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著者
小学館 [編]
出版者
小学館
巻号頁・発行日
vol.23(13)(1089);1991・3・29, 1991-03
著者
関根 一希 鶴田 大三郎 東城 幸治
出版者
日本陸水学会
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.253-260, 2007 (Released:2008-09-30)
参考文献数
24
被引用文献数
4 6

オオシロカゲロウは進化生態学的に興味深い昆虫であるが,比較的大・中規模とされる河川,かつ水深が深い中・下流域に棲息するため,生活史全般に渡る調査研究は困難とされてきた。本研究では,小規模な農業用水路・日野用水(東京都日野市)において本種が高密度で確認されたため,調査に適した棲息地として2005年の一年間,生活史を詳細に追究した。その結果,主たる孵化期間は2月下旬-3月下旬であり,羽化期間は8月30日-9月20日間(ピークは9月3日,4日)であることを確認した。また一方で,一年を通して孵化前卵が認められたが,これは休眠卵に適切な低温処理がなされず,春になっても休眠解除されなかったものであると考えられる。これらの卵は翌年(あるいは,それ以降の年)の春季に休眠が解除される可能性も考えられ,鰓脚類や一部の昆虫類などでみられるようなエッグバンク的機構が備わっている可能性も示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.87, pp.35-37, 2006-09

「金の芽がある金芽米」。トリノオリンピックで優勝した荒川静香選手が登場するテレビCMとともに、今年1月から全国販売を開始した無洗米の新商品「金芽米」が好調に売り上げを伸ばしている。 発売元のトーヨーライス(東京都中央区)は、今年度の販売目標を当初の2倍の60億円(市場価格)に引き上げたほどだ。
著者
甘崎 佳子 平野 しのぶ 中田 章史 高畠 貴志 山内 一己 西村 まゆみ 吉田 光明 島田 義也 柿沼 志津子
出版者
Journal of Radiation Research 編集委員会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.274, 2010

【目的】CTやPETなど放射線技術の進歩は子どもの医療に大きく貢献してきた。その一方で、子どもは放射線の感受性が高く被ばく後の人生も長いなど、将来の発がんリスクが心配されている。しかし、胎児・子ども期における放射線被ばくと発がんリスクに関する詳細な情報は少ない。本研究では、子ども期被ばくによる発がんメカニズムの特徴を明らかにするため、異なる年齢でX線照射して誘発したマウス胸腺リンパ腫において、がん抑制遺伝子<i>Ikaros</i>の変異解析を中心に発がんメカニズムの相違を解析した。<br>【材料と方法】1週齢、4週齢、8週齢のB6C3F1雌マウス(各群50匹)に、X線(0.4, 0.8, 1.0, 1.2Gy)を1週間間隔で4回照射して胸腺リンパ腫を誘発した。さらに、得られた胸腺リンパ腫について染色体異常解析、がん関連遺伝子の変異解析を行った。<br>【結果】(1) 胸腺リンパ腫の発生率は1週齢照射群で高頻度に増加すると予想したが、1.2Gy4回照射で 1週齢は28%、4週齢は36%、8週齢は24%で有意差は認められなかった。(2)染色体異常は、1週齢照射群では12番染色体の介在欠失と不均衡型転座による欠失型異常(<i>Bcl11b</i>領域を含む)が、一方4週齢照射群では11番染色体の介在欠失と12番染色体の不均衡型による欠失型異常がそれぞれ認められた。また、15番染色体のトリソミーは両群に観察された。 (3) 1週齢照射群における11番染色体のLOH頻度(25%)は、4週齢(43%)・8週齢(36%)と比べて低く、逆に19番染色体では高かった(1週齢52%、4週齢17%、8週齢11%)。また、11番染色体にマップされている<i>Ikaros</i>の変異頻度は、1週齢照射群(25%)では4週齢(33%)・8週齢照射群(57%)と比較して低かった。<br>【考察】1週齢照射群では11番染色体の染色体異常やLOH、<i>Ikaros</i>変異は少なく、逆に19番染色体のLOHは高頻度に観察され、4週齢・8週齢照射群とは異なる特徴を示した。すなわち、被ばく時年齢によって胸腺リンパ腫の発がんメカニズムが異なる可能性が示唆された。
著者
尾形 学 輿水 馨 康 炳奎 跡部 ヒサエ 山本 孝史 木野 津南夫 池田 讃哉
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.185-199, 1970-08-25

Etiological studies were carried out on infectious atrophic rhinitis of swine (AR)now prevailing in Japan. A total of 654 swab samples of swine nasal discharge wereexamined to establish any relationship between the bacterial flora of the nasal cavityand the occurrence of this disease.Of these samples, 413 had been obtained from 6 swine farms in Nagasaki, Ibaraki,Saitama, Hiroshima, Kanagawa, and Yamanashi Prefectures. Other 214 samples hadbeen collected from clinically AR-suspected hogs which had been shipped from 26prefectures scattered nearly all over Japan to the Shibaura Abattoir, Tokyo, and sub-jected to the post-mortem examination for pathological change of the turbinate bones.The results obtained are summarized as follows.l. Turbinate atrophy was seen in 173 pigs (7l.3%) which had been shipped from25 prefectures all over Japan and slaughtered at the Shibaura Abattoir, Tokyo. Theseresults clearly indicate that AR has been spread among swine in Japan to a considerablylarge extent.2. Bordetella bronchiseptica was detected in relation to the clinical symptomsand turbinate atrophy. So that it was considered to be the most important pathogenicagent of infectious atrophic rhinitis of swine now prevailing in Japan.Pasteurella multocida was partially suspected as a pathogenic factor on only onepig farm. Haemophilus suis was not recognized as the primary pathogen of thisdisease. Micrococcaceae, Streptococus, Escherichia, and Mycoplasma were i nd i catedas species forming the normal bacterial flora of the nasal cavity of pigs.3. The bacterial flora of the nasal cavity of infected pigs correlated to the riseand fall of the disease. B. bronchiseptica was generally detected in the early ormiddle stage of the disease. On the other hand, Klebsiella-Enterobacter showed atendency to be isolated as a dominant species in a later stage of the disease.4. B. bronchiseptica was detected abundantly in the ethmoid turbinate evenwhen it could not be isolated in the nasal turbinate in a later stage of the disease.From this fact, it
著者
松田 佳子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.326-333, 2019 (Released:2020-03-14)
参考文献数
25

目的:初めて父親になる男性が,立ち会い出産後にBirth-Review for Coupleを受けることで得られる父親らしさへの効果を明らかにすること.方法:立ち会い出産を希望する男性を対象に,無作為に介入群(22名)とコントロール群(23名)に割り付け,2群間比較を行った.介入群へは,出産後3日以内に夫婦一緒に出産の振り返りを行った.調査は,妊娠後期,出産後,産後1か月時に質問紙法を実施し,統計学的に分析した.結果:二元配置分散分析の結果,父親意識の高まり(F = 10.969, p < 0.001)と子どもの存在から沸き立つ思い(F = 5.848, p = 0.007)に有意差が認められた.またこれらは,出産後および産後1か月ともに介入前より有意に高かった(p < 0.01~0.001).結論:父親意識の高まりと子どもの存在から沸き立つ思いは,介入によって出産後に高くなることが明らかとなり,産後1か月まで維持されていることが示された.
著者
野中 健 片岡 千賀之
出版者
地域漁業学会
雑誌
地域漁業研究 (ISSN:13427857)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.1-20, 2009

<p>長崎県は煮干加工業において全国屈指の産地である。まき網など地域の漁船漁業と密接な関係を保ち,設備投資や技術革新により生産性を向上させ,漁村加工業として地域経済に寄与している。小論では,長崎県の煮干加工業の体制と持続発展に係るシステムについて,生産体制と共販流通の両面から考察した。</p><p>生産体制では,長崎県では,煮干主原料のカタクチイワシなど前浜原料が中小型まき網を中心に比較的安定して漁獲され,施設整備や技術革新により生産が維持された。まき網と煮干加工の両者は歩合制に基づく委託加工制で結びつき,このシステムは生産性の向上,製品の高品質化,投資・経費の節減などに対するインセンティブが働き,生産を刺激している。地域ごとの条件に照らして,委託加工と自己採捕,量産型と品質重視型などの組み合わせで経営が構成されている。</p><p>流通体制に関しては,県漁連共販に大きく依存し,高い共販率が維持されている。県漁連共販出荷は年間を通して行われ,取扱量や入札参加者が多いため,価格形成において優位性があり,代金回収が確実であるなど,長崎県の地理的不利や小規模加工業者が多く販売力が乏しいなどの隘路を補っている。また,共販は,指定商社および付属商社制度をとることによって,煮干の全国販売,用途別利用配分を容易にし,そのことがまた,集荷力を高め,多様な煮干加工形態を支えている。</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1078, pp.64-67, 2016-08-25

標準的なコストや工法と、断熱など長期優良住宅を前提とした性能の両立─。プロデューサーからそんな要望を受けた設計者の堀部安嗣氏は、そぎ落とした要素と比率感覚の妙によって、簡素ながら心地よい空間をつくり出した。 「これからの家」は、神戸市北区で…
著者
内田 充 岡本 法円 秋本 淳
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.385-390, 2020

<p>設備老朽化と熟練作業者の退職が進む製油所プラントにおいて,保安レベルの低下が懸念される.これに対し,急速に発展するデジタル技術の活用に向けて個社単位の取り組みが進められているが,業界の共通課題に対して個社が同じような取り組みを実施しており,業界全体からみて効率的な投資がなされていないこと,個社ではデータが不足している場合も多く,実用化可能な精度をもつ解析モデル構築に至っていないこと,などから十分な速度で普及していない.そこで,石油業界全体の保安レベルおよび設備稼働信頼性の向上を目的として,保安高度化システムおよび製油所データを業界全体で共有・活用する「製油所向けプラットフォーム(以下,PF と略する)」を開発した.また,PF の早期社会実装化を目指し,機能を絞り込んだPF 構築について検討中である.</p>
著者
合場 千佳子 中垣 晴男 森田 一三 大澤 功 渡邊 貢次
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.22-29, 2011
参考文献数
21

成人期の初めとしての大学生を対象に,Sense of Coherence(前向き姿勢:SOC)の強さと歯科衛生士の業務の認知度との関係を明らかにするために本研究を行った.対象は,名古屋市郊外にあるA私立大学の学部生全2年生中,質問調査票に回答した男女合計1,772名(有効回答率は90.7%)の学生である.歯科衛生士の業務の認知度は松田が用いた方法を,また,SOCスケールは,日本語版29項目スケールを用いた.その結果,歯科衛生士業務の認知度得点(平均値±SD)は,男子5.0±2.6,女子5.8±2.3で,SOC得点の平均値は,男子116.8±17.7,女子117.1±16.3であった.歯科衛生士業務の認知度は,女子のほうが高かった.また,70%以上が「ブラッシング指導」を歯科衛生士業務であるとしていた.さらに「リスク検査」を業務としている男子のSOC得点は,誤答の男子より有意に高かった.女子では,歯科衛生士業務10項目の正解者と誤答者の間には,SOC得点に有意な差はみられなかった.男女とも歯科衛生士業務を認知している学生は,その業務を認知していない学生より,SOC得点は高い傾向にあった.大学生のSOC得点の高い学生は,歯科衛生士業務の認知度得点も高くそれぞれが関連していること,また大学生の歯や口腔に対する保健行動や歯科衛生士業務の認知には,SOCの強さが関係すると考察された.以上から,歯科衛生士の業務を認知している学生は,認知していない学生より,SOC得点は高い傾向にあると結論できる.
著者
高橋 俊守 菊池 紅音
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.34(2020年度 環境情報科学研究発表大会)
巻号頁・発行日
pp.180-185, 2020-12-07 (Released:2020-12-07)
参考文献数
6

ハクビシン(Paguma larvata)は全国で分布を拡大しつつあり,農作物や家屋等における鳥獣害も増加している。本研究は,市町村による捕獲許可及び駆除会社による情報をもとに,市町村より小さな単位の小地域(町丁・字等)スケールでハクビシンの分布情報を可視化するための手法や課題について明らかにした。本研究を実施した宇都宮市では,捕獲許可及び駆除会社による情報は2013 年から2018 年の6 年間で326 件認められ,この内の254 件(77.9%)が,分布情報を小地域スケールで可視化することが可能な位置情報を有していた。小地域数でみると,ハクビシンの分布情報は2014 年以降一貫して増加しており,6 年間で市全体の小地域総数の16.0%において分布情報が認められた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1869, pp.30-32, 2016-12-05

直接部門から湧き上がる不満に対し、当の間接部門からは戸惑いと反論の声が上がる。「雑務を増やしているかもしれないが、全て法令順守と効率化のため」が共通の見解だ。「それにしたって他にやりようがある」と主張する直接部門との溝は、簡単には埋まりそう…
著者
杉山 信男 岩下 浩太郎 久我 芳昭
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.78-85, 1981
被引用文献数
2 2

そ菜の生育に対するカリ施肥の効果と葉中カリ濃度及びナトリウム濃度との関係を明らかにするため, 1/2,000aワグナーポットで, 硫酸カリの施用量を0gから8gまでの6段階, 硫酸ナトリウムの施用量を0, 4,40gの3段階に変えて, キャベツとインゲンを土耕した. それとともに, 1/5,000aワグナーポットで, 培養液1<i>l</i>中のカリとナトリウムの合計量を4me一定とし, その比率を5段階に変えて, ハツカダイコン, キャベツ, インゲンを砂耕した.<br>1. キャベツとインゲンの土耕実験において, カリ施用量が不十分なために生育が低下し始める区 (硫酸カリ4g区及び8g区のどちらと比べても地上部重に差が認められる区) は, ナトリウムの施用量に関係なく, 硫酸カリ0.5g区であった.<br>2. インゲンでは, ナトリウムの施用量に関係なく, 最大葉カリ濃度 (およそ50me) によって, カリ施用量が不十分なために生育が低下した区とそうでない区とを区分できた.<br>3. インゲンでは, 最大葉におけるカリ濃度とナトリウム濃度の和は最大葉カリ濃度とほぼ同じ値だったので, カリ施用量が不十分なために生育が低下した区とそうでない区とは, カリ濃度とナトリウム濃度の和 (およそ50me) によっても区分できた.<br>4. キャベツでは, 最大葉カリ濃度によっても, 最大葉におけるカリ濃度とナトリウム濃度の和によっても, カリ施用量が不十分なために生育が低下した区とそうでない区とを区分できなかった.<br>5. インゲンの砂耕実験で, 培養液中のカリ含量が0me及び0.5meの区では, 対照区 (4me区) に比べると, 最大葉カリ濃度もカリ濃度とナトリウム濃度の和もともに低く, 生育も劣った.<br>6. ハツカダイコンとキャベツの砂耕実験で, 培養液中のカリ含量が, それぞれ, 0meと0me及び0.5meの区では, 最大葉におけるカリ濃度とナトリウム濃度の和は高いのに生育が低下した. これらの区の最大葉カリ濃度は, ハツカダイコンで25me以下, キャベツで45me以下であった.<br>7. キャベツの土耕実験で, 最大葉カリ濃度が45me以下となった場合を除けば, カリ施用量が不十分なために生育が低下した区とそうでない区とは, 最大葉におけるカリ濃度とナトリウム濃度の和 (およそ85me) によって区分できる (第3表, 第4表).
著者
岡本 正三 田中 良平
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.173-176, 1958
被引用文献数
1

The deterioration resistance of three marquenching oils (one imported and two home products), were compared by measuring their various physical properties and cooling ability. These measurements were carried out on fresh and deteriorated samples under the exactly same conditions by an electric-resistance heater immersed in each. In the measurement of the cooling ability a carbon tool steel and a bearing steel were used as specimens, and after the marquenching, the depth of hardening in constant size specimens and the critical diameter in variable size specimens were determined. It was found that, among these oils, one of the home products is superior to others in cooling ability and particularly in stability against deterioration.
著者
田中 美順
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.343-347, 2020-06-01 (Released:2021-06-01)
参考文献数
13

アロエは,サボテンのように見えるがユリ科の植物で,その種類は数百種類以上とも言われている.日本では,キダチアロエが観賞用として多く使用されており,その特徴である茎が木のように立ち上がる形状から,キダチは,木立を意味している.一方,アロエベラは,アラビア半島南部,北アフリカ地中海沿岸やアフリカ南部諸島を原産地とし,その特徴として親株を中心に巨大な肉厚の葉が放射状に育つ.その葉は,大きいものでは1枚2~3 kgになることもあり,葉肉は食品の原料として用いられる.今回,われわれが行った研究を中心に,アロエベラ葉肉に含まれるアロエステロールの機能性について報告させていただく.