0~5枚である. 2.ワイシャツの襟型は,レギュラー・ポイント型が1人平均11.3枚と最も多く持っている. 3.ワイシャツの色彩は,社会人・学生とも同傾向で,白,ブルー系,グレー系の順である. 4.ワイシャツ購入時の価格は,社会人は4000~6000円が多く,学生は2000~4000円を占める割合が多い. 5.ワイシャツの材質は社会人はポリエステル・綿混紡が多いのに対して,学生は綿100%を好む. 6.ワイシャツ着用時のイメージについては,社会人では,清潔な,サラッとした,快い,軽いなどの好意的な感覚を主にあげているが,学生では,清潔な以外には,窮屈な,圧迫された,ひんやりした,肩がこるなどの非好意的な感覚を主にあげている. 7.着用官能検査判定結果では,被験者の最適サイズより1サイズ上の場合は,首回り,肩幅,胸回りなどの部位は,それほど不快感はないが,袖丈が長く感じられる程度である.逆に1サイズ下の場合は袖丈以外の部位の方がかなり不快感がある."
著者
小酒井 亮太
出版者
名古屋市立大学
巻号頁・発行日
2016-03-25

平成27年度
著者
酒井 俊太 星野 公彦 多田 祐美子 井野 威 関山 達也 宗像 一雄 早川 弘一
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.187-191, 1993-02-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
11

症例は44歳の男性,主訴は動悸.18歳より歩行困難,20歳より上腕,大腿筋の萎縮と筋力低下,某病院にて肢帯型筋ジストロフィー症と診断.30歳時霧視,一過性視力低下出現し,近医にてベーチェット病と診断.1989年5月,胃潰瘍にて某病院入院.入院中心室頻拍を認め,精査のため当科入院.諸心機能検査にて著明な心機能障害,心筋生検にて心筋の萎縮・変性を認めた.肢帯型筋ジストロフィー症ではDuchenne型に比し心病変は軽度なことが多く,重篤な心筋障害を認めた報告は少ない.また,筋ジストロフィー症とベーチェット病との合併例は我々が調べ得た範囲ではいまだ報告なく極めて稀な症例と考え報告する.
著者
鳥羽 望海 藤本 まなと 諏訪 博彦 酒井 元気 酒造 正樹 安本 慶一
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
巻号頁・発行日
vol.2022-ICS-206, no.2, pp.1-7, 2022-03-03

労働者の心理状態を知ることは,労働者の不調を上司や産業医が事前に把握し,健全な組織運営をすることに貢献する.一方,昨今の COVID-19 の影響で,労働者がテレワークが取り入れられるようになり,上司や産業医にとってテレワーク中の労働者の心理状態は把握しにくい.我々は費用と労力,感染リスクを減らせるメリットがあるオンラインミーティングサービスに着目し,オンラインミーティングで得られる動画や音声などのマルチモーダルデータを用いて労働者の感情を推定する手法を検討する.オンラインミーティングサービスを用いてグループディスカッションを被験者にしてもらい,そこから映像,心拍など様々なデータをセンシングして参加者の状態を推定する.グループディスカッション中の参加者の心拍,発言録から得られた感情極性,顔のランドマーク座標,他者からの感情アノテーションの 4 種類の指標から,他者への感情アノテーションを推定するために Light GBM (Gradient Boosting Machine),SVR (Support Vector Regression) の解析を行った結果,平均絶対誤差に関して 1.780 という結果を算出した SVR のほうが良いモデルであることがわかった.