著者
松本寿三郎編
出版者
細川藩政史研究会
巻号頁・発行日
1977
著者
松本寿三郎編
出版者
三章文庫 (発売)
巻号頁・発行日
1996
著者
河原 達哉 大屋 誠 武邊 勝道 広瀬 望
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.20-25, 2023 (Released:2023-11-14)
参考文献数
17

耐候性鋼橋梁の素地調整時の除錆度判定は,ISO規格にある代表写真例との比較による目視観察を主体とした評価に依存しており,この目視観察に代わる定量的な評価が必要とされる.本研究では,腐食した耐候性鋼材(さび度D)の塗替え塗装の素地調整時の除錆度をVisionTransformerにより定量的に判定可能であるか検討を行った.本検討の実施にあたり,既往研究で示したCNNによる除錆度判定との比較により,Vision Transformerによる除錆度判定システムの評価を行った.また,Attention Weightにより得られるAttention Mapから,判定基準の可視化を行った.検討の結果,Vision Transformerによる除錆度判定の可能性を示すことができた.
著者
光田 圭佑 久保 拓也
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.72, no.9, pp.357-361, 2023-09-05 (Released:2023-11-23)
参考文献数
12

抗体を標的部位の認識・輸送手段として利用し,特定の低分子薬物を担持する抗体薬物複合体(ADC)が注目を集めている.ADCは,免疫グロブリンG(IgG)の四つのジスルフィド結合を切断し,リンカーを介して薬剤を結合するため,結合する薬剤の数や分布が異なり,その薬効も異なる.そのため,薬効の高いものだけを分離回収するためには,ADCの精密な分離技術が求められる.本研究では,ADC分析用の新規分離媒体開発のために,アミノ基修飾シリカゲル粒子に対して,スペーサーとしてポリエチレングリコール(PEG),リガンドとして芳香族化合物を修飾した.作製した分離剤を液体クロマトグラフィー(LC)用カラムに充填し,IgGが溶出する条件を評価した結果,移動相に2-プロパノールを添加する酸性条件下において完全溶出を確認した.さらに,芳香族で修飾されたIgGのLC分析では,未修飾のIgGと比較して保持力の増加が示され,ADCの選択的分離の可能性が示唆された.
著者
宮口 徹也
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.171, pp.1-16, 2018 (Released:2020-12-26)
参考文献数
13

いわゆる様態の「そうだ」は,一般に動詞,形容詞,形容動詞に接続するとされている。しかし,用例をよく観察してみると,「あの人はいい人そうだ」のように一見「名詞」と思われるものにも「そうだ」が続くことがある。「いい人そうだ」といった言い方は日本語母語話者の間ではよく見られるものであるが,「そうだ」が「用言」にのみ接続するとする従来の見方では,こうした名詞接続の事象を説明できない。そこで本稿では以下の考えを提示し,この事象に対し統語的・意味的観点から説明を試みる。 1.「程度概念」を有する名詞及び名詞句は一定の形容動詞性を含む。 2.「そうだ」は「程度概念」,「慣用性」,「人の評価に関わる意味」を持つ名詞句に接続しやすい。
著者
奥田 圭 關 義和 小金澤 正昭
出版者
一般社団法人 日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.94, no.5, pp.236-242, 2012-10-01 (Released:2012-11-22)
参考文献数
50
被引用文献数
11 5

シカの高密度化に伴う植生改変による鳥類群集への影響を明らかにするため, 栃木県奥日光のシカ密度の異なる3地域 (各地域8地点) において植生構造と鳥類群集の種組成の関係を調べた。シカ密度と植生条件との関係を調べた結果, シカ密度と生木本数, 胸高断面積合計, 樹種数との間に負の相関がみられ, シカの高密度化により植生構造が改変していることが示唆された。次に, TWINSPANと判別分析を用い, 鳥類群集の種組成の変化要因を調べた。TWINSPANの結果, 調査地点はグループA (シカ高密度地点) とB (シカ低密度地点) に, 鳥類はグループ1∼4に分類された。開放的な環境を選好する鳥種は主にグループ1に属し, グループAに多く出現した。低木層を採食場所とする鳥種は主にグループ4に属し, グループBに多く出現した。樹洞営巣性の鳥種は主にグループ2と3に属し, グループAとBに同程度出現した。また, 判別分析の結果, グループAとBの違いを最もよく判別する植生条件は, 低木層と亜高木層の生木本数と, 低木層の樹種数であった。以上から, 本調査地の鳥類群集の種組成が変化した主要因は, シカの高密度化に伴う植生改変であると結論した。
著者
川本 徹
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.87, no.11, pp.398-402, 2014-11-20 (Released:2015-02-20)
参考文献数
49

プルシアンブルーは長年使用されてきた青色顔料の一つである。プルシアンブルーと,その一部金属原子を置換したものなどを含むプルシアンブルー型錯体が,顔料としてだけではなく,放射性セシウム吸着剤,色変化素子,二次電池正極,バイオセンサ等,非常に多様な用途での応用が検討され始めており,一部は実用化されている。また,プルシアンブルー型錯体をナノ粒子化することで,さらなる機能向上を目指す試みもある。本解説では,プルシアンブルー型錯体の構造制御に焦点を当て,現状検討されている用途展開に加え,ナノ粒子化の展開について紹介する。
著者
Hideshi Yamane
出版者
Division of Functional Equations, The Mathematical Society of Japan
雑誌
Funkcialaj Ekvacioj (ISSN:05328721)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.159-193, 2023-12-15 (Released:2023-12-13)
参考文献数
19

We solve the analytic Cauchy problem for the generalized two-component Camassa-Holm system introduced by R. M. Chen and Y. Liu. We show the existence of a unique local/global-in-time analytic solution under certain conditions. This is the first result about global analyticity for a Camassa-Holm-like system. The method of proof is basically that developed by Barostichi, Himonas and Petronilho. The main differences between their proof and ours are twofold: (i) the system of Chen and Liu is not symmetric in the two unknowns and our estimates are not trivial generalization of those in their articles, (ii) we have simplified their argument by using fewer function spaces and the main result is stated in a simple and natural way.
著者
小室 允人 船越 孝太郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.A-L61_1-15, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)
参考文献数
31

The questions "How human-like is this dialogue robot?" and "How natural was the conversation with this dialogue robot?" are major concerns for dialogue robot researchers and developers. However, they have overlooked the way that unique conversational structures exist in actual conversations between humans and dialogue robots, which are different from those between humans. In this paper, we focus on the repetition of the user's own speech, and the user's commenting in the absence of a robot's response, in a conversation with a dialogue robot. These phenomena are unique to conversations with dialogue robots. When the user's speech is not inputted into dialogue robots, users often repeat their own speech. In addition, when the repeated speech is also not inputted to the dialogue robot, users often comment on the absence of response from the robot by giving reasons why the robot does not respond. These phenomena are organized in order, which means the repetition is performed firstly, and if the repeated speech is not inputted, then secondly, users will comment on the absence of response from the robot. We analyze these situations using conversation analysis methods, and discuss how these phenomena are organized in order, and how these phenomena are unique to conversations with dialogue robots. In the last part of the paper, we reconsider the "human-likeness" of dialogue robots.
著者
武元 則人 丸山 博文 川村 秀樹 小松 靖弘 油田 正樹 細谷 英吉
出版者
日本炎症・再生医学会
雑誌
炎症 (ISSN:03894290)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.137-140, 1989-03-10 (Released:2010-04-12)
参考文献数
8

The mitogenic activity of TJ-48 in murine lymphoid cells was examined to get a clue for the augmentation of antibody production by TJ-48.Mitogenic activity of TJ-48 was detected in spleen cells, lymphonodus cells but not in thymocytes. The effect was abolished by pretreatment with anti-Ig antibody but not affected by pretreatment with anti-Thy 1.2 antibody. Coculture of spleen cells with TJ-48 resulted in increased number of sIgM-, sIgG- or sIgD-positive cells according to FAGS analysis. The increase in mitosis by TJ-48 was abolished by the elimination of adherent cells and the readdition of adherent cells recovered the effect of TJ-48. These data indicate that TJ-48 is a B cell mitogen and the activity is T cell-independent and adherent cell-dependent. The mitogenic activity of TJ-48 may account for the augmentation of the immune response.
著者
西田 正憲
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.439-442, 1999-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

京都御苑は戦後国民公園となり, 都市公園的要素と自然公園的要素を付加するかたちで公園化を進め, 変遷した。この京都御苑の戦後の変遷を, 国民公園の発足, 都市公園的施設の整備, その後の自然保護への傾斜等の観点から論じる。国民公園は, 連合国軍総指令部の強い意向のもと, アメリカ合衆国の国立公園体系にならって, 誕生した。京都御苑の変遷は, 戦後一時的に京都府が管理したことによる影響と, 国民公園行政が国立公園行政の一環に組み込まれたことによって, 大きく方向付けられた。また, 新しい公園施設の整備は, 御所の風致景観を守るために, ハレとケの計画原理にしたがってなされ, 不変部分と可変部分の共存が図られてきた。
著者
日置 久美子 川崎 千穂子 山元 正博 林 国興 屋 宏典
出版者
日本暖地畜産学会
雑誌
日本暖地畜産学会報 (ISSN:2185081X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.45-53, 2015 (Released:2015-07-01)
参考文献数
16

本研究では黒麹および黒麹リキッドフィード(LF) 給与が肥育豚の生産性に与える影響を調べた。実験1 では鹿児島バークシャーを用い、市販配合飼料に黒麹0.05%および0.1%を配合して給与した。その結果、無添加対照区に比べ黒麹0.05%区において増体量は改善傾向にあり飼料要求率(FCR)は有意に低下した。実験2 では三元交雑種(LW・D)去勢雄に乾物として配合飼料の20%および40%をLF(食品残さを黒麹で発酵させた)で代替して与えた。その結果、対照区(配合飼料区)に比べ20%給与区で増体量は改善されFCRは低下した。実験3 では、実験2 に準じ、配合飼料の20%を2 種のLF(黒麹と2 種の乳酸菌で調製した)で代替して与えた。その結果、Lactobacillus casei で調製したLF 給与区において、増体量およびFCR が顕著に改善された。以上のことから、黒麹を利用して栄養価の高いLF を作ることができ、黒麹給与により肥育豚の生産性が向上することが示された。
著者
中村 達雄
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.507-512, 2013 (Released:2013-09-13)
参考文献数
14

人工神経管(PGA-C tube)を用いた再生医学の臨床応用が2002年より始まっている.この再生医療を支えるのがin situ Tissue Engineering(生体内再生)の概念である.in situ Tissue Engineeringは欠損した組織を生体内のその部位(in situ)で再生させる手法で世界に先駆けて本邦で提唱された.末梢神経は再生能力を有するが,人工神経PGA-C tubeは神経再生の「場」をPGAチューブの内腔に有する医療器具である.これまでに再建した末梢神経は合計300本を超え,また神経因性疼痛に対しても効果があることが判明し,新たな治療法として期待が高まっている.
著者
西川 建 福地 佐斗志
出版者
前橋工科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

ヒトゲノムにコードされたすべてのタンパク質(2万種余り)を対象として、本研究で開発した方法を適用することにより、それぞれのタンパク質を球状ドメインと構造を作らない不規則領域に分割することに成功した。これによりヒト・タンパク質を構成する構造部分/非構造部分の割合を初めて明らかにした。また、選択的スプライシングの発生部位の解析から、選択的スプライシングは不規則領域の割合に比例して生じるとの結果を得た。