著者
江端 弘樹 佐藤 義夫 福江 正治 嶌田 智 榎田 和彦
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.110-118, 2006 (Released:2013-02-19)
参考文献数
29

静岡県静岡市三保半島に位置する東海大学海洋学部において, 地下約50mから地下水を汲み上げて, その水質を2003年8月~2004年12月に調査した. その結果について水産養殖用水として利用することを目的に評価を行った. その結果, 地下水利用の利点として,(1) 海水とほぼ同じ水質,(2) 安定した水温, 塩分およびpH,(3) 富栄養性が確認された. 一方, 欠点として,(1) 低溶存酸素量,(2) 高アンモニウム塩濃度,(3) 高マンガン濃度および二酸化マンガンの生成 (水槽, 給排水管および養殖生物への沈着, および海藻の生育阻害) が挙げられた. そこで, 地下水のアンモニウム塩とマンガン濃度を低減させるために, 微生物による酸化物生成能を活用した水質改善装置を考案した. その装置を使用した結果, 水産動植物の飼育・養殖・培養に適すると思われるレベルにまでそれらの濃度を低減できた. また, 微生物の繁殖基盤として劣化の無い炭素繊維を使用したことで装置の維持コストを低減させることが可能となった. 本研究の成果によって品質的に問題のある地下海水の水産利用が可能となり, それによって, 陸上養殖事業のさらなる発展が期待できると思われる.
著者
サベジ パトリック 味見 純 藤井 進也 徳井 直生
出版者
慶應義塾大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2019-10-07

Music is a human universal, but there remains little data on cross-cultural musical variation. We will perform a series of experiments investigating global diversity in perception and production of musical 1) rhythm, 2) melody, 3) harmony, 4) language, 5) creativity, and 6) cooperation. In total we will conduct experiments with thousands of musicians and non-musicians from over a dozen countries around the world. Our findings will have implications for understanding the evolution of music and its place in society, including for composers, instrument manufacturers, copyright legislators, etc.

1 0 0 0 美少女

著者
竹村八哥 著
出版者
桜井書店
巻号頁・発行日
1949
著者
服部 佐智子
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究は、これまで申請者が取り組んできた江戸城本丸御殿大奥(以後、大奥と表記)や加加賀藩の大名屋敷の女性の空間における住宅史研究をより深化させ、大名屋敷の奥向にみられる空間構成について、部屋構成、設備空間、室内意匠、使用実態を包括的に捉えることで、大名屋敷の奥向における空間構成の原理を明らかにすることを目的としている。具体的には、近世上層武家住宅における女性の生活空間として、将軍から降嫁があった藩、なかった藩の奥向をそれぞれ取り上げ、大奥や御三家、御三卿、加賀藩の奥向に関するこれまでの研究成果を踏まえた上で、新たに史料調査で収集した各種絵図史料や文献資料を基に、分析を行っている。本年度は、世界を襲っている新型コロナウイルス感染拡大防止のため史料の所蔵先が閉館していたこと及び新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため東京都外への移動を控えたことにより、本来予定していた史料収集のための調査を実施することができなかったため、次年度以降の調査にむけて、オンラインによる、近世日本建築史研究者との研究交流、意見交換を行うとともに、次年度以降の史料調査をスムーズに実行するために、彦根藩、高田藩、米沢藩、松代藩の奥向について江戸上屋敷奥向の各種絵図史料、文献史料について、全体把握を行った。またそれぞれの江戸上屋敷奥向に関する記述史料、絵図を読み解き、それぞれの江戸上屋敷奥向の平面構成の違いに繋がる原理を見出すために、部屋構成、設備空間、室内意匠、使用実態を総合して考察し、上層武家住宅の女性の生活空間の特質について検討を進めている。
著者
堤 雄飛 小田 篤史 前川 景示
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.142, no.11, pp.800-807, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
34

At present, there is a growing demand for energy saving to prevent global warming. Thus, the railway industry is also focusing on energy saving methods. Power consumption of running trains has a large variation of approximately 20% caused by drivers' operation. Therefore, improving the running profile can considerably reduce energy consumption. Numerous algorithms for generating energy saving running profiles have been researched and developed. To adapt energy saving operation to various environments, we developed a technology that maintains punctuality without reducing the energy efficiency when temporary differences occur in driving conditions. We propose a method that determines the re-creation command point to complete the re-creation at the switching point of the driving operation in the existing energy-saving target pattern, to achieve both punctuality and ride comfort. As a result of verifying the effect of the proposed method on the conventional method via a simulation, it was confirmed that the proposed method can prevent the increase in the number of operation changes when the driving conditions change, whereas the conventional method increases the number of operation changes.

1 0 0 0 小説公園

出版者
六興出版社
巻号頁・発行日
vol.4(9);9月特別號, 1953-09-01
著者
農林省農務局 編
出版者
日本園芸会
巻号頁・発行日
vol.昭和14年3月, 1939

1 0 0 0 OA 陰謀家袁世凱

著者
小越平陸 編
出版者
健行会
巻号頁・発行日
1913
著者
濱嵜 真由美 常盤 洋子 齋藤 益子
出版者
宮崎県立看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

「育児期の月経前症候群(以下PMSとする)セルフマネジメント尺度」を作成し,妥当性と信頼性を検討した。対象は0~6歳児を持つ20~44歳の母親である。無記名自記式質問紙を1640名に配布し,878 名から回収し797名を分析対象とした。育児期の月経前症状を測定する48項目から構成された。分析の結果,38項目,5因子の【月経開始前の情緒の不安定感】,【月経開始後の情緒の肯定的変化】,【月経開始前後の夫のサポートの捉え方】,【月経開始前の気力の低下】,【月経開始前の不快な身体的症状】が抽出された。高い信頼性が確保された。
著者
高坂 康雅
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.5-17, 2016-03-11

本研究の目的は、2004年4月から2013年3月までに刊行された恋愛に関する学会誌論文を概観することで、現在の日本における心理学的恋愛研究の動向と課題を明らかにすることである。検討対象となった31本すべてが質問紙法を採用しており、調査手法の偏りが明確になった。また31本のうち28本は、立脇・松井・比嘉(2005)が示した恋愛研究の4つの方向に該当していることから、方向によって進捗状況は異なるが、それぞれが着実に知見を積み重ねていることも示された。そのうえで、調査手法や調査対象者の拡充、無批判に欧米の理論や知見を取り入れ、日本での適用を確認するだけではなく、日本特有の恋愛現象・行動に着目した研究を行うこと、セクシャルマイノリティの認知・理解が広がるなか、恋人の定義を明確にすること、などの課題や展望が指摘された。
著者
岡本 伸弘 増見 伸 山田 学 有久 恵美子 兒玉 隆之
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.103-107, 2012 (Released:2012-06-13)
参考文献数
18
被引用文献数
13 3

〔目的〕当回復期リハビリテーション病院における自宅復帰に必要な因子を「FIM」を用いて検討した.〔対象〕当院に入院した患者226名とした.〔方法〕対象者の退院先を自宅(自宅群)と施設(施設群)の2群に分け,入院時および退院時FIM各項目得点を比較した.さらに,自宅群および施設群を目的変数としたロジスティック回帰分析を行った.〔結果〕自宅群では,食事を除く運動11項目で退院時に有意な増加が認められた.一方,施設群では,有意差が認められた項目はなかった.退院時FIM得点の比較では,食事を除く運動11項目および問題解決・記憶の認知2項目において自宅群が有意に高値であった.ロジスティック回帰分析の結果では,トイレ移乗・更衣下に有意なオッズ比が認められた.〔結語〕トイレ移乗および更衣下が重要な自宅復帰因子の可能性が示唆された.
著者
原田 梢平 茂木 堯彦 里川 重夫 小倉 賢
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
Journal of the Japan Petroleum Institute (ISSN:13468804)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.233-243, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
50

カーボンニュートラル実現に向けて,CO2水素化による燃料油合成技術が注目されている。CO2を原料としたフィッシャー・トロプシュ合成にカリウムを添加したコバルト系触媒を用いることで,炭素鎖が成長し液体炭化水素が生成され,同時にメタン生成が抑制されることが報告されている。一方で,カリウム添加による活性変化の詳細は明らかにされていない。本研究では,赤外分光法,X線光電子分光法を用いカリウム添加コバルト触媒の表面状態を分析し,カリウムがもたらす効果を詳細に調査した。カリウム添加によりコバルト表面が還元雰囲気下でも部分的に酸化された状態を維持し,CO2吸着サイトとなる弱塩基点として作用することが明らかになった。カリウム添加コバルト系触媒では,反応ガスのH2/CO2比を1にすると,液相生成物選択率が53 %となった。また,得られた液相生成物には有用化学品原料となり得る1-アルコールや酢酸が含まれていた。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[116],

1 0 0 0 帝劇

出版者
帝国劇場文芸部
巻号頁・発行日
vol.(新年號), 1924-12

1 0 0 0 OA 報知年鑑

著者
報知新聞社 編
出版者
報知新聞社
巻号頁・発行日
vol.大正15年, 1926
巻号頁・発行日
vol.大喪列車発着時間表, 1912