著者
鈴木 貴之 鈴木 真 笠木 雅史 井頭 昌彦 太田 紘史
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

今年度は、本研究プロジェクトの5つの研究課題のうち、従来の哲学方法論の批判的評価、哲学的自然主義の可能性と限界、実験哲学の哲学的意義の評価、という3つの課題についておもに研究を進めた。従来の哲学方法論の批判的評価に関しては、2017年10月に香港大学からマックス・ドイッチュ氏およびジェニファー・ネド氏を招いて、科学基礎論学会秋の研究例会および東京大学で、哲学における直観の重要性と信頼性に関するワークショップを開催した。また、笠木雅史が同月に開催された日本科学哲学会のシンポジウムで、分析哲学における哲学方法論の歴史について発表を行った。哲学的自然主義の可能性と限界に関しては、井頭昌彦が自然主義の定式化や代替案を論じた論文を発表し、鈴木貴之と太田紘史が、自然主義的な心の哲学の現状や課題について、論文や共著を発表した。また、鈴木貴之が道徳に関する心理学研究の哲学的意義について、2018年2月に東京大学で開催された社会心理学コロキウムで発表を行った。実験哲学の哲学的意義の評価に関しては、笠木雅史が文化間の実験哲学研究に関する問題について論文を発表し、鈴木貴之が哲学における責任をめぐる議論の現状と、そこにおける実験哲学の意義について論文を発表した。また、鈴木真が実験哲学についての辞典項目を執筆した。さらに、来年度以降に本格的に研究を進める予定であるメタ哲学的観点からの哲学史の見直しに関しても、2017年8月に東京大学で研究会を開催し、小山虎氏が20世紀前半における分析哲学と科学哲学の関係について講演した。
著者
原田 卓弥 鈴木 貴之 戸花 善紀 湯口 雅史 Takuya HARADA Takayuki SUZUKI Yoshiki TOHANA Masafumi YUGUCHI
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 = Bulletin of Center for Collaboration in Community Naruto University of Education (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.95-102, 2019-02

新学習指導要領では,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を求めており,主体的に学びに参加する子どもの育成を推し進めている。体育科では,運動への好意的なかかわりの2極化傾向が課題として挙げられ,負の極に位置する子どもに焦点を当てた授業展開に大きな関心が寄せられている。陸上運動・リレーにおいて,走力の差が主体的な学びへの参加の差にも現れている現状をふまえ,「運動の本質的なおもしろさ」に着目して,走路が全て円形という教材の開発を図った。そして,ワークシートから収集したデータをテキストマイニングにより分析した結果,主体的に学びに参加している子どもの姿を確認することで,「サークルリレー」という教材の有用性が示唆された。
著者
朝蔭 直樹 原口 美明 鈴木 貴久 塚田 健次 山本 哲朗 小林 滋
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.8, pp.2416-2420, 2009

症例は69歳,女性.24年前より全身性強皮症と診断されている.1年ほど前から直腸脱が出現し早急に増悪,立っているだけで超手拳大の腸管が脱出し当科を受診した.身長149cm,体重34kgと小柄痩せ型で顔面,手指に茶褐色の光沢を持った皮膚硬化を認めた.怒責診では約10cmの直腸が脱出し,脱出腸管は浮腫状であたかもソフトボール状に緊満していた.怒責時腹部CT検査を施行すると,脱出腸管壁内にガス像が認められ脱出腸管反転部内への小腸陥入を伴う直腸脱と診断した.手術は会陰式直腸S状結腸切除術(Altemeier手術)に肛門挙筋形成術を併施した.術後経過は順調で,現在術後1年半経過したが脱出はなく特に排便機能にも問題はない.全身性強皮症は結合組織の線維性硬化性病変を伴い,直腸脱の発症要因の一つと考えられた.本症例のような基礎疾患を有する場合,侵襲が少なく肛門挙筋形成も行えるAltemeier手術は有効であると思われた.
著者
佐藤 寿晃 鈴木 貴寿 植村 健一郎 渡部 真紀
出版者
コ・メディカル形態機能学会
雑誌
形態・機能 (ISSN:13477145)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.2-7, 2016 (Released:2016-09-30)
参考文献数
21

本研究は、健常若年者を対象に口腔機能を評価する上で重要である咬合力と口唇閉鎖力の関連を調査した。対象は健常若年者71名(男性34名、女性37名)であった。測定項目は咬合力、口唇閉鎖力、握力とした。その結果、咬合力は、男性で699.4±165.7N、女性で465.9±150.9N であった。口唇閉鎖力は、男性で6.6±1.5N、女性で4.4±1.3N であった。握力は、男性で46.9±5.9kg、女性で29.2±4.8kg であった。性差に関しては、咬合力、口唇閉鎖力、握力ともに女性より男性の方が有意に高値であった(p<0.01)。また、咬合力、口唇閉鎖力、握力の3項目で有意な相関関係を示したのは、男性、女性とも咬合力と握力であり、相関係数0.37(p<0.05)、0.44(p<0.01)であった。しかし、咬合力と口唇閉鎖力には相関関係は認められなかった。以上の結果より、咬合力と口唇閉鎖力との相関関係が低値であるため、口腔機能を評価する上では咬合力と口唇閉鎖力はそれぞれ測定する必要があると考える。
著者
中根 和昭 Marcio Gameiro 鈴木 貴 松浦 成昭
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.97-108, 2012-09-25 (Released:2017-04-08)
参考文献数
18
被引用文献数
1

病理診断とは,人体から採取された材料について顕微鏡で観察し,病理学の知識や手法を用いて病変の有無や種類について診断することである.日本では病理医の絶対数は症例数に比べ圧倒的に不足しているため,計算機による病理診断支援技術の開発は緊急の課題である.ここでは,位相幾何学的な概念を基にしたアルゴリズムを提案し,生体組織画像から病変部を抽出する手法と,大腸癌の組織に対して適用した結果を紹介する.
著者
鈴木 貴久 小林 哲郎
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.31-50, 2011

本研究は,異なる寛容性を持つ評判生成規範が協力に対してもたらす効果について,先行研究より現実に即した制約を課す進化シミュレーションによって検討した.具体的には,エージェントはネットワーク上で隣接する相手のみと社会的交換を行い,社会的交換における行動決定時とネットワークのリワイヤリング時に評判を参照するが,すべてのエージェントの評判情報を参照できるのではなく,評判が参照できるのはネットワーク上で2 ステップの距離に位置する他者までに限定された.こうした現実的な制約の下で,全エージェントがimage scoring(IS)規範,standing(ST)規範,strict discriminator(SD)規範のいずれかに従って評判を生成する条件を比較した結果,(1)全エージェントが寛容なST 規範に従って評判を生成する場合にはネットワークは密になり社会的交換の数は増加していくが,非協力行動が適応的になって協力率が大幅に低下する確率が高くなること,(2)全エージェントが非寛容なSD 規範に従って評判を生成する場合には協力率は安定するが,ネットワークが疎になり社会的交換の数自体が減少することが示された.この結果から,評判の生成規範の寛容性は,社会的交換における協力率だけでなく,社会的ネットワークの構造に対しても効果を持つ可能性が示された.このことは,協力率のみに注目した非寛容な評判生成規範では,副産物的に社会的ネットワークを縮小することで社会関係資本に対して負の効果を持ちうることを示唆している.さらに,相手の評判値を誤って知覚するエラーを投入したところ,寛容なST 規範に従って評判を生成する場合でも協力率が安定した.このことは,社会的交換がネットワーク構造を持つ制約の中で行われる場合には,寛容な評判生成規範でも高い協力率の維持が可能になりうることを示唆している.
著者
生沼 芳弘 了海 諭 山本 恵弥里 佐々木 寿之 小野 俊敏 鈴木 貴士 芹澤 可奈
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 体育学部 (ISSN:03892026)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.25-33, 2005-03-31

The Japan sumo association has been maintained the ban on women entering the traditionally men-only sumo ring, from Edo period. At issue is whether Fusae Ota, the prefectural governor of Osaka, and other women should be allowed into the dohyo, the elevated sumo ring, for ceremonies such as awarding the Osaka Governor's Prize at the Spring Grand Sumo Tournament in Osaka. Ota has requested the honor since winning her first term in 2000 and continues to be denied. In Edo period, the women did not allow into the tournament arena. They could allow to see the Grand Sumo Tournament from 1872, after the Meiji Restoration. From that to now, there was no survey to women spectators. This survey made clear the ratio of spectators between the sexes at the Grand Sumo Tournament. It showed that 42 percent of spectators were women. It was more than 25 persent of Japan Professional Baseball, less than 47 percent of J-league Soccer.
著者
南後 淳 宮原 洋平 高山 将歩 宮田 和揮 鈴木 貴史 佐藤 潤
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.854, pp.17-00171-17-00171, 2017 (Released:2017-10-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1

In recent years, many assist devices have been developing to enable the users to walk by an electric control system. However, introducing an electric control system makes the price rise of the device. It is difficult for users to purchase an expensive device, even if it is easy to use. In order to spread an assist device in daily life, a development with a low price and a simple device is expected. The device driven by external power sources disturbs users' independent action, there is a risk that it could be make users' physiologic function decline and users disincentive to do daily actions. An appropriate control system should be constructed in order to avoid an interference between a user's motion and a device's output motion. In case that the control system has the problem, an appropriate assisting motion can not be obtained, and it is in danger of harming to the user's body. So the design of devices is needed to consider for safety. The purpose of this research is the design and the development of a simple device for assisting walking motion which is driven by users' self, considering users' own physical condition. The assist device is designed by using a planar 6-link mechanism which transforms a rotational motion into an oscillating motion. The respective lengths of the links are determined by comparing the movement of the link, which the user's foot is put on, with the movement of the human leg in the action of walking. We optimize the device by using the Genetic algorithm while we consider the max value of input-torque to drive the device. In this study, the device assisting the user's legs are driven by the user's arm. Authors evaluate the device's supporting performance by the method of measuring the leg motion and the EMG of the leg. The transmissibility is also evaluated by the method of measuring the output force with load cells. The results are verified by comparing the values derived from the static analysis. From these results, authors investigated that the driving arm motion interlocked with the assisting leg motion, even though it had only one degree-of -freedom. The measurement result of the transmissibility shows that the output is enough to support the walking motion in the swing phase.
著者
鈴木 貴
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.55-64, 1982-02-10 (Released:2008-12-25)
参考文献数
30
被引用文献数
1
著者
中村 保宏 鈴木 貴 渡辺 みか 笹野 公伸
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.32-35, 2013

原発性アルドステロン症(PA)は,副腎組織からのアルドステロン過剰産生に伴い高血圧や重症な合併症を引き起こす病態である。通常,PAのうち術前にアルドステロン産生副腎皮質腺腫(APA)と診断された症例において手術が行われ,その後病理学的診断がなされる場合がほとんどであるが,時に腫瘍径が非常に小さいためその病理学的診断が困難なケースも決して稀ではない。その場合,免疫組織化学的検討による病変の同定が有用となる。また,APAとの鑑別診断ではアルドステロン過剰産生を伴う原発性副腎皮質過形成,すなわち特発性アルドステロン症(IHA)の病理学的診断についても十分理解しておくことが重要である。
著者
渡辺 茂 古屋 泉 山崎 由美子 藤崎 智子 草山 太一 後藤 和宏 西脇 レイ 鈴木 貴子
出版者
慶應義塾大学大学院社会学研究科
雑誌
慶応義塾大学大学院社会学研究科紀要 (ISSN:0912456X)
巻号頁・発行日
no.54, pp.13-22, 2002

論文1) 序論2) 動物実験による気分修飾効果の検討実験1 強制水泳での無動状態への効果実験2 カカオによる条件性場所選好の形成実験3 CMP気分修飾効果の用量 : 反応曲線実験4 学習性嫌悪にたいするCMPの効果3) ヒトにおける気分修飾効果実験5 暖昧語評価によるチョコレート摂取の気分修飾効果1実験6 暖昧語評価によるチョコレート摂取の気分修飾効果24) 総合考察 : 味覚効果との関連謝辞
著者
中野 啓史 内藤陽介 鈴木 貴久 小高 剛 石坂 一久 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.80, pp.115-120, 2004-07-31
被引用文献数
2

現在,次世代のマイクロプロセッサアーキテクチャとして,複数のプロセッサコアを1チップ上に集積するチップマルチプロセッサ(CMP)が大きな注目を集めている.これらのCMPアーキテクチャにおいても,従来のマルチプロセッサシステムで大きな課題となっていたキャッシュやローカルメモリ等のプロセッサコア近接メモリの有効利用に関する問題は依然存在する.筆者等はこのメモリウォールの問題に対処し,高い並列性を抽出し効果的な並列処理を実現するために,マルチグレイン並列処理との協調動作により実効性能が高く価格性能比の向上を可能にするOSCAR CMPを提案している.このOSCAR CMPは,集中共有メモリ(CSM)に加え,プロセッサのプライベートデータを格納するローカルデータメモリ(LDM),プロセッサコア間の同期やデータ転送にも使用する2ポートメモリ構成の分散共有メモリ(DSM),プロセッサコアと非同期に動作可能なデータ転送ユニット(DTU)を持つ.本稿では,FORTRAN プログラムをループ・サブルーチン・基本ブロックを粗粒度タスクとする.粗粒度タスク並列処理において,配列の生死解析情報を用いて粗粒度タスクの並び替えを行い,プログラムのデータローカリティを抽出するデータローカライゼーション手法について述べる.データ転送は,コンパイラにより自動生成したDTUによるデータ転送命令を用いてバースト転送を行う.Recently, Chip Multiprocessor (CMP) architecture has attracted much attention as a next-generation microprocessor architecture, and many kinds of CMP have widely developed. However, these CMP architectures still have the problem of effective use of memory system nearby processor cores such as cache and local memory. %This problem has also been one of the most important problems for ordinary %multiprocessors. On the other hand, the authors have proposed OSCAR CMP, which cooperatively works with multigrain parallel processing, to achieve high effective performance and good cost effectiveness. To overcome the problem of effective use of cache and local memory, OSCAR CMP has local data memory (LDM) for processor private data and distributed shared memory (DSM) having two ports for synchronization and data transfer among processor cores, centralized shared memory (CSM) to support dynamic task scheduling, and data transfer unit(DTU) for asynchronous data transfer. The multigrain parallelizing compiler uses such memory architecture of OSCAR CMP with data localization scheme that fully uses compile time information. This paper proposes a coarse grain task static scheduling scheme considering data localization using live variable analysis. Data is transferred in burst mode using automatically generated DTU instructions.
著者
鈴木 貴之 加藤 千幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集B編 (ISSN:18848346)
巻号頁・発行日
vol.79, no.808, pp.2743-2758, 2013 (Released:2013-12-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

Over the past two decades, many types of homogeneous models have been proposed for the numerical simulation of cavitating flows. Homogeneous models represent cavitation by the media whose density continuously varies from the value corresponding to liquid to that to gas. Recent studies have, however, revealed that the present homogenous models are unable to predict the breakdown characteristics of cavitating hydrofoils. The objective of this study is to clarify causes of such inability of homogeneous models to predict breakdown characteristics of cavitating hydrofoil accurately. Theoretical analysis shows that the present cavitation models inevitably cause kinetic energy loss through expansion and contraction of the media. To illustrate this fact, we computed cavitating flows in a venturi and around a hydrofoil (NACA0015) with a homogeneous model and investigated the computed flow field in detail. It is shown that the expansion and contraction of the media based on the homogeneous model do in fact cause kinetic energy loss and as a result, a region of low velocity appears downstream of the cavity. This results in a decrease of lift force in a partial cavitation condition, which is not observed in the corresponding measurements.
著者
白石 善明 福田 洋治 溝渕 昭二 鈴木 貴史
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.1083-1093, 2010-03-15

営利目的で一方的に送りつけられる電子メールは一般にスパムメールとして知られており,過去数年間,その影響は世界中に広がり続けている.本論文では,社会ネットワークの特性を表す指標の1つである固有ベクトル中心性に基づいたスパムメールフィルタリングの手法を提案する.提案手法は,受信したメールに含まれるメールアドレスの固有ベクトル中心性の得点を評価し,スパム以外のメールを区別するためのメールアドレスのホワイトリストを構成する.固有ベクトル中心性の得点とメールネットワークの形態との関係や,関連する手法との違いを考察し,著者のメールボックスのデータを用いた実験により提案手法の有効性を示す.Unsolicited commercial email is generally known as spam and its negative effects continue to spread around the world in the past few years. In this paper, we propose a method for spam email filtering based on eigenvector centrality which is one of indexes expressing property of social network. The proposed method evaluates score of the centrality for each mail address included in received emails and constructs a whitelist of the reliable mail address to distinguish non-spam. This paper shows the effectiveness of the proposed method by some experiments using author's mailbox. Then, we give some considerations on the relation between score and form of mail network in order to show differences from relative methods.