著者
和田 仁孝
出版者
The Japanese Association of Sociology of Law
雑誌
法社会学 (ISSN:04376161)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.43, pp.22-30,232, 1991-04-30 (Released:2009-01-15)

This paper examines the conditions on which small Claim litigation process canbe more favorably accepted by lay litigants. The point is that, beyond the role of legal decision-malcer, judges should give emotional support lay litrgauts to help them establish theiv own strnctnred idea of their problems. In order to make this judge's newrole workable, followiny alternative perceptions on litigation, lawyers and small claim cases must be emphasized:1) litigation as a process of transformation of each litigants idea of his problem, 2) judge as dispnte processor or negotiator (not as "legal" profession), 3) small claim case as a complex which consists of emotioual, societal and legal problems.
著者
和田 仁孝
出版者
日本法社会学会
雑誌
法社会学 (ISSN:04376161)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.43, pp.22-30,232, 1991

This paper examines the conditions on which small Claim litigation process canbe more favorably accepted by lay litigants. The point is that, beyond the role of legal decision-malcer, judges should give emotional support lay litrgauts to help them establish theiv own strnctnred idea of their problems. In order to make this judge's newrole workable, followiny alternative perceptions on litigation, lawyers and small claim cases must be emphasized:<br>1) litigation as a process of transformation of each litigants idea of his problem, <br>2) judge as dispnte processor or negotiator (not as "legal" profession), <br>3) small claim case as a complex which consists of emotioual, societal and legal problems.
著者
柴田 伊冊
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理
巻号頁・発行日
vol.3, pp.69-77, 2019

危機状態若しくは通常とは異なる緊張状態にあるときに言語に課される役割を、航空管制(英語)の場合と、日本の消防の場合の比較によって明らかにする。航空管制(英語)の場合が、極めて合理的な思考方法によって整理され、世界規模での標準化を行っているのに対して、日本の消防の場合は、基本形提示による言語の使用のほか、実際の運用では人的な経験の程度や知識の有無に依存する傾向がある。日本語について、その「曖昧さ」が言語として優れた面であるとする評価があるが、日本語の解釈が客観性の追究よりも、人的な要素を重視する方向にあるということが本論の結論になる。
著者
有元 秀文
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.245-250, 2008-12-10 (Released:2017-06-30)
参考文献数
2
被引用文献数
1

Japanese students have serious problems in Reading Literacy. Many cannot answer open-ended questions in the PISA test. No response rates for open-ended questions exceed the OECD average. A background for this problem is that Japanese teachers do not ask open-ended questions in the classroom. They don't usually discuss materials in school textbooks, and don't ask students to give their own opinions about these materials. The response rate for open-ended questions are also low in scientific literacy in PISA. The background for this problem may be similar to PISA reading literacy, because this problem originals in the Japanese culture of so-called silent communication. Japanese dislike speaking frankly and use vague expressions. But it's time to change so that we can participate in international society.
著者
太田 盛三
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.142-150, 1983

筆者は以前,1974年暖候期の資料を用い,広島県沿岸部 Ox 濃度と低層大気における気象状態との関係について若干の統計的調査を行い,その結果を発表した(1976)。すなわち,米子と福岡の実測による 950mb の推定ベクトル平均風地上から 850mb までの広島上空の早朝低層大気安定度示数の推定値,広島の日中最高気温などを説明変量として,広島県内の当日最高 Ox 濃度値の推算を試みた(以下,これを単に Ox 濃度とよぶ)。その方法は散布図方式により各種の Ox 濃度空間平均等値線図を求め,これらの組み合わせを利用し,遂次段階的に当日 Ox 濃度の推算精度を上げるという方法である。<br>今回,1976,1977,1978年暖候期における筆者の予報当番日の資料により,広島における当日の日中前半(6時~12時)の降水量,当日9時における広島県内最高濃度値を新しい説明変量として追加し,1975 年暖候期の全資料によって検証を行った。その結果,新しい説明変量の追加が実用的に有効であることが認められた。なお,1976年以前の濃度測定値は政令の改正前であったので,0.8倍して修正したものが用いられている。
著者
樽屋雅徳
出版者
フォスターミュージック
巻号頁・発行日
2017
著者
堆 洋平 李 玉友 原田 秀樹
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.57-75, 2008 (Released:2018-03-10)
参考文献数
143
被引用文献数
1

水素発酵法は,バイオマスもしくはバイオマスの加工工程から排出される有機性排水を原料とした生物学的水素生産方法であり,未来型水素エネルギー社会のための持続的な水素生産方法として注目されている。本稿は,水素発酵において重要なテーマである水素生成細菌および水素発酵プロセスに関する知見を整理し,最新の水素発酵の研究動向を紹介する。水素生成細菌に関しては,水素生成細菌の種類とそれらの水素生成能,水素生成細菌の集積方法,および混合水素発酵細菌群の構造解析に関する知見をまとめた。一方,水素発酵プロセスに関しては,既往研究で検討されてきた様々なタイプの反応槽による水素生成に関する知見,および水素発酵槽の後段にメタン発酵槽を設けた二相式水素・メタン発酵法に関する知見をまとめた。その上で今後の水素発酵の展望を述べた。
著者
高柳 泰世
出版者
視覚障害リハビリテーション協会
雑誌
視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1, 2010

【弱視者の現状と課題】私は数年前に或る弱視者団体代表から「弱視として50余年の生活の中で、全盲の人と晴眼者の間で、そのどちらでもない立場がなかなか理解されず、福祉施策や街づくりの中で、存在感を高めていくよう運動しているが、愛視援理事長・眼科医として弱視者の諸問題と今後の展望について」講演するようにと依頼された。ローヴィジョンの呼称を最初に提唱した私としては、確かにローヴィジョン者は晴眼者と全盲者の狭間で対応を忘れられてきた期間が長かったと感じてきた。ここ数年で大幅によい方向に転回していると考えられる。「平成22年度 全国拡大教材製作協議会総会及び拡大写本のつどいin名古屋」を5月16日名古屋市総合福祉会館で開催した。全国から写本ボランティア他165名の参加者であった。一昨年「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」(通称:教科書バリアフリー法)が公布され、拡大教科書作成はその教科書出版社に製作義務が課され、そこで出来ない場合はボランティアに依頼することになった。拡大写本のつどいにおいて関係者からの積極的な発言で、これからの進展に期待できると感じたので、その会についての情報を提供する。【石原表誤読者の就労と人権】一方視力も視野も正常な色覚特性を持つ者が警察官の身体要件にあわないと判定されてきた。昨年まで『正常なこと』は10都県警であったが、近年大幅に改善されてきているので現状を示す。以前は『色盲・色弱』と言う表現で一冊の色覚異常検査表が読めないだけで、多くの大学が入学制限をし、多くの公務員、個人企業が入社制限をしてきた。私が名古屋市教育委員会の理解と協力を得て、石原表誤読者の色彩識別能力の調査研究を継続してきた結果、石原表は職業適性検査表ではないことを証明できたので、労働安全衛生法、学校保健法、船舶職員法が改正され、色覚検査は削除された。その経緯と今後の展望について述べる。
著者
宮木 孝子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.(1)-(13), 2016-03-20

本稿は、北原白秋の近代幽玄体(新幽玄体)の形成をたどるささやかな試みとして、歌集『渓流唱』の短歌作法への管見をまとめるものである。その理念が白秋自身明瞭に作品上の表現となったとする作品中にあって、白秋の社会詠として、よく取り上げられる「秋夕夢 小河内三部唱」の「獅子舞の歌」から、その短歌作法を探り、考察する。その方法として、白秋の「新幽玄体」の表現にかかわる「写生」と「象徴」の意味を知る手がかりを、白秋が奥多摩で体験した神事の実際の記録に求め、照合して検証する。
著者
畠山 理広 北本 勝ひこ
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.103, no.7, pp.525-531, 2008-07-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
14
被引用文献数
1 4

酒造りにおいて, 麹菌と光の関係に着目した研究はほとんどなかった。ゲノム解析により麹菌が光応答に関する多数の遺伝子をもつこと, また, 1日1回光をあてることにより再現性よく縞模様のあるコロニーが形成されることが確認され, 麹菌も光に応答することが明らかになった。これらの成果は, 今後, 光環境を制御することによる新しい麹造りにもつながるかもしれない。
著者
真実 一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.61-63, 2012-05

「サラリーマンマンガ」というジャンルがある。1960年代に新聞や週刊誌で連載が始まった、会社員を主人公にしたマンガだ。 『フジ三太郎』(サトウサンペイ/朝日新聞)、『サラリーマン専科』(東海林さだお/週刊現代)など、会社を舞台にサラリーマンたちの人間模様を描いた作品は、主に通勤電車の中で読まれ、高度経済成長を支えた企業人たちの共感を集めた。
著者
芦屋 広太
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.951, pp.110-113, 2017-11-09

「岸井、顧客の全国拡大と若者顧客獲得の検討は進んでいるか?君のアイデアを聞かせて欲しい。『いつでもバンキング』だから、スマホでコンテンツを提供して最終的に銀行本業の取引につなげるイメージだよね?」 「はい、重要なのは毎日当行と接点を持って…
著者
鈴木 淳 大山 泰史
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第五分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of Fukuoka University of Education. Part V, Art, health and physical education, and home economics (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
no.61, pp.65-72, 2012-02-10

本研究では,近年バスケットボール審判員の能力として注目されているゲームコントロールについて注目し,国際審判として活躍した審判員を対象にゲームコントロールに関する実践知を知識化し,審判員および指導者育成に役立つ知見を実践現場に提供することを目的とした。その結果,「コミュニケーション力」「技術の理解」「戦術の理解」というコアカテゴリーを得ることができた。「技術の理解」「戦術の理解」によって,「先を見通した笛」が可能になり,観客の面白さにつながるゲームコントロールが可能になる。また,「技術の理解」「戦術の理解」に基づいたバスケットボールによって「正しいバスケットボール」をさせることが可能になり,チームや選手の能力を発揮させ,ゲームコントロールが可能になることが分かった。また,「技術の理解」「戦術の理解」には「コミュニケーション力」が大きな影響を及ぼしたことが分かり,審判員は日常生活の段階から人とどのように接するかが問われ,それがチームや選手とどのように接するかに影響を及ぼし,審判員としての能力形成に大きな影響を及ぼすことが分かった。