1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1951年03月22日, 1951-03-22
著者
坂田 一浩
出版者
北陸大学
雑誌
北陸大学紀要 = Bulletin of Hokuriku University (ISSN:21863989)
巻号頁・発行日
no.51, pp.199-213, 2021-09-30

This paper aims to analyze sentences including co-occurrence of "Kakari" particles in the classical Japanese.Treating them as sentence patterns having their own meanings structure, we divided them into two groups; chain forms (syntagmatic structure) and contrast forms (paradigmatic one). Results show that on both groups, sentences having each and every combinations of particles have its own syntactic structures, especially concerning chain forms, even in the same pair of particles, its different order results in different sentence structures.Further, from the perspective of the cognitive process, these types of sentences can be divided into four categories. This suggests that patterns of co-occurrence of "Kakari" particles reflects the cognitive schema in the classical Japanese.Additionally, results show that some of these types of sentences, for example, "zo – ha" chain forms and "koso ~ yaha" contrast forms, function as the sentence patterns to persuade the hearer.〔査読有り〕の原著論文本稿は古典日本語にみられる係助詞共起文について、共起係助詞間に構造上の連関を認めた上でその文形成上の機能について考察したものである。その結果、同じ共起係助詞の組み合わせであっても、出現順序が異なれば文全体の意味構造も異なることが見いだされた。このことは共起係助詞のふるまいが、文構造自体を規定していることを意味する。また、当該文における係助詞共起のパターンには、古典語における表現主体の事態認識のあり方が反映されていることも確認された。
著者
箕浦 輝幸 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1428, pp.106-108, 2008-02-11

問 2007年は軽自動車トップシェアを34年間も保ってきたスズキを抜いて、初の首位に立ちました。 答 トップシェアは当社にとって悲願でした。特に2007年は創業100周年の節目でしたから、うれしさが増します。トップになり、いい商品を開発し、軽自動車の市場を活性化しようという意識がさらに高まりました。
著者
吉田 悠鳥 香川 正幸 後藤 眞二 鈴木 哲 栗田 明 小谷 英太郎 新 博次 高瀬 凡平 松井 岳巳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.43, no.SUPPL.1, pp.S1_4-S1_10, 2011 (Released:2012-12-05)
参考文献数
11

人体にやさしい小電力のマイクロ波レーダーを使用して, 高齢者を対象とした非接触かつ非拘束な呼吸·心拍数モニタリングシステムを開発した. このシステムを実際に特別養護老人ホームで評価し, 高精度の呼吸·心拍数モニタリングシステムの実現とその有用性を確認した. 本論分では, 特に心拍信号の実時間上での迅速抽出について述べる. 寝具用マットレスの下部に周波数の異なる2つのレーダー装置を設置し, 呼吸·心拍に伴う体表面の微振動をドプラレーダーにより計測する. 得られる生体信号には, 呼吸動, 心拍動, 雑音が混在している. この中で安静時に, 最も振幅の大きな信号として現れる呼吸信号に着目し, 実時間上における信号平滑化の移動平均法を用いて呼吸信号を推定し, 原信号からその呼吸信号を減算することにより心拍信号, 心拍数を高精度に抽出した. 一方で, 高齢者の介護では, 在宅の場合も施設介護の場合も高齢者の状態変化の早期検出と介護者の身体的精神的負荷の軽減が求められている. 高齢者にとって拘束感, 違和感がない本システムは, 新しい高齢者見守り支援システムとして期待される.
著者
横山 俊治 水口 真一 藤田 勝代 嘉茂 美佐子 菊山 浩喜
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
地すべり (ISSN:02852926)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.30-39, 2002-06-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

本論文では, 花崗岩地域において水平地震動によって引き起こされる落石の発生場所や, 落下方向, 落下距離を予測する方法を考察した。多くの落石は, 地震動がおそらく増幅したと思われる尾根や遷急線近傍で発生した。地震被害は風化した岩石や割れ目の多い岩石よりも比較的新鮮で割れ目の乏しい岩石で大きかった。それで地震時落石の卓越する運動タイプは, 尾根上にあった花崗岩巨礫の転倒・転落と, 遷急線近傍に位置する新鮮な岩石が露出している崖で発生する節理で囲まれた岩塊の横跳び, 道路切土法面の頂部付近で発生する強風化花崗岩中の弱風化岩塊の横跳びであった。落下方向は震源断層に直交する傾向がある。道路切土法面から自由落下した落石の到達距離は落石発生場所の高さとほぼ等しくなる傾向がある。これらの特徴に基づいて, 花崗岩地域の地震時落石発生場所の選定ツールを提案した。
著者
馬場 景子 中野 典子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.30, 2007

<BR><B>【目的】</B><BR> 正月のとろろ飯の調査開始から、正月に食されるとろろ飯は、年取りの魚や雑煮の餅の形と同様に、東西文化の指標となる儀礼食であることが判明した。とろろの材料である山芋は、日本の農耕文化の発達過程において稲に先行する作物であり、儀礼食として東日本を中心に連綿と食されてきた食であったにも関わらず、全国的な調査が行われていないのが現状である。その結果、正月のとろろ飯は、郷土食として位置付けされているに留まっている。本研究では、正月のとろろ飯を東西文化の指標となる儀礼食であると捉え東西文化の分岐集中地域を、調査より知多半島であることを確認した。<BR><B>【方法】</B><BR> 知多半島の市町村の教育委員会に調査を依頼し、地域特徴が明確になる中学校に在籍する生徒の父兄にアンケートを実施した。また地元の郷土学習会へもアンケートを実施し、世代差間の調査を行った。<BR><B>【結果】</B><BR> アンケートの結果から知多半島では一月二日の朝にとろろ飯を食べることが多いことが分かった。また一月二日は、知多半島では予祝儀礼である「仕事はじめ」の儀式が行われていることから、半田市ではこの儀礼と結び付き正月のとろろ飯が食されていた。また半田市に隣接する武豊町では、松の内に食する習慣があり、必ずしも正月のとろろ飯が一定の日程で行われている行事ではなく、日程のバリエーションが存在することが判明した。さらに全国的に見た場合は、明治初年の改暦により儀礼の意味に差が存在することが判明した。儀礼のバリエーションとしては、新しい儀礼食の発生を意味するで、あろう事例も発見できた。分布に関しては、北高南低の分布傾向があった。
著者
水谷 憲二
出版者
佛教大学大学院
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
no.40, pp.19-36, 2012-03

地方の戦国史研究では、比較的古い時期に編纂された地方自治体史の多くが、近世に著された軍記・地誌の信憑性について懐疑なく、無差別に引用されている。しかし、地方自治体史のように、狭域的な歴史を編纂しなければならない場合、一次史料によって確認できない事象に直面すれば、同軍記・地誌の影響を完全に払拭できないジレンマがある。本稿は、一次史料が不足する地域の戦国史研究に活路を見いだすため、三重県の桑名市域に着目し、同軍記・地誌の豊富な情報量の活用を試みた。第1章では、比較的高い信憑性が評価されている太田牛一著の『信長公記』より、伊勢長島一向一揆の記事を再検証し、その有効性を実証した。第2章では、前章の結果をもとに、同書が記す天正元年の織田信長出陣において、一向一揆に加担して信長に抵抗したと言われる小領主層に着目し、それらに関する情報を、同軍記・地誌で確認した(第3章は次年度に続く)。伊勢長島一向一揆北勢四十八家信長公記軍記地誌
著者
村山 通秋 浅井 麻紀 加藤 桂子 宮崎 信行
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.57-59, 2001

私達は春休みを利用してPhiladelphiaのThomas Jefferson Universityへ2週間の訪問をする機会を得た.そこでアメリカの医学部における授業のあり方, 学生生活や, 臨床の現場における医療の違いを目の当たりにすることができた.この訪問を通して私達は日本の医療を見つめ直すと同時に, これから自分たちがどのようなかたちで医療に関わっていくかについて深く考えさせられることとなった.

1 0 0 0 OA 日鮮史話

著者
松田甲 著
出版者
朝鮮総督府
巻号頁・発行日
vol.第2編, 1926
著者
神田 光啓
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.7-15, 1994-09-30 (Released:2017-06-01)
参考文献数
67

80年代に教育・学校問題から自殺・殺人を含む深刻な社会問題となった今日の学校におけるいじめの問題について,どのような研究が進められてきたのかを教育研究情報検索によって得られた学会誌,大学紀要掲載論文等63編を検討してみた.心理学,社会学,体育学,精神医学,教育学研究論文である.85年に森田が提起した,いじめの定義,いじめの4層構造,いじめの4形態などが80年代後半の各分野でのいじめ研究に影響を与えたきたのが分かった.しかし,いじめの実態把握,いじめの性格を解明するには森田の提起は役割は果たしているが,いじめの実践的解決,いじめが生み出す病理の実際的解決への論理においては,必ずしも十分ではない.臨床心理学の立場からの高石の「少年期それ自身の独自の人格修復機能」等に注目しつつ,教育学,精神医学,臨床心理学等の学問の実践性が問われる諸分野でいじめを実践的に解決していく鍵概念の提起が待たれているといえよう.
著者
木下康介 山下和希 中道上 青山幹雄
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.383-384, 2012-03-06

要求獲得においてステークホルダ分析やゴール分析が利用されているが,ステークホルダの多様化により,ステークホルダ間の関係や情報システムに対するゴールが複雑化している.本稿では,ステークホルダを絞り込み,ゴール分析で扱う情報量を限定できるゴール分析方法を提案する.ステークホルダ間の関係性のモデル化にはi*を用い,役割,活動,リスクを段階的に分析し依存関係をモデル化する.i*モデルに基づき,依存強度を相互作用マトリクスで評価し,ステークホルダを絞り込む方法を提案する.絞り込んだステークホルダからゴールを抽出することで,ゴール分析で扱う情報の特定を容易にする.提案方法を例題に適用し,その有用性を評価する.
著者
青山 幹雄 木下 康介 山下 和希
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.3_102-3_108, 2013

ステークホルダ間の動的な利害の相互作用の分析方法を提案する.従来のステークホルダ分析はステークホルダの組織における役割などの単一で静的な属性に基づいている.しかし,ステークホルダの利害は複合的で相互に影響する.本稿は,ステークホルダの役割とその活動を起点として利害を定義し,ステークホルダ間の動的な利害相互作用をi*を拡張してモデル化する方法を示す.さらに,ステークホルダ間の利害相互作用をその活動の貢献/リスク評価マトリクスにより評価し,ステークホルダを絞り込む方法を示す.提案方法を大学の節電問題に適用し,有用性を評価した.
著者
東根 裕子 阪上 愛子 澤田 参子 原 知子 八木 千鶴 山本 悦子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, 2021

<p>【目的】平成24年から実施している日本調理科学会「次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理」研究において,大阪府で聞き書きした家庭における「行事食」から,正月・祭りの食事を中心に考察する。【方法】調査地域は,大阪府の行政区分および日本の食生活全集「聞き書き大阪の食事」を参考に8地域(泉南・泉北・南河内・中河内・北河内・大阪市・三島・豊能)において,その土地に30年以上暮らしている27名を対象に聞き書きを行った。調査時期は2013年11月〜2015年9月、調査方法等は学会ガイドラインに則った。【結果・考察】出現した行事は、正月・七草・鏡開き・小正月・寒の入り・寒の中・節分・ひな祭り・春ごと・山行き・端午の節句・田植え休み・さなぶり・半夏生・七夕・土用の丑・天神祭り・夏祭り・お盆・藪入り・地蔵盆・彼岸(春・秋)・月見・秋祭り・だんじり祭り・亥の日・冬至・年越しなどであり、家族単位の行事では、誕生日・本復祝い・厄除け・満中陰・葬儀・運動会などがあった。正月料理では、すべての地域で雑煮、おせち料理を食べていた。しかし、その詳細は少しずつ異なり、雑煮のもちの形は丸がほとんどではあるが、角であったり、日によって異なる家庭もあった。用いられた共通の材料は、里芋(小芋)、大根(雑煮大根)であった。睨み鯛(塩焼きあるいは生)が供される地域も多く、祝い肴はごまめ、数の子、黒豆、たたきごぼうであった。また、大阪の代表的な祭りである天神祭りでは、はもやはも皮を使った料理、だんじり祭りでは、がざみとかんと炊き、大豆あんのくるみもちなどが準備され、現在も伝承されている。田植えが終わって農作業ひと段落の日には、半夏生もち、夏・秋祭りには鶏のすき焼きなどが準備されていた。</p>
著者
田中 岳
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.26, 2013

二十四節季において一年で最も寒いとされる1月の20日,21日(大寒)頃に,近年になり度々,気温上昇と激しい降雨が観測されている.例えば,2002年1月21日に北海道の松前町,伊達市において記録された,最高気温8.2℃,日降水量12mm/day(松前町),最高気温5.0℃,日降水量114.5mm/day(伊達市)は記憶に新しい.同日,札幌市では,最高気温4.5℃,日降水量53.5mm/dayと,季節外れの大雨に伴い内水氾濫も発生している.積雪寒冷地でのこのような冬季の気温上昇や降雨現象は,融雪の急激な加速や,これに伴う河川氾濫,土砂崩壊など,災害に繋がりかねない現象である. これまで著者らは,積雪寒冷地の札幌を例として,特に,一年で最も寒い厳冬期に生じる降雨と気温変動について検討してきた.その結果,1889年から2011年(123年間)の厳冬期の日最高,日平均,日最低気温のそれぞれ最低値の変動と,降雨の発生頻度には,およそ20年から25年の周期性が確認されている. 本研究では,寒の入りと呼ばれ,寒さが始まる小寒の頃1月6日とその前後2日間,および大寒の頃1月21日とその前後2日間の各5日間を主な解析期間として,固定された一日(日付)の日最高,日平均,日最低気温データを,太陽の活動周期(黒点数の変化)による影響を取り除くために11年移動平均した後,それぞれを解析期間内(5日間)で平均した結果の年変動を考察した.その結果,各気温の年変動には大きな振動が含まれるが,各気温のピークに着目すると,1900年頃から概ね20年から25年の周期性がうかがえた.なお,このような傾向は,解析期間内のある一日の各気温データを11年移動平均した結果に対しても,同様に確認されている.また,処理後の各気温(日最高,日平均,日最低)を直線近似した際の長期的な変動傾向は,それぞれ1.45℃/100y,3.20℃/100y,5.42℃/100y(小寒の頃),1.12℃/100y,2.28℃/100y,4.23℃/100y(大寒の頃)と推定された. 今後は,厳冬期における低気圧の軌道の特性と,降雨・気温の変動特性とを対応させながら研究を進める予定である.
著者
三浦 健一郎 坂戸 勇介 河野 憲二 小川 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.96, pp.61-66, 2011-06-16
参考文献数
11

日常の視覚環境において、興味を惹く対象物が視野の中で動いている場合には、その対象物を見るために2種類の眼球運動が起こる。一つは対象物に視線を向ける高速で一過性の眼球運動であり、サッケードと呼ばれる。この眼球運動は対象物の像を網膜中心窩に捉えるように働く。もう一つは、対象物の像を網膜中心窩に保持し続けるように働く、ゆっくりとした滑らかな眼球運動であり、追跡眼球運動と呼ばれる。これら二つの眼球運動は、通常一つの対象物に向かって起こるが、その協調動作を実現する神経機構はまだ良くわかっていない。本研究では、この二つの眼球運動の基盤となる視標選択が、同一の神経機構に支配されているか否かを調べるために、動く6つの刺激を用いた、視標選択の難易度が異なる二つの視標探索課題(ボトムアップ的手掛かりが利用できるか否か)を行っている時のヒトの眼球運動を調べた。その結果、追跡眼球運動系にはサッケードの実行とは無関係に働く視標選択の機構があること、サッケード系の視標選択と追跡眼球運動系の視標選択におけるボトムアップ的手掛かりの重要性が異なること、サッケード系と追跡眼球運動系で異なる視標を選択する可能性があることを示唆する所見を得た。これらの結果は、サッケードと追跡眼球運動の視標選択が完全に同一の神経機構に支配されているのではないことを示唆する。
著者
Shimba Kawasue Yohei Sakaguchi Reiko Koga Tadashi Hayama Hideyuki Yoshida Hitoshi Nohta
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.19-24, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)
参考文献数
30

Casein is one of the allergen proteins present in milk. Therefore, a quantification method for the selective analysis of casein using fluorous derivatization with LC-tandem mass spectrometry (LC-MS/MS) was developed. After two allergen proteins (αS1-casein and β-casein) extracted from baked sugar cookies were tryptic digested, the obtained phosphorylated peptides were selectively derivatized by β-elimination with Ba(NO3)2 under basic condition and Michael addition with perfluoroalkylthiol (1H,1H,2H,2H-perfluorooctanethiol, PFOT). In this study, YKVPQLEIVPN(pSer)AQQR (104–119 fragment from αS1-casein) and FQ(pSer)EEQQQTEDELQDK (33–48 fragment from β-casein) obtained by tryptic digestion were selected as target peptides. The phosphorylated serine residue in each peptide was converted to a perfluoroalkyl group by derivatization. The obtained fluorous-derivatized peptides were analyzed by LC-MS/MS, to which a fluorous LC column was connected. Therefore, it was possible to analyze casein without being affected by the matrix components in the baked food sample. When the present method was applied to cookies with arbitrary amounts of αS1-casein and β-casein, the obtained quantification values were in good agreement with the arbitrary amounts spiked. The quantification limits of αS1- and β-casein in cookie analysis were 246 and 152 ng/g, respectively. Hence, this method can be used to analyze trace amounts of allergen proteins present in the baked food.
著者
Yoshio Muguruma Mari Nunome Koichi Inoue
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.12-18, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)
参考文献数
93
被引用文献数
9

Due to the globalization of food production and distribution, the food chain has become increasingly complex, making it more difficult to evaluate unexpected food changes. Therefore, establishing sensitive, robust, and cost-effective analytical platforms to efficiently extract and analyze the food-chemicals in complex food matrices is essential, however, challenging. LC/MS-based metabolomics is the key to obtain a broad overview of human metabolism and understand novel food science. Various metabolomics approaches (e.g., targeted and/or untargeted) and sample preparation techniques in food analysis have their own advantages and limitations. Selecting an analytical platform that matches the characteristics of the analytes is important for food analysis. This review highlighted the recent trends and applications of metabolomics based on “foodomics” by LC-MS and provides the perspectives and insights into the methodology and various sample preparation techniques in food analysis.
著者
真鍋,淑郎
雑誌
天気
巻号頁・発行日
vol.40(特集), 1994-03-31

大気中の二酸化炭素増大に伴う気候変化の研究は大気・海洋結合モデルを使ってすでにいくつか行われており, おもに数10年先の予測がなされてきた.(Bryan et al., 1982;Schlesinger et al., 1985;Bryan et al., 1985;Bryan et al., 1988;Washington et al., 1989;Stouffer et al., 1989;Manabe et al., 1990;Manabe et al., 1991;Hansen et al., 1988;Cubasch et al., 1992).しかし, より遠い将来の予測はあまり注目されてこなかった.炭素ガスが増加すると, 地球の平均温度の永年的上昇を通じて海洋大気の結合システムの大規模現象が影響を受け, 気候が大きく変わるので, その効果は非常に重大である.たとえば, 海洋の熱塩循環が大きく変わる可能性がある.氷期の終わりころ, 温度上昇と氷床融解にともなって海洋循環が突然変わったらしいというBroeckerの議論(Broecker, 1987)も, その可能性を示唆する.ここでは, 海洋大気結合気候モデルを用いて, 炭酸ガス量の2倍ないし4倍増加による全球気候の数100年間の変動を計算した.結論的には, 500年後の全球平均気温上昇は, 炭酸ガス2倍増の場合は3.5度, 4倍増の場合は7度に達する.また, 海水の熱膨張による海面水準の上昇はそれぞれ1mと1.8mに及ぶことがわかった(氷床の融解が加わると, 海面上昇はこれよりさらに大きい).さらに, 炭酸ガス4倍増の時は, 海洋の温度構造や力学構造が著しく変わる.すなわち, 海洋の熱塩循環はぱったり止み, 温度躍層がぐっと下がる.というまったく新しい安定な状態に落ち着いてしまう.このような変化は海洋深層との物質の交換を阻害するので, 大気海洋結合系の炭素循環や生物地球化学過程に大きな影響を及ぼす可能性がある.
著者
大沢 武志
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.53-59, 1987-09-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
9

“To hire or not to hire” To answer this question depends on the applicants' aptitude, or the quality as a member of a Japanese family-like business corporation. In the employee selection, psychological tests help for the understanding of the applicants' personalities. Psychological tests are not expected to be the tools for estimation of the aptitude for a specific job, such as clerical work, sales engineering, etc. Rather, they are used for better understanding of the applicants'total quality as a business person or an engineer. As a selection tool, psychological tests should be well constructed so as to make applicants feel that they are fairly treated. Psychological tests have been considered as more fair and efficient than other methods like oral examination or interview. And thus, they have taken a dominant role in the employee selection in Japanese business industry.