著者
今井 景子
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要 = Bulletin of Hosen College of Childhood Education
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-12, 2020-03-04

Objective:The objective of this study was to investigate why parents/guardians make charaben (an abbreviated form of“character bento” ; a Japanese boxed lunch in which food is decorated to resemble popular animals, anime characters, etc.) andwhether children like it.Methods:A questionnaire survey was conducted in October 2018 on the parents/guardians of 637 children attending nursery school and kindergarten in Tokyo. The questionnaire items assessed which type of bento box (charaben vs. normal) parents/guardians and their children preferred and what they thought about charaben.Results:Data were obtained from 456 parents/guardians (71.5% valid response rate). About 64% of the children and 20% of theparents/guardians preferred charaben, and 21% of the parents/guardians had actually prepared charaben. Girls preferred charaben significantly more than boys (71.1% vs. 57.6%, respectively), younger children preferred charaben significantly more than older children (3-year-olds : 78.4% ; 4-year-olds : 64.9% ; 5-year-olds : 46.4%), and children who ate small meals preferred charaben significantly more than children who ate bigger meals (small meals : 79.2% vs. big meals : 62.1%). Parents/guardians who thought charaben was good for dietary education (59.9%) recognized the importance of making a bento box that children enjoy eating,whereas parents/guardians who thought charaben was not good for dietary education (17.1%) emphasized nutrition. The remaining parents/guardians (23.0%) recognized the importance of their child’s preferences, food shapes that are easy to eat, and food safety.Conclusion:Children’s bento box preferences were influenced by those of their parents/guardians, as well as their sex, age, and typical meal size. These results suggest that parents/guardians should prepare bento boxes that not only have a fun appearance, but also are nutritious and match the child’s level of development. Therefore, parents/guardians should recognize their child’s level of development and focus on nutrition,hygiene, and easy-to-eat shapes to prepare optimal bento boxes for their children
著者
今井 景子
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要 = Bulletin of Hosen College of Childhood Education
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-12, 2020-03-04

Objective:The objective of this study was to investigate why parents/guardians make charaben (an abbreviated form of"character bento" ; a Japanese boxed lunch in which food is decorated to resemble popular animals, anime characters, etc.) andwhether children like it.Methods:A questionnaire survey was conducted in October 2018 on the parents/guardians of 637 children attending nursery school and kindergarten in Tokyo. The questionnaire items assessed which type of bento box (charaben vs. normal) parents/guardians and their children preferred and what they thought about charaben.Results:Data were obtained from 456 parents/guardians (71.5% valid response rate). About 64% of the children and 20% of theparents/guardians preferred charaben, and 21% of the parents/guardians had actually prepared charaben. Girls preferred charaben significantly more than boys (71.1% vs. 57.6%, respectively), younger children preferred charaben significantly more than older children (3-year-olds : 78.4% ; 4-year-olds : 64.9% ; 5-year-olds : 46.4%), and children who ate small meals preferred charaben significantly more than children who ate bigger meals (small meals : 79.2% vs. big meals : 62.1%). Parents/guardians who thought charaben was good for dietary education (59.9%) recognized the importance of making a bento box that children enjoy eating,whereas parents/guardians who thought charaben was not good for dietary education (17.1%) emphasized nutrition. The remaining parents/guardians (23.0%) recognized the importance of their child's preferences, food shapes that are easy to eat, and food safety.Conclusion:Children's bento box preferences were influenced by those of their parents/guardians, as well as their sex, age, and typical meal size. These results suggest that parents/guardians should prepare bento boxes that not only have a fun appearance, but also are nutritious and match the child's level of development. Therefore, parents/guardians should recognize their child's level of development and focus on nutrition,hygiene, and easy-to-eat shapes to prepare optimal bento boxes for their children
著者
中辻 伸嘉 秋田 もなみ 林 芳弘 野村 晋平 足立 亨介 森岡 克司
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.309-315, 2018 (Released:2019-12-20)
参考文献数
26

本研究は加太産天然マダイ(RK)及び養殖マダイ(RC)の物性(破断強度)を比較し,生化学及び組織学的アプローチから物性の決定要因を検討した。RK 及び RC の肉の破断強度はそれぞれ55.6及び34.9 gw であり,RK で有意に高い値を示した。従来から知られている破断強度と関係性がある筋肉中のコラーゲン含量は RK で高い傾向があったが,有意差はなかった。一方,組織学的観察から RK 及び RC の筋繊維面積はそれぞれ6299.5及び9524.5 µm2 であり,RK の筋繊維面積は RC より有意に小さく,筋繊維の結合組織である筋内膜の網目構造が密であることが観察された。以上のことより,RK の物性は RC より硬く,これには筋肉中の結合組織の構造が主に関与することが示唆された。
著者
保科 克行 重松 邦広 岡本 宏之 宮田 哲郎 大島 まり 山本 創太 山本 晃太
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

われわれは大動脈瘤の破裂しやすさをモデルを用いて検討してきた。嚢状瘤は破裂リスクが高いとされるがその定義はされていない。瘤を仮想楕円にあてはめて、「横長」のもの、またフィレット半径(大動脈と瘤のつなぎ目に当てる円)の小さい縦長のものは、頂点において応力が高く破裂しやすく、嚢状瘤の定義の一部としてよいのではないかという結論になった。これは胸部大動脈瘤において拡張速度の検討が行われたがはっきりとした臨床上の裏づけができなかった。今回、腹部大動脈瘤の破裂症例を集積し、コントロール群とマッチングを行って検討した。破裂群は、瘤が横長であること、またフィレット半径が小さいことにおいて、有意に差があった。
著者
棚橋 佳子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.344-348, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)

機械学習や深層学習等のAI技術を取り入れて,データベース提供サービスを充実させることは,コンテンツ業界において,スタンダードになりつつある。本稿ではAI技術が高品質のコンテンツと融合することで見られる変化を,コンテンツ・プロバイダーの立場から考察する。ユーザの関わりや観点からAI技術とコンテンツの融合がもたらすインパクトを3つのパターンに分けた:1)製品やサービスの中にAI技術を組み込むことによる“製品+AI技術組み込み型”,2)コンテンツの製作過程にAI技術を組み込む“AI技術間接享受型”,3)ユーザとコンテンツ・プロバイダーが協働でAI技術を駆使し業務改善を実現する“AI駆動・個別構築型”。本稿では,これらの事例を概観する。
著者
パテントドキュメンテーション委員会
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.335, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)

知的財産管理が求められる業務は,事業戦略,情報分析,価値評価,発明・創造支援,ブランド・デザイン,デューデリジェンス,契約,リスクマネジメントなど様々です。こうした業務は,それぞれの専門家が様々に連携し合い,協働しながら進めてきました。一方,近年のIT技術の進展は,AI,RPA,IoTなどを駆使したより高度な情報化社会を生み出し,知的財産の分野ではIPランドスケープという言葉も頻繁に聞かれるようになってきました。こうしたいわばAI時代において,インフォプロの今後はどうなるのでしょうか。本特集号では,「知財活動に従事するインフォプロとしての心構え」,そして近年注目されている「IPランドスケープ」について解説された今年1月の新春セミナー「情報調査・分析およびインフォプロの今後」を軸に,知財情報の調査・分析業務の効率化,ツールとの協働・共創,インフォプロが吸収・成長すべきこと,身に着けたほうが良いスキル・知識・経験など,各国の状況や知財AI活動,学術文献調査の実態も含めて,各分野で最も輝いている専門家に執筆をお願いしました。はじめに,野崎篤志氏(株式会社イーパテント)の今年1月の新春セミナー「情報調査・分析およびインフォプロの今後」を,録音とプレゼン資料を基に再現しました。これを受けて,棚橋佳子氏(クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社)には,コンテンツ・プロバイダーとしてのお立場から,特許のみではなく学術文献についても含めて,今後のデータベースはAIの発展とともにどのように変化していくのかについて解説いただきました。平尾啓氏(アイ・ピー・ファイン株式会社)には,知財AI活用研究会の研究事例についてご紹介いただき,AIの具体的な知財活動への活用について解説いただきました。酒井美里氏(スマートワークス株式会社)には,「AIとの付き合い方」という視点で,各国のAI活用状況を紹介いただきながら,サーチャ-がAIと向き合うための心構えについて解説頂きました。つづいて桐山勉氏(はやぶさ国際特許事務所)に,IPランドスケープと各種AIを駆使してC-Suiteを説得できる,将来のインフォプロ像について提言いただきました。最後に,和田玲子,中村栄両氏(旭化成株式会社)に,企業におけるIPランドスケープの取り組みについて,自社の戦略的な知財情報活動を振り返りつつご紹介いただき,インフォプロが吸収すべきこと,身に着けたほうが良いスキル・知識・経験などについて,人材育成の立場からもまとめていただきました。今回の特集は,AI情報検索の分類からその活用,インフォプロのAIへの向き合い方,そして未来のインフォプロ像と人材育成までを盛り込みました。是非皆様の知的財産業務にお役立ていただけたらと存じます。PD委員会(佐藤秀顕,大島優香,桐山 勉,江口佳人)知財担当理事(屋ヶ田和彦)
著者
山田 卓生
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.303-308, 2006 (Released:2006-05-26)
参考文献数
9
被引用文献数
4 2

宗教上の理由で輸血を拒否する患者に対し, いかに対処するべきかは, この30年の間医療関係者を悩ませてきた. とりわけ外科手術における輸血の必要性は言うまでもないが, 他方でインフォームドコンセントの考え方によれば, 明白な意思に反する輸血をするわけにはいかない. 当初は輸血拒否に当惑したが, 徐々に患者の意思を尊重するようになってきた. 意思を無視して輸血をすれば, たとえ快方に向かっても損害賠償の義務があるとする最高裁判決も出た. 子供についてどうするか, とくに, 親が自己の信仰に基づき子供への輸血を拒否することを認めるべきかが争われている.
著者
子吉 知恵美
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.62-69, 2020-06-20 (Released:2020-06-23)
参考文献数
15

目的:がん終末期を自宅で過ごす子育て期にある女性患者の療養生活上の課題と支援の現状を明らかにする.方法:がん終末期を自宅で過ごす子育て期にある女性患者を支援した経験のある訪問看護師3人に半構成的面接法を行い質的帰納的分類法でカテゴリを抽出した.結果:課題では《支援体制が不足している》《病気の進行が早く療養者と家族の両方のニーズを満たすための時間が限られる》が抽出された.また,支援の現状では《時間と使えるサービスがない中で在宅療養を可能にするような支援をする》《子育て期にある療養者の状況の理解と意思決定支援》《子育て期にある療養者の苦痛を緩和できるよう支援する》《子どもも含めた家族の理解の確認と思いの表出を支える家族支援をする》が示された.結論:支援制度の不足など子育て期特有の課題が示されたが,訪問看護師は子育て期であることを理解した上で支援を行っていたことが明らかとなった.
著者
遠藤 匡俊
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.287-300, 1987-05-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2

江戸時代におけるアイヌの移動形態は,ほぼ一定の本拠地からの季節的移動と理解されてきた.これは,集落の位置および集落の構成家が一定していたことを意味する.しかしながら,安政3 (1856) 年から明治2 (1869) 年にかけての三石場所では,集落の位置が変化し,しかも集落の構成家は流動的に変化していた.このような流動的集団が形成されるメカニズムを親族関係から分析した. その結果,集落間居住地移動の行先には,多くの場合,親,子,兄弟姉妹等の親族が各々の家族と共に既に居住していたことが判明した.すなわち,婚姻等によって居住集落を異にしていた親族(親子,兄弟姉妹)が,再び同じ集落に共住するように,各々の新たな家族と共に居住地を移していたのである.集落間居住地移動によって集落の構成家は流動的に変化していたが,集落内の家と家の成員は密接な親族関係で結ぼれていたということになる.
著者
日本ペインクリニック学会安全委員会 田中 信彦 山蔭 道明 具志堅 隆 關山 裕詩 中塚 秀輝 益田 律子 山浦 健
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.133-142, 2020-06-25 (Released:2020-06-30)
参考文献数
12

日本ペインクリニック学会安全委員会では,2009年より学会認定ペインクリニック専門医指定研修施設を対象に有害事象収集事業を開始した.本稿では2015年の1年間を対象とした第5回調査および2016年の1年間を対象とした第6回調査の結果について報告する.第5回調査では350施設中162施設(46%),第6回調査では348施設中197施設(57%)から回答が得られた.これまでの調査結果と同様に,有害事象のほとんどが鎮痛薬・鎮痛補助薬の副作用と神経ブロック・インターベンショナル治療の合併症であった.鎮痛薬・鎮痛補助薬に関しては,プレガバリン,三環系抗うつ薬およびトラマドール・アセトアミノフェン配合錠の副作用が多く報告された.神経ブロック・インターベンショナル治療に関しては,硬膜外ブロック・カテーテル関連,星状神経節ブロック,肋間神経ブロックおよびトリガーポイント注射による合併症が多く報告された.今後も有害事象に関する情報を学会員間で共有し,痛み診療における安全の確保と質の向上を図る必要がある.
著者
大矢 雅彦
出版者
JAPAN MACRO-ENGINEERS SOCIETY
雑誌
MACRO REVIEW (ISSN:09150560)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.3-5_2, 1998 (Released:2010-06-17)
参考文献数
3

四川盆地は断層盆地であり、そこに長江上流の岷江などが砂礫を堆積して、扇状地を形成した。この扇状地は円礫と黒色土壌から成り、これは融雪洪水地帯の特色である。この扇頂部に約2,300年前、都江堰が造られ、それまで頻発していた洪水を軽減させると共に、潅漑が拡充された。その後、この堰は度々改修されたが、基本的構造、理念は当時のまま変わらず、今日に到っている。岷江は、この堰で外江(自然河川)と内江(潅漑水路)に分けられる。内江は玉塁山を切った宝瓶口を経て四川盆地へ流れるが、洪水時には外江に60%、内江に40%、渇水時には逆に外江へ40%、内江へ60%ながれるようになっている。 武漢から宣昌に至る江漢平野は、山麓に岩石扇状地が発達し、砂礫層の堆積は薄く、日本の一般的な堆積平野とは異なる、侵食平野である。