著者
武居 渡
出版者
日本教育学会
雑誌
教育學研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.536-546, 2003-12-30

金沢大学教育学部障害児教育
著者
小山 彰
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.1-22, 2010-03-31 (Released:2014-03-31)
参考文献数
31

In Middle Egyptian grammar, the construction known as the emphatic construction is a construction with a focalized adverbial adjunct. Two models have been proposed for the syntactic structure of this construction: the adverbial-sentence model (ASM) of H. J. Polotsky and the nominal-sentence model (NSM) of J. P. Allen. Ex. sḳdd t3 ḫft wḏ=k (Peas. B1 298-299) It is according to your command (ḫft wḏ=k) that the land sails (sḳdd t3). ASM: S ⇒ [sḳdd t3]NP [ḫft wḏ=k]AdvP NSM: S ⇒ [sḳdd t3 ḫft wḏ=k]NP (AdvP=adverbial phrase; NP=noun phrase) Although ASM has a very great influence on current research, the guestion of the relative merits of the two remains controversial. This paper treats this problem through a new approach. It compares these two models and two focus constructions in Japanese: (a) the “wa” cleft sentence corresponding to ASM and (b) the “no da” in-situ focus construction corresponding to NSM. The above sentence can be translated into Japanese in the following ways: ASM: kokudo-ga koukou suru na-wa, anata-no meirei ni shitagatte da. land-NOM sailing do NOMP-TOP you-GEN command to according COP NSM: kokudo-wa, anata-no meirei ni shitagatte koukou sum no da. land-TOP you-GEN command to according sailing do NOMP COP (COP=copula; GEN=genitive; NOM=nominative; NOMP=nominalizing particle; TOP=topic)
著者
兵頭 政光 小林 丈二 山形 和彦 森 敏裕
出版者
Japan Society for Head and Neck Cancer
雑誌
頭頸部腫瘍 (ISSN:09114335)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.671-677, 2001-11-25 (Released:2010-04-30)
参考文献数
14
被引用文献数
1

口腔および中咽頭癌切除再建後の嚥下および構音機能に関し、嚥下圧検査および発語明瞭度から検討を行った。嚥下圧は口蓋切除後には軟口蓋圧がわずかに低下したが、義顎を装用することでほぼ正常に回復した。中咽頭側壁切除では軟口蓋から中咽頭の圧が低下した。舌半側切除および亜全摘では、術後早期には正常の嚥下圧が得られる例が多かったが、経時的には術後の皮弁萎縮により嚥下圧が低下した。また、中咽頭と下咽頭での圧の同時発生や嚥下反射に先立つ口腔内の小刻みな舌運動を示す所見も認められたが、経過とともに改善傾向を示した。構音機能では口蓋切除後には発語明瞭度は著しく低下したが、口蓋欠損部を義顎により閉鎖すると改善した。中咽頭側壁切除後には軟口蓋音の障害が認められた。舌半側切除後には構音機能はあまり障害されないのに対し、亜全摘では声門音以外のすべての音の障害が高度であった。
著者
三木 五三郞
出版者
誠文堂新光社
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.25-25, 1951-01-01
著者
間中 信也
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.10, pp.771-778, 2012 (Released:2012-11-09)
参考文献数
16

頭痛の診療は, 国際頭痛分類第2版と, 慢性頭痛の診療ガイドラインを活用して行う. 片頭痛には多くの急性期治療と予防療法が存在する. トリプタン (セロトニン1B/1D受容体作動薬) は片頭痛の特異的治療薬であり, 現在 (2011年9月), スマトリプタン, ゾルミトリプタン, エレトリプタン, リザトリプタン, ナラトリプタンの5種類, 錠剤, 口腔錠, 点鼻液, 皮下注射液ののべ10製剤が使用可能である. 満足するトリプタンの効果を得るには, 的確な診断と, アロディニア出現前の早期服用が求められる. 頻回使用 (月10日以上) により薬物乱用頭痛を招くので, そのおそれがある場合は片頭痛予防療法を併用する.
著者
佐々木 隆
出版者
弘前大学哲学会
雑誌
哲学会誌 (ISSN:02870886)
巻号頁・発行日
no.34, pp.18-26, 2000-01-31

弘前大学哲学会第33回大会論文
著者
徳永 由太 高林 知也 稲井 卓真 中村 絵美 神田 賢 久保 雅義
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.I-106_2-I-106_2, 2019

<p>【はじめに】膝関節周囲の悪性腫瘍による大腿四頭筋の広範囲切除によって膝関節伸展筋力は大幅に低下し,椅子からの立ち上がりや歩行などの日常生活動作に影響を及ぼすことが報告されている.一般的には,大腿四頭筋が膝関節伸展作用を発揮すると考えられているが,一部の先行研究ではハムストリングス(HAM)が膝関節伸展作用を発揮する可能性が提示されている.しかし,どのような姿勢でHAMが膝関節伸展作用を発揮するのかは明らかとなっていない.そこで本研究は,数理モデルを用いてHAMが膝関節伸展作用を発揮できる姿勢を明らかすることを目的とした.</p><p> </p><p>【方法】身長1.8 m,体重80 kgの対象者を仮定し,体幹,大腿,下腿から構成される矢状面リンクモデルを構築した. HAMの膝関節屈曲および股関節伸展モーメントアーム(MA)はOpenSimのGait2392モデルで報告されており,HAMの筋張力を決定すれば,HAMによる膝関節屈曲および股関節伸展モーメントは一意に決定できる.本研究では10Nmの膝関節屈曲モーメントが発揮されるようにHAMの筋張力を設定した.膝関節を屈曲0度~90度,股関節を伸展30度~屈曲90度の範囲内で変位させ,順動力学シミュレーションを実施した.なお,純粋なHAMの作用を確認するため重力の影響がない姿勢を仮定した.HAM機能の判定には,シミュレーション開始時と終了時の膝関節屈曲角度の差を用いた.先行研究において,HAMが膝関節伸展作用を発揮するためには,HAMの股関節伸展MAが膝関節屈曲MAに比較して大きい必要があると報告されている.そのため,股関節伸展MAを膝関節屈曲MAで除した値(MA比)も算出した.上記の解析はScilab 6.0.0によって実施した.</p><p> </p><p>【結果】HAMは膝関節屈曲7~0度かつ股関節屈曲2~62度(条件1),膝関節屈曲44~90度かつ股関節伸展30~屈曲50度(条件2),の2つの条件下で膝関節伸展作用を発揮した.条件1では膝関節角度が小さいほど,条件2では膝関節屈曲角度が大きいほど膝関節伸展作用が強くなる傾向にあった.また,MA比が大きい場合でも,HAMが膝関節伸展作用を発揮しないこともあった.</p><p> </p><p>【考察】本研究の結果より,HAMの膝関節伸展作用の発揮はMA比の大小だけでは説明できないことが明らかとなった.先行研究において,筋の力学的作用はリンクシステムの姿勢により変化することが報告されている.本研究においても,姿勢の影響によりHAMの力学的な作用が修飾されている可能性が考えられた.</p><p> </p><p>【結論】本研究は2つの条件下においてHAMが膝関節伸展作用を発揮する可能性を提示した.この結果から考えると,条件1・2におけるHAMの膝関節伸展作用をうまく活用することが出来れば,大腿四頭筋の機能不全を有する者であっても,椅子からの立ち上がりや歩行などの日常生活動作を円滑に遂行できる可能性が考えられた.</p><p> </p><p>【倫理的配慮,説明と同意】本研究は数理モデルを用いた順動力学シミュレーションによる検証のため,倫理的配慮および説明と同意に該当する内容は含んでない.数理モデルに必要なパラメータは先行研究で報告されたものや既存のモデルを参照しているため,個人を特定する内容は含まれていない.</p>
著者
出口 順子 菊池 秀夫
出版者
Japan Society of Sports Industry
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1_61-1_72, 2016 (Released:2016-04-26)
参考文献数
35

With respect to the decision-making processes of consumers of major sports, Yoshida (2011) reports that there is a research group linking customer loyalty to customer satisfaction and one linking customer loyalty to social identity, and suggests using a theoretical model to integrate both research groups. Although constructing a model that simultaneously examines these relationships is important both for academic and practical reasons, no empirical research has been undertaken. Therefore, the objective of this study was to utilize data in order to verify the basic structure of the model proposed by Yoshida. Specifically, data on the spectators of the V. Premier League was used to analyze the relationship between team identity, game satisfaction, and behavioral intention. As a result of this analysis, the model was verified. Furthermore, the positive impact of team identity and game satisfaction on behavioral intention, and the positive correlation between team identity and game satisfaction was confirmed.
著者
市村 高男
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、土佐国幡多荘が四国随一の貿易陶磁器出土地である点に着目し、その荘園領主一条氏による海外貿易の可能性を探り、合わせて中世日本における幡多地域の歴史的な役割について考察した。その基本的な作業として、一条氏の外戚となった加久見氏の屋敷跡の発掘調査を実施し、建物跡や中国産陶磁器や国産の陶器・土器など多数の遺物を検出、土佐でも有数の存在であったことを確認した。加久見氏屋敷跡は、城跡や菩提寺・家臣団屋敷などを伴う小世界の中心であり、川を媒介に港湾・港町とも直結する海の領主の本拠に相応しいものであった。一条氏は、こうした海の領主たちを広く組織し、海上における彼らの日常的な活動を取り込むことによって、広域的な交易活動に参画していた。一条氏は実際に唐船を建造しており、しばしば舶来品を朝廷や京都の一条氏へ贈るなど、海外貿易に関与していた様子を明確に示している。畿内の一角からブランド石材で作られた多数の石造物が搬入されていたことも明らかになってきた。幡多地域で多量の中国産等の陶磁器類が出土するのも、一条氏の広域的な交易活動によるものと考えてよさそうである。また、一条氏は、防長の大内氏、豊後の大友氏、日向の伊東氏と婚姻関係を結び、豊後水道から瀬戸内海にかけての航路の安全を確保し、この航路を頻繁に使用していた様子も確認できる。さらに本願寺や紀州の雑賀門徒とも結んで紀淡海峡から太平洋を通って幡多や九州へ通じる航路も確保していた。土佐国幡多荘は、瀬戸内海・豊後水道ルートと太平洋ルートとが合流するところに位置しているが、それによってこの地域の海運上の位置が決定的に高まることになった。一条氏が幡多荘を重視したのはこのような理由によるものであった。
著者
大塚 敏之
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.366-371, 2002-05-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
20
被引用文献数
6
著者
山中 章弘
出版者
名古屋大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2017-04-01

遺伝子操作によって記憶力が悪くなる動物はたくさん存在するが、記憶力が良くなる例は数少ない。メラニン凝集ホルモン産生神経(MCH神経)は、視床下部だけに少数の細胞体が存在し、睡眠中に活性化される。MCH神経の生理的役割解明のために、MCH神経を時期特異的に脱落させたマウスを作成したところ、記憶が有意に良くなることを見いだした。このことは、レム睡眠中のMCH神経活動が、記憶抑制・消去に関わっていることを示している。本研究では、MCH神経脱落により、神経回路の機能シフトが生じ、記憶が向上するメカニズムに迫り、睡眠と記憶消去との関係も明らかにすることを目的としている。MCH神経の活動を光遺伝学、化学遺伝学にて操作可能なマウスを作出し、神経活動操作を行った。その結果、MCH神経活動を活性化させると、海馬依存的な記憶が阻害・消去されること、逆に抑制すると記憶が向上することを見いだした。これらの結果から、MCH神経活動が海馬において記憶制御に関わっていることを示している。さらに、MCH神経活動をカルシウムインジケータであるGCaMP6を用いてインビボ記録するファイバーフォトメトリーを適用し、脳波筋電図記録による睡眠解析と同時に行ったところ、MCH神経活動がレム睡眠中、覚醒中に高くなることを見いだした。そこで、MCH神経活動をレム睡眠中、覚醒時それぞれにおいて光遺伝学で抑制を行った。その結果、レム睡眠中のMCH神経活動を抑制すると海馬依存的な記憶に影響があることを見いだした。
著者
楊成貴著
出版者
文化出版局
巻号頁・発行日
1978
著者
日本クザーヌス学会編
出版者
国文社
巻号頁・発行日
1986