著者
鈴木 文助
出版者
東京帝国大学
巻号頁・発行日
1925

博士論文
著者
山本 渉 高際 竜一 鈴木 和幸
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.63-73, 2003
被引用文献数
3

半導体LSIの配線のエレクトロマイグレーション耐性の信頼性試験には時間がかかるため、サドンデス寿命試験を用いることが提案されている。それは、寿命分布の左裾に当たる、早期故障の観測数が確保できるため、より多くの配線が用いられるようになった今日の半導体LSIの、配線のエレクトロマイグレーションによる信頼性特性を調べるには適している。従来、確率紙を用いて寿命分布を選択することが多かったが故障データの確率分布に関して、本研究では、尤度に基づく方法で検討と選択を行う。実際のデータを解析し、エレクトロマイグレーションによる寿命分布の左裾の部分には、対数正規分布がよくあてはまる、という結論を得た。次いで、改めて対数正規分布に基づくサドンデス寿命試験の推定精度の評価を行い、対数正規分布の尺度母数の推定精度はサドンデス寿命試験の組数を替えてもあまり変化しないが、位置母数の推定精度は一組のアイテム数が多くなると落ちるため、試験に使用する組数を増やすのが良いことを見た。
著者
鈴木 豊
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.3-346, 2016

早大学位記番号:新7570
著者
井上 麻夕里 中村 崇 田中 泰章 鈴木 淳 横山 祐典 川幡 穂高 酒井 一彦 Nikolaus Gussone
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>本研究ではサンゴの骨格成長における褐虫藻の役割を明らかにするために、褐虫藻有りと無しのポリプ試料を作成し、温度、塩分、pCO2を調整した水槽で飼育した。飼育実験の後、ポリプ骨格について6種類の化学成分を分析した。その結果、海水のpH指標とされているU/Ca比についてのみ、褐虫藻有りと無しの間に有意な差が見られた。これは、褐虫藻有りのサンゴ体内のpHが上昇していることを示しており、これにより褐虫藻と共生関係にあるサンゴは骨格成長が早いことが分かった。</p>
著者
服部 祥平 飯塚 芳徳 植村 立 鈴木 希実 鶴田 明日香 石野 咲子 藤田 耕史 的場 澄人 吉田 尚弘
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>グリーンランドの氷床コアは北アメリカやヨーロッパ由来の大気が由来し、過去のエアロゾル動態を復元する貴重な環境媒体である。産業革命以降の人間活動の増大に伴い、大気中に放出される硫黄及び窒素酸化物の濃度が上昇し、1970年以降に北アメリカ、ヨーロッパで排出が抑制された。事実、氷床コア中の硫酸濃度の減少がSO2排出量の減少と対応していることが知られている。本研究では、グリーンランド南東ドーム(SE-Dome)で採取された約90 m、60年分のアイスコアを用い、時間解像度3~6年で硫酸の三酸素同位体組成を分析した。</p>
著者
金城 秀俊 又吉 宣 安慶名 信也 真栄田 裕行 鈴木 幹男
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.214-218, 2018

<p>73歳,女性。当院受診1週間前にインフルエンザに罹患した。4日前に咽頭痛が出現し,近医で咽頭後壁の腫脹を認めたために,咽後膿瘍疑いで当科紹介となった。</p><p>初診時所見としては,呼吸苦や開口障害は認めなかったが,頸部腫脹・圧痛・嚥下痛を認めた。喉頭ファイバー検査では上咽頭から下咽頭にかけて後壁が全体的に腫脹し,粘膜下血腫の様な色調を認めたが,気道は開存していた。血液検査所見ではWBC:5,900/<i>μ</i>l,CRP:5.36mg/dlであり,CTでは膿瘍を疑うような所見を認めなかった。咽後部の腫脹は血腫であると判断し,保存的加療で症状は軽快した。出血源は画像結果から甲状腺左葉の腫瘤からと判断し,待機的に腫瘤を含め甲状腺左葉切除術を行った。しかし,病理結果からは副甲状腺腺腫からの出血と判明した。</p>
著者
鈴木 良
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.66-78, 2018

<p>本研究では,スウェーデン政府による障害者のパーソナルアシスタンス抑制政策に抵抗する運動団体の主張とは何かということについて質的調査によって検討してきた.まず,LSSは1)理念を堅持しながらニーズは市民権の観点から捉えられ,2)社会モデルに基づいて現代化すべきだと主張された.次に,費用の決定方法は1)社会保険事務所の尺度によるアセスメントはプライバシーや当事者性を侵害していること,2)給付金の支払いは生活に柔軟に応じた方式にすべきことが指摘された.さらに,1)利益追求型企業は利用者が管理・選定でき,2)家族がパーソナルアシスタントを担うことは子の自立を阻害する危険性を認識しつつも容認すべきことが指摘された.最後に,費用は1)権利意識の高まりや支援の質との関係,2)費用対効果,3)労働市場や国内需要への効果,4)人権やジェンダー平等,5)国の責務という観点で検討すべきことが指摘された.</p>
著者
鈴木 忍
出版者
亜細亜大学
雑誌
経営学紀要 (ISSN:13403230)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-15, 2006-10
著者
鈴木 宏昭 福田 玄明
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.353-367, 2013-09-01 (Released:2014-12-05)
参考文献数
65
被引用文献数
4

Growing evidence has suggested interesting dissociations between conscious and sub-conscious processing in insight problem solving. It indicates a possibility that the process of insight problem solving is largely governed by an implicit learning mecha-nism that detects the differences between current and goal states, and regulates the strengths of the responsible operators. If the implicit learning mechanism takes part in the insight problem solving process, the process might be affected by a hint stimu-lus subliminally presented, because such a stimulus could not be used by the explicit learning system. We examined this possibility using the continuos flash suppression technique. The results of two experiments showed that subjects subliminally presented with the goal state of a difficult insight puzzle solved it much faster than those in the control group. These results were discussed in terms of unconscious nature of insight problem solving, gradual tuning of operator strengths during the impasse, and roles of subliminal hint information in the problem solving processes.
著者
鈴木 一郎
出版者
恵泉女学園大学
雑誌
人文学部紀要 (ISSN:09159584)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.43-67, 1993-01
著者
中島 俊彦 鈴木 信彦
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会大会講演要旨集 第52回日本生態学会大会 大阪大会
巻号頁・発行日
pp.602, 2005 (Released:2005-03-17)

ある特定の花に選択的かつ連続的に訪花する行動を一貫訪花という。モンシロチョウには一貫訪花とランダム訪花の2つの訪花パターンがみられることが知られている。野外では花蜜をめぐる多くの競争者がいるため、蜜のある花とない花が存在する。したがって、モンシロチョウは報酬の得られる確率により一貫訪花を行うか否かを決定している可能性が考えられる。そこで本研究では花の蜜含有確率がモンシロチョウの訪花パターンに及ぼす影響について調査した。 蜜含有確率の異なる実験区(A;100%、B;50%、C;25%、D;12.5%)を設け、黄色と青色の人工花を交互にそれぞれ8花ずつ配置したケージ内でモンシロチョウの訪花行動を観察した。訪花した花の報酬の有無や訪花する花色の推移を記録し、Bootstrap法によりその個体の訪花パターンを解析した。 実験区A,Bでは同色花推移率が高く、一貫訪花をする個体が多くみられた。実験区C,Dでは同色花推移率は比較的低く、ランダム訪花をする個体が多くみられた。一貫訪花をした個体とランダム訪花をした個体が経験した蜜獲得確率はそれぞれ62.3%と16.4%であった。また、一貫訪花した個体とランダム訪花をした個体のどちらも蜜のある花に訪花した後は高い確率で同色花に訪花した。一方、蜜のない花に訪花した後の異色花へ訪花する確率(switching率)は一貫訪花をした個体で9.2%、ランダム訪花をした個体で48.2%であった。また、異色花へのswitchingの意思決定にはそれまでの訪花履歴(蜜獲得率や蜜のない花への訪花頻度など)は関与していないことが判明した。これらのことからモンシロチョウは報酬が得られれば同色の花に訪花するというルールに基づいた訪花をしていることが示唆された。よってモンシロチョウは蜜含有確率の高い花では一貫訪花をする確率が高く、効率よく採餌をしていると考えられた。
著者
新井 一司 久野 春子 鈴木 創 遠竹 行俊 大喜多 敏一
出版者
Japan Society for Atmospheric Environment
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.184-191, 2002-06-20 (Released:2011-11-08)
参考文献数
21

モミの衰退木の調査方法を確立し, 東京におけるモミの衰退分布を明らかにするために, 1992年から1993年にかけて山間部を対象に衰退度の評価を107地点, 618個体について行った。調査方法は, 小枝の枯損, 枝葉の密度, 樹形と樹勢の4項目の値を合計した衰退度合計指数が評価基準として有効であった。小枝の枯損と枝葉の密度における衰退度階級2以上の明らかな衰退がみられた個体の割合は, 各々45.2%, 45.6%であった。モミの衰退は, 地形的要因である傾斜や起伏の状態とは関係がみられなかった。一方, 広域的な広がりである緯度, 経度との間には相関関係がみられ, 山間部の南東の地域ほど, 衰退が激しく, 北西部で衰退の程度が弱まる傾向がみられたが, 北西部の一部の谷地形では, 被害がみられた。海抜高は, 250m以下の低い地域ほど衰退が激しく, 高い高度で健全な傾向を示すものの, 750m以上という高い地域でも57.9%の地点に弱いながらも衰退現象がみられた。
著者
鈴木 静 高橋 弘子 村山 正子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Japanese Lournal of Maternal Health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.625-632, 2006-01-01
参考文献数
7
被引用文献数
6

助産所におけるフリースタイル分娩の体験を記述することで, 分娩の達成感にいたる経緯を明らかにし, 助産の実践の場で活用し得る知識とすることを目的とした。産褥2〜6日の褥婦16名にインタビューを実施した。インタビュー実施期間は平成12年5〜8月で, インタビュー逐語録を元にして質的に分析した。分娩の達成感の構造は4個の大力テゴリーから形成された。すべてのカテゴリーの基礎となるのは【安心したお産】で, その上位に【楽しいお産】と【家族の出発としてのお産】がある。これらのカテゴリーが関係した結果, 分娩の達成感は【ゆるぎない自信】となった。1.【安心したお産】: 《助産師のケアへの安心感》《安心して産める環境》の2個の中カテゴリーよりなる。2.【楽しいお産】: 《自分の力を発揮する充実感》《お産のプロセスを楽しむ》の2個の中カテゴリーよりなる。3.【家族の出発としてのお産】: 《育児性が育つ》《家族の絆の強化》の2個の中カテゴリーよりなる。4.【ゆるぎない自信】: 《価値ある自分の発見》の1個の中カテゴリーよりなる。