著者
野村 豊子
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal social Welfare, Nihon Fukushi University (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
vol.136, pp.15-38, 2017-03-31

回想法は,1960 年代の始め,アメリカの精神科医Butler が,「現実からの逃避」等と否定的に見られがちだった高齢者の回想の価値観を変えたことに始まる.回想法とライフレヴューは,現在,内外において多様な展開を見せている.しかしながらその方法を巡る倫理に関しては,明確な提示には至っていない.本稿では,回想法とライフレヴューの歴史的展開を概観し,その臨床実践・研究に関わる倫理や背景としての価値観について考察を行う.回想法・ライフレヴューの効果と倫理上の課題,回想法・ライフレヴューにおける時・時間の意義と倫理,開始時の同意・契約に関する考慮点,語り手と聴き手の関係性とコミュニケーションにおけるパワー関係の特徴,死の回想を巡る課題という論点を筆者の臨床実践の振り返りも含めて検討した.回想法の適用の是非への議論,また,回想をしない自己決定という根柢の理解も必要であることが示された.
著者
光島 徹 永谷 京平 有馬 信之 横田 敏弘 南原 好和 井熊 仁 津田 純郎 大橋 茂樹 横内 敬二 阿部 陽介 野村 朋子 抱井 昌夫 吉田 美代子 浅野 幸宏 小久保 武
出版者
JAPAN SOCIETY OF NINGEN DOCK
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.23-27, 1989

4種類の免疫学的便潜血テストを,全大腸内視鏡所見を至適基準として評価した。一泊人間ドック受診者1,800名を対象として検討した結果,発見大腸癌6例に対する感度及び特異度はそれぞれ,イムディアヘムSPO.33,0.98,0Cヘモディア0.17,O.98,モノヘムO.33,0.99,チェックメイトヘモO.50,0.97であった。
著者
野村 佳宏 原田 太郎 森田 重人 窪田 聡 腰岡 政二 山口 博康 棚瀬 幸司 八木 雅史 小野崎 隆 佐藤 茂
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.242-254, 2013
被引用文献数
6

カーネーションの老化時においては,初めに雌ずいにおいてエチレンが生成し,このエチレンが花弁に作用して自己触媒的エチレン生成反応を引き起こす.本研究では,アブシシン酸(ABA)の含量および ABA の生合成と作用に関与する遺伝子群の発現を解析して,雌ずいのエチレン生成開始反応における ABA の役割を明らかにすることを試みた.初めに,カーネーション'ライトピンクバーバラ'の花組織から,ABA の生合成と作用に関与する遺伝子群の cDNA をクローニングし,構造を明らかにした.次に,雌ずいの ABA 含量の変化とこれらの遺伝子の発現を,3 品種のカーネーションを用いて調べた.3 品種は,切り花の老化時にエチレンを生成し約 1 週間の花持ち期間を示す'ライトピンクバーバラ'と'エクセリア',および老化時にエチレンを生成せず約 3 週間の花もち期間を示す'ミラクルルージュ'を用いた.子房の ABA 含量は,'ライトピンクバーバラ'では開花時期 2(Os 2)から Os 5 にかけて 530–710 pmol·g<sup>−1</sup> FW,'エクセリア'では同じ時期に 200–380 pmol·g<sup>−1</sup> FW で,老化時期 1(Ss 1)(老化の初期)に 930 pmol·g<sup>−1</sup> FW に増加した.他方,'ミラクルルージュ'では 70–160 pmol·g<sup>−1</sup> FW で推移した.ABA 含量の変化は,<i>DcNCED1</i>(9<i>-cis</i>-エポキシカロテノイドジオキシゲナーゼ)転写産物量の変化と並行関係にあった.<i>DcPYR1</i>(ABA 受容体)転写産物量は,'ライトピンクバーバラ'の Os 1–Os 3 では 0.004–0.007 相対発現量(r.e.l.)であり,Ss 1 には 0.028 r.e.l. に増加した.'エクセリア'の子房では,開花時期は 0.025–0.037 r.e.l. で推移し,Ss 1 でさらに増加した.これに反して,'ミラクルルージュ'では開花と老化時期を通じて 0.002–0.006 r.e.l. であった.エチレン生合成の鍵遺伝子である <i>DcACS1</i> の転写産物は,'ライトピンクバーバラ'では Ss 1,'エクセリア'では Ss 2 で検出されたが,'ミラクルルージュ'では開花と老化の時期を通じて検出されなかった.以上の結果から,ABA が雌ずいにおける <i>DcACS1</i> の発現を誘導してエチレン生成を引き起こすこと,ABA の作用の発現には ABA 含量と <i>DcPYR1</i> の発現量が特定の閾値を超える必要があることが推定された.
著者
井澤 修平 吉田 怜楠 大平 雅子 山口 歩 野村 収作
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.245-249, 2016-12-30 (Released:2018-10-06)
参考文献数
8
被引用文献数
4

爪に含まれるコルチゾールは過去の比較的長期的なホルモンの動態を反映すると考えられているが,その標準的な定量方法についてはまだ確立されたものがない。本研究では爪試料の粉砕粒度や抽出時間が爪試料から抽出されるコルチゾール量に与える影響を検討した。健常な男性14名から手の爪を採取した。爪試料を1, 4, 16分間粉砕し,粉砕粒度の条件(粗い,中程度,細かい)を設定した。また,粉砕した検体はメタノールにより抽出処理を行うが,本研究では抽出時間を1, 6, 24, 48時間の4条件に設定した。上澄み液にろ過処理を施し,蒸発乾固させた後に,最終的にコルチゾールの抽出量を酵素免疫測定により評価した。粉砕粒度と抽出時間を要因とした分散分析を行った結果,粉砕粒度が細かいほど,また抽出時間が長いほど,コルチゾールの抽出量が多いことが示された。また,粉砕粒度と抽出時間の交互作用が有意であり,爪試料が中程度以上に粉砕されていて,かつ抽出時間が48時間の条件では,粉砕粒度の影響は小さいことも示された。本研究では粉砕粒度や抽出時間が爪からのコルチゾールの抽出量に影響を与えることを明確に示した。爪からコルチゾールを測定する際はこれらの要因にも留意する必要性が示された。
著者
加藤 大樹 高橋 絢子 松本 大和 笹崎 晋史 高橋 絢子 松本 大和 野村 こう 高橋 幸水 天野 卓 山本 義雄 並河 鷹夫 万年 英之
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.149-155, 2013-05-25
参考文献数
17

バングラデシュ在来ヤギ53個体とフィリピン在来ヤギ30個体におけるmtDNA D-loop HVI領域の塩基配列を決定し,DNAデータバンクにあるアジア在来ヤギの情報を加え,A,Bハプログループの起源について考察を行った.バングラデシュとフィリピン在来ヤギではそれぞれ25および5ハプロタイプに分類され,AおよびBハプログループから構成されていた.両国の在来ヤギのBハプログループにおける塩基置換率は,それぞれ0.0009と0.0006であり,極めて低い多様性を示した.また家畜化起源を推測するため,中東からの地理的距離と塩基置換率の相関を調べた.Aハプログループにおける順位相関係数は<I>r</I>=-0.7200であり有意な負の相関を示した(<I>p</I>=0.0469).一方,Bハプログループにおいては有意な相関を得られなかった(<I>p</I>=0.7782).この結果は,ヤギのAハプログループの起源が中東である仮説を支持していたが,Bハプログループの起源に関しては不明確であった.
著者
野村 卓
出版者
一般社団法人 日本環境教育学会
雑誌
環境教育 = Environmental education (ISSN:09172866)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.113-124, 2009-07-31
参考文献数
55
被引用文献数
2 1

&nbsp;&nbsp;In Environmental Education, as for this study, Suzuki and Matsubaguchi organized the research direction until 2005. The content was provided in arrangement with the specialties Home Economics Education, Agricultural Education, Consumer Education, and Teacher Education concerning school education research. However, the problem of food-agriculture in Environmental Education is as diverse as the problems of different regions and societies. In the future, the role of Environmental Education in the problem of Food-Agriculture should cover not only School Education research but also the research direction of Adult and Community Education. Here, the focus is to integrate the accumulated research in the area of Food and Agriculture in a cohesive relationship. We think that these become problems of Environmental Education research in the future, especially where consumer administration is undertaken.
著者
碓井 茂夫 野村 直樹 熊谷 光 関根 浩史
出版者
The Japan Society of Applied Electromagnetics and Mechanics
雑誌
日本AEM学会誌 (ISSN:09194452)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.383-389, 2017 (Released:2018-01-30)
参考文献数
3
被引用文献数
4

SUBARU has developed EyeSight, which has Autonomous Emergency Braking (AEB), “Pre-Collision Braking System”. The concept is to minimize collision damage or if conditions allow, prevent the collision. Through a trial-and-error process, SUBARU has, and continues to enhance the performance of Pre-Collision Braking System. The latest Pre-Collision Braking System was refined to two points. The first is to hasten the reaction to crossing pedestrians coming out from behind obstacles to heighten the speed reduction effect. The other point is to improve the reaction to night-time pedestrians. The effectiveness has been raised by suppressing the drop in the recognition performance caused by peripheral darkness or the color of pedestrians' clothes. These improvements will offer a high level of safety. This report also describes details of traffic accident data, and comparing results of “with EyeSight” and “without EyeSight”.
著者
野村 契 水谷 敦史
出版者
一般社団法人 日本神経救急学会
雑誌
Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care (ISSN:24330485)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.30-34, 2018-06-01 (Released:2018-11-15)
参考文献数
3

Background: The use of a simulated patient monitor (SPM) influences the educational outcome of simulation-based medical education (SBME) course. However, owing to limited budget, adequate facilities could not be provided for the SBME course.Object: This project aimed to create an SPM application with sufficient function and low cost for adaptation in SBME for the immediate stroke life support (ISLS) course.Methods: Medical doctors developed the SPM application with Electron that builds cross-platform desktop applications. The application consists of two operation screens: one for facilitators to design control waveforms in real time and the other for students.Results: We developed a multiplatform simulated patient monitor application by real-time adaptive control with a two-screen design and published it for free on our website.Discussion: This is the first report by medical the professionals who developed the SPM application for medical training from scratch. The application was completely usable and enhanced the education effect of the ISLS courses. The future tasks are to make it available to more people for use and to acquire human resources and funding for further development.Conclusion: The application we developed had sufficient functions for its use in the ISLS course.
著者
Bezos Jeffrey 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1100, pp.96-99, 2001-07-16

問 書籍に加えて、音楽CD、ビデオやDVD(デジタル多用途ディスク)など新しい分野を日本で拡大すると発表しました。 答 合計40万タイトルを揃えます。例えば、米シアトルマリナーズのイチローのビデオなども扱います。当社の本拠はシアトルにあるんですが、今やイチローは市民のヒーローです。マリナーズはリーグ首位を独走していますから、今からワールドシリーズが楽しみです。
著者
野村 昭
出版者
島根大学
雑誌
島根大学論集. 教育科学
巻号頁・発行日
vol.8, pp.11-23, 1958-02-28

先にわれわれは青年を用いて,「キツネモチ」、といわれる迷信が,現象的に,現在,どのような出現の様態を示しているかを記述し,それは「憑依現象」としてのキツネモチと,「社会現象」としてのそれとの二面性をもつて顕現しており,その中,殊に「憑依現象」は形骸化し,「杜会現象」として問題化していることを指摘した(1)。すなわち,「キツネモチ」家筋と称せられる一群の人々は,今や「憑かれた」人々や,「キツネを操る」人々であるよりは,むしろ,弱勢なる集団(underprivileged group)のメンバーになつているのである。しかも,80%以上の青年にとつてはキツネモチ現象に対して否定的態度をとりながらも,その否定は多く「憑依現象」に向けられ、必ずしも「社会現象」にかかわることの多くないことを見出したのである。記述的段階での先の研究では,そこから幾つかの態度形成・変容に関する仮説を導出したのであるが,本研究では、殊にこれらの態度を明確に定位するために意見尺度を構成し、更に、それらの尽度を用いて、キツネモチ現象の伝播している地域の相違によつて,態度の変化がどのように見られるかを探索的に見出さむとしたものである。
著者
原 美由紀 橋本 美樹 本多 律子 野村 潤
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会
巻号頁・発行日
vol.29, pp.192, 2010

【目的】我々は「理学療法士の啓蒙と広報」「障害への理解」を目的に、平成19年度から小学生に対し車椅子体験授業を実施している。初年度は5年生を対象に理学療法士が主体となり、バリアフリーの利便性やマンパワーサポートの必要性を体感した。しかし体験後の児童の感想で「車椅子の人は何も出来ない、可哀そう」と偏見を持った児童もおり、障害理解や身近に障害を感じる事について課題が残った。そこで「障害について考える機会を作る」「共に生きていく仲間であることを学ぶきっかけを作る」という目的で、児童が6年生になる年に、実際に車椅子生活をされている方と触れ合い身近に障害を感じる手段として、楽しんで出来て我々のネットワークにより繋がりのある車椅子バスケを選択した。【方法】対象は栃木県那須塩原市立青木小学校の6年生23人。ツインバスケットボールチームの選手3人、理学療法士4人で行った。午後の授業2時限分使用し、車椅子バスケの練習後に選手と児童を交えたチームを作り試合をした。【結果】授業後の児童の感想文では「車椅子バスケは楽しかった(15人)」「また青木小に来てほしい(7人)」「車椅子バスケ体験が出来て良かった、勉強になった(5人)」と車椅子バスケや選手との交流を楽しんだ感想や「車椅子生活は大変、可哀そうだと思っていたがいろんな事が自分で出来る(9人)」と障害に対する印象が変化した感想が多かった。また「車椅子の人を見かけたら優しく声をかけようと思った(1人)」と障害者に対して距離が縮まったと思われる感想や「どこが悪いのか分からなかった(1人)」と選手が障害を持っている事を実感しない児童もいた。【考察】5年生の授業では初めての車椅子操作や介助が大変だった故、障害=不幸というマイナスの印象を持った児童もいたが、実際に障害者と触れ合い自身で出来る事も沢山あることを知り、障害を身近に感じるとともに印象が変化したと思われる。しかし、階段昇降以外は介助がいらず華麗にバスケ車を乗りこなす様を見て、障害像をイメージ出来ない児童もおり、障害理解に関しては5・6年生の授業を通して課題が残った。この点を考慮し、次回は給食を一緒に食べたり1日を通して車椅子バスケ以外の日常生活に触れ合うなど、理学療法士の専門性を活かし障害像をどのように児童に伝えていくか、授業内容の再検討が必要である。【まとめ】物事を柔軟に捉える事が出来る学童期に障害に関してのさまざまな刺激を与えることで、障害を身近に感じ偏見や誤った固定観念を持つことなく障害者と接することが出来ると考える。そのために、我々理学療法士が専門性やネットワークを活かし媒体となっていく意義はあると考える。
著者
近藤 成一 海老澤 衷 稲葉 伸道 本多 博之 柳原 敏昭 高橋 敏子 遠藤 基郎 渡邉 正男 神野 潔 野村 朋弘 金子 拓 西田 友広 遠藤 珠紀 山田 太造 岡本 隆明
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

未刊古文書釈文作成のための協調作業環境を構築することにより、未刊古文書の釈文を歴史学のコミュニティにおいて協同で行うことを提起し、史料編纂のあり方について新たな可能性を模索するとともに、歴史学のコミュニティの実体形成にも寄与する基礎とした。釈文作成のために外部から自由な書き込みを許す部分と、作成された成果を史料編纂所の管理のもとに公開する部分を構築し、前者から後者にデータを選択して移行するシステムを設けた。
著者
堀江 早喜 竹内 真純 山岡 和枝 野原 理子 蓮沼 直子 冲永 寛子 野村 恭子
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.264-270, 2015 (Released:2015-09-26)
参考文献数
20
被引用文献数
2 3

Objectives: This study aims to develop a scale of “women-doctor-friendly working conditions in a hospital setting”. Methods: A task team consisting of relevant people including a medical doctor and a hospital personnel identified 36 items related to women-doctor-friendly working conditions. From December in 2012 to January in 2013, we sent a self-administered questionnaire to 807 full-time employees including faculty members and medical doctors who worked for a university-affiliated hospital. We asked them to score the extent to which they think it is necessary for women doctors to balance between work and gender role responsibilities on the basis of the Likert scale. We carried out a factor analysis and computed Cronbach’s alpha to develop a scale and investigated its construct validity and reliability. Results: Of the 807 employees, 291 returned the questionnaires (response rate, 36.1%). The item-total correlation (between an individual item score and the total score) coefficient was in the range from 0.44 to 0.68. In factor analysis, we deleted six items, and five factors were extracted on the basis of the least likelihood method with the oblique Promax rotation. The factors were termed “gender equality action in an organization”, “the compliance of care leave in both sexes and parental leave in men”, “balance between life events and work”, “childcare support at the workplace”, and “flexible employment status”. The Cronbach’s alpha values of all the factors and the total items were 0.82–0.89 and 0.93, respectively, suggesting that the scale we developed has high reliability. Conclusions: The result indicated that the scale of women-doctor-friendly working conditions consisting of five factors with 30 items is highly validated and reliable.
著者
西川 豊 大西 重吉郎 野村 幸三郎
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
日本鉱業会誌 (ISSN:03694194)
巻号頁・発行日
vol.69, no.784, pp.395-403, 1953-10-25 (Released:2011-07-13)

This paper explains the general plan for coal mining by such shafts as main winding shaft (No.1 shaft), main up-cast shaft (No.2 shaft) and:blind shaft for conveying packing materials at Mitsui Sunagawa Coal Mine. The further explanations given here are those about the outline of structure of the main winding shaft, process of its sinking work, and the winding equipment.