著者
是枝 裕和 外薗 祐理子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.14, pp.104-111, 2008-07-01

1962年東京都生まれ。87年早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、テレビマンユニオンに参加。主にドキュメンタリー番組を演出。主なテレビ作品に、水俣病担当だった元・環境庁官僚の自殺を追った「しかし…」(91年/フジテレビ/ギャラクシー賞優秀作品賞)などがある。95年、初監督映画「幻の光」がベネチア国際映画祭で「金のオゼッラ賞」受賞。
著者
平原 典幸 西 健 仁尾 義則 樋上 哲哉
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.2980-2984, 2003
被引用文献数
1

症例は79歳,男性.主訴は発声困難,呼吸困難. 14時頃バイクの運転中転倒し, 16時より嗄声が出現. 18時発声障害が出現し, 20時頸部腫脹,呼吸困難および発声困難な状態を発見され救急搬送される.来院時,努力様の浅呼吸であり発声障害を認めた.軽度貧血と炎症反応の上昇を認め,動脈血ガス分析はPaO<sub>2</sub> 79.6mmHg, PaCO<sub>2</sub> 36.2mmHgと低酸素状態であった.頸部側面X線にて喉頭,気管は前方に圧排され気道の狭窄を認め咽後間隙は開大していた.頸部CTにて下咽頭から食道の背部の咽後間隙に縦隔まで達する巨大血腫を認め,食道,気管は圧排されていた.来院後,気管挿管し気道を確保. 7病日のCTにて血腫の大きさに著変がないため気管切開施行. 18病日,気管チューブを交換した際,呼吸困難を認めず, 26病日気管チューブを抜去し退院となった.頭頸部外傷患者の診療にあたっては些細な機転でも本症を念頭においた診察が必要である.
著者
管野 敦哉 横串 算敏 谷口 志穂 澤田 篤史 成松 英智 丹野 克俊 岡本 博之 石川 朗
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.D0677, 2005

【はじめに】陽・陰圧体外式人工呼吸器(以下、RTX)は非侵襲的であり,陰圧による吸気の介助に加え,陽圧による呼気の介助が可能であることが特徴の人工呼吸器である。この呼吸器は急性期から慢性期,在宅での呼吸管理に使用することが可能とされており注目を集めている。当院では急性呼吸不全患者に対する人工呼吸管理の他,神経筋疾患患者の排痰介助などに使用されている.今回、当院高度救命センターに搬入された3名の患者に対し,呼吸理学療法と併用する機会を得たのでここに報告する.<BR>【症例1】30歳,女性.外傷性くも膜下出血,肺挫傷.平成16年4月13日,バイク転倒にて受傷.CTで両背側下葉に無気肺が認められ,気管内挿管され,理学療法開始となる.第3病日,無気肺が改善し,抜管するもSpO<SUB>2</SUB>の低下が見られ,RTXを使用する.30分間の装着後,PaO<SUB>2</SUB>が 68.7mmHgから98.0mmHgに改善し,第9病日に転院した.<BR>【症例2】50歳,男性.気道熱傷,一酸化炭素中毒.平成16年4月20日,火災現場で発見され,当院搬入される.直ちに高圧酸素療法施行し,気管内挿管され,理学療法開始となる.第4病日,抜管されるも,酸素化不良,排痰困難のためRTXを使用する.30分間を2回装着した後,すす混じりの痰が多量に排出され,PaO<SUB>2</SUB>が76.7mmHgから158.2mmHgに改善し,第9病日に独歩で退院した. <BR>【症例3】22歳,女性.溺水,肺炎.統合失調症にて他院に入院中.平成16年6月1日,外泊中に川に飛び込み受傷.E病院から当院救命センターに搬入される.酸素投与で経過観察されていたが,CT上両背側に無気肺,肺炎が認められ,呼吸理学療法を開始しRTXも使用する.約1時間の装着後,PaO<SUB>2</SUB>が 88.5mmHgから133.5mmHgに改善し,人工呼吸管理も行なわれず,第9病日に転院した.<BR>【考察】救急医療現場における呼吸管理の問題として,人工呼吸器からの離脱,抜管後の気道閉塞や低酸素血症,排痰困難などがある。その問題に対し,呼気介助や排痰手技などの呼吸理学療法を行うことが一般的になっている.しかし、最近ではそれに加え酸素投与前の再挿入管回避として非侵襲的人工呼吸管理が行われる場合がある.今回使用したRTXは食事や会話などが可能であるなどの特徴がある.それに加え,呼気や排痰の介助が長時間にわたり集中的に可能であるということから呼吸理学療法の役目を担う一面も特徴として挙げられる.今回の3症例では30分から1時間の使用でPaO<SUB>2</SUB>が改善し,その後も順調な経過をたどったと考える.しかしRTXを救急医療現場で使用した報告は少なく,適応疾患や使用時間,モードの使い分けなどには更なる検討が必要と思われる.
著者
山下 大輔 安田 知佳 石橋 毅 Rossana Martini 尾上 哲治
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.122, no.9, pp.477-493, 2016-09-15 (Released:2016-12-15)
参考文献数
72

本研究では,沖縄本島最北端の辺戸岬に分布する上部三畳系今帰仁層の岩相層序とコノドントおよびアンモナイト化石年代を明らかにするとともに,堆積環境について検討した.本研究の結果,今帰仁層は主に放散虫や薄殻二枚貝を含むミクライト質石灰岩からなる下部層,砕屑性石灰岩が頻繁に挟まれる中部層,数層準にスランプ堆積物が挟まれる上部層に区分される.薄片観察の結果から,今帰仁層は大陸から遠く離れた大洋域の海山などの斜面において,ミクライト質石灰岩の堆積中に浅海域起源の砕屑性石灰岩がタービダイトやスランプ堆積物として流入して形成されたと考えられる.またコノドントとアンモナイトの化石年代より,辺戸岬に分布する今帰仁層の堆積年代は三畳紀後期のカーニアン前期からノーリアン中期と考えられる.
出版者
日経BP社
雑誌
日経メカニカル (ISSN:03863638)
巻号頁・発行日
no.527, pp.24-27, 1998-08
被引用文献数
1

このラリー(図1)は過酷なことで名高い。砂漠の中,競技区間*6388km,優勝タイムは65時間25分,平均速度は97.7km/hに達する。セラミックス軸受(図2)はこの距離を走り抜き,故障はゼロ*。 高速回転や耐熱性を狙う(1)—というセラミックス軸受本来の使い方とは違うが,意義は大きい。信頼性に不安があると言われるセラミックス軸受。
著者
河原 菜摘 入村 健児 内村 智香子 緒方 昌倫
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.758-762, 2019

<p>20歳代,男性。バイク転倒時の右膝擦過傷から毒素性ショック症候群(toxic shock syndrome; TSS)を発症した。主訴は発熱,嘔吐,下痢であった。検査データ,消化器症状,結膜充血,皮膚紅潮からTSSが疑われた。右膝擦過傷の培養検査で黄色ブドウ球菌(<i>Staphylococcus aureus</i>; <i>S. aureus</i>)を分離した。分離株のスーパー抗原検査は,SEA(staphylococcal enterotoxin A)および,TSST-1(toxic shock syndrome toxin-1)が陽性であった。血液培養は2セット(4本)すべて陰性であった。不適切な右膝擦過傷の処置に加えて,患者の右膝皮膚にTSST-1産生遺伝子保有<i>S. aureus</i>が常在していた可能性があったことも,TSSを発症した原因であると考えられた。</p>
著者
小林 光 一條 佑介 野崎 淳夫 二科 妃里 成田 泰章 後藤 伴延 吉野 博
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
no.60, pp.789-793, 2019-06
被引用文献数
1

<p>This study explored changes in spatial radiation dose rate both indoor and outdoor associated with a decontamination operation for a wooden house in a high dose rate region in Fukushima. As a result, the averaged spatial dose rate at 1m height from the floor before the decontamination was 1.73μSv/h and the dose rate after the decontamination was 0.86μSv/h. Furthermore, the results of a comparison of the dose rate between pre- and post-decontamination indicates a decrease in the dose rate at almost all points. The reduction rate of spatial dose-rate was 40 to 50% at the center of the house.</p>
著者
藪崎 淳子
出版者
大阪市立大学国語国文学研究室文学史研究会
雑誌
文学史研究 (ISSN:03899772)
巻号頁・発行日
no.61, pp.13-25, 2021-03

1. はじめに : 本稿で扱うのは、次のような用法である。(1)祝言といってもざっとしたものであった。二人が並んで坐り、貰ったばかりの箱膳を三方の代りに、三三九度の盃を交わした{だけである/ニスギナイ}。(さぶ)(2)シャドーボクシングをする内藤の動きには冴えがなかった。上半身は軽やかに動いているように見えるが、足の運びにスピードがない。ただ、すり足で前に進んでいる{にすぎない/ダケダ}。(一瞬の夏)……
著者
野村 伊知郎
出版者
高知大学黒潮圏研究所
雑誌
くろしお : 高知大学黒潮圏研究所所報 : report of the Institute of the Kuroshio Sphere, Kochi University (ISSN:09131302)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.30-33, 1997-02-19

公開シンポジウム「深層海水有効利用の現状」. 1996年11月22日. 高新文化ホール, 高知県.
著者
曽 睿
出版者
東北大学文学会
雑誌
文化 (ISSN:03854841)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1・2, pp.114-134, 2015-09-25
著者
池田 光功 松㟢 守利 本多 壮太郎 古賀 俊憲 平田 哲史
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第六分冊, 教育実践研究編
巻号頁・発行日
vol.64, pp.1-8, 2015-02-10

ボクシングの動きを健康教育及びフィットネスの授業プログラムに活かす試みとして,教育職を志す女子学生を対象に基本となる技術を指導し,それを実践するシャドー・ボクシング,マス・ボクシング(コンタクトが無い),ミット打ちなどからボクシングの醍醐味を体感することで興味を持ち,生涯スポーツとして継続的に取り組んで行けることが考えられ,今後に目指す子どもたちとのかかわりを持つ教育の現場で基盤となる健康や体力などに関することを意識し考えることができる授業となった。プログラムの有効性として自らが調整しながら,動きを通してチャレンジしていく内容であったことを運動後の脈拍測定や質問紙による記述回答から分析した。