著者
平田 佐智子 小松 孝徳 中村 聡史 秋田 喜美 澤井 大樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.185, pp.1-6, 2013-08-16

オノマトペ(擬音語・擬態語)は表現力豊かな言葉であるとされており、その性質や応用可能性について明らかにされつつある。本研究は、オノマトペが言語コミュニケーションにおいて果たす役割を検討するため、地域によってオノマトペの使用頻度が異なるのか、またどのような人に対して用いられるのか、どのような伝達内容に対して用いられるのか、を調べるため全国規模の調査を行った。結果として、主観的な使用頻度には地域差は無いものの、オノマトペの地域差に対する根強い信念が存在すること、またオノマトペが親密性の高い間柄で用いられる点や、触覚や視覚情報を伝達する際に最も多く使用されることがわかった。
著者
原田 力 高畑 博樹 北原 弘志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.95, no.213, pp.51-58, 1995-08-23
被引用文献数
3

技術試験衛星VI型(ETS-VI)は、平成6年8月28日に種子島宇宙センターからH-IIロケットにより打上げられ、トランスファー軌道投入後「きく6号」と名付けられた。きく6号は、2トン級の静止三軸衛星として開発されたが、アポジエンジンの噴射異常により静止軌道に到達することができず長楕円軌道を周回することとなった。きく6号は衛星間通信用の機器を搭載しているが、地上との通信のためのアンテナは静止衛星対応で固定であるため、楕円軌道に置いては通信回線を確立することができないものであったが、搭載コンピュータのソフトウェアを書き換えることにより、楕円軌道上における通信を可能にした。本論文では、楕円軌道上における通信の問題点を明らかにし、それを克服し通信実験を実現するための方法を紹介し、併せて実験の評価結果を報告する。
著者
合志 清一 苗村 昌秀 和泉 吉則 山口 孝一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.290-298, 1993-03-25

本論文は,MUSE方式の色信号処理に関するものである.動画領域の画質を改善するために色差信号をフレーム単位で処理する新手法を提案すると共に,コンピュータシミュレーションの結果について述べる.提案する手法を用いると色差信号の2次元伝送可能帯域が2倍となり画質が向上する.本手法は現行のエンコーダおよびデコーダに導入することも容易であり,現行のMUSEシステムとのコンパチビリティも保たれている.
著者
二宮 佑一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.93, no.288, pp.1-8, 1993-10-22

次世代テレビジョン放送に関する最近の動向について簡潔に紹介する。特に重要な動きはMPEGでの規格化、米国ATVでの地上ディジタルテレビ放送の標準化に向けたグランドアライアンス、我が国に於けるMUSEによるハイビジョン放送の実施等である。また、特にLSI開発に関係が深い重要な要素的技術の中で最近話題になっている幾つかに関して、概要を説明する。DCT、MC-DCT、誤り訂正符号、符号化変調方式、MUSEの高画質化等はいずれもVLSIの開発なくしては実用化しえない。最後にシステムサイドから、半導体開発への期待と若干の希望を述べる。
著者
石野 正彦 五月女 健治 工藤 司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.192, pp.37-42, 2009-09-04
参考文献数
14
被引用文献数
1

いままで、顧客への商品推奨のモデリング手法をベースに学生向け履修支援や情報セキュリティのリスク推定などについてリコメンデーションシステムの応用研究を進めてきた。それらの共通の数理的モデリング手法と各々の応用事例について発表する。「属性関係行列」を使って各々の学生向けのお奨めの履修コースや情報セキュリティのリスク推定について紹介する。
著者
小野寺 一 高橋 直之 福本 一朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.95, no.286, pp.41-46, 1995-09-30
参考文献数
8
被引用文献数
6

本研究の目的は、バイオフィードバックの手法を用い仮性近視の自己治療を行うことである。バイオフィードバック情報を水晶体厚みの変化とし、この計測をするためにPurkinje-Sanson像を検討した。この計測法は、簡単な光学系を用いて非侵襲かつ実時間で水晶体厚み計測が可能である。初めに水晶体の代わりに両凸レンズを用いてPurkinje-Sanson像の有用性を確認し、これを基に豚の眼球を用いて基礎実験を行った。その結果、計測データと実測データの間で良い関係が得られた。
著者
ホァン ブイフイ 小田 昌宏 二村 幸孝 北坂 孝幸 三澤 一成 藤原 道隆 森 健策
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.389, pp.395-400, 2012-01-12
参考文献数
8

外科手術における医師の血管構造把握を支援するため,我々は腹部血管を対象とした血管名自動命名法の研究を行ってきた.この手法は,抽出した血管領域から血管木構造を作成し,血管木構造の各血管枝ごとに多クラスAdaBoostを用いた識別器により血管名を命名する.しかし,識別器の誤分類により誤った名前を命名されたり名前なしと命名された血管枝が多数存在した.そこで,新しい特徴量を追加し,更にAdaBoostに用いる識別器学習時の重み調整により,識別器の命名対象血管に対する命名性能を向上させた.提案手法を3次元CT像38症例に適用したところ,血管名命名の平均再現率と平均適合率はそれぞれ87.6%と72.5%であった. We have developed an automated anatomical labeling method for the abdominal arteries to support understanding of the structure of the arteries for doctors in abdominal surgeries. This method labels artery names by using classifiers constructed with the multi-class AdaBoost. However, miss-labelings of the classifiers were caused in many cases. In this paper, we present a method to improve artery name labeling performance by adjusting weights of the classifiers of the AdaBoost. We also introduce new future values for the classifiers. We applied the proposed method to 38 cases of 3D contrasted abdominal CT images. The average recall and precision rates of the proposed method were 87.6% and 72.5%, respectively.
著者
西村 明 坂本 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.91-99, 2010-02-01
参考文献数
16

振幅変調に基づく音響データハイディング技術を用いて,スピーカから再生される音に同期して情報を呈示するシステムを提案する.振幅変調に基づく音響データハイディング技術の特徴は,数秒の埋込時間フレームを用いて,広い周波数範囲にデータを埋め込むことによって残響や反射音,変動する付加雑音に対して頑強な点である.データ埋込済み音楽信号に対してPEAQを用いた音質劣化の客観評価を行った結果,劣化は平均的に「やや気になる」以下であることが分かった.また,データ埋込済み信号への残響及び背景雑音付加,入力過大による振幅制限,カラオケ伴奏と同期した歌詞表示利用を前提とする歌唱音の重畳による検出力への影響を,コンピュータシミュレーションによって調べた.その結果,それらの変形を経た信号からも,十分埋込データの検出は可能であり,表示の時間制御のもととなるデータフレーム境界時刻の検出精度も十分であることが分かった.
著者
坂本 杏子 佐藤 智照 小竹 直子 〓 瑩 チュウ ロザリン 金 英周 小野 創 酒井 弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.184, pp.23-28, 2008-08-01
参考文献数
6
被引用文献数
1

本研究では,成人日本語母語話者が新奇動詞を学習する際に,助詞を手がかりにした意味推論を行うかどうかを検討する実験を行った.その結果,日本語母語話者は助詞の違いに応じて使役事象から異なる局面を切り出して動詞と対応づけることが明らかにされた.さらに動詞の意味推論には,名詞句とガ格助詞を手がかりとした項構造の決定と,項構造に基づく事象の切り出しという二つの段階が関与していることが示唆された.
著者
掛川 茉祐 小宮山 諒 政倉 祐子 菊池 眞之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.480, pp.233-238, 2013-03-13

本研究では脳活動データと感性評価結果から,音楽のジャンル識別を行う.脳活動の計測にはNIRSを用いて行い,感性評価の指標としてSD法を用いて実験を行った.これら2つのデータから既知の曲判別やジャンルによる感性評価と脳活動の関連性を見出すことを行った.結果として,既知の判別であれば平均88%で判別が可能であり,2ジャンル間での識別では平均66%で可能であった.感性評価の回帰に関しては,一部の感性評価において回帰が可能であることが示唆された.
著者
今野 誉人 岸田 茂也 木村 主幸 三澤 顕次 有澤 準二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.98, no.400, pp.13-18, 1998-11-17
参考文献数
8
被引用文献数
2

これまでに我々は、ELF帯の磁場による生態影響として金魚の体色変化を確認してきた。本報では、体色変化と変動磁場による誘導電流の大きさとの関係を検討するため、商用周波数である50Hz、62mT曝露時に金魚に発生する最大誘導電流密度と、この2倍及び3倍の値と等価な交流電流を金魚に通電した。その結果、電流値が大きくなるにつれて短期間で体色変化が現れることがわかった。また、電流値が大きいと曝露後に体色変化から復帰するものが少なく、その後短期間で死亡する傾向が見られた。この傾向を確認するため、50Hz、62mTの磁場を金魚に曝露したところ、曝露しない金魚よりも、曝露した金魚では明らかに、生存期間が短くなることが判明した。
著者
蓑輪 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.546, pp.185-190, 2004-01-08
参考文献数
11

本稿では,GPSを用いた姿勢決定のための新しい構成方法を提案する.提案法では,多面体の頂点にGPS受信機を配置することで,姿勢変動の激しい航空機等の物体上においてもより多くのGPS衛星からの信号を的確に受信することが可能となり,姿勢決定を高精度に行うことができる.従来は,三角形の平面状の頂点に3つのGPS受信機を配置していたため,移動体が傾くと姿勢決定に十分な数のGPS信号を補足することが困難であった.提案法において主として利用可能な多面体としては,三角形の均一な面を有する正四面体,正8面体,そして正20面体がある.しかし,面数の増加とともに姿勢決定に要する信号処理も増加するため,計算量が問題である.そこで,本稿では多面体GPS受信の最適なデータ信号処理アルゴリズムに加えて,計算量を削減するための準最適なデータ信号処理アルゴリズムを提案する.最後に,多面体姿勢決定GPSの応用を議論する.
著者
管野 伸 力石 悟 秋山 佳春 徳田 正満
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.134, pp.9-14, 1995-06-29
参考文献数
5

IECの基本イミュニティ規格のうち、定常正弦波(CW)を妨害波に用いた基本イミュニティ規格を、蓄積プログラム制御方式が主流である大型通信装置に対して、26〜80MHz帯において、複数の強度妨害を用いて、障害発生周波数の試験法依存性及び妨害強度依存性、障害発生の妨害印加時間依存性、障害検出周波数の帯域幅、及び障害検出の妨害波周波数掃引率(スイープレート)依存性を評価した。その結果、妨害強度が高い程広い周波数範囲で障害検出されること。放射イミュニティ試験と伝導イミュンティ試験の結果は同等とはならない事、妨害発生周波数の帯域幅は±1%程度であること、妨害印加時間は障害検出率に影響する事、スイープレートは低速ほど障害検出率が向上することを明かにした。
著者
増田 夏樹 黒岩 達雄 大矢 雅則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.55, pp.47-52, 1999-05-17
参考文献数
8

タンパク質の相同性解析において塩基やアミノ酸配列の整列化がまず最初に行われ, この操作はアライメントと呼ばれている. このアライメントを複数の配列に対して行うのがマルチプルアライメントであり, 配列の本数と塩基またはアミノ酸が増えることで指数関数的に計算量が増し, 非常に計算時間がかかってしまう. 本論文では, この問題を量子並列計算ができる量子コンピュータを用いて解くための量子アルゴリズムを考察する.
著者
井垣 宏 瀬戸 英晴 福田 将之 [マツ]本 真佑 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.95, no.4, pp.778-789, 2012-04-01
参考文献数
20
被引用文献数
1

近年,住宅設備の電化や家電機器の増加・性能向上を要因として,家庭における消費電力量増加が重要課題となっている.家庭内の省エネ実現を目的として,ネットワークに接続された電力センサ等を用いた宅内の消費電力量可視化するサービスが研究・開発されている.実際に消費電力量の可視化によってユーザの省エネ行動を促進することができるという実験結果も現れつつある.一方で,既存サービスのほとんどは宅内の消費電力量のログを可視化するものであり,ユーザの在/不在や室温,照度といった環境状態に基づいた電力の消費結果と消費の原因の因果関係を後から細かく振り返ることを目的としていない.本研究では,HNSにおいて取得可能な様々なログを組み合わせることで,ユーザが日々の電力消費をより細かく振り返ることができる「電力消費振り返りサービス」を提案する.また,提案サービスを実際のホームネットワークシステム上で実装し,有用性を確認するための評価実験を行った.実験により,提案サービスを用いて「電力消費超過」,「サービス提供不能」,「環境状態無視」といった分類でのユーザの電力浪費行動全てを具体的な根拠に基づいて発見することができた.
著者
塩野目 剛亮 加藤 伸子 若月 大輔 河野 純大 西岡 知之 村上 裕史 皆川 洋喜 内藤 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.164, pp.69-72, 2010-07

近年,エリア限定ワンセグ放送(エリアワンセグ)という特定の範囲に存在するユーザに対する新しい情報提供の手段が試行され始めており,複数の情報を組み合わせた情報保障への適用が期待できる.本稿では,ワンセグ放送の簡便で柔軟な情報提示の手段としての可能性を検討している.聴覚に障害がある大学生を対象としたアンケート調査の結果から,ワンセグ放送を用いた情報保障提供の有効性が明らかとなった.また,実際のシステム構築や運用上の課題を示している.Area One segment-Broadcasting(Area One-Seg) has been used for information service for the users who exist particular area. In this report, we constructed the remote sign language interpret / real-time caption providing system via Area One-Seg, and conducted hearing impaired students survey at actual lecture scene. The results show that about 80% of students presented positive response, and effectiveness of captioning history. Moreover, expected feature of One-Seg receiver to provide information assurance, and acquiring a broadcasting license are also discussed.
著者
遠藤 片山 昭宏 田村 秀行 廣瀬 通孝 渡辺 真二郎 谷川 智洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
信学ソサイエティ, 1997
巻号頁・発行日
pp.276-277, 1997
被引用文献数
2

コンピュータネットワークが形成する電脳空間内に, 人が集い社会的営みを行う都市環境を構築する試みがなされている. 通常, この種の仮想都市の記述と表示には, 従来からのCG技術が用いられている. しかし, 幾何モデルをもとにしたCG表現には限界があるため, 最近, 実写画像に基づくImage-Based Renderingが注目を集めている. 我々は, この新技術により電脳映像都市空間を構築することを計画している. ここで, 「丸ノ内」, 「みなとみらい」といった規模の街の任意の景観を画像データとして表現するには, 従来にはない撮影方法や画像再構成手法が必要となる. WWWサイトの検索には, 広大な情報空間内をソフトウェア・ロボット(エージェント)が探索して情報を収集するのに対し, この場合は, 現実世界の都市空間を物理的なカメラがサンプル画像を収集して廻ることになる. 将来, 自律走行できるロボットが自らの判断で撮影計画を立て, 獲得した画像群を送信してくることも考えられるが, まず我々の計画の第一歩としては, 複数のカメラを搭載した自動車を運転し, 位置・姿勢データつきの映像を収集する方法を採る. 本稿では, 計画の概要と, 車載カメラや位置・姿勢センサ等を用いて試作した撮影システムについて述べる.
著者
川畑 宣之 徳永 憲洋 古川 徹生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.413, pp.141-146, 2008-01-15
参考文献数
10
被引用文献数
2

本発表では自己進化型モジュラーネットワーク(SElf-Evolving Modular network: SEEM)を提案する.SEEMは進化型のモジュラーネットワークであり,入力データに対応できる能力を持ったモジュールが存在しない場合にモジュールを増加させる機能,およびモジュール間の関連性を入力データから動的に獲得する機能をもつ.さらにSEEMは外部から時々刻々と入力される情報の分節化および分節化された情報の関連づけをオンラインで行う特徴も持つ.これによりSEEMは,自律行動型ロボットが環境との相互作用により機能を進化させるような課題,大規模情報の分類問題などに応用できると期待される.本稿はSEEMのアーキテクチャ,アルゴリズム及び3次元オブジェクト画像のオンラインクラスタリングへの応用について報告する.