出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1447, pp.6-9, 2008-06-30

7月7日から開催される主要国首脳会議(洞爺湖サミット)は、日本の産業界にとって今後のリスクとチャンスを見極める絶好の機会となる。 不平等条約──。日本の産業界は、温暖化防止の京都議定書をこう呼んで皮肉る。世界で最も省エネが進んでいることを勘案されず、2012年までに1990年比で温暖化ガス6%削減という厳しい目標を課されたからだ。
著者
池上 怜士 田邊 頌平 釜道 紀浩
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2014 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp._1P2-O03_1-_1P2-O03_4, 2014-05-24 (Released:2017-06-19)

This paper describes a motion control method for a capsule-type robot which consists of an outside capsule and a movable inner mass. To realize efficient motions, we propose a motion algorithm utilizing friction characteristics and collision phenomena. Proposed methods are investigated by theoretical analysis and numerical simulations.
著者
林 匡宏 中原 宏
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.1_59-1_68, 2017-07-31 (Released:2017-09-20)
参考文献数
11

魅力的なシークエンス景観には二種の時間軸が存在する。歴史性や文化性など長期的な時間軸と、徒歩圏域の景観体験などの短期的な時間軸である。この二種が織り成す景観特性や高揚感への影響について、江別市で最も古い市街地である「条丁目地区」を対象に調査・分析を行った。結果、景観構成要素のうち「歴史文化施設」や「樹木」など、背景に長期的な時間軸を有する要素が、シークエンス景観の中の「アクセント」として評価され、また 10m~50mの比較的に短い区間での景観体験にみられる「自然資源」の構成比の変化が、徒歩圏域の「リズム」となり、次の場面の高揚感向上に寄与していることが把握された。このような、大都市近郊地域の市街地景観に多様性と奥行きを付与する「アクセント」と「リズム」をコントロールすることで、これまで閑散としていた徒歩圏域の魅力化と、隣接する都市と併せた広域圏の価値向上に貢献すると考える。
著者
秋葉 和温
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.775-780, 2013-07

私は媒介者検索のため,7月22日に久保田さんの家の離れにお邪魔した。幸いにも,久保田さんの離れを井野専務夫妻が借りておられて,私を泊めて下さるというのである。有り難いことであった。しかも,この離れの裏にはバタリー鶏舎があったので,この離れに血液塗抹や染色用具,携帯顕微鏡,接種用ヒナなどを置き,裏の鶏舎で作業して,その処理を,この離れの部屋の座り机の上ですることができたので,大変好都合であった。お邪魔して最初は,裏の鶏舎に入り,まず糞の状態を見る。緑色をした便を見つけたら,顔を上げて鶏冠の状態を見るのである。鶏冠が白っぽくなっていれば,その鶏は貧血しているのである。このようにして緑色便と貧血の見られる鶏を数羽,探し出して,血液塗抹をとった。離れに帰ってメタノール固定し,ギムザ染色をして顕微鏡で検査して,II期とV期の原虫が同時に見られるような鶏を選び出したのである。V期の原虫のみしか見られない鶏では,すぐ消失してしまうかもしれない,II期とV期の原虫が同時に見られるような鶏はV期の,すなわちガメトサイトの出始めであることを示していて,ニワトリヌカカに吸血させるのに好都合であったからである。
著者
菊池 章人 征矢 英昭
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.155_2, 2016

<p> 【背景】小学校の教科は、2020年から英語やプログラミングの導入が展望され、児童の運動条件が頭打ちないし劣化することが懸念される。今後、体育時間の拡大は望めないため、児童の一層の体力向上を図る上では工夫が求められるが、全体として教諭の負担が大きくなる方向は容易ではない。体育の学習指導要領を妨げない短時間の活用が注目される。【目的】体育時間に、中高強度運動を、週1回、2分半だけ行う無理のない方法によって、児童の持久力、跳躍力の有意な向上をはかる。【方法】高崎市のN小学校で、2016年1月から3月の2か月間、6年生59人に「2分半スタミナ体操」を週1回だけ体育時に介入した。対照は5年生63人(通常の体育)。体操は、動作を円滑に支える楽しい音楽を制作し使用した。全体を96bpm~165bpmにテンポアップさせ、動作指示は進行中に行い、歩く、スクワットなどのウォームアップから、走る、ケンケン、前跳び、ギャロップ、垂直跳びなどの高強度インターバル(HIT)を行った。【結果】2か月後、対照5年生(通常体育)に比べ、「2分半体操」を介入した6年生は、持久力(20mシャトルラン)、跳躍力(立幅跳び)のいずれも、有意に大きく向上した。</p>
著者
久保田 仁司
出版者
日経BP
雑誌
日経ホームビルダー : 家づくりの実務情報 (ISSN:1344901X)
巻号頁・発行日
no.200, pp.64-67, 2016-02

雨漏りの原因は、経年劣化よりも、新築時のずさんな施工にあることの方が多い──。このように指摘するのは、第一浜名建装(浜松市)社長の久保田仁司さんだ。NPO法人雨漏り診断士協会の副理事長を務め、雨漏りの原因究明や修理に実績のある久保田さんが目に…
著者
小倉 芳彦
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.p483-508, 1979-03

This papar is a preliminary attempt to examine the use of proverbs in literature as a part of the investigation into the process whereby orally transmitted words came to be written down. Proverbs reflect the social condition and the ethical concept of the people of where they are born. The skillful use of them in literature, therefore, can enhance its persuasive power by arousing the audiences' sympathy. Proverbs are called yen 諺in Chinese classics. Although there must have been a great number of them, only few have come to be written down, and they are limited to those selected due to the authors' particular needs and preferences. Yens are used effectively to carry euphemistic admonitions advices in Tso-chuan. They are found alongside with quotations from Shih-ching 詩経 and Shu-ching 書経 and sayings of ancient sages, often to show the wisdom from everyday life lacked in them. It is evident, thus, that the author of Tso-chuan did not regard the yen as something vulgar. The yens quoted in Shih-chi, on the other hand, are chiefly those concerned with the fate of men. This is perhaps due to the Ssu-ma Ch'ien's 司馬遷 own interest. There are also yens quoted in memorials presented by the bureaucrats of the time ; they, however, lack the fine quality such as in those found in Tso-chuan, and are nothing but vulgar. In addition, the book Ku-yao-yen 古謡諺 contains many proverbs and folk songs used in the literature of later times. In the present study, however, I limited my examination only to those used in Tso-chuan and Shih-chi.
著者
岸本 秀弘 上野 明 河本 洋 浦 幸雄
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.38, no.424, pp.32-38, 1989
被引用文献数
1 7

Tensile tests were carried out on sintered Si<sub>3</sub>N<sub>4</sub> at room temperature under the ambient condition, and the influence of defects upon the fracture stress was discussed. As the surface of specimens was prepared carefully, fracture of 57 specimens out of 60 originated from the defects such as voids or inclusions which resulted from the sintering process. As a parameter to describe the size of the defect, &radic;<i>area</i> was used which is the square root of the area of a 3-dimensional defect projected to the direction of the maximum principal stress. The results obtained are as follows.<br>(1) &radic;<i>area</i> of defects which caused fracture nearly conforms to the first asymptotic distribution of the largest value and the fracture strength conforms to Weibull distribution.<br>(2) &radic;<i>area</i> is a good parameter to describe the size of the defect from the standpoint of fracture.<br>(3) Defects such as voids and inclusions act exactly as cracks of the same size.<br>(4) The fracture strength can be estimated by using the distribution of &radic;<i>area</i>, the fracture toughness and the mean grain size of Si<sub>3</sub>N<sub>4</sub>.
出版者
日経ホーム出版社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.271, pp.28-31, 2005-10

「PBR(株価純資産倍率)などの指標で割安な銘柄を選びチャートを見て投資」という太田さんの相談は上の3銘柄。JR西日本は買っていいか、日本製鋼所と新生銀行は保有株を売却していいかと思案している。清水さんの回答は上記の通りだが、JR西日本の「ダブルボトム」とはローソク足の並び方が2回の安値を底に「W」のような形になっていることをいう。

1 0 0 0 OA 科学史研究

著者
日本科学史学会 編
出版者
日本科学史学会
巻号頁・発行日
vol.11, no.103, 1972-11
著者
宗像 武彦 MUNAKATA Takehiko
出版者
創価大学通信教育部学会
雑誌
通信教育部論集 (ISSN:13442511)
巻号頁・発行日
no.24, pp.127-139, 2021-08-09

新学習指導要領が告示され、現場で施行されている。その趣旨と流れは一人一人が主体的に対話的に深い学びをしつつ、新たな社会の価値を創っていく教育であり、本学創立者池田大作(「池田」と書く)の「人間教育」の考えと同じ方向であると考える。その新学習指導要領の趣旨は、「人間教育」を進めることでより充実した実現が図られると考えている。それはどのような教育なのか。 筆者は、本学で学び小学校の教壇に立ち教職の道を歩んできた。本学は、『創価教育学体系』(以下『体系』と述べる)を著した牧口常三郎が創始者である。その『体系』では「教育の目的は、子供の幸福」といわれ、その幸福とは自己と他者の幸福の確立であり、そこから自分の人生を切り拓き、様々な困難を受け止め、そこから新たな価値を創造していくことを「創価教育学」として打ち立てた。それをもとに、「池田」は、本学の三つの指針の中に「人間教育の最高学府たれ」といわれ、人間教育を目指す取り組みの大事さを示されている。 この「人間教育」を「池田」は、教育ではなく「人間教育」の言葉を使われている。本来教育は人間の営みで教育でもいいと考えるが、人間第一に大事にする教育することを根幹にしていくために「池田」は「人間教育」と表現したと考えている。筆者は、現在まで小学校や小中一貫校の現場で34年間教育に携わってきた。本学の卒業生として、一人一人の児童生徒とのかかわりと育みを第一に「人間教育」の実践を心がけてきた。その実践の根幹は、一人一人の児童生徒が自ら立って律していくことが未来に向かって生きていく力になることであり、その力は「自尊感情」であり、その育みのためには「人間教育」の基本となると考え教育の実践をしてきた。 では、その「自尊感情」とは何か。それが教育上どのような役割を持つのか。「自尊感情」は心理学的分野だが、教育上大事な分野ととらえつつ、学校現場での実践と文献の特徴的なものを取り上げ「自尊感情」とは何かを明らかにしていく。さらに、「人間教育」と「創価教育学」との関係から「人間教育」と「自尊感情」がどうかかわっているのか、具体的な実践から明らかにしていく。
著者
平田 学 森井 和枝
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.380, 2003

【はじめに】ここ数年、急性脳症後遺症により重度障害を受け、リハビリテーション目的で当院に転院してくる小児が増加している。彼らの基礎データを提示するとともに症例に対する理学療法を報告する。【対象および方法】2000年から2002年の約3年間に当院に入院し理学療法を行った小児急性脳症後遺症15症例についてカルテを検索した。症例を歩行獲得群と未獲得群に分け発症原因、発症年齢、意識障害の期間、麻痺の程度、運動機能、高次脳機能障害について調べた。【結果】発症原因は不明10例、インフルエンザ5例であり、ほぼ全例痙攣重積を起こしていた。歩行獲得群は7例であり発症時平均年齢3歳10ヶ月、意識障害平均4.7日間、麻痺の程度が軽く、発症後約3ヶ月以内に歩行獲得、程度の差はあるが全例高次脳機能障害を有していた。歩行未獲得群は8例であり発症時平均年齢1歳11ヶ月、意識障害平均13.9日間、一例を除き全身の低緊張と不全四肢麻痺、現在定頚7例、坐位保持可能な4例、全例重度の高次脳機能障害を有していた。【症例1】3歳5ヶ月時に発症し、3日間意識障害が継続した。1ヵ月後座位、3ヵ月後歩行がそれぞれ可能となった。3ヵ月半後の当院入院時、軽度の筋緊張低下と重度の高次脳機能障害を認めた。常に歩き回り、低い段差で転倒し、目線より少し高いものに頭をぶつけていた。PT場面ではボディイメージを改善する為、またぐ場面やくぐる場面を多く設定した。発症5ヵ月後の退院時段差で転倒することは見られなくなったが、多動は改善しなかった。発症1年6ヶ月後の時点で重度の高次脳機能障害は残存しADL全介助、屋外移動にバギーを使用している。【症例2】1歳時に発症し、3週間意識障害が継続した。発症4ヵ月後当院に入院した。筋緊張低下、不随意運動、顔面の知覚過敏などが見られた。定頚しておらず、経口摂取困難であった。人や物へ関心が薄く、情動の変化も見られなかった。理学療法ではまずバギーでの姿勢保持、臥位動作を中心に行なった。また刺激に対する反応、頭頚部・体幹の安定を促した。発症後5ヶ月で周囲への関心が高まり、7ヶ月で経口摂取、9ヶ月で定頚した。外来でPTを継続し、2年後には座位保持可能となった。【考察】症例はいずれも精神面あるいは身体機能に重度障害を残していた。発症時平均年齢、意識障害の期間と身体機能の重症度の関係は興味深い。身体障害が軽度であっても高次脳機能障害が重度である場合、親にかかる負担は重くハード・ソフト両面での支援が必要である。他のスタッフと連携する中で理学療法士としてどう専門性を発揮するのか考えさせられる。身体障害が重度な症例においては、長期にわたって機能改善を認める場合が多い。在宅療育に向け親の理解を深めることと環境の整備が重要である。また継続的にフォローを続け、機能に合った関わり方を随時伝えていく必要がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1186, pp.52-56, 2003-04-07

東京・水道橋の東京ドームにほど近いトヨタ自動車東京本社。ここの地下駐車場に黒塗りのクルマとしては珍しいスバル「B4」が吸い込まれていった。 その後部座席から降り立ったのは富士重工業の竹中恭二社長だった。今年で創立50年、源流となる旧中島飛行機までさかのぼると86年の歴史を持つ富士重工の社長として、初めてトヨタ本社の門をくぐった。