著者
鈴木 一秀 南 和延 筒井 廣明 三原 研一 保刈 成 上里 元 内川 友義 菅 直樹 大田 勝弘 牧内 大輔
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.373-376, 1999

[Purpose] The purpose of this study is to analyze the influence of the scapulothoracic joint on the rotator cuff function using integrated electromyography.<BR>[Materials and Methods] Ten shoulders of ten young males who were diagnosed as having dysfunction of scapulothoracic joint with &lceil;Scapula-45&rfloor; radiography and resisted abduction and external rotation test. The activities of the supraspinatus, infraspinatus, deltoid, and biceps were evaluated electromyographically with the loads at 45 degrees elevated position in the scapular plane. Subsequently the activity of these muscles was collected with a manual assist to the scapulothoracic function. The EMG activity was expressed as a percentage of the Max MMT (%MMT).<BR>[Results] The EMG activity increased with the load in all the cases. In 80% of the total cases, the relationship between the supraspinatus and deltoid did not change irrespective of the load (deltoid/supuraspinatus=1 /1.3) without manual assistance. The %MMT of the supraspinatus and deltoid of these cases showed a significant difference between the activity with and that without manual assistance. The tendency was remarkable at 3kg load. In 20% of the total cases, a dysfunction of rotator cuff was noted.<BR>[Conclusion] The results suggest the function of scapulothoracic joint has an effect on the rotator cuff function.
著者
鈴木 舜一
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.110, no.5, pp.734-743, 2001-10-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
36
被引用文献数
2

1 0 0 0 新憲法読本

著者
鈴木義男 著
出版者
鱒書房
巻号頁・発行日
1948
著者
鈴木 淳子 萬 秀憲 芋川 玄爾 高島 巌
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.494-498, 1994-06-01 (Released:2011-07-21)
参考文献数
18
被引用文献数
4 4

天然コレステロールエステルと類似した構造をとるcholesteryl isostearate(以下IS-CE)を応用した浴用剤の水溶性成分溶出抑制作用と, 保湿効果を検討した。健常男性18名の前腕部をアセトン·エーテル(AE)で15分間脱脂処理後, IS-CE配合浴用剤浴(20g/150l, 40℃, 5分)を行った。水溶性成分(ニンヒドリン陽性物質)のさら湯中溶出に対する抑制率は, 浴用剤中のIS-CE量の増加に伴い高まる傾向にあり, IS-CE 4.8%配合浴用剤はさら湯に比べ有意に抑制した(p<0.05, paired t-test)。健常男性15名の前腕部をAEで15分間脱脂処理後, IS-CE 4.0%配合浴用剤またはIS-CEを除いた浴用剤浴(いずれも20g/150l, 40℃, 10分)を2日間行い, 入浴翌日の角層水分量を測定した。IS-CE 4.0%配合浴用剤浴はさら湯浴より角層水分量の回復が有意に高く(p<0.05, paired t-test), また, IS-CEを除いた浴用剤浴よりも高い傾向にあった。下腿に左右ほぼ同程度の乾燥性皮疹を発症した女性6名の一方の下腿にIS-CE 4.0%配合浴用剤浴(20g/150l, 40℃, 20分), 他方にさら湯浴を8日間行った。IS-CE 4.0%配合浴用剤浴はさら湯浴に比べ, 乾燥性皮疹を有意に改善した(p<0.05, Wilcoxon signed rank test)。以上の結果から, IS-CE配合浴用剤浴による角層から浴水中への水溶性成分の溶出抑制作用と保湿効果が確かめられた。
著者
鈴木敏夫編
出版者
大修館書店
巻号頁・発行日
1977
著者
鈴木 恪雄
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1951

博士論文
著者
藤井 岬 宮本 重範 村木 孝行 内山 英一 鈴木 大輔 寺本 篤史 青木 光広
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.34 Suppl. No.2 (第42回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C0995, 2007 (Released:2007-05-09)

【目的】足関節周囲の骨折や靭帯損傷による固定や不動により生じる足関節拘縮は,歩行動作に影響を与え,日常生活動作や社会活動に大きな影響を及ぼす.関節拘縮に対する理学療法手技の1つに関節モビライゼーションがあり,足関節背屈制限に対して距腿関節,遠位脛腓関節へのモビライゼーションが治療として用いられる.臨床では距腿関節モビライゼーションが多く用いられているが,遠位脛腓関節に対する治療手技の効果について詳細は明らかにされていない.本研究の目的は,生体に近い未固定の遺体を用いて遠位脛腓関節の運動学的な特性を把握し,足関節拘縮に対する効果的な治療手技を検討することにある.【方法】実験には生前同意を得られた新鮮遺体標本7肢(男性5名,女性2名,平均死亡年齢79.9)を用いた.下肢標本を足底接地させ,中足骨と踵骨で木製ジグに固定した.近位の固定を行う前に足関節の背屈可動域,腓骨の運動を磁気センサー3次元空間計測装置(3Space Tracker System)を用いて計測した.次いで,足関節底屈10°を保持して大腿遠位部をジグに固定した.モビライゼーション手技を想定して腓骨外果を4方向(後方,後上方,上方,後外側)に,それぞれ19.6N,39.2Nの強度で牽引し,腓骨の変位をX(前後方向),Y(内外側方向),Z(上下方向)成分に分けて測定した.【結果】足関節の背屈可動域は平均13.25°±4.85であった.4つのモビライゼーション方向(後方,後上方,上方,後外側)の腓骨外果の変位はそれぞれ,X軸上で0.13±0.10,0.19±0.11,0.09±0.08,0.48±0.16,Y軸上で0.19±0.12,0.13±0.11,0.04±0.04,0.22±0.20,Z軸上で0.09±0.06,0.07±0.06,0.05±0.04,0.20±0.10であった.二元配置分散分析を用いて検定したところ,3軸方向成分全てにおいて牽引による変位量は統計学的に有意であった(X:P<0.0005,Y:P=0.005,Z: P<0.0005).牽引強度による変位量の比較ではX成分でのみ有意に39.2Nで大きかった(P<0.0005).方向と強度の相互作用については有意差が認められなかった.方向についてBonferroniの方法で多重比較したところ,X,Z成分では後外側とその他の方向,Y成分では上方とその他の方向のモビライゼーション間で有意差がみられた.【考察】以上の結果より,後外側方向へのモビライゼーション手技は腓骨を前後・上下方向へ大きく動かすことが明らかにされた.また上方向への手技では内外側への動きが少なかった.更に前後方向への変位にのみモビライゼーション強度が関与することが判明した.従って,足関節背屈制限に対する遠位脛腓関節のモビライゼーションにおいては,腓骨の後外側方向への滑り運動手技が有効であり,強い強度を用いた方がよいと考えられる.
著者
帷子 京市郎 鈴木 智之 中村 克行 趙 卉菁 柴崎 亮介 仲川 ゆり
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.158, pp.229-236, 2007-03-19
参考文献数
13
被引用文献数
1

本論文では,面的に測距を行うレーザスキャナを用いた群集の追跡手法,及び駅での検証実験により求められた群衆流動の可視化の方法について述べる.提案手法は,複数のレーザスキャナを時間的・空間的に同期させ,計測された歩行者の足断面のレンジデータから複数の歩行者を追跡する.追跡アルゴリズムは,レーザポイントに対して単純な時空間的クラスタリングを行うことで,実時間の処理を可能にしている.さらに得られた多数の軌跡データに対して位置と方向を考慮した三次元的なカーネル密度推定を行うことで,群衆流動の方向や通行密度,サイズといった情報の可視化を行う.また,得られた軌跡に対してOD別通行量の精度を評価した.
著者
出口 貴久 鈴木 昌資 河西 敏雄
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.419-420, 2009 (Released:2010-02-25)

ステンレス鋼SUS304のラッピングと電解研磨を行い、研磨廃液の組成分析を行った。ラッピングではアルミナ砥粒と純水またはオレイン酸ナトリウム水溶液からなるスラリー、電解研磨ではエチレングリコール-塩化ナトリウム溶液、リン酸-硫酸溶液を用いた。その結果、ラッピングの廃液にはステンレス鋼組成の溶解は検出されなかったが、電解研磨では全てが溶解していた。特にリン酸-硫酸溶液の場合に多くの六価クロムが検出された。
著者
尾崎 尚代 千葉 慎一 嘉陽 拓 大野 範夫 鈴木 一秀 牧内 大輔 筒井 廣明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.C0889, 2007

【はじめに】腱板完全断裂症例に対する理学療法の目的は、疼痛の除去および残存腱板や上腕二頭筋長頭腱での代償作用を引き出し、肩関節の運動能力を改善することにある。しかし、広範囲断裂や長頭腱断裂を伴う症例の中には、これらの代償作用を得られずとも上肢挙上が可能となり、ADL上の支障がなくなる症例を経験する。そこで、理学療法を実施した腱板完全断裂症例について追跡調査し、若干の知見が得られたので報告する。<BR>【方法】対象は、当院にてMRIまたはMRAで腱板完全断裂と診断を受けて理学療法を行い6ヶ月以上の経過観察が可能であった20例20肩(男性11肩、女性9肩)であり、外傷歴は有11例・無9例、断裂部の大きさは3.5mm未満6例・3.5mm以上14例、単独断裂11例・複数腱断裂9例である。これらの症例に対しJOA scoreの推移とレ線的検討を行った。尚、治療開始時年齢は平均67.35歳、発症から当院初診までの期間は平均17.07ヶ月、経過観察期間は平均15.90ヶ月であり、手術療法に移行した症例は除外している。<BR> JOA scoreの推移は、疼痛、機能、可動域について、初診時、1ヵ月後・3ヵ月後・6ヵ月後・9ヵ月後・1年後・最終診察時の推移を調査した。また、X線的検討はScapula45撮影法での45゜無負荷保持を用い、最終診察時の自動屈曲可動域が120度以上尚且つ30度以上の改善を良好群、それ以外を不良群に分類して、腱板機能および肩甲骨機能について検討した。<BR>【結果】X線所見・関節不安定性を除いたJOA score(80点満点)の推移は、初診時41.93点±14.68から最終診察時67.83点±8.61と有意に改善した(p<0.001)が、初診時と比較して疼痛は理学療法開始1ヶ月後(p<0.01)、機能は3ヵ月後(p<0.02)、可動域は6ヵ月後(p<0.02)以降で有意に改善したものの、外傷歴や断裂腱の数、大きさとの関係には有意差は認められなかった。<BR>またX線的検討の結果、良好群13例(屈曲148.85度±19.49)・不良群7例(屈曲104.29度±22.81)共に肩甲骨関節窩に対して骨頭の上昇が著明であるが、胸郭上の肩甲骨の上方回旋角度は正常値(12.30±4.1)に比して良好群では小さく(2.02±7.01)なり、不良群では大きく(25.53±17.82)なっていた(p<0.001)。<BR>【考察】今回の結果、腱板断裂症例に対しては、疼痛を理学療法開始後1ヶ月以内に、機能を3ヶ月以内に理学療法の効果を出す必要があることがわかった。また、腱板断裂症例の可動域改善には残存腱等での代償動作のみならず、上腕骨に対して肩甲骨関節窩をあわせるような肩甲骨の下方回旋運動が可能である必要性が示唆され、肩甲骨の可動性と共に、いわゆるouter musclesの機能により肩甲上腕関節の適合性を得ることで上肢挙上が可能になり、ADL拡大につながると考える。
著者
鈴木 努
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.421-428, 2011 (Released:2012-09-01)
参考文献数
14
著者
今井 泰彦 徳武 昌一 山次 信幸 鈴木 勝
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.296-302, 1997-04-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
12
被引用文献数
4 6

米麹中のα-グルコシダーゼ活性測定法について検討した。PNPGを基質とし, 反応pHを4.0で行うことにより, 最適な条件で測定することができた。添加回収試験の結果は99.4%, 再現性のCV値は2%未満と良好であった。この基質には麹菌のグルコアミラーゼおよびα-アミラーゼは作用しなかったが, 試料中に含まれるグルコース, G2により影響を受け, 見かけ上測定値が少し低下した。さらに, G2-PNPを用いた糖化力測定法と組み合わせて, 米麹抽出液中のグルコアミラーゼ活性とα-グルコシダーゼ活性を精度よく分別定量することができた。
著者
杉崎 正志 鈴木 公仁子 伊介 昭弘 田辺 晴康 加藤 征
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.287-301, 1990-04-10 (Released:2011-09-07)
参考文献数
24
被引用文献数
2

The greatest care must be paid in discussing a possible cause of temporomandibular joint disorders because there were sexal difference and changes with aging in the masticatory structure as described in Part 1. The purpose of this part is to clarify the sexal difference and changes with aging of the temporomandibular bone surface and to elucidate the effect of masitication on the temporomandibular bone changes.Results: Bone changes frequently occured at the lateral side of the condyle, lateral and central sides of the eminence and in a central part of the anterior slope of the eminence. Old females showed a higher score of changing than males with a significant difference between them. Molar or posterior tooth defect had an influence on the condyle and temporal component changes in the young. Progressed attrition with aging influenced on the changes of the temporal component bone surface in males. The temporomandibular joint in males showed a relative stability from the end of growth period to 30 years of age, but females showed no stability throughout the life including growth period. Edentulous changes were caused by aging and loss of teeth so long as this study concened.
著者
北村 望美 鍋島 雅美 君塚 実和子 平井 竜二 山北 令子 鈴木 康仁 木村 黎史
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第36回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.2, 2017 (Released:2019-04-03)

【目的】上腕骨外側上顆炎( 以下上顆炎) は, 短橈側手根伸筋を主体とする上腕骨外側上顆の伸筋付着部障害とされている.しかし病態は不明確な点が多く, 長期化する症例や再発する症例を多く経験する. この経験から, 上顆炎患者と健常者の間に身体特性の違いが影響していると考え, 両者の関節可動域の比較, 検討を行った.【方法】対象は上顆炎患者11 名22 肢( 男7 名, 女4 名, 平均年齢58.8 ± 11.5 歳) の上顆炎群及び, 上肢に既往の無い健常者11名22肢(男7名,女4名,平均年齢53.5±15.2歳)のControl群(以下C群)とした.上顆炎群患側(右9肢,左2肢),健側(右2肢,左9 肢)に合わせ,C群患側(右9肢,左2肢),C群健側(右2肢,左9 肢)を比較対象とした.関節可動域の測定項目は肘(屈曲,伸展),前腕(回外,回内),手(掌屈,背屈,橈屈,尺屈)とし,自動と他動をそれぞれ測定した.上顆炎群とC 群の患側・健側可動域をMann-Whitney のU 検定を用いて有意差を求めた( 有意水準5%未満).【倫理的配慮, 説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に準じ, 事前に対象者に研究の目的と方法, 個人情報の取り扱いについて説明し, 同意を得た.【結果】患側自動回外では上顆炎群(85 ±10°),C 群(92.7±17.3°)と上顆炎群が有意に低値を示した(p <0.05). 患側他動回内では上顆炎群(87.3 ±12.3°),C 群(92.3 ± 7.7°)と上顆炎群が有意に低値を示した(p <0.05). 健側自動回外では上顆炎群(82.7± 27.7°),C 群(92.7± 17.3°) と上顆炎群が有意に低値を示した(p <0.05).【考察】上顆炎群は患側自動回外・他動回内, 健側自動回外に有意差を認めた. 自動回外で制限がみられた事から, 上顆炎群は回外筋等の主動作筋の機能低下により, 補助筋である手根伸筋の負荷が増大している可能性が考えられる. また, 回内の制限因子である輪状靭帯, 外側側副靭帯には上顆炎の要因である短橈側手根伸筋が起始し, 更に回外筋等と共同腱となり付着している事から, 上顆炎に関与する筋や靭帯の影響を受けている可能性が示唆された.
著者
鈴木 桂二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.218-232, 1966-04-01 (Released:2011-03-14)
被引用文献数
1 1

筆者が1954年2月ロンドンで開かれたCCIR SG XI, 1955年3月ウィーンで開かれたCCIR SGX, XIの会議に出席し, 各国代表とヨーロッパの放送事情について論議し, その後, イギリス, オランダ, 西ドイツ, フランス, イタリアの各放送局, 研究所を訪問し, 各国のテレビ放送事情と研究分野を調査した結果を報告したものである.
著者
山口 一 伊澤 康一 鈴木 令 田中 昭司 森山 宏二
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成22年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1235-1238, 2010-08-12 (Released:2017-08-31)

Biological terrorism and pandemic outbreak such as a new influenza virus or SARS have become a problem. In addition, facilities environment of a high standard included an anti-microbe measure is expected at pharmaceutical plants and food factories. This paper reports the examination of the anti-microbe measure with the chlorine-based chemical in the biological cleanroom and the results of confirmation that the above measure could be used for sterilization in the buildings, and the subjects for future study.
著者
栗田 健 明田 真樹 森 基 大石 隆幸 高森 草平 小野 元揮 木元 貴之 岩本 仁 日野原 晃 田仲 紗樹 吉岡 毅 鈴木 真理子 山﨑 哲也
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Cb1390, 2012

【目的】 先行研究で投球障害肘群は肩群に比べ手内筋の筋力低下を有していることが分かった。このことは手内筋が効率よく機能せずに、手外筋を有意に働かせてボールを把持することで、手・肘関節への影響が大きくなることが示唆された。しかし手内筋機能不全が投球動作の繰り返しで生じたものか、もともと機能不全が存在したことにより投球障害肘の原因となったのかは不明であった。そこで今回我々は手内筋機能不全が多く認められた投球障害肘群において、投球による影響がない非投球側の評価を行い、両側に機能不全を有する割合について調査したので以下に報告する。【方法】 対象は、投球障害肘の診断により当院リハビリテーション科に処方があった20例とした。対象は肘単独例のみとし、他関節障害の合併や既往、神経障害および手術歴を有する症例は除外した。性別は全例男性で、年齢は、平均16.4±5.1歳(11歳~34歳)であった。観察項目は、両側の1.手内筋プラス肢位(虫様筋・骨間筋)と2. 母指・小指対立筋の二項目とした。共通肢位として座位にて肩関節屈曲90°位をとり、投球時の肢位を想定し肘伸展位・手関節背屈位を保持して行った。1.手内筋プラス肢位(虫様筋・骨間筋)は、徒手筋力検査(以下MMT)で3を参考とし、可能であれば可、指が屈曲するなど不十分な場合を機能不全とした。2.母指・小指対立筋も同様に、MMTで3を参考とし、指腹同士が接すれば可、IP関節屈曲するなど代償動作の出現や指の側面での接触は機能不全とした。なお統計学的評価には、二項検定を用い、P値0.05未満を有意差ありと判断した。【説明と同意】 対象者に対し本研究の目的を説明し同意の得られた方のデータを対象とし、当院倫理規定に基づき個人が特定されないよう匿名化に配慮してデータを利用した。【結果】 投球障害肘の投球側虫様筋・骨間筋機能不全は、65.0%、に発生しており、そのうち健側にも認められたものが76.9%であった(統計学的有意差なし)。投球側母指・小指対立筋機能不全は、65.0%に発生しており、そのうち健側にも認められたものは53.8%であった(統計学的有意差なし)。一方、非投球側での機能障害をみると、両側に発生している比率が、虫様筋・骨間筋機能不全例では90.9%、母指・小指対立筋機能不全例では100%であった(統計学的有意差あり)。【考察】 我々は第46回日本理学療法学術大会において手内筋機能低下が投球障害肩より投球障害肘に多く認められることを報告している。しかし手内筋機能不全が伴って投球動作を反復したために投球障害肘が発生するのか、肘にストレスがかかる投球動作を反復したために手内筋機能不全が発生したのかは過去の報告では分からなかった。そこで今回投球していない非投球側の機能と比較することで投球による影響なのか、もともとの機能不全であるのかを検討した。今回の結果より、各観察項目での投球側・非投球側の両側に手内筋の機能不全を有する割合は多い傾向があったが、統計学的有意差はなかった。一方、非投球側に機能不全がみられた症例は、投球側の機能不全も有す症例が多く、統計的有意差もあることが分かった。このことより手内筋の機能不全は、投球の影響によって後発的に生じるのではなく、もともと機能不全を有したものが、投球動作を繰り返したことにより投球障害肘を発症している可能性が高いと考えられた。そのため投球障害肘の発生予防や障害を有した場合のリハビリテーションの中で虫様筋・骨間筋機能不全および母指・小指対立筋機能不全の評価と機能改善が重要であると考えられた。【理学療法学研究としての意義】 投球障害肘の身体機能の要因の中で手内筋である虫様筋・骨間筋や母指・小指対立筋に機能不全を有することが多いということが分かった。本研究から投球障害肘を治療する際には、評価として手内筋機能に着目することが重要と考える。また今回設定した評価方法は簡便であり、障害予防の観点からも競技の指導者や本人により試みることで早期にリスクを発見できる可能性も示唆された。