著者
井関 健太 矢口 勇一 大田 和寛 千葉 将人 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.363, pp.105-110, 2008-12-11

2次元連続DPアルゴリズムと因子分解法に基づく画像からの3次元形状を効率的に復元するシステムを実現した.2次元連続DPでは画像間の全ピクセルに対する非線形対応のマッチングが可能である.そのため,因子分解法において使用される計測行列を,画像集合の1枚と任意の他の画像とのすべてのピクセル対応から生成する事で,特別な計測機器やカメラパラメータを必要とせず,少数枚数の画像のみから3次元モデルを生成する事が可能である.一方,2DCDPによる計算コストがO(N^4)となり,計算速度とメモリサイズに関する問題がある.本報告ではこれらの問題に対処するために,2DCDP計算の並列化に基づく計算機環境を構築した.また,野外の大きな建築物である城郭を対象にし,効率的に形状復元を行うシステム実装した.大規模画像への3次元形状復元には,部分3次元形状のモザイキングにより実現する.今回構築したシステムが良好に動作する事を実験により示した.
著者
吉武 博通
出版者
筑波大学大学研究センター
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
no.32, pp.43-62, 2005-03

ただ今、ご紹介に預かりました吉武です。この4月から筑波大学に来ております。今日は大学改革についてなのですが、私自身は3月まで民間人でした。25年間、新日鐵という会社に勤務していた鉄鋼マンです。そのような人間が、大学について ...
著者
寺尾 浩 岸川 禮子 加藤 真理子 野田 啓史 岩永 友秋 庄司 俊輔 西間 三馨
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1119-1122, 2004
被引用文献数
4

症例は65歳の男性. 主訴は全身の発赤, 腫脹, 掻痒, 意識消失. 既往歴は34歳時より糖尿病発症, 近医受診中. 現病歴は34歳時にパーティーでビールを摂った後, 20分後に全身の発赤, 腫脹, 意識消失が出現した. その後, 患者は様々な食物(すべて小麦が使われていた)摂取後に散歩をし, 蕁麻疹, 意識消失を生じていた. 平成13年2月肉団子入りの食事を摂った後, 散歩に出かけ, 帰宅後, 全身の発赤, 腫脹, 意識消失が出現した. 初診時検査では血清IgE値253IU/ml, IgE RAST値は小麦で2.13UA/ml(クラスを示した. 運動負荷試験方法では空腹時負荷異常なし, アレルギー除去食(小麦, エビ, カニ除去)摂取後, 運動負荷異常なし, 食パン1/2枚摂取後運動負荷異常なし, 食パン1枚摂取後運動負荷で全身に蕁麻疹出現. 以上より小麦を原因とするfood-dependent exercise-induced anaphylaxisと診断した. 物理的アレルギーのなかで, 運動という物理的刺激によりアナフィラキシー症状を呈する疾患を運動誘発性アナフィラキシーという. そのなかでも, 特定の食物摂取時にのみ運動誘発性アナフィラキシー症状が現れる場合, 食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FEIAn)という.
著者
柘植 洋一
出版者
金沢大学地域連携推進センター
雑誌
金沢大学サテライトプラザミニ講演記録
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, 2008-08-30

外国語を勉強すると日本語には無い音がでてきます。また同じ日本語でも方言によって使う音には違いがあります。この音声について,①どのようにして産み出されるのか,②どのような種類があり,どんな特徴を持っているのか,③どのように人間はそれをとらえているのか,といった内容を,「音声を目で見る」ということも含めて,お話しいたします。この講演を通じて,日頃何気なく使っているコトバの音声面への関心を深めていただければと思います。
著者
末武 国弘
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.13, no.14, pp.35-42, 1989-03-04

現在, CAIのコースウエアの良いものが各方面で要求されている.しかしながら, これまで開発されてきたものの内容は, 表現技術, 画像提示技術の上で, いま一つ足りないところがある.ここでは, 画像技術, 提示技術に焦点を絞って述べてある.その基本は, コースウエア制作者の学習者に対する[気配り]にある.
著者
吉田 稔 青柳 隆二
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.189-199, 2004-08-31
被引用文献数
1

浅間山天仁活動は,スコリア(軽石)の噴出に始まり,中間型の追分火砕流の発生を経て,上の舞台溶岩流の流出で終わった.天明活動の鎌原火砕流に相当する噴出物は,天仁噴火では知られていない.これらの噴出物は,同一火口から生じ,いずれも安山岩質で,主成分組成の分布範囲は狭い.著者らは,吉田・土屋(2004)が,天明(1783)活動噴出物につき得た結果と同じく,噴出様式の変化は,噴出時のマグマからのがス放出状況の相違がもたらしたものと考え,各種噴出物中のフッ素,塩素を定量し,これらの成分の揮発に開する吉田の実験結果に基づいて噴出機構を考察した.スコリア試料は,均一で高い塩素含有量を示し,噴火開始時に,マグマ柱の最上部に揮発性成分が濃縮され,火道内部で発泡して激しく放出されるとともに急冷されたとして説明される.追分火砕流試料は,フッ素,塩素含有量の分布範囲が非常に広く,かなりの数の試料がスコリアとほぼ同じ含有量を示す.一方,その他の試料は,フッ素,塩素含有量とも低く,変動幅が著しく大きい.ハロゲン含有量の地理的分布を検討した結果,追分火砕流は,ハロゲン含有量の異なる多くのフローユニットから成るものと見られる.ハロゲンの多いフローユニットは,火口付近に堆積したスコリアが流れ下ったものと推測される.ハロゲンの少ないフローユニットは,天明活動の吾妻火砕流と同様,火口付近で発泡しながら流出したことを示唆する.一方,ハロゲン分量の地理的分布を見ると流出後の脱ガスは主に流下の初期に起きたと思われる.上の舞台溶岩は流出後のガスの放出は少なかったと見られる.これらの結果は,天明噴火噴出物につき得られた結果と調和する.
著者
小磯 邦子 中島 修 松村 大輔 藤本 康之 橋本 祐一
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 = Journal of the Pharmaceutical Society of Japan (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.104-112, 2000-01-01

Human myeloid leukemia K562 cells can be induced to differentiate to mature cells bidirectionary, i.e., hemin induces erythroid differentiation, while 12-O-tetradecanoylphorbol 13-acetate (TPA) induces differentiation to monocytes. The differentiation-inducing activity of various hemin-related compounds suggested certain structural requirements for the activity : 1) the iron moiety of hemin is not essential, and 2) the propionic acid side chains of hemin play an important role in the differntiation and induction. In addition, we have examined the influence of some bioresponsemodifying factors on hemin/protoporphyrin IX-induced differentiation of K562 cell line. Retinoids and tubulindisruptors, themselves did not induce differentiation, enhanced hemin/protoporphyrin IX-induced differentiation of K562 cells. We also examined the possible involvement of peripheral-type benzodiazepine receptor (PBR) in hemin/protoporphyrin IX-induced differentiation on K562 cell lines. The PBR specific ligands modified hemin-induced differentiation. These results suggest a requirement for retinoids (or retinoids-like cofactors) for hemin/protoporphyrin IX-induced differentiation of K562 cells and the involvement of PBR in erythroid differentiation of K562 cell line. Further we showed that TPA suppresses hemin-induduced erythroid differentiation of K562 cells, while retinoids augment it. TPA is a potent inducer of heme oxygenase (HO), which catabolizes heme to biliverdin. An HO inhibitor, tin protoporphyrin (SnPP), suppresses TPA-induced K562 cell differentiation to monocytes. It was also found that cotreatment of K562 cells with SnPP and TPA induces erythroid differentiation of K562 cells, though SnPP alone or TPA alone does not induce erythroid differentiation, suggesting a role of HO in the directional switch of differentiation.
著者
桑原 明史 須田 武保 飯合 恒夫 畠山 勝義
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.21-26, 2009-01-01
被引用文献数
1 1

新潟県における大腸内視鏡検査関連の偶発症の実態を明らかにするため,アンケート調査を用いた検討を行った.対象は2000∼2004年に新潟大腸肛門病研究会の13幹事施設で行われた大腸内視鏡検査症例である.検査総数は,85,507件(観察のみ40,149件: 処置あり45,358件)であった.偶発症の発生頻度は,全体で198件,0.23%に認められ,処置あり群で8倍高くなっていた(観察のみ0.05%,処置あり群0.39%).偶発症の内訳は出血80.3%と穿孔13.6%が多く,発生頻度は出血0.19%,穿孔0.03%であった.出血の原因手技はEMRが76.7%で,治療はクリッピングが66%に行われていた.穿孔例の部位は96.3%が左側結腸であり,59.3%が観察行為のみで起きていた.穿孔に対する処置は85.2%で緊急手術が施行されていた.偶発症での死亡例は0.002%であり,いずれも穿孔例であった.<br>
著者
佐藤 尚登 宮崎 保光 山下 享子 竹中 康雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.175-182, 1995-03-25
被引用文献数
3

巨大な海洋構造物である南備讃瀬戸大橋付近において,LF帯無線測位システムの電磁波じょう乱が観測された.既に,約100kHzのデッカ電波による磁界強度の測定結果から,じょう乱源は橋梁を支える2本の主塔であり,両主塔をそれぞれ静電容量が0.2μF程度の微小垂直ダイポールアンテナとみなすことができた.本論文では,船位誤差がどの程度起きているのかを解析するために,100kHzのロランC単一送信局からの電波の位相測定を行い,トランシットによる高精度の船位と比較して位相誤差を求めた.その結果,橋のごく近傍を除けば位相誤差の測定値はおおむね計算結果と一致していた.従って,橋の両側約200mから1,500mの広い範囲において,位相じょう乱は時間の単位で±0.2μs〜±0.4μs程度もあり,距離に換算すれば約±60m〜±120mの大きな船位誤差が発生することがわかった.
著者
加藤 裕一 山口 静馬
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.510-514, 1988-07-01
被引用文献数
9

本論文は、特に信号機付近での非定常騒音レベル変動に着目し、その分布形予測に関する一試みを行ったものである。具体的には、騒音レベル統計量の信号機に起因する周期的変動にまず着目し、これを解析の内に積極的に反映させることによって、長時間スケールで示すレベル変動分布に対する統計処理方法を考察してる。次いで本手法を実測データに適用し、非定常騒音を定常だとみなした場合には分布の予測誤差は大きくなることを示している。更に、レベル統計量の変動パターンを単純化することにより予測方法の実用化を提案すると共に、その有用性を検証している。
著者
宮本 享 山田 圭介 菊田 健一郎 片岡 大治 佐藤 徹 橋本 信夫
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.412-418, 2003-06-20
被引用文献数
1

脳動脈瘤の治療法はclipping, coil embolization, by pass+parent artery occlusionの3種類に大別されるが,困難な症例ほど単一の治療法のみにならない判断が必要になる.このためには治療チームとして上記3種類の治療技術を高いレベルでもち.柔軟性をもった治療計画を立てることが必要である.手術手技についても基本的な方法を大切にしたうえで.体位やアブローチ,剥離操作などを症例に応じてmodifyすべきであり,単一のやり方に偏りすぎるべきではない.安全に外科治療を行ううえには,術前・術中に次のステップで起こりうるリスクに備えそれを防ぐことと,手術器具について基本的知識をもつことが大切である,
著者
金 淵培 江原暉将
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.1018-1028, 1994-06-15
被引用文献数
16

日英機械翻訳の精度を低下させる要因の一つとして、文が長すぎるということがある。文が長くなると係り受け構造が複雑となり、構文解析ができず、翻訳に矢敗することが多くなる。この問題を解決するため、われわれは日本語の長文を複数の短文に自動的に分割する研究を行った。われわれの手法は、形態素、品詞、文節カテゴリのようなさまざまな情報をフレキシブルに組み合わせて分割点の認定が行えるという特徴をもつ。さらに、分割を行うと、分割後の文に主語がなくなることがあり、この現象も機械翻訳の精度を悪くする。そこで、主語のなくなった文に対して、自動的に主語を補完する研究を行った。主語補割こは、学習データを用いて、主語になる名詞の特徴ベクトルの確率分布を推定した後、各主語候補に対して主語になれる確率値を算出して主語補完を行う統計的方法を用いている。約400文のニュース文を対象に分割と主語補完の実験を行った。分割点の認定には、分割点が記述されているパターン約100個を用いてパターン・マッチングを行い、約88%の分割点認定率を得た。 また、主語補完の補完率は76%であった。本論文では、短文分割の有効性と方法括よび主語楠完について述ぺる。
著者
高玉 圭樹 中須賀 真一 寺野 隆雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.514-522, 1998-05-25
被引用文献数
13

本論文では, 個々のエージェントが各々の判断基準(局所評価関数)を変更しながら行動する組織学習指向型分類子システム, および, そのシステムのための新たなマルチエージェント強化学習法を提案し, これらをCADの分野におけるプリント基板配置問題に適用した結果を報告する.以前からプリント基板配置問題では, 設計期間や生産コストを下げるために大域的に最適化を行う方法が数多く提案されているが, これらの方法は与えられた部品を専門家よりも効果的に配置できず, 最終的に残った本質的な部分を専門家にゆだねなければならない場合が多い.そこで, 本システムは大域的な視点で部品配置を決定する方法ではなく, エージェント(部品)間の局所的なインタラクションにより, エージェント自らが自分の部品位置を決定する方法を取り入れる.本システムを実規模のプリント基板に応用した結果, 次の知見が得られた.1)我々のシステムは専門家と同等の実行可能解を見出した.2)従来の強化学習よりも我々のシステムの方が, 試行回数と総配線長の観点において, ともに優れている.
著者
日笠 喜朗 森田 剛仁 二岡 由紀子 佐藤 耕太 島田 章則 籠田 勝基 松田 浩珍
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.187-190, s・iv, 2000-02-25

カーリー・コーテッド・レトリバーに肥満細胞の高度の白血化が認められ, 循環虚脱, 嘔吐, 下痢, 肺水腫, 血小板減少症, 高ヒスタミン血症, 溶血性黄疸, 肝・腎障害を呈していた.組織所見では腹腔内腫瘍塊を伴った肥満細胞の浸潤が内臓に認められ, 腫瘍細胞はサフラニンおよび蛍光色素のベルベリンに強陽性に染色された.本例は内臓に腫瘍細胞の浸潤を示す結合組織型肥満細胞性白血病と診断されたイヌでは極めて希な報告例である.
著者
森 大樹 内海 章 大谷 淳 谷内田 正彦 中津 良平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.102-110, 2001-01-01
被引用文献数
27

非同期多視点画像を用いて人物追跡を行う手法を提案する.提案手法では, 多視点で非同期に得られる観測情報をカルマンフィルタにより統合し人物追跡を効率的に行う.試作システムは, 非同期に動作して各視点の画像を処理する複数の観測ノードと人物の追跡を行う追跡ノード, 発見を行う発見ノードからなる.各観測ノードは追跡ノードから送られる予測観測値に基づいて画像特徴と追跡モデルの対応付けを行う.モデルに対応づけられた画像特徴は追跡ノードに送られ, 追跡モデルの更新が行われる.対応づけられない画像特徴は発見ノードに送られ, 新規人物の発見に用いられる.本手法により, 同期型システムに見られる視点数の増加による処理効率の低下, 観測間の冗長性の増大といった問題の発生を抑制しながら, 大規模な追跡システムの構築が可能になる.実画像を用いた実験により, 本手法の有効性を示す.