著者
奥村 晴彦
雑誌
情報教育シンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.2, pp.93-98, 2013-08-11

Excel に代表される表計算ソフトは,簡便なデータ入力・解析・可視化ツールであるが,これを柔軟な罫線の引ける DTP ソフトとして用い,データとしての再利用の困難な複雑な帳票を作成してしまうことがよくある。この類の「ネ申 Excel」(神 Excel)が引き起こす問題点をまとめ,解決策を提案する。
著者
筒井 義郎
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-14, 2019-01-18 (Released:2019-01-19)
参考文献数
76

本稿は,結婚が幸福度に及ぼす影響に関連する研究をサーベイし,以下のような結果を報告する.結婚している人はしていない人より幸福である.結婚と幸福の因果関係については,両方向の関係が確認されている.一般に幸福感にはベースラインがあり,結婚というライフイベントについても,いったん上がった幸福感は速やかに下がっていくことが確認されている.しかし,順応が完全であるかどうかについては論争があり,決着していない.なぜ人は結婚するのか,どのようなカップルが結婚し幸せになるのかについて,Becker (1973) は家庭内生産というモデルを提示して,家庭内分業が効率的であり,それでも多くの特質については似たもの夫婦が効率的であることを示した.後者は選択配偶仮説として,心理学や社会学の分野で精力的に研究されており,価値観や性格が似たものが結婚し,幸福であるという結果を報告している.
著者
元木 康介 石川 伸一 朴 宰佑
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.92.20402, (Released:2021-01-31)
参考文献数
108
被引用文献数
2

The potential use of insects as a novel food resource has recently attracted a great deal of attention because of their environmental and nutritional benefits. Nevertheless, despite growing interest in the use of insects as food, residents of economically developed countries tend not to accept insect-based foods. This study reviewed earlier reports of the literature of consumer acceptance of insect-based foods. Based on the literatures, this review established a theoretical model of acceptance of insect-based foods. Sensory attributes (e.g., taste, smell, appearance) and cognitive attributes (e.g., nutritional value, environmental benefits), and individual traits (e.g., gender, food neophobia, sensation seeking) might influence the acceptance of insect-based foods via emotional processing (e.g., disgust, anxiety, excitement, curiosity). The practical implications for industries and future prospects are discussed.

67 0 0 0 OA 満済准后日記

著者
満済
出版者
巻号頁・発行日
1411

室町時代前期の醍醐寺座主満済(1378-1435)の日記。『法身院准后記』ともいう。全巻具注暦の裏を用いて暦の日付の裏面に同日付の日記が記されている。原装は巻子本であったが折本11帖に改装、その後再び巻子本にもどされた。応永30年(1423)から永享7年(1435)までの日記(38冊)は醍醐寺三宝院が所蔵(重要文化財)。満済は足利義満、義持、義教三代の将軍に近侍し「黒衣の宰相」と称され幕政に参画した。日記中には護持僧としての祈祷関係の記事の他に、幕府内外の政治や外交の諸問題が詳細、正確に記されており、当時の状況を今日に伝える重要な史料の一つである。

67 0 0 0 OA 康富記

著者
中原康富
出版者

権大外記であった中原康富(1400頃-57)の日記。ただし応永8年の1巻は祖父重貞のものと推定されており、康富の日記は応永24年(1417)からである。書状や文書の裏を再利用して書かれている。途中にかなり欠落もあるが、長期にわたり書き継がれ、朝廷、室町幕府の動向、公家社会や自己の生活の有様を詳細に記録している。政治、経済、社会、文化にわたり当時の状況を知るための重要史料である。

67 0 0 0 OA 人事興信録

著者
人事興信所 編
出版者
人事興信所
巻号頁・発行日
vol.第13版(昭和16年) 下, 1941
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.630, pp.1-261, 2004-08

67 0 0 0 OA 工芸鏡

著者
横井時冬 著
出版者
六合館
巻号頁・発行日
vol.1, 1894
著者
山口 功 木田 隆 岡本 修 狼 嘉彰 YAMAGUCHI Isao KIDA Takashi OKAMOTO Osamu OOKAMI Yoshiaki
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所資料 = Technical Memorandum of National Aerospace Laboratory (ISSN:04522982)
巻号頁・発行日
vol.636, pp.15, 1991-06

本資料は剛体の運動方程式におけるクオータニオンによるキネマティックス表現についてまとめたものである。クオータニオンは4つのパラメータで構成され,物体のオリエンテーションを規定するものであり,オイラー・パラメータ,4元数とも呼ばれる。本資料ではまず座標系やベクトル量が定義された後,クオータニオンが導入される。従来の手法であるオイラー角による物体の姿勢の記述方法と比較しながら,方向余弦行列との関連や物体の角速度ベクトルによるクオータニオンの微分方程式の構成など,クオータニオンの様々な特徴について計算機プログラムのためのアルゴリズムを念頭において考察する。最後に剛体の運動方程式の中でクオータニオンがどのように組み込まれて剛体のキネマティックスを表現するのかについて論じる。
著者
高山 佳奈子 山本 雅昭 神例 康博 辻本 典央 品田 智史
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

定例の研究会を3年間で全13回実施し、報告を基にした成果を法律学術雑誌に公表した。公正取引委員会から講師も招へいした。武漢大学法学院および華東政法大学法律学院との国際シンポジウムを各2回実施し、「証券犯罪」「金融犯罪」「インターネット金融犯罪」をテーマに各国の最新の立法および実務の状況を報告するとともに理論的な討論を実施した。成果は平成30年度内に論文集として刊行する。