著者
寺田 忠史 藤本 勝彦 野村 誠 山下 純一 小武内 尚 武田 節夫 / 山田 雄次 山口 秀夫 山口 秀夫
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.2720-2727, 1992
被引用文献数
27

Various podophyllotoxin derivatives from desoxypodophyllotoxin (DPT) were synthesized to examine the structural relationships between the biological significance (cytotoxic effect, effects on DNA topoisomerase II and tubulin polymerization) in vitro and antitumor activity in vivo (L 1210).An intact 6, 7-methylenedioxy group of DPT is necessary to inhibit tubulin polymerization and topoisomerase II. 4'-Phenolic hydroxyl group of DPT is essential to inhibit DNA topoisomerase II and the inhibitory effect on DNA topoisomerase II contributes to a high cytotoxicity.The introduction of an aminoalkoxy group at 1-position of DPT enhances the inhibitory activity against DNA topoisomerase II and cytotoxic effect, causing the inhibitory activity against tubulin polymerization to disappear. The results of antitumor test in mice bearing L 1210 on podophyllotoxin derivatives suggest the following : 1) the strong cytotoxic effect itself is not a good indication of antitumor activity in vivo as long as it is associated with inhibition of tubulin polymerization. DNA topoisomerase II inhibitory effect contributes to an antitumor activity in vivo; 2) detailed measurements of cytotoxicity and inhibition on DNA topoisomerase II and tubulin polymerization in vitro are necessary to evaluate podophyllotoxin derivatives.
著者
野村 知子
出版者
桜美林大学
雑誌
経営政策論集 (ISSN:13474634)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.87-112, 2003-12

本研究は、老人デイサービスの運営を住民が協力して担っている、本町田高齢者在宅サービスセンターが、開設する前に、どのような地域の活動や話し合いを行ったのかを、検討することで、「コミュニティ・エンパワーメント」をはかるプロセスを明らかにすることを目的としている。「コミュニティ・エンパワーメント」を高めたプロセスとして、次の15点があげられる。(1)住民参加による福祉施設運営という行政方針 (2)市の検討会により、住民の意見を公式化させる (3)実戦経験豊富なすぐれたリーダーの存在 (4)何もない地域であったこと (5)活動による実績づくり (6)地域の人が参加して運営内容を検討する場の設定 (7)月1回の話し合いの積み重ね (8)主体性が高まるような組織変更 (9)外部の専門家の支援 (10)参加者の気持ちとテーマに応じた話し合いの工夫 (11)祭やイベント、楽しみを話し合いの中に盛り込む (12)地域ニュースの発行 (13)地域ニーズを明らかにするアンケートの実施 (14)アンケートを通した地域の人材募集 (15)ミュニティ・ビジネス創造の機会
著者
野村 貴仁
出版者
小学館
雑誌
週刊ポスト
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.26-29, 2007-01-26
著者
野村 祐基 磯村 太郎 板井 陽俊 安川 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.239, pp.73-77, 2007-09-21
被引用文献数
2

近年,歩行足音を用いた個人識別に関する研究が進められている.従来の研究では特徴量抽出を中心に議論されている場合が多い.著者らは歩行足音のスペクトルに対してDPマッチングを適用することで個人識別が可能であることを示した.しかし,観測波形に含まれる足音の開始位置を既知として足音部分の波形を切り出して処理している.本稿では足音の開始位置が未知とした場合のリアルタイム処理を考慮したDPマッチングによる識別方法を検討し,その結果を示す.
著者
野村 泰伸
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.85-98, 2011-06-05 (Released:2011-07-22)
参考文献数
28
被引用文献数
2

静止立位姿勢の神経制御メカニズムの本質的特徴は,姿勢の柔軟性と安定性が同時にかつロバストに実現されている点にあると考えられる.従来の生体運動制御理論の立場では,姿勢あるいは運動の柔軟性と安定性は互いに相反する性質であり,高い安定性を求めると姿勢や運動の柔軟性は低下する.近年,我々は,柔軟性を保ちながらも立位姿勢をロバストに安定化することができる神経制御メカニズムとして,静止立位姿勢の間欠制御モデル(intermittent control hypothesis)を提唱している.本稿では,これまで定説であった立位姿勢のスティッフネス制御と新しい仮説である間欠制御に関して考察する.
著者
野村 圭介
出版者
早稲田商学同攻会
雑誌
早稲田商学=The Waseda commercial review (ISSN:03873404)
巻号頁・発行日
vol.309号, pp.185-212, 1985-01
著者
野村 紘一 西 美智子 島田 保昭
出版者
Japan Veterinary Medical Association
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.54-57, 1988

われわれは最近, 6ヵ月齢チンチラ種雄猫において, 耳道対輪部内壁に多発性結節性肥厚を伴う慢性外耳炎の1例に遭遇した. 本症は耳道にカリフラワー様肥厚結節を多数形成するとともに耳奥から多量のチーズ様捏粉状分泌物を排出しており, 外耳口はほんんど閉塞していた. 肥厚結節は, 10数倍に増殖した上皮組織からなり, その表面は, 剥離角化細胞がたまねぎ状の集塊をなして堆積し, いわゆる真珠腫様構造を呈していた.<BR>本症の発生原因の詳細は不明であるが, 低脂肪食の給与とプロブコールの内服によって症状の緩解が見られたので, 高脂血症が疑われた. また, これが慢性外耳炎を契機とする耳腔内の角化亢進に拍車をかけたものと推察される.<BR>本症に関する報告はほとんどなく, きわめてまれな疾病と考えられるが, 人の耳道に発生する真珠腫 (Ohrcholesteatoma) の所見に酷似しているところから, 本症を猫耳道の真珠腫性肥厚症とした.
著者
相原 玲二 藤田 貴大 前田 香織 野村 嘉洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.3889-3897, 2002-12-15
被引用文献数
36

本論文では,ノードがネットワークを越えて移動しても同一アドレスを使用して通信を開始・継続することができる,インターネット上の新たなアーキテクチャとして,Mobile IP with Address Translation(MAT)を提案する.移動透過性実現のため,MATではノードを識別するIPアドレスを,ノード識別子と位置指示子に区別して扱い,両者をIP Address Mapping Server(IMS)により対応づける.通信相手がMAT対応ノードか否か(アドレス変換の要/不要)の判断およびIMSの探索にはDNSを用いる.MATはIPv4,IPv6いずれにも対応でき,きわめて多数のノードが移動ノードとなる場合にも対応できる.本論文ではMATアーキテクチャについて述べ,プロトタイプ実装および評価などにより,MATは許容できるオーバヘッドで移動透過性を実現可能であることを示す.In this paper,we propose a new architecture providing mobility support in the Internet,called Mobile IP with Address Translation (MAT).Mobility support means that communications to/from a mobile node can be started and continued without changing its IP address whenever the node moves through networks.To realize mobility support,a node supporting MAT has two IP addresses corresponding to a node identifier and a locator of the node.These two addresses are mapped by an IP Address Mapping Server (IMS).We use the Internet DNS to distinguish whether a node is supporting MAT or not,and to search IMSs.MAT can be applied to both IPv4 and IPv6,and has an advantage in the case that there are many mobile nodes.We describe MAT architecture and show mobility support of MAT by implementation of a prototype system and its evaluations.
著者
瀬戸 浩二 佐藤 高晴 田中 里志 野村 律夫 入月 俊明 山口 啓子 三瓶 良和
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

南極地域において小氷期では乾燥的な気候であったと考えられる.その後,相対的に湿潤に変化したようだ.亜寒帯オホーツク海沿岸海跡湖群では,人為的環境変化以外では大きな環境変化は見られなかった.濤沸湖で湾口の閉鎖あるいは縮小が見られた.これはわずかな海水準低下に起因しているものかもしれない.温帯日本海沿岸海跡湖群では,小氷期終了前後(1600-1800年頃)に洪水堆積物が認められ,比較的大きな降雨があったことが明らかとなった.その後は人為的な環境変化が大きく,個々の汽水湖に個性的な環境変化を示している
著者
野村 亮太 岡田 猛
出版者
Japanese Cognitive Science Society
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.226-244, 2014

How do expert storytelling artists captivate audiences with a single performance? In<br/> study 1, we observed the eyeblink responses of expertized 7 of 20 audience members<br/> (10 male and 10 female, aged 16 to 67 years; <i>M </i>=40<i>.</i>6, <i>SD </i>=16<i>.</i>4) at the performance<br/> of two professional story-telling Rakugo artists. With using a surrogate data method,<br/>the statistically significant synchronization of eyeblinks among audience members was<br/> detected when performers changed scenes and characters and immediately after the<br/> performer delivered words essential to the understanding of the story. In study 2, we<br/> conducted a laboratory experiment with 32 (19 male and 13 female) participants aged<br/> 20 to 34 years (<i>M </i>=22<i>.</i>56, <i>SD </i>=2<i>.</i>85) to examine whether the expertise of the story-<br/>teller affected the frequency and intensity of synchronization of eyeblinks by recording<br/> each participant's eyeblinks. The synchronization of eyeblinks was also detected in this<br/> study that each participant viewed videotapes alone, which eliminated potential au-<br/>dience interaction. The participants who were assigned to the watching a videotaped<br/> performance of an expert storyteller displayed frequent synchronized eyeblinks and had<br/> a higher score of transportation into the narrative world of Rakugo compared to those<br/> were assigned to watch a videotaped performance of a novice. These results imply<br/> that expert performers gain a listener's unintentional process of attention as well as<br/> somatic-emotional responses, evidenced by synchronized eyeblinks.
著者
野村 明美 塚本 尚子 青木 昭子 舩木 由香
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

子供が一生涯を健やかに過ごすために、子供の成長過程におけるセルフケア能力育成プログラムと教材開発を行い、実用化することを目的に、まず幼児期、学童期を中心に調査を行い生活習慣と健康の結びつきについての認識を明らかにし、この認識に基づく健康行動の選択が健康に及ぼす影響を検証した。その結果をもとに、行動を支える認識を育成するセルフケア能力育成プログラムを考案し、教材を開発し、実用化した。
著者
野村 幸子 河上 智香 長谷 典子 藤原 千恵子
出版者
県立広島大学
雑誌
人間と科学 : 県立広島大学保健福祉学部誌 (ISSN:13463217)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.169-180, 2007-03
被引用文献数
2

本研究の目的は,入学したばかりで小児看護学受講前の学生は,子どもとの接触体験をどの程度持っているのか,またどのような子どもイメージを持っているのか,子どもとの接触体験は,イメージの形成にどのように影響するのかを明らかにすることであった。対象者は,研究の目的に同意が得られた2大学の1年生143名である。結果は,接触体験で最も多い項目は,「赤ちゃんを抱く」や「子どもとの遊び相手」で世話に関する体験は少なかった。接触体験やきょうだい数が多いほど,子どもの『行動特性』からくるイメージは肯定的となっていた。他のイメージの側面には影響がみられなかった。また接触体験の多さは,子どもへの関心とも関連がなかった。むしろ接触体験が多いと苦手意識になることも示唆された。学生は,子どもへの関心は高いが,そのイメージは,子どもとの浅い関わりや外観から得られるイメージであることがわかった。