著者
大久保 達真 大木 直人 寺本 邦夫 岡田 謙一 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.75-76, 1996-03-06
被引用文献数
1

近年の情報機器の高性能化や低価格化,WWW(World Wide Web)の普及により,一般ユーザでも簡単にマルチメディア情報を創作できる制作環境の実現が期待されている.一方,現在のマルチメディア情報制作は,複雑で時間のかかる退屈な作業であると報告されている.この問題を解決し,一般ユーザでも,簡単にマルチメディア情報を制作できる環境として,1)扱いやすい検索キー,2)ユーザの感性を考慮した検索,という特徴をもつ必要がある.以上の要求を満たす制作環境を実現するため,画像や音声を部品ごとに管理し,ユーザのイメージを入力することにより,イメージにあった部品を検索し合成する技術を提案する.本論文では,とくに風景描写文から風景画像と音風景を作り出すシステムについての実装と実行結果について述べる.これにより,一般ユーザでも,すぐに,簡単に,マルチメディア情報を創り出すことができる.
著者
松原 宏 加藤 和暢 鈴木 洋太郎 富樫 幸一
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.443-450, 2000-12-31
被引用文献数
1

経済地理学会大会シンポジウムの前日(2000年6月3日)午後, 駒澤大学にて「グローバリゼーションと産業集積の理論」と題したラウンドテーブルを企画した.以下には, ラウンドテーブルの主旨, 加藤・鈴木・富樫の3氏の報告要旨, 討論の概要を掲げる.なお, オーガナイザーは, 松原が務めた.
著者
戸成 一平 土本 俊和
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.50, pp.499-502, 2007-07-15

現在具体的な成果としてあげられていない「都市再生」において、都市と、既に再生手法が示されている歴史的建造物の中間の単位である街区を再生することにより、その可能性を示せるのではないか。本制作は歴史的な空間を残すものの、衰退の著しい長野県須坂市の旧市街地において、都市における街区をとらえ、街区を構成する建物を再生していくことによる「都市再生」の手法を提案するものである。
著者
種村 雅子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.31-39, 2003
被引用文献数
1

2002年9月6〜9日に中部大学で開催された日本物理学会2002年秋季大会において,9月7日に物理教育・物理学史分科会のシンポジウム「物理教育における実験の歴史と現状」が行われた。講演者は永平幸雄氏(大阪経法大),今江新成氏(元石川県立高校),川上晃氏(名張桔梗丘高校),江沢洋磯(学習院大理)であった。座長は前半が種村雅子(大阪教育大学),後半を岡本正志氏(京都教育大学)が務めた。
著者
竹内 淳彦 森 秀雄 佐藤 滋 大橋 正義 北嶋 一甫 山田 伸顕 本木 弘悌
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.55-59, 2000-03-31

1999年の地域大会として11月27日に上記のフォーラムを開催した.午前は「工業のまちを歩く」と題して東京都大田区内の住工混在地域を巡検し, 午後は大田区産業プラザにおいて会議が行われた.はじめに小関智弘氏の特別講演「工場に生きる人々とそのまち」が行われ, 続いて竹内淳彦の基調報告, 5名のパネラーの報告の後, 討論が行われた.なお, 巡検参加者は66名, フォーラム参加者は203名であった.座長は上野和彦(東京学芸大学)と松橋公治(明治大学)が務めた.以下には各報告の要旨, 討論と巡検の記録を掲げる.
著者
小池 隆司 佐藤 直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.44, pp.85-92, 2007-05-11
被引用文献数
1

本稿では,ユーザとプロバイダが協力してスパムメールをフィルタリングする方法を検討している.具体的には,従来利用されているグレイリスティングとベイジアンフィルタリングを組み合わせた手法を提案した.提案手法によれば,グレイリスティングにより,スパムメールによるネットワーク輻輳を回避でき,また,受信者コストを低減できる.また,ユーザがメール内容をチェックし、スパム/非スパムを判定し,その結果をグレイリスティングにフィードバックするため,秘密の保護という電気通信事業法の規定に適合しつつ,スパムメールフィルタリングが実施できる,という特徴を有する.提案方法を実現するためのシステム構成を検討するとともに,実環境での実験例により,スパムメール低減効果を確認した.
著者
松本 克彦
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.118-122, 1965
被引用文献数
1 15

著者は前報において, コナダニの種類によつて炭水化物の消化酵素の活性度に強弱があることを報告し, またそれがそのコナダニの食性に関係するのではないかと推論した.今回は3種コナダニにおける炭水化物の利用率を観察するために, 種々の炭水化物とエビオス混合飼料におけるコナダニの繁殖状況を観察した.Glucose, lactose, sucrose, dextrine, starchに種々の割合(0, 20, 40, 60, 80, 100%)にエビオスの混合した飼料におけるサトウダニ, ムギコナダニ, ケナガコナダニの繁殖状況を観察した.温度25℃, 湿度は75%R.H.に一定した.1)サトウダニ, 繁殖状況はエビオスのみの飼料よりも, 少糖類を40〜60%加えた飼料での増殖率が高かつた.starchを混じた飼料においてはエビオスのみの飼料より増殖が悪かつた.2)ムギコナダニ, glucose, lactoseを加えた飼料ではエビオスのみの飼料より繁殖が悪かつた.sucroseを20〜40%加えた飼料ではエビオスのみの飼料と比べ増殖率が高かつた.多糖類が40〜60%加わつた飼料の繁殖密度はエビオスのみの飼料より上廻つた.3)ケナガコナダニ, 少糖類混入の飼料の繁殖密度はエビオスのみの飼料より低かつた.しかし, 少糖類20〜40%混入飼料でもかなりの増殖がみられ, 少糖類も相当利用されるものと思われる.多糖類の利用は甚だよく, 多糖類の20%混入飼料での増殖率が最高となつた.4)すなわち, サトウダニでは少糖類の利用が盛んであるが, 多糖類の利用は悪い.ムギコナダニは逆に多糖類の利用度がよく, 少糖類は利用されない.ケナガコナダニは両者の中間の型を示し, サトウダニ程ではないが, 少糖類も良く利用し, 多糖類もムギコナダニにはおよばないが, かなり繁殖に用いられる.
著者
坂口 けさみ 大平 雅美 芳賀 亜紀子 島田 三恵子 徳武 千足 湯本 敦子 金井 誠 市川 元基 馬場 淳 上條 陽子 楊箸 隆哉 中村 友彦 近藤 里栄
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

正期産母子に対する分娩直後のカンガルーケアの実態について、全国の産科医療機関を対象に質問紙調査を実施した。カンガルーケアは全国の約70%の施設で導入されていたが、実施方法や実施の基準は施設によってそれぞれ異なっていた。そこで、カンガルーケアを安全にかつ快適に実施するための指標を得ることを目的に、カンガルーケア中の児の安全性について呼吸・循環機能から検討するとともに、快適性について児の自律神経機能を用いて解析した。カンガルーケア中、児の呼吸機能や循環機能は安定しており、カンガルーケアの児の安全性が確認された。またカンガルーケアが児にとって快適であるかどうかは、母親の分娩経過の影響を強く受けていることが明らかとなった。
著者
後藤 吉郎 森 啓 横溝 健志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.56, pp.260-261, 2009-06-20

It has been acknowledged that William Gamble sucessfully developed modern letterpress printing using Chinese characters during his 11 year stay in China from 1858 to 1869. Gamble's work still forms a key part of contemporary Japanese & Chinese typography and printing. Through research of the Gamble Collection at the Library of Congress in U.S.A., it is possible to evaluate the development and standardization of Japanese type sizes, names and classifications.The latter sizes, names and classifications have been employed in the Japanese design and printing industries for over a century. Therefore the many ambiguous problems relevant to the early era of modern letterpress printing in Japan are addressed through this study.
著者
芦田 尚美 高田 雅美 木目沢 司 城 和貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.19, pp.205-208, 2009-02-26

国立国会図書館は,所蔵する明治から大正期にかけての近代書籍を近代デジタルライブラリーとしてWeb上で一般に公開している.公開されている書籍は全て画像としてデータ化されており,全文検索を用いて書籍内容の検索を行うことができないため,早急なテキストデータ化が求められている.しかし,旧字体を多く含み活字の種類が特定できない近代書籍はOCRソフトウェアによるテキスト化を適用できない.そこで,本研究では近代書籍に特化した活字認識の手法を提案する.National Diet Library has a public web site as Early-Modern Digital Library for books in Meiji and Taisho periods. Since the archive is digitalized as images, text search for the books is not applicable and, therefore, required. Conventional OCR systems are not a good tool for such modern books because they have various font sets and most of them are very noizy. In this paper, we propose a character recognition method for early-modern printed books.
著者
一井 隆夫
出版者
神戸大学
雑誌
兵庫農科大學研究報告. 農芸化学編 (ISSN:04400216)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.33-37, 1957

1)昨年に続いて生長促進物質(主としてIBA, ラノリン1g当り12mg)による取木実験を行つた。取扱つた果樹は栗実生及び品種, 及び柿, 桃, 梨の若干である。2)栗品種は実生に比して発根に日数を要し, 発根率も低い。品種の中では豊玉早生及び銀寄の発根がよく, (60日で60%)岸根及び中国栗系統の利平, 傍土350は殆んど発根しなかつた。傍土350の実生も日本栗実生に比して発根は不良であつた。3)再処理によつて, 銀寄, 豊玉早生の場合は20日で約80%, 利平及び傍土350は約10%発根した。4)栗実生の取木の時期は6月中旬から7月初旬が適当である。品種の場合は5月下旬から6月下旬に亘つて3回処理した中, 6月10日処理のものが最もよかつた。5)発根の難易は主として穂の性質により決定され, 台木の性質は穂に影響しないようである。6)実生では2.4.5-T_pの1mgがIBAの2∿4mgに相当して代置できること, 単独で使用する時はラノリン1g当り5mgが適当のようである。7)桃は初期にIBAとB_1を併用することにより60%発根した。8)柿, 梨は未発根であつた。
著者
淡野 公一 石塚 興彦 唐 政
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.1244-1255, 1996-07-25
被引用文献数
2

以前に提案されている電流モードCM0Sアナログデファジー回路は, M0Sトランジスタのプロセスパラメータの絶対値の変動に対して低感度であり, 多入力化の容易な回路であった. しかしながら, この回路は, 同一入力電流の向きが異なる, 入力バイアス電流が必要なため消費電力の増加を招く等の問題があつた. 前者に関しては, 入力電流の向きを変えるには, 一般にカレントミラーが用いられる. このカレントミラーは, チャネル長変調効果の影響を受けるためデファジー回路の入力以前に誤差を生じてしまう, 本論文では, 最初にデファジー回路を構成するための4象限動作可能な電流モードCMOSアナログ乗算器を提案する. 提案する乗算器は,従来の回路と同様にプロセスパラメータの絶対値の変動に対して低感度であり, 更に, 前述の問題を改良した回路構成となっている. 次に, 提案する乗算器を用いて多入力化が容易なデファジー回路を設計する. 提案するデファジー回路は, バイアスブロックの共通化によって低消費電力化に有利な回路構成となっている. これらの回路は, PSpiceを用いて詳細に解析される. 最後に, 提案するデファジー回路の評価を行い, その有効性について検討する.
著者
桐村 ます美
出版者
福知山公立大学
雑誌
京都短期大学紀要 (ISSN:13483064)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.41-50, 2007-03

島国に住む我われ日本人は、昔から幾種もの海藻を食用としてきた。海藻は現在の食生活にとって欠かすことのできない食品となっている。中でもノリ、コンブ、ワカメ、ヒジキ等は古くから利用され消費量も多い。近年では健康食品としても再認識され、以前にない新種も次々と市場に出回り全国的に流通し始め、店舗における海藻類の売り場も様変わりしてきた。本研究においては、京都府北部を含む日本海沿岸に生育する海藻(ホンダワラ:Sargassum Fulvellum)の食用利用の拡大を図るためその特性を調べ検討した。栄養成分としては、海藻特有の食物繊維及び無機質が豊富に含まれること、味にクセがなく各種料理に応用できることから今後幅広く食用として利用できることを確認した。
著者
宮本 博 五藤 知恵
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.24, pp.41-48, 2001-03-09

世界・日本・地域等々幾重もあると思われている境界・障壁を、ITは透明人間の様にいとも容易く通り抜け、今やグローカルの世界が現出している。米国等情報先進国のビジネス界では、以前にITを戦略の経営企画部門の柱としCIOを設け、更に最近ではITをフィルターとした経営幹部の淘汰が行われるまでに至っている。みたか市民プラン21会議のメンバー公募を機に、「夜間市民」から地域貢献のために「市民デビュー」を果たし、三鷹市の基本構想見直しと基本計画の策定に関する提言作り、特に「情報政策」に関する提言作りに参加し、昨年10月それを提出した。まもなく三鷹市の素案が出来上がる。「地方分権」「電子政府」等々三鷹市にも重要課題が山積している。ローカルなインフラ・人材等を如何にしてグローカルな世界に適応させるか、素案へのITの取り込み方・取り組み姿勢が重要なファクターとなる。