著者
伏見 康治
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.244-245, 1997-05-09
著者
多々良 美春 Hamacher Andreas 白井 彦衛
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.52, pp.43-51, 1998-03

浄土庭園の語義規定に使用される「浄土の雰囲気を表わす」という表現は, 抽象的あるいは主観的であり語義規定としては不適当であると考える.むしろ「仏堂」と「池」の物理的な位置関係あるいは庭園意匠の特徴による規定が望ましい.本論では他の浄土庭園の事例に比べて「仏堂と園池の視覚的な一体性」が希薄であると思われた円成寺と浄瑠璃寺を対称に, 「仏堂」と「池」の位置関係を明確にするための基礎的な考察として, 園池が造営された時点の空間構成を明らかにしようとした.円成寺では仏堂と園池の地盤高に落差があり, 中間には楼門が建てられている.また楼門下と園池の境界部は早くから主要導線であった可能性が高い.このような円成寺の空間構成の成立は, 伽藍の発展経緯に求められることを示した.さらにこの考察の過程で, 円成寺の南北の橋については創建当時にはなかったか, あるいは仮設であった可能性のあることを指摘した.一方で仏堂と園池の視覚的な一体性は, 地盤の高低差あるいは楼門の存在によって阻害されていると予想されたが, 南岸からの視点が考慮されている可能性も否定されなかった.浄瑠璃寺では仏堂と池の配置バランスに偏りが見られる.この空間構成上の特徴を他の浄土庭園との比較によって示した.そして現在の園池が, 九体阿弥陀堂とは別の阿弥陀堂である「西堂」に対して造られたものであって, 九体阿弥陀堂に対してその調和を考慮して計画的に造営されたものではないという見解を示した.また「西堂」を想定した場合には仏堂と池の配置バランスが適当になると推測した.
著者
遠藤 新
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
no.22, pp.481-486, 2005-12-20
被引用文献数
2

The purpose of this research is analyzing basic function and its involvement on development project of Historic Gateway Neighborhood Corporation in Cleveland as an local development corporation, and considering how it encourages a project. As a result, 5 basic functions are become clear that design planning, design review, adopting a tax abatement program, making a district plan and voluntarily works. And 3 points became clear as a technique; 1) Assist a fund-raising by combining use of tax abatement and rehabilitating a historical building. 2) Make a preliminary design in place of the property owners and developers. 3) Work for the solution of a district specific problem by making continuous cooperation with the same developer.
著者
小岩 信治
出版者
静岡文化芸術大学
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 (ISSN:13464744)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.171-174, 2012

楽器産業によって長らく世界に知られ、「音楽の都」を目指す浜松市に立地している静岡文化芸術大学は、文化や産業に関する学際的な研究領域を射程に収める文化政策学部を擁しており、浜松というユニークな都市の文化史を楽器産業を軸に探究する使命も負っていると言えよう。こうした研究(それを仮に「楽器産業文化学」と呼ぶ)は、本学入学者が学ぶべき「浜松学」「静岡学」の一部を構成するはずであるし、それは地域の人びとの「シビック・プライド」の醸成に繋がることにもなろう。筆者は本学の奥中康人、根本敏行、羽田隆志とともに、二〇一二(平成二四)年度学長特別研究を本論のタイトルで行っている。その成果は来たる二〇一三(平成二五)年度研究紀要で報告することになるが、本稿はその一部に関する中間報告である。
著者
古賀 崇
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.408-414, 2012
参考文献数
54

本稿は日本のアーカイブズの現状や,アーカイブズの位置づけを考えるのに有益と思われる点に関し,概観を試みた。主な論点は以下の通りである。(1)日本では公文書管理・公文書館の制度をめぐる課題に直面する一方で,多様な「アーカイブ」に関する取り組みが進みつつあるが,それは「文書主義」「体系性」という「アーカイブズの本質」には必ずしも基づかない場合がある。(2)「組織アーカイブズ」「収集アーカイブズ」の区分と,これらを包括的に捉える枠組みが有益である。(3)政策の検証などに関して「証拠(エビデンス)をもって判断する」という,「実証的な思考法」を実現するための場として,「アーカイブズ」を位置づけることが可能である。
著者
佐藤 雪太 萩原 未央 山口 剛士 湯川 眞嘉 村田 浩一
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.55-59, 2007-01-25
被引用文献数
3 15

日本の野鳥に感染が見られたロイコチトゾーン(Leucocytozoon spp.)の分子系統関係の解析を試みた.血液塗沫観察によりロイコテトゾーン感染を確認した北アルプス立山および爺ヶ岳に生息するライチョウ9個体および兵庫県内で保護された野鳥7種13個体(ハシブトガラス4羽,ハシボソガラス2羽,コノハズク2羽,ヤマドリ1羽,イカル1羽,ホンドフクロウ1羽,ヒヨドリ2羽),計22個体の血液からDNAを抽出した.次いでロイコチトゾーンのミトコンドリアチトクロームb(cytb)の部分塩基配列に基づきプライマーを設計し,nested PCRで特異的増幅を試み,増幅産物のシーケンスを決定して配列比較を行った.その結果,ライチョウ9個体すべて(100%),その他の野鳥(ハシブトガラス,ハシボソガラス,イカル,ヒヨドリおよびコノハズク)13個体中11個体(84.6%)でPCR増幅が見られた.増幅されたcytb部分塩基配列約465bpを用いて系統樹を構築したところ,ライチョウと他鳥種寄生のロイコテトゾーンとの間で大きく分岐した.本研究は,日本における野鳥寄生ロイコチトゾーンを分子系統学的に解析した初めての報告である.
著者
前納 弘武 大鐘 武 草柳 千早 池田 緑
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学紀要. 社会情報系, 社会情報学研究 (ISSN:13417843)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.67-82, 2007

1990年代以後、大学における変化あるいは改革のひとつとして、新しい名称をもち複合的な学問分野からなる学部が増えているという現象がある。そうした学部のなかには、カリキュラムに社会学分野の科目を含むものも少なくない。しかしそれらの学部での社会学教育には、従来とは異なる固有の難しさがあるように思われる。筆者らは、平成16年度大妻女子大学社会情報学部プロジェクト研究として、「複合的な学問分野からなる学部における社会学教育の現状と課題」研究を実施し、その一環として、新名称を冠し、複合的な学問分野からなっていると思われる全国の大学学部の社会学教育担当者を対象に質問紙調査を行った。本稿ではこの調査結果について、第1に、学部における社会学教育の位置づけ、第2に、社会学分野の科目を教える際の諸問題、第3に、学生に学んでほしいこと、教育の重点、第4に、社会学教育が担うべき役割、以上の4点について概観し、教育上の課題を論じる。調査結果からは、複合的な学問分野からなる学部における社会学教育の問題として、カリキュラム上の基礎であっても社会学を体系的に教育することが難しい、また基礎であってもなくても、カリキュラム上の他の分野・科目との整合性、連携が難しいこと、学生の関心・知識・理解度にばらつきが生じていること、の主な3点が明らかになった。
著者
山根 信二 馬場 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.343, pp.7-12, 2004-10-09

本研究では,近年のコンピュータ史研究の動向に基づき,従来の技術史や産業史では扱われなかったビジネスモデル形成の史的展開に注目する.特に,初のアプリケーションソフトウェア販売企業であるPersonal Software社(のちのVisiCorp社)に注目し,そのビジネスモデル確立過程においてビジネススクールの手法,コンピュータゲーム市場,そしてホビイスト集団が果たした役割を検証する.そしてソフトウェア企業がビジネスモデルを確立する際の社会的技術的条件を明らかにするとともに,パーソナルコンピュータ産業において新たな産業構造への転換が起こった要因を解明する新たな視点を示す.
著者
野村 照久 坂本 文和
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.83, no.7, pp.1138-1141, 1992-07-20
被引用文献数
5 3

症例は63歳,男性.1967年より糖尿病を指摘され,1983年6月より糖尿病性腎症,慢性腎不全のため血液透析を開始,このときすでに神経症,網膜症を伴っていた.1990年6月中旬より亀頭部痛出現し,3ヵ月後には亀頭全体が黒くミイラ状に変性し,壊死に陥ったため1990年10月9日,陰茎部分切断術を施行した.病理組織学的所見では糖尿病による血管病変を主体とする内腔閉塞,血栓形成等が広汎に認められた.陰茎壊死を合併した糖尿病症例の報告は極めて少なく,本症例は本邦では2例目,欧米を含めても5例目に相当する.